
2025.03.19
急成長するドバイ不動産市場の今 投資のチャンスと注意点を専門家が解説
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会社を作るってこと自体はモテたいでいいと思っていて、バンドも最初はモテたいでも、ファンがいっぱいついたら「ファンに応援してもらいたい」になるじゃないですか。
だからいきなり超カッコイイことを考えなくても、そういう順番でいい。僕は27歳でファンドをスタートさせているんですけど、スタートした理由は脅されたからで(笑)。普段はあんまりしゃべらないんですけど、僕、前にいたファンドを辞めた後に2ヶ月くらいプータローをしてたんですね。
そのときに、お世話になっていた社長さんに夜中に呼ばれて「貴様に3つの選択肢をやろう」と。俺の会社(上場企業)の子会社の社長をやるか、海外の新規会社の社長をやるか、独立するかを選べって言われて。
僕はその人をすごく尊敬してたんですけど、その人の会社はあまり好きじゃなかったんですね(笑)。で、「その会社はちょっと……」ってむにゃむにゃ言ってたら「うるせえな! どうすんだよ」って言うから「独立します!」となって、それで決まったんですよ。
だから、独立の直接のきっかけは全然かっこよくなくて、ほぼ脅されてスタートしたんです。でも、知り合いの会社でも意外とそういうことはあって、半分強制的にやらされたりとか、意外といるんですよ。なので、きっかけは頑張りすぎなくてもいいんじゃないかなと思っていて。
だから、起業したいのに踏ん切りがつかない人がいたら、この後僕に言ってくれたら脅してあげるんで。「今すぐ起業しろ」って(笑)。僕はそういうスタートでいいと思います。結構時間も経ってきたので、Q&Aをやりたいと思います。今日は石田言行さんがすばらしいお土産を用意してくれたんで、紹介してもらってもいいですか?
あとブラジルの小っちゃい土産でワールドカップのキーホルダーです(笑)。ちゃんとFIFAのオフィシャルで買いました。1、2、3、4、5……。いいと思った質問に1人ずつ渡していく感じでお願いします。まあ、1,000円くらいですけど(笑)。
佐俣:(笑)。値段は大丈夫。言行がサインを書いてくれるからね(笑)。
石田:「いあん」って書きます(笑)。
佐俣:じゃあ質疑応答にいこうと思うんですけど、その前にとりあえず全員元気に手を挙げてみてください。元気に元気に!
すばらしい。ありがとうございます。じゃあ質疑応答。質問ある人、どうぞ!
質問者:事業を進めて新しく価値を作っていくときって、原動力みたいなものがあると思うんです。特に安部さんがおっしゃっていた怒りというか、「これは絶対におかしい」「これは俺が何とかしなきゃいけない」というものを教えていただければと思います。
安部敏樹氏(以下、安部):僕は怒りは超大事だと思ってて、僕は何に怒っているかというと、自分のことしか考えない頭が悪い思考停止した大人っているじゃないですか。自分の親とかもそうだったんですね。そういうのがすごく嫌いで。結果、僕はバットで親を殴ってしまうという非常に論外なことをしてしまうんですけど。それはすごく反省してます。
でも社会全体において、ほとんどの人は自分のことにしか興味がないんです。それっておかしいだろうと。自分がいつ弱者に落ちるかわからないじゃないですか。そのときに当たり前のように手を差し伸べるっていうのが一般的になってないと、社会全体の強さがなくなるわけですね。
ウチの理念そのままなんですけど、僕が思っているのは「社会における無関心をいかに壊すか」ということ。それを壊せると、今ある民主主義のしくみを少し前に進められるよねって。民主主義の不備とか、大人が思考停止して自分のことしか考えなくなるようなことがすごく嫌で、それに対して超怒ってるという感じですね。
質問者:ありがとうございました。
質問者:皆さんのお話を聴いていて、自分から会社を起こしていく人は自分から行動していくパワーが強いんだろうなと思うんですけども、自分で行動した結果、その人とお会いして「この人すごかったな」とか「この人から自分はかなり影響を受けたな」っていう人がいれば教えていただきたいです。時間があれば4名の皆さんにお願いしたいんですけれども。
佐俣:じゃあ、仲さんからパパパっと。
仲暁子氏(以下、仲):影響を受けた人! 難しい質問ですね。スティーブ・ジョブズにはすごく影響を受けてます(笑)。
佐俣:鉄板すぎますね(笑)。
石田:影響を受けた人。難しいっすね……(笑)。でもやっぱり、親父じゃないですかね。小さい頃からずっと「0から1を作れ」って言われていたので。
佐俣:お父さんも起業家だったの?
