2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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石原慎太郎氏(以下、石原):みなさん、こんにちは。今日はお招きをいただいたというよりも、私たちのほうからぜひこの会見をしていただきたいということで申し込みました。
その理由はここにおります、私の政治的に盟友。盟友というのは、日本人にはわかりやすい言葉でしょうけれども、侍が侍としての仲間の誓いをする時に昔は血判をしたもんですけどね。そういうなかの私の人生の友人であります。
私は、彼に非常に負うところが多かったんですけれども、私と亀井さんともう1人平沼(赳夫)というのがいて、3人で小さな派閥を自民党の名派閥に対抗してやってました。それで、平沼が残念ながら病気で倒れましたけれども。
かつて、金丸(信)と小沢(一郎)という非常にけしからん金権政治家が自民党を勝手に支配している時に、自分たちの海部というまったく操り人形のパペットの総理大臣を作る時に、その総裁選挙に私たち対抗して、私もあえて立候補しました。
その時に、もちろん惨敗しましたけれども、亀井君が本当に一生懸命になって推薦人の20人を集めてくれて。その結果、忠臣蔵じゃありませんけど、47人の仲間が私に投票してくれて。もちろん総裁にはなりません。総理大臣にもなりませんでしたが、それ以来の彼との仲なんだ。
それから、もう1つ彼と私とやった大きな仕事は、みなさん案外ご存知ありませんけれども、成田空港という非常に不便な国際空港が、みなさんにご迷惑かけてたんですけれども、今の羽田空港は私と亀井が作ったんです、これは。
私が都知事なり、彼が自民党の政調会長をしてる時に「やっぱり4本目の滑走路がどうしてもいる。それによって羽田を国際空港にしなきゃいかん」ということで2人で合意しまして。
当時の運輸省の事務次官を呼び寄せまして、2人でまさに脅迫、恫喝しまして。それで調査費15億円をつけたんだ。調査費がつくとプロジェクトが進むんです。
それでIBMの会長だった椎名(武雄)さんを広報の責任者にしてもらって、今の羽田ができあがりました。ですから、私は羽田を時々使うたびに非常に……あれを眺めながら満足してますし。あれはまさに、みなさんご存知ないけど、私と亀井がやったんです。
(会場笑)
まあ、そういうことでありまして。この亀井君が立案しましてね。私も今はのうのうとただの物書きとして暮らしておりますから、「石原さんもう君もいい年だし、もうじき死ぬんだから、最後に死ぬ前に1つお国のために働いたらどうか」ということで、彼が立案して提供してくれまして、提案してくれまして。
私の狂犬、クレイジーキャットだし、(ドナルド・)トランプもクレイジーキャットだから、狂犬同士が喧嘩したらいいじゃないかということで、彼が立案して。私も日本の言い分というものを彼にはっきりと伝えようと思っております。
とにかくトランプさんはおそらくアメリカの大統領になるでしょう。しかし、それにしてもあまりにも日本のことを知らなさすぎる。
だから、私は、日本人はご存知でしょうけど『鬼龍院花子(の生涯)』って昔有名なドラマがあった。あの時に、鬼龍院花子が最後に啖呵(たんか)を切る。「なめたらあかんぜよ!」って。ということを私は言いに行こうと思います。
亀井静香氏(以下、亀井):今日は特派員協会のみなさん、ありがとうございました。こういうチャンスをお作りをいただきました。私は石原さんよりも品がいいとは自分で思ってるんですけれども、ただ石原さんのような、いわゆるハイソサエティの生まれではございません。
石原:なに言ってんだ、お前。
亀井:いや、本当だ。中国山脈の真ん中のダムの予定地です。私が建設大臣の時にそれを中止させましたが。その谷間の小さな貧農の、私は4人兄弟末っ子の男です。この地域は人よりもイノシシのほうが多い。先日も地元に帰りました家の前でイノシシが車に轢かれて死んでおりました。
警察に勤めておりましたけれども。徒手空拳、突如として立候補いたしました。泡沫候補中の泡沫候補でありましたけれども、おかげさまで、初出馬、初当選以来13回落選をしたことがございません。今は79歳のジジイになってしまいました。
石原さんも私も、今この世界がエゴとエゴとの激しいぶつかり合いをしておることに対して、たいへんな危惧の念をお互いに持っております。とくに、超大国であるアメリカが、まさにエゴむき出しの、そういう状況になろうとしていることに危惧を覚えております。
大統領選挙が始まっておりますが、トランプ氏が大統領になる可能性も今あるのではないかという、そんな状況であります。
大統領になられて、それから日本のことを知り、世界のことを知られたのでは手遅れであります。それで、石原先生と図って、この際トランプ氏と会談をして、率直に世界の情勢、また日米関係等々について話をしたいと、このように考えました。
トランプに対して、花札で勝負をします。ヤンキー魂に対して私どもは大和魂でやってまいります。
トランプ氏はアメリカのエゴ、TPPに反対してることは私は大歓迎でありますが。しかし、極端な保護主義、これをとられた場合は世界も日本も大変な事態になります。
それから、「世界の警察官であることをやめる」と言ってることは、私は大歓迎であります。そうした行動に出たことが、この世界中にどれだけテロを拡散していったか。
ただ、日米関係において「日本の負担をもっと増やせ」ということを言っておられますが、とんでもない話であります。我が国の防衛に寄与しておる面も認めますけれども、アメリカの基地は、アメリカの極東軍事戦略上必要であるから、占領後も引き継いて置いており、日本が過大な負担をしておるという現実があります。
