2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
テーマ「自動運転」について(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
堀潤氏(以下、堀):さぁ、三橋さんテーマの発表をお願いします。
三橋貴明氏(以下、三橋):私はこれです。
(テーマ「自動運転」について)
脊山麻理子氏(以下、脊山):日産自動車は今年、半自動運転の技術を採用した新型車を発売すると公表しています。また、名古屋大学を中心とした実験チームは今月、町全域の道路や標識、建物などを三次元のデータに変換した地図を作り、住民を乗せた走行実験を計画しています。
堀:2016年のキーワードの1つです。この例のように、自動運転に活かす目的で1つの自治体の道路情報を丸ごと三次元データ化する試みは全国で初めてだということなんですね。
車も、もはやインターネットデバイスの1つの時代になってきてますからね。
三橋:今日本って、日本だけじゃないんですけど、世界的に車社会ですね。車社会というのは交通事故が前提なんですよ。大変残念なことに。いろんな国で大変悲惨な交通事故が起きているんだけど。
堀:日本でもかつて「交通戦争」と言われて多くの方々が犠牲になって。
三橋:ただこれは、本当の意味で自動運転の技術が進化していって。ITS(Intelligent Transport Systems、高度道路交通システム)と言うんですけど、道路と車がお話しますよとか。そういう技術進歩が進んでいったら、交通事故ゼロ社会は実現できると思うんですよね。
堀:新幹線が安全に運行しているのを考えると、徹底的に管理していくことによって、ということですね。
三橋:あともう1つは、自動運転のキーポイントって、皆さん運転している人はわかると思うんだけど、実は人間って、情報を与えられたらものすごい瞬時に膨大なパラメーターを処理して、それで適切な判断で運転しているんですよ。
堀:相当な情報量だもんなぁ。
三橋:(自動運転車も)高速で計算しなくちゃいけないということで。やっぱり、CPUの演算能力とかも上がってきて、日本はスーパーコンピューター京の100倍の計算速度の100京のスパコンの開発をいろんなルートで始めているんですけれども。
こういう技術と組み合わさっていくと、本当に2016年から自動運転というのが。たぶん最初は一区画とか、あるいは高速道路だけですよ。でも、そういう部分で使われていって、10年後20年後になったら、それが当たり前の社会になって、交通事故が起こらない社会というのができるかもしれない。
一応言っておきますけど、企業のメーカーだけがやったらいいという話じゃありません。もちろん、道路のインフラの部分とか、スパコンのところは政府のお金も入れなくちゃいけないでしょうというかたちで、「国家として将来こうしましょう!」というビジョンを打ち出して、それで予算をつけていく。
あるいは、投資をしていくということを今やるべきだと思うんですよね。そうすると、20年後30年後の国民が、今の我々に感謝することになると思います。
堀:真由さんいかがですか、今の話。
山口:私、思うのは、自分の自由意志でリスクを冒して運転する。自分の自由に運転をするとか、自分で自由に自転車を運転するとか、自分の自由に歩くとか。こういうことは、どんどんラグジュアリーというか、贅沢なことになっていくんだなって。すべてが管理されて、リスクを取ることすらできない社会になっていくんだなという気はします。
三橋:今、日本は高齢化じゃないですか。高齢化と車社会はすごく相性悪いんですよ。なぜかと言うと、車を運転できないと買い物にも病院にも行けませんよということになって、実際そうなってて。車運転できないから、買い物難民というのが生まれてきているので。そういう部分から入っていくのかなという感じはしますけどね。
堀:病院の送り迎えや救急車の問題も変わってくるかもしれませんね。
三橋:例えば、救急車が道路とお話できて、道路が各車に対して、「こっち寄りなさい」とか指示を出して。自動運転でそれができたとしたら、びゅーんと真ん中抜けていくとか。
堀:そうですね。
三橋:そういうことができてくるようになるんですよ。
堀:大変興味深いお話をいただきました。
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには