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テーマ「安保法案採決へ 戦後レジームの脱却か あるいは 戦後レジームの強化か この国の行方は?」について(全1記事)

軍法を持たない自衛隊の危うさとは? 日本が抱える安全保障上の課題を語る

安保法案の採決が今後の外交政策上のあり方をどう変えていくかについて、ハフィントンポスト日本版編集長・高橋浩祐氏が持論を語りました。(TOKYO MXとの共同企画でニュース番組『モーニングCROSS』を書き起こしています)

安保法案採決は戦後レジームの脱却か

堀潤氏(以下、堀):このコーナーは専門分野に長けた論客の皆様に独自の視点で今、知るべきニュースを角度持って思う存分お話いただきます。

脊山麻理子(以下、脊山):改めてゲストをご紹介します。ハフィントンポスト日本版編集長、高橋浩祐さんです。お願いします。

高橋浩祐氏(以下、高橋):よろしくお願いします。

:さぁ、それでは。高橋さん、テーマの発表をお願いします。

高橋:はい。

(テーマ「安保法案採決へ 戦後レジームの脱却か あるいは 戦後レジームの強化か この国の行方は?」について)

脊山:安全保障関連法案の採決に反対する大規模な集会が昨日、日比谷野外音楽堂であり、主催者によるとおよそ2万人が参加しました。

:さて、このところ反対の集会なども各地で活発に行われていますが。デモは「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動」というグループが主催。作家の落合恵子さんが発言をしています。

「私は最後の戦中派です。2015年7月14日のこの日を、私たちの独裁を打倒する記念日にしましょう」と壇上から訴えて、「戦争法案、絶対反対」などとシュプレヒコールをあげたと。

安全保障関連法案は、今日採決の予定です。まず、衆院平和安全法制特別委員会で採決が行われる予定です。反対する市民団体などは、15〜17日にも国会前で反対集会を予定しています。

アメリカの軍事力が低下している

高橋:今日、右の方にも、左の方にも、あえて、僕が問いたいことをこれから言いますんで。

なぜ、集団的自衛権が今話題になってきているかというと、一番初めは「アメリカの要求」。

今、アメリカって世界の警察がダメだって言われるじゃないですか。具体的に数字で見ると、かつて、第二次世界大戦中とか、アメリカの軍艦って、6700隻くらいあったのが、今、どれくらいだと思います? 5%以下の280隻くらいしかないんですよ。全然ガクンと艦船も減ったと。

それで、太平洋とか大西洋とか、世界の海、7つの海を抑えられなくなってきて、ソマリアで海賊出たり、南シナ海とか東シナ海、中国の実効支配の動きを少し許してきちゃったりしてるんで、アメリカも、自分で追えなくなったと。それで、日本とかにアウトソーシングっていうか、「尖閣はお前ちゃんとやれよ」と。

:リバランスですね。

高橋:オバマさんも、集団的行動、コレクティブアクションということも言ってて、他国と強調してやっていきましょうと。それが1つ、アメリカの要求ですね。

北朝鮮の拉致問題が進展しない理由

高橋:2番目、安倍さん。「戦後レジーム脱却」と言ってて。戦後、国家主権が少し制限されるようなアメリカ追従で。例えば、今、アメリカにべったりなおかげで、北朝鮮の拉致問題。あれは、なかなか進まないですよね。

なぜかというと、アメリカが北朝鮮と日本が仲良くなると日本のお金が北朝鮮に流れて、それがミサイル開発とか核開発になるっていうんで、アメリカがちょっとブレーキかけてる。あとは、日本は、ロシアと北方領土解決できないですよね。それはやっぱり、アメリカに依存しているから、一人前の国家として自由にフリーハンドでできない。そういうのを、脱却しようとして、僕は安倍さんがやっているところがあると思うんだけれども。

ただし、その一方で、アメリカ追従にもなってるじゃないですか。アメリカの言われるまま、また、イラク戦争に後方支援とかなんとかいろいろ言われるかもしれない。これが本当にレジームの脱却につながるのか、それとも、強化につながるのか。多分、安倍さんの考えは、アメリカに忠誠を誓っていれば、そのうち、のれん分けじゃないけど、のれん分けみたいにして、独立国家として、きちんと認めてくれてっていうふうに想像しているかもしれない。

だから、保守の人は、レジームの強化につながっていないかどうかっていうのに気をつけている。

あと、左の人。左側の考えの人には、平和主義で、戦争反対とは言っているけれども、例えば今、90年代頭のサダム・フセインがクエート侵攻した時のようなことが今起きたとします。今、自衛隊はどうするのか? 多国籍軍に加わって「やっぱり侵略行為は悪い」っていうんで、やるのかと。

もっと言えば、戦時中に日本が満州侵攻しましたよね。中国とか。今、自衛隊がタイムスリップしたとして、そういうのを今、日本は止めるのかと。ナチスドイツでもいいでしょう。過去に起きた、そういう侵略行為に対して、国連憲章では、軍事的強制措置って、止めることを言っているじゃないですか。日本はそれに対して、今も侵略行為を見逃すような国でいいのかどうか。単に「平和主義」ってとらえてて、言うことを聞かないやつがたくさんいますよね。今も、シリアのISもそうですし。

憲法解釈は限界にきている

:例えば、自衛隊にしても、どういう役割として位置づけられるのかなどの話ですよね。

高橋:それを、単に「平和主義! 反対!」って言っているだけでは、国際社会で侵略行為をする人がいるんで、外交努力も通じない場合もあるんで、そういう時のために、日本は今後どうするのか、平和主義だけでいいのか、お金だけ出してればいいのか。90年代の湾岸戦争の時に小切手外交って避難されたじゃないですか。

僕、憲法解釈限界にきていると思っているんですよ。やっぱり、憲法9条「戦力保持しない」って言ってて、自衛隊みたいな20数万人の隊員を持ってる世界有数の軍隊がある。

2つ目は、「自衛隊は軍でない」って言っているんで、軍法もなくて、海外で自衛隊が誤射とか殺人、誤って人を殺した時に、どうなるのか? の基準が今全然なくて「こんな曖昧なまま、海外派兵した時に、どうするんだ?」と。

:さぁ、ここでみなさんの意識調査の結果を見ていきたいと思います。「日本の安全を守るために何が一番必要ですか?」つまり、先ほど言った「抑止力とは何か?」っていうことにもつながるかもしれません。

「外交」「抑止力」「同盟国との協力」「経済力」「憲法9条」「その他」これ全部セットでいろいろ合わせて考えるべき話ですが、あえて1つ選ぶなら。こちらです、どん!

まず、「外交」努力。これ大事ですよね。次に多いのが「9条」きましたね。そして、「抑止力」の話。実を言うと、この「9条」と「抑止力」の話が拮抗してますが。抑止力を「何を持って抑止力とするか?」というところだと思いますが。この場合は、恐らく軍事的な「抑止力」ということだと思います。

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