2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
小池百合子 東京都知事 定例記者会見 10月19日(全1記事)
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先の話ですけれども、11月23日に神津島村を訪問をいたします。この神津島村では、海にせり出す観光施設がある赤崎遊歩道であるとか、本土から進学、いわゆる島の留学を受け入れている都立の高校がございます。ここの視察を行うということを予定しております。
島を訪れるのを私はたいへん楽しみにしておりまして、しっかりまた現場を見て、話を聞いて、島の方々と交流を深めていきたいと思っています。
ちなみに、これまで伊豆諸島でございますけれども、大島、利島、新島、式根、神津、三宅、御蔵、八丈、青ヶ島と、9つの島を、これですべて行ったことになります。
詳細に言えば、小笠原のほうの母島はまだうかがっておりませんので、これも楽しみにしていきたいと思っております。
小池:それから10月の2日からでございますけれども、伊豆諸島と小笠原諸島での宿泊とか買い物、飲食店の加盟店に支払いする際に利用できる「しまぽ通貨」というのを販売を開始をいたしました。
このしまぽ通貨でありますけれども、けっこうお買い得なんですね。7,000円分購入すると、プレミアム額が3,000円ついてくるということで、計1万円分が使えるという、そういうお得なものでございます。
宿泊旅行商品券となっておりまして、スマートフォンとか携帯電話でも利用ができるようになっております。
それから11月1日から、しまぽ通貨とタイアップいたしまして、同じく代金3,000円が割引となるツアーも旅行会社が実施するということでございます。この島の魅力により多くの方が触れていただきたいということでございます。
これは伊豆諸島、小笠原諸島、11の島が連携した取り組みでございまして、島しょ地域の観光を盛り上げるということでございます。
この機会を活用して、とれとれの魚であるとか、温泉、トレッキングなど、夏だけでなくて秋とか冬も魅力がございますので、島しょ地域への旅行を楽しんでいただきたいというものでございます。これがまず1点。
小池:もう1点が「ちょいボラ」についてのお知らせでございます。ちょいボラ、前にお伝えしたと思いますけれども、ハッシュタグがついて「#ちょいボラ」。「ちょっとしたことだって、もうボランティア」というのをテーマにしているわけでございますけれども。
東京都では、東京2020大会の開催の機を捉えまして、ボランティア文化の定着を図るという目的のために、ボランティア活動の推進に向けた機運の醸成に取り組んでおります。
今回、これまでにボランティアに参加した経験のあまりない20代とか30代の方々、若い世代を中心に活動への関心を持ってもらうということで、「#ちょいボラ」「ちょっとしたことだって、もうボランティア」ということで、動画を作成しましたのでご覧いただきたいと思います。
(映像が流れる)
ご覧のように、若い世代に人気のあるモデルさんでみちょぱ、池田美優さん、それからお笑い芸人のロバートのみなさんにご出演いただいておりまして。
4人が商店街で外国人への道案内をしたり、ゴミ拾いなどを実際に体験をするという動画になっております。仲間と楽しく活動できるボランティアをやってみたいなと思えるような、そういうPRの動画に作り上げたということでございます。
今のはダイジェスト版でして、今後SNS、それから渋谷のデジタルサイネージなどで発信をしてまいります。
それからちょっと長いバージョン、5分バージョンなんですけれども、こちらも作っておりまして。今日から東京動画、そして都のちょいボラ特設ホームページのほうでご覧いただけることになっておりますので、みなさんも一度覗いてみていただきたいと思います。
小池:それから、さらにこのボランティア活動を広げていこうということで、10月21日の土曜日に味の素スタジアムで行われますFC東京のJリーグの公式戦で、大型ビジョンを使いまして、この先ほどの動画など放映をしてまいります。
同時にボランティア団体の紹介、特製ゴミ袋の配布といったところで、観戦に来られた方にさっそくちょいボラを体験してもらうと。後押しする企画も用意をしているところでございます。
都民のみなさんにはぜひこれらのPRを通じてボランティアに関心を寄せていただいて、そしてアクションにつなげていただきたいと思います。この機会に身近な場所、そして場面で、気軽にボランティア活動にご参加いただきたいと、このように考えております。
私のほうからは。以上2本です。
