24時間365日生活のすべてを支える「Life on LINE」

早石明浩氏:LINE Androidの採用説明会に参加していただきまして、ありがとうございます。

最初に、LINEという会社が何をしようとしているのか、どういう環境なのかについて、私、早石から簡単に紹介したいと思います。

私たちLINEグループは「CLOSING THE DISTANCE」というミッションを掲げていて、ユーザーとユーザー、ユーザーとそのユーザーが欲しい情報やサービスの距離を縮め、心地よいものにしていくことを目指している会社になります。

LINEのメッセージの1つに、「Life on LINE」というものがありまして、これは24時間365日、生活のすべてを支えるライフプラットフォームということで、ユーザーのみなさんが朝起きてから寝るまでの間、1日の生活すべてをLINEがサポートするという意味を込めています。必要な場面で適切なサービスを提供していくということが「Life on LINE」の目指す世界観になります。

こちらの画像にあるように、朝から夜まで「LINE NEWS」や「出前館」などさまざまなサービスを通じて、ユーザーのみなさまの生活を支えるということを目指しています。

1億8,800万のユーザーに使われるLINEアプリ

次に、LINEアプリの現在のMAU(Monthly Active User)を紹介したいと思います。

2021年6月の時点では、主要4ヶ国と呼んでいる日本、タイランド、台湾、インドネシアの4ヶ国で、およそ1億7,100万のユーザーが使っています。日本国内だけでも、8,900万人と非常に多くのユーザーに利用していただいているサービスとなっています。

そして、LINEの成長戦略ですが、私たちは「スマートポータル=スーパーアプリ構想」の実現を目指しています。。LINEのアプリのコミュニケーションを入口として、オンライン・オフラインを問わず、必要とする人や情報、サービス、企業、ブランドといったものが、シームレスにつながってすべてが完結する「スマートポータル」と呼ばれるものの実現を目指しています。

そしてその中でも、広告やコンテンツ、コンテンツ以外のものを含めて「コア事業」、Fintech・コーマス・AIといったものを「成長事業」と位置づけて展開しています。LINEのメッセージングアプリに関する「LINE NEWS」であったり「LINEマンガ」「LINE MUSIC」といったさまざまなアプリを提供しています。

エンジニアは約2,900人所属

では次に、LINEの技術組織について簡単に紹介したいと思います。

LINEという会社は、東京以外にも関連するグループ企業がいくつもあって、全体ではだいたい8,700人ぐらい、うちエンジニアは2,900人ぐらいが所属しています。東京のLINE株式会社だけでも800人ほどの開発者が所属している状態です。800人のうち、だいたいクライアント開発者が75人ぐらいいて、全体的な平均年齢は35.3歳くらいの環境になります。また、在籍社員の国籍別の在籍率も高くて、比較的インターナショナルな職場になっていると思っています。

こちらAndroidエンジニアが活躍する領域・組織ですが、先ほど紹介した「スマートポータル構想」に沿って、「LINE」アプリや「LINE Pay」、B2Cプロダクトである「出前館」・マンガアプリ・「LINE LIVE」などの開発、アプリ向けのSDK開発といった幅広い事業展開をしています。その中で、LINEのAndroidエンジニアのみなさんが活躍しています。

各アプリで採用している技術スタックについては、それぞれのチームが主体的に決定しています。例えば、新規のコードをKotlinで書くプロジェクトであったり、Flutterを使ってクロスプラットフォームな開発を行っているチームなどもあります。

開発者のキャリアパス

では次に、LINE社内における開発者のキャリアパスについて簡単に紹介したいと思います。

まず評価制度なのですが、エンジニアの評価は、基本的にはエンジニアの上長が実施するものになっています。最終的には評価調整会議で評価が決まりますが、評価自体は絶対評価で行っていて、個人の成果に応じて柔軟に評価しています。

また、内部にLevel制度というものがありまして、「Individual Level」と「Management Level」の2つが存在しています。「Individual Level」にそれぞれのタイトルが付けられていて、「Senior engineer」「Principal engineer」「Fellow」というようにタイトルが上がり、特にマネージャーにならなくても、開発者としてLINEの中ではキャリアアップを続けて行くことが可能です。

横にあるマネージャーのレベルも「Individual Level」と一緒につき、マネージャーにもIレベルがあります。

さらにエンジニアの中でも、キャリアパスはだいたい3つほどになります。1つは「Individual Contributor」、もう1つは「Tech Lead」、最後に「Engineering Manager」です。