石田:じいちゃんが起業家で、親父は出版社で。でも、本って0から1を作る仕事なんですよね。なので「0から1を作れ」って言われていたので、そのへんはすごく影響してるんじゃないですかね。
佐俣:では、溝口さん。
溝口勇児氏(以下、溝口):難しいですね。ありきたりですけど、孫正義さんはすごいなと思っていて。起業のきっかけはいくつもあるんですけど、ひとつは3.11。あのときはいてもたってもいられなくて、僕もネットを使って募金活動をしてたんです。300万くらいは集めたんですけど、孫正義は100億とか言ってて(笑)。
そのときに、彼を見ていて自分の価値みたいなものが定量で突きつけられたみたいな感情を持って、このままじゃいけないなと思ったんです。だから、孫正義からはかなり影響を受けましたね。
佐俣:じゃあ、怒りの安部さんお願いします。
安部:怒りの安部はですね(笑)、あんまり尊敬してるような人はいないんですけど、マイルストーンに置いてるのはアリストテレスがひとつ。次に、日本人だと織田信長。あとは、情報の概念を作ったクロード・シャノンっていう天才がいて、この3つは越えてかなきゃいけない壁かなと思うんですよね。同世代には今のところ感じてないですね。
佐俣:(笑)。ありがとうございます。
質問者:起業するにあたって高い壁とかハードルに何度もぶち当たってきたと思うのですが、何がエネルギー源、原動力になって壁を越えていくことができたのかを具体的にお聞かせいただきたいです。
佐俣:じゃあ、安部さんからいきましょうか。
安部:手短に。怒りです、怒り!
(会場笑)
「もうこれは許せねぇ、これは!」みたいな(笑)。怒りにも社会全体に対する怒りもあるし、壁があったときって、だいたい壁を作った当事者がいるわけですよ。そいつがムカつくわけですね! 意味はないだろその壁は、みたいな。その当事者にも怒ってます。ということで怒りです。
溝口:僕の場合は背負ってる期待とか使命感が大きくて。幸運なことに、若いときから経済の分野で活躍されてる方にかわいがってもらってたんですよね。わかりやすい例でいえば、小学校のときにずっとカズにサッカーを教わっていると。
で、さすがに小学校のチームでレギュラーになれないとまずいじゃないですか。僕はこんな人間ですけど、いろんな人の期待を背負ってる自負があって、つらいときとかもそれがひとつの原動力になっています。期待と使命感ですかね。
石田:僕は自分のサービスが単純に好きなんで、それを使って旅に出るっていうのは、困ったときとかつらいときにはしていますね。で、結構忘れちゃうって感じですね。
仲:原動力は面白いかどうか、みたいなとこですね。自分たちが作ったものが世の中にインパクトを与えて、そこからフィードバックがあって世の中が変わっていくのが面白いと思ってるので、それで頑張れてると思います。
佐俣:今もその実感はある?
仲:かなりありますね。皆さんもサービスをやっていたら、そういうのは多いと思いますけどね。
佐俣:ありがとうございます。
質問者:ここで言うことでもないんですけど、自分は慶応に通っていますが、辞めたいくらいの気持ちでいます。あんまり授業に生産性を感じてなくて。皆さんは起業っていう形を学生のときに考えていて、大学の立ち位置はどうだったのかなというのを質問させていただきたいです。
佐俣:大学の立ち位置?
質問者:自分の中での大学の位置付けっていうか、授業って正直意味ないんじゃないかっていうところを聞きたいです。
佐俣:大学の話は……言行、どうでした?
石田:答えにくいんですけど、僕の大学(中央大学)の学部・学科のコースって、かなり楽なほうでした。必修も少なかったので、かなり融通がきいたので、週1行けばどうにかなりました(笑)。先生方も理解を示してくれる方が多かったので、おかげで卒業出来ました(笑)。
(会場笑)
佐俣:すばらしいですね。
石田:商学部なので、起業家を輩出したって意味では、それが正しい教育のあり方だったと思うんですけど。僕も質問者の方と同じで、教科書に書いてあることしか言わない授業はすぐに飽きてしまいました。ただ少人数のクラスやマーケティングの授業は楽しかったです。
安部:私はこの後、まさに東大に授業をしに行くわけですね。金曜5限の授業があって。僕は博士課程、Ph.Dコースも取っているので、大学にもちゃんと行っている、研究もやっているタイプです。
個人的に言いたいのは、基本的にははっきり言って大学には意味がない。行かなくていい。ただ、自分の知見を深めることが事業の奥深さを作るのは間違いないと思うんですね。
さっき言ったように、短期的に金を稼ぎたいんだったら、わかりやすくモバイルでも何でも伸びそうなところをやっていけばいいし、個人で食っていくだけだったら、いっぱいチャンスはあると思うんだけど。
世の中を変えるっていうのは、まず人々が作った歴史があるわけなんですよ。その歴史は、アカデミックなところに貯まってる可能性がある。もしそういうところまでやりたいんだったら、アカデミックなところも極めるとか、そっちもしっかり学ぶと。そうすると、最終的に効率は良くなると思う。……というところだけ言いたかったです。
佐俣:ありがとうございます。そんな感じで大丈夫ですか?