したがって、もう日本から引き上がるというのであれば、我々は自主防衛、十分やっていけるわけですから。また、世界と仲よくしていくということが、どの国とも仲よくしていくということが最大の防衛であります。そのように考えております。
石原:今、亀井さんが「今の世界はエゴが支配してる」と言ったけど、これは否めませんけど、私はもうちょっと大きな観点から今の世界を捉える必要があると思います。
それは、かつてヘーゲルという哲学者が言いましたけれども。「人間にとっての一番の現実はなによりは歴史である」と。私は現代という現実を考えるためにも、人間にとっての一番一番大事な歴史というものをもう1回見直す必要があると思います。
それは世界の歴史で非常に大きな転換点にかかりつつあると。端的に申し上げますと、白人の有色人支配は終わったんです、もう。これを象徴するのは、ヨーロッパの衰退であり。
別の言葉で言いますと、中世以来の人間の歴史というのは、有色人種に対する白人の一方的な支配と収奪だった。これは近世、それから現代まで続いてきた。
そのなかで、そういう歴史の、要するに風というものを逃れるために、日本だけが有色人社会で唯一の近代国家を作った。軍事国家を作った。これはやっぱり非難される点もあったかもしれませんけれども、日本人が日本を守るにはそれしかなかったんですね。
最近、私は非常に珍しい文献を手に入れたんだ。これはバチカンの正式な文書でしてね。13世紀にヨーロッパの白人が初めて大西洋を渡って、植民地を開拓した。その相手は西インド諸島でした。そこで、彼らがやたらめたら有色人種を殺した。
それに見かねた宣教師がパウロ3世(注:第220代ローマ教皇)にこういう文章を出した。「一体、我々は有色人種をどう扱ったらいいのでしょう? 彼は獣でしょうか、人間でしょうか?」。
それに対するパウロ3世の言葉は……、文章が残っております。「彼らは獣である。しかし、キリスト教に改宗したならば、人間と認めてよい」。
石原:もう1つ、15世紀に入ってからポルトガルの宣教師が日本にやってくるようになりました。彼は日本のおおまかな地図と作った。
そして、アウグスト4世に「この日本をどうしましょうか?」と言ったら、アウグスト4世が日本の近畿地方に線を引いて、「ここから東と北はスペインに触れている。南と西は全部ポルトガル語にしてやる」。こういうことを決めたんですね。その文章も出てきた。
これを聞いたらね、天下を統一した秀吉も怒ったでしょうね。ヴァチカンの法王が来ることになった時、斬り殺したでしょうね。
そういう事実が残っているぐらい、人間の歴史は今までずーっと、つまり白人の、有色人種に対して続いた惨死をね、私はトランプさんに見るんですよ。
これはやっぱり彼らは考え直さなきゃいけない。その歴史の流れは今も残ってるんですね。だから今起こってる、イスラム国みたいな暴力主義も実は歴史的な蓋然性、必然性があるんですね。これをとらえて世界の展望を考えなくちゃいけない。
そして私はね、ヨーロッパももたないと思いますよ。世界は混乱すると思います。そうなるとアメリカは力を失っていくなかで、アメリカ自身にとって、これから一番大切な国はどこかっていったら、ヨーロッパのどこにもない。
これは中国とかロシアの力のバランスからいっても、日本ほどアメリカが大切な国はないと思いますよ。そのわけは、それはなんといったって日本の技術力ですよ。それで21世紀に入って、ノーベル賞の科学技術部門で日本人が取ったノーベル賞の数というのは、ヨーロッパ全体の数より多いんですよ。
ノーベル賞っていうのは平和賞とか、文学賞とか、経済学とかはいい加減。ぜんぜんあてにならない。
(会場笑)
だからやっぱり、本当に信ぴょう性のあるのは科学技術に関するノーベル賞です。この部門で日本人が取った数はこれだけ多いってことを知るべき。日本の技術ってものをポテンシャリティとしてぜんぜんわかっていない。
もう1つ、一番新しい例、最近ボーイング社が大きな旅客機を開発しだしたと。半分以上日本が作ってるんですよ。こないだボーイング社の社長がテレビのなかでこう言いました。「これはメイド・イン・アメリカじゃない。メイド・ウィズ・ジャパンだ」と。
だからトランプさん、もうちょっと日本のことを勉強しなさい。知りなさい。故に日本をなめたらあかんぜよ! と私は言いたい。
亀井:訪米のこととは関係がありません。1つここで申し上げたいことがある。オバマ大統領が広島を訪問されるという予定がおありのようですが、私の兄が原爆で殺された、ということだけを申し上げるわけではありません。
反省もされない、謝罪もされないのであれば、もう、おいでいただかないでほしい。それをされないで、おいでいただくとすれば、凶悪な、残虐な、そうした戦闘行為をした国の現在の代表が、我々の前に見世物として姿を現すのか!
私はオバマ大統領はある部分で評価をしております。評価しておりますが、もし謝罪をされない、そういうことであれば、おいでいただくのはおやめになったほうがいいと、このように思います。
もし、見物においでになるんであれば、大統領をおやめになられた後、おいでください。私も歓迎いたします。
石原:この問題について私は亀井さんと反対です。亀井さんはね、オバマを評価してるけど私は全然オバマ評価してません。あの人はね、中国に対するハンドリングが1年遅かった。完全に間違えました。
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