それぞれの定義について簡単に説明すると、「Individual Contributor」というのは、個人の開発者としてプロジェクトやプロダクトに貢献して、コードレビューや設計といったものを通じて、チームに貢献していく役割です。本当にいちエンジニアとしてのキャリアというかたちになります。「Tech Lead」と呼ばれるキャリアもありますが、そういった方との違いは、より個人として高い専門性を持って、あくまで開発でのアウトプットというかたちで、プロジェクトに貢献していく役割になります。

次に「Tech Lead」ですが、「Tech Lead」はもう少し「Individual Contributor」よりも横幅、横が広いといいますか。1人の開発者として黙々とプロジェクトを開発するというよりは、複数の開発者をリードしてシステム開発プロジェクト全般を推進するような役割になります。自分の担当している領域だけではなくて、チームであったり、プロダクトや自分の見ているプロダクトの機能といったものに技術的な面で責任を負っていくような立場になります。

最後に「Engineering Manager」なのですが、こちらは5~10名といった比較的小規模なチームをまとめてピープルマネジメントを行ったり、「Tech Lead」や「Individual Contributor」をまとめてチーム全体のアウトプット最大化を目指すような役割になっています。技術的なバックグラウンドが基本的には求められていますが、それに加えて、メンバーのメンタリングであったり、それぞれのメンバーのキャリアパスの支援をしながら、チームを成長させていく役割を負っています。

このようにメジャーなキャリアパスが存在しています。

オフィスが新宿から四谷に移転

では、次にオフィスでの働く環境を少し紹介したいと思います。今年、オフィスが新宿から四谷に移転しました。

簡単に社内の雰囲気を紹介したいと思いますが、社員同士のコミュニケーションが自然に生まれるようなスペースが用意されていて、非常にクリエイティブなデザインとなっています。ホワイトボードが通路の途中にあったり、気軽に集まって会議をできるようなスペースがたくさん設けられています。

また、社内に広いカフェであったり、ワークショップが可能なオープンスペースも存在していますし、マッサージルームやコンビニ、社員の子どものための保育園なども設置されています。

ただし、現在はコロナ禍というのもあって、オフィスで働くよりは在宅勤務を選択する開発者が多いです。私も実際、在宅で働いていますが、開発組織は在宅勤務と相性もいいので、コミュニケーションツールやマシン、モニタリングなどのツールも整備して、滞りなくリモートワークができる状況です。

現在働き方としては、オフィスで働くか働かないかとはそれぞれのチームで決めています。基本的にこのコロナ禍が終わったあとも、今の従来の集合オフィス勤務に戻るという前提は置かない状態で、感染症予防や安全確保は行いつつ、それぞれが高いパフォーマンスを発揮できるような、柔軟な働き方を検討しています。

現在も、例えば在宅勤務をできるようにしたり、体調が悪い方には特別休暇を付与して無理に働かなくていいようにしたり、ワクチン接種中の副反応に対する特別休暇といった、いくつも新しい制度が導入されて、サポートしている状況になっています。

また、エンジニア向けの福利厚生も簡単に紹介します。例えば自分で使うマシンは、MacBook、iMac、Windowsなど、ご自身で一番最適だと思うものを選んでもらっています。もちろん、在宅勤務の時に大きなモニターが必要だという方には、会社からモニターを搬送して、自宅で環境を整えることも可能になっています。

また、「Safari Books Online」に加入できたり、技術書が会社のお金で購入できたりという制度もあります。専任のアシスタントも各組織に居て、例えば技術書を買ってその経費精算をしたいという場合、自分で精算せずに、アシスタントチームにお願いして代わりにやってもらうことが可能になっています。開発者が開発に集中できるために、事務作業をサポートしてくれるチームも存在しています。

今コロナ禍で、海外のカンファレンスはそもそもあまり行われていないのですが、コロナ前や、明けたあとに関しては、海外カンファレンスの参加支援を行っています。海外カンファレンスへの参加は出張扱いになりますし、参加費や宿泊費・交通費は会社から支給されます。基本は年に1回だったりしますが、こういったサポートもあります。

あと、社内では日本語だけではなくて、やはり日本語を話せないメンバーもけっこういるので、そういった方とコミュニケーションをするために、英語力を向上させたいであったり、韓国にある会社とコミュニケーションするために韓国語を磨きたいという方には、会社負担で受講が可能な語学講座に参加が可能です。

それでは、簡単でしたが、LINEの会社や環境について紹介いたしました。