記者1:幹事社の毎日新聞のヒオカでございます。よろしくお願いします。幹事社からまず2点おうかがいします。先日、都が築地市場の豊洲市場への移転時期を来年9月から10月とする方針を発表されました。
移転時期が具体的になった一方、業界団体などから移転前に知事が安全宣言を出すことなどを求めております。そのことについての見解をお聞かせください。
小池:2点のご質問だと思いますが、まずは10月16日に市場長から新市場建設協議会の業界の委員の方々に対しまして、具体的に平成30年の9月から10月ということで移転の時期を明確にご提案をさせていただいたということでございます。
具体的な移転の時期についてはこれまでも業者のみなさま方の意向も尊重しながら真摯に、かつ丁寧に協議を重ねてきたものでございまして。都といたしまして早期に決定をしたいと、その旨を申し上げてきたところであります。
業界のほうで協議機関として新市場建設協議会というものがございますけれども。
9月に開催された協議会で最初は6月上旬から秋にかけて、かなり幅広く取っていたところを、移転に向けた環境が整うということから、より具体的に移転時期を来年の9月から10月と提案をいたしまして、移転集約を各団体の中でおまとめいただいているところでございます。
ちなみに追加対策工事ですけれどもできるだけ早く、補正予算も成立したわけでございますので、速やかに契約の手続きを進めてまいりました。
一部契約で入札中止になったというのはみなさんも報道しておられるかと思いますが、全体的には豊洲市場への移転時期に影響を与えることはないと、このように考えております。
そこで安全宣言のご質問でございますけれども、豊洲市場のさらなる安全性の向上を図るという観点から、専門家会議の提言に基づいて今申し上げた追加対策工事を着実に実施するということが1点。
小池:それから正確な情報をわかりやすく、都民のみなさん、関係者のみなさんに発信をしていくということ。それから都民、そして市場業者の理解と安心を得る努力の積み重ねと3つのところが柱になるかと思います。
追加対策工事が完了いたしますと、そのあと今度は専門家会議によって対策の有効性を確認していただくことになりまして。また農林水産大臣の認可手続きなど行政として必要な手続きも着実に進めていくことになります。
そこで、ここの点をお尋ねかと思いますけれども、こうした一連の取り組みを進めて手続き面も含めまして安全面での条件が整った段階で解説者としてしかるべき発信をしていく考えでございます。
ワンフレーズというよりは全体的なパッケージで具体的な取り組み、正確な情報を積み重ねていくということ、それをベースにしてこの一連の取り組みを進めて、そしてどのようなかたちで発信をしていくのかなどについてはこれから具体的に検討していきたいと考えております。
記者1:わかりました。次、江東区と大田区が帰属を主張しております中央防波堤埋立地についてでございます。都の自治紛争処理委員が帰属割合について、江東区が86.2パーセント、大田区が13.8パーセントとする調停案を提示いたしました。
調停案が成立するには両区議会の同意が必要でございますが、大田区議会の総務財政委員会は都の調停案を拒否するという議案を全会一致で可決しました。
中央防波堤には2020年東京五輪パラリンピックの一部競技の会場が整備をされます。今回の件についての受け止めについてお願いします。
小池:この件について長い間ずっと議論が重ねられてきたことについては、みなさんご存知の通りであります。
今回の調停案でございますけれども、委員の方の顔ぶれをご覧いただきますように元最高裁の判事ほか専門家のみなさんが過去の判例などをもとにして作成されたのが今回の調停案でございます。ぜひ受け入れていただくということを期待をするところでございます。
現時点で江東区・大田区、両区議会それぞれ最終的な意思決定は行われていないと聞いておりますけれども、まずは都といたしましてはその経過を見守っていきたいと考えております。
ちなみに先ほど入手をいたしました大田区の動きでございますけれども、10月19日に臨時会をこの件で行われるということを入手をいたしております。
それぞれのお立場でこれから区のほうの対応策をお決めになるのだと考えておりますが、ぜひとも受け入れていただければとこのように期待をしているところでございます。
記者1:では両区が区境の確認を求める訴訟で争われるとか、知事が裁定で区境を決めることになる可能性もございますが、今後についてのご見解があれば。
小池:今都として調停案をそれぞれ提示をさせていただいた段階でございますので、どのような案と言いましょうか、どのような結論をそれぞれがお出しになるのかというのは、今はボールが返ってくるのを待っている段階でございますので。
どのようなかたちが必要なのかは返ってきたボールによって判断していきたいと思っています。
記者1:わかりました。各社にお願いがございます。今から質問をされたい方は挙手をしていただきまして、知事より指名を受けられた方が社名・氏名を名乗ってご質問ください。それでは各社どうぞ。
(会場挙手)
記者2:朝日新聞のイシイと申します。都知事と政党代表を兼任している件について教えてください。知事は4月の都議選の際、都民ファーストの会代表だったと思うんですけど、その際は二元代表制への懸念と都知事職に専念するという理由で辞められたと思います。
今回も国政政党ですが、代表と都知事を兼任していて。このかたちを衆院選後も兼任するかたちを続けられるお考えかどうかを教えてください。
小池:現在私は党の代表として務めております。まさしく選挙の最中でございまして、この結果が今週末に投開票が行われて出てくるというところでございます。
前々から申し上げておりますけれども、党の代表と都知事を確かに兼任をいたしております。一方で私は国会議員の資格はないわけでございますので、国会のほうで代表者を置くということになろうかと思います。
これについては今選挙中であり、それぞれ候補者が戦っている状況でございますので、それは結果を見たうえでどのようなかたちで執行部を形成していくかなどについては、検討していきたいと考えております。いずれにしましても代表ということについては現時点で変わりはございません。
記者2:そうすると選挙結果を踏まえて、例えば知事が代表と兼任を続けるのかまたは国会議員の中から代表1人を置くのかというかたちを、要は結果を見て考えると?
小池:いつも例に出させていただいておりますけれども、(日本維新の会の)大阪府知事の松井さん、それから国会の代表の参議院・片山虎之助さんというような役割分担になろうかと思います。
小池:(次の記者を指して)都政の関係ですか? じゃあどうぞ。(質問の)途中で政務だったら、また別の機会に変えさせていただきますので、ご承知おきください。
記者3:はい。週刊文春のワダと言います。築地再開発会議を先週見まして。知事は途中出られましたけど、「自由かっ達な議論を(したい)」ということだったんですが。
最後まで見たんですけども、失礼ながらそんな印象は受けなくてですね。自由かっ達な議論という感じではなくて、最後のほうはけっこう沈黙が長かったりしたんですけれども。
知事も就任1年経たれて、なんでもフルオープンということが実は逆効果になっている部分もあるのかなと。つまり衆人環視の中で専門家の方がなかなか意見を率直に言いづらいということもあるのかなと思いまして。
そのへん、知事のお好きな「いったん立ち止まって考える」とか。なにをフルオープンにするか、メリハリをつけるとか、そのお考えになるまいのかと。そのあたりをおうかがいできればと思います。
小池:先日の検討会議はまさしく自由かっ達なご議論をいただいたとこのように報告を受けていますし、またそのことはまさしくフルオープンで都民のみなさんにもご覧いただいていることかと思います。
受け止め方は主観的なものがあるかと思っております。今後どのようなかたちにしていくのかということは、これはまさしくフルオープンでやってきているものを基本的に続ける必要があるというか。
それによって、都民のみなさんが思うことを寄せていただければいいと思っておりますので引き続きこのかたちは続けていきたいと考えております。
じゃあラストでいいですか? はいどうぞ。
記者4:東京新聞のウチダと申します。豊洲市場の安全宣言についておうかがいいたします。先ほどお話の中で状況が整った段階でしかるべく発信をしたいというお言葉がありましたけれども、これはつまりは安全宣言を考えていらっしゃるということでよろしいのかということと。
安全宣言についてはPT(プロジェクトチーム)から「あまりそういうかたちは必要ないのではないか」という消極的な意見があったかと思うのですが、知事もこれまではあまり踏み込んだ言及はされてこなかったと思うのですが、なにかお考えに変化があったということなんでしょうか?
小池:変化はございません。ワンフレーズかどうかという、そのことを聞かれているのではないかと思いますが。
ワンフレーズというよりは、これはずっと手続きも含めて総合的なものでございますので、その意味でどのようなかたちで発信をするのがいいのかは検討いたしますけれども、今申し上げたのが考え方のベースでございます。
よろしいでしょうか? ありがとうございました。
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