質問者:ありがとうございます。
質問者:貴重なお話ありがとうございました。実は2週間前に、新卒の会社を2ヶ月で辞めました。その理由としましては、自分が起業したいという思いが強くなってしまったことがあります。私自身は中国人で、10歳まで中国にいてその後に日本に来ました。大学時代は日中交流をやっていて、人の行き来をもっと増やしたいと思っていて。
将来は日本・中国・台湾の人たちが自由に行き来して働けるような環境を作りたいというのがあって、台湾で人材会社を作ろうと思って会社を辞めました。今やりたいことが見つかったけど、2ヶ月しか働いていないので手元にお金がなくて。
アメ横の酒屋でバイトをしたり、何とかお金を作ろうとしてるんですけど。皆さんへの質問としては、事業を始めるにあたってお金をどうやって作っていたかを教えていただけないでしょうか。お願いします。
佐俣:独立するときにお金をどう作ったか。仲さんどうでした?
仲:私は最初自己資本というか、お金が結構あったのでそれで始めました。
佐俣:溝口さんはどうされました?
溝口:僕も貯めた資金があったので、それでやりましたね。
佐俣:みんなちゃんとしてますね。
(会場笑)
佐俣:オチがほしいので、安部さんお願いしていいですか?
安部:別にオチはないけど……(笑)。漁船です、漁船。マグロ漁船に乗れば結構稼げるっていうのがひとつ。あと、コンテストとかあるじゃないですか。あれを全部取れ、みたいな。1個取ると100万円くらいくれるんですよ。5個取れば500万円じゃないですか。500万あれば結構いける。それを取りまくる。あとは個人的な融資、つまり借りると。そういう感じですかね。
佐俣:言行、どう?
石田:いくら必要なんですか? ざっくりで。
質問者:まず1年間、台湾で……。
石田:いくら必要か教えてください。
質問者:1,000万円はほしいですね。
石田:まあいろいろ分解して頑張ればいいんじゃないんですかね。明確に決まってるんだったら手に入れるしかない。頭下げて借りるとか。僕も、実際にゼミの先生がお金を貸してくれてます。
佐俣:(笑)。すごい。
石田:個人的に貸してくれてましたし、あと助成金もたくさんあるんで。もう手に入れるしかないんじゃないですかね。
アメだけで3日間生きてたって聞いて、「こいつはやばいな」とお金を出さなきゃいけないと思って。彼には20分お茶して、500万円投資したんですけど、これはもう……死ぬっぽいなと(笑)。
(会場笑)
でも、これは結構大事なことで、1,000万円なければ歩き出せないっていうのが、まずナンセンスなんですよね。ギリギリまで歩き続けて、「ここまで歩けたけど、あと100万円あればここまで歩けます」って言うと、投資家とか周りの人が絶対助けてくれるわけです。歩く前に不平不満ばっかり言ってるやつを誰が助けたいかっていうのは、投資家としては思います。以上です。
溝口:ひとつアドバイスすると、自分の周りの友達とか家族とかいるじゃないですか。500万円くらいかき集めてこれないんだったら、たぶんうまくいかないと思うんですよ。ビジネスは信頼で成り立っているので、自分の1番近い人たちに信頼してもらえてない、お金を預けてもらえないっていうのは、きっとうまくいかないんですね。
仮にみんなに頭を下げて、土下座してでも500万円集めてこれたとしたら、今はそれをレバレッジにして借り入れとか助成金とかありますから、さらに500万を集めてこれると思うんですよ。つまり、1,000万円そろうんですね。ですから、周りの人に頭を下げるプロセスの中で、自分の価値を測ってみたらいいんじゃないかと思います。
質問者:ありがとうございます。
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