2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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平政明氏(以下、平):じゃあ、そろそろ本番いきましょう。国有林野の民間開放。これ地図見ると、おたくはほとんど国有林ですね。
門脇光浩氏(以下、門脇):だから、仙北市はとっても大きいんですよ。
生田よしかつ氏(以下、生田):すっげえ。林ばっかりなんだ。
門脇:仙北市全体だと、東京都の半分くらいの面積がある。仙北市の森林面積から言うと東京23区と同じくらいですよ。森林面積それくらいある。
生田:じゃあ動物とかも多いんだ?
門脇:とてもたくさんいらっしゃいますよ(笑)。
平:いらっしゃいます(笑)。動物のみなさんも?
門脇:いらっしゃいますよ。
生田:でも本当にすごいっすねえ。何割これ?
門脇:(仙北市)全体の7割が森林で、その中の6割くらいが国有林なんですよ。僕ら仙北市からすると、国有林をいかに活用するかが、経済の活性化だったり雇用の開発だったりという大きなキーになるわけです。
平:普通、僕らが「地方創生だ」って言うじゃない。「いや、そんなこと言ったってうちほとんど国有林なんだから。何もできないじゃん」って思うじゃん。でも仙北市は違うんです。国有林だけど……じゃあ国有林を使って、さあ何をやるでしょう?
門脇:今一番の売りは、今まさに平副大臣がご提案されていた近未来実験実証特区なんですよ。ドローンなんです。
生田:ドローンを林の上に飛ばすの?
門脇:そう。ドローンなんですよ。
平:ドローン特区。
門脇:それで森林の面積がとてもあるので。ということは、あんまり人間が入ってないところですよ。そうすると、実験も危険が非常に少ないわけですよ。
生田:なるほど。落っこってもとりあえず木が折れるぐらいだと。
門脇:そうね。さらに林間、木と木の間を縫って飛ぶようなドローンの開発なんかもここでできるわけです。
宮崎:障害物を?
門脇:そう。障害物を避けて飛ぶんでしょうかね。そういう実験もできますし、この秋田駒ケ岳というのは実は活火山で、噴火するかもしれないという危険な火山なので、ドローンを飛ばしていくと火口の写真も撮れる。すごいでしょ?
生田:そうだよね。それ大事だよね。
門脇:そうなんです。もっと言うと、こことてもいい山なんだけども、山菜もたくさんあるんですけども、だけどみなさん入山して遭難になっちゃう方々も多いんです。遭難者を捜索するにもドローンがとっても有効。いろんな使い方ができるんですよ。ぜひここでドローン実験を早く始めたい。
生田:山っていうのは手入れるとすごく効率がよくなって、経済的にもよくなるって聞くんだけど。そういうのってなんかありますか。
門脇:国有林の場合は、一定の方々が手入れ作業に当たるんですけども、それをさらに広く民間に開放していただいて、いろんな地元の森林業者いっぱいいるんで、地元の方々に活用していただけるような場面として経済活動がこうなるということであってほしいんですよ。なので、森林を有効活用することが僕らにとってはとても大きい。
生田:そうですよね。だって7割だもんね。
門脇:そうです。
平:今度、仙北でドローンのデモンストレーションをやるんですよ。それで私と小泉進次郎政務官も行って盛り上げようと思ってるんですけど、それでせっかくこういう機会だから、いろんなベンチャー企業とか大学がここでドローンの実験やろうと。
官邸で落ちたからこの辺は規制されるんですね。いろんなところ。だから自由に飛ばし放題っていうと、今や日本では(少なくて)法律が通れば仙北市がそういうことになるんです。
生田:なるほどね。
平:イノベーションって、外国の事例を見るとコンテストが多いんですよ。ロボットコンテストとかなんとかコンテスト。
例えばアメリカの国防省の下のDARPAはロボットを使って車を運転したり、とびらを開けたりとかいうコンテストやるでしょ。それを世界中からベンチャーが集まってきて、東大のベンチャー企業が去年そこで優勝して、今年は10位にしかなれなかった。東大がね。そういうアワード型のやつがいいと思うんだけど、ここは飛ばし放題だから。
生田:ドローンのレースとか。
平:そうなの。だからここで次は世界中に声をかけて、スピードだけを競ってもしょうがないので、いろんなミッションを付加してみんなで競争して、その競争の状況をさらに別のドローンが撮っている。
門脇:あ、すごいおもしろい。
平:別のドローンが全部追っかけながら、そういう世界のドローンコンテストをここでやる。はい、どうぞ。
生田:幕張でエアレースってあったじゃない。あれと同じカテゴリーをやればいいんですよ。
平:世界中のドローンを集めてね。
生田:こっからビーって行って、何フィートまでガーッと上がって、そっからガーッと下りて、くぐって斜めになって入っていくとかさ。
門脇:ものすごい力入ってますね。
生田:俺ね、こう見えてもパイロットなんですよ。
門脇:え、うそでしょ!?
平:飛行機乗りだから。
門脇:そうなんですか。
生田:そうなんですよ。
平:空飛ぶ魚屋だから。
生田:陸海空を制した魚屋。俺しかいねえよ。
門脇:すごいですね。朝昼晩を制した魚屋さん。そんな感じですよね(笑)。
生田:それ徹夜してるだけじゃねえかよ(笑)。
門脇:すごいなあ。
平:朝昼晩制してどうするんだ(笑)。
生田:エアレースってこの前幕張でやったでしょ。ああいうのを参考にするといいと思いますよ。
門脇:すごいおもしろいですね。
平:レッドブルスポンサーにつけたらいいじゃないですか。なんなら僕がレッドブルつなげますよ。
門脇:レッドブルってあれですか。
平:エナジードリンク。
生田:飲めばスコーンってやつ。
平:ばかやろう(笑)。
生田:ただこうやっただけじゃないか。
門脇:僕これ出ててよかったんですかね? 大丈夫ですかね?
平:その次は何かな? 温泉。ようやくきました。
門脇:そうなんです。ヘルスケアなんです。仙北市は外国の方々のお客様もとても多いんです。
生田:ああ、そうなんですか。
門脇:年間、日本国内もふくめて600万人くらいのお客様も来るんですけども、その方々はほとんど温泉好きですよ。温泉好きでしょ?
生田:温泉好き。
門脇:好きでしょ?
平:好きです。
門脇:僕も好きです。
平:秋田美人も好きですよ。
門脇:いいんですか。
生田:今のはまずい。今のは私の発言ということにしときます。かばう僕。
門脇:それで、その温泉に医療をできるだけ近づけたいというのはどういうことかというと、例えば今まで温泉に入ってもこれは医療費の対象にはなっていないわけですよ。
平:そうですね。
生田:え、それするの?
門脇:僕らはそれをできないかという話をしてるんですよ。例えば、公的な医療の支援を受けることができるような湯治という文化を世界に発信していこうという思いを持ってるわけですよ。
そうすると、ちょっと長い間、もしかしたら本当は病院に入院しなきゃいけないんだけども、病院に入院するぐらいだったら。仙北市内には8つぐらいの泉質があるんです。60ヵ所ぐらいの温泉があるんですよ。すごいでしょ。
なのでそこの温泉に入院してくださいという話があってもいいんじゃないか。湯治ですよ。そうすると、いろんな国からの保険だったり支援があったりで、あんまり負担なく長く湯治することができるというような制度を先に作りたい。それを今度、日本全国に広めることができたらもっと健康な国になることができる。
生田:それって高齢者施設みたいなの作ったら?
門脇:実際そういう話も来てるんですよね。
平:CCRC(継続介護付き・リタイアメント・コミュニティ)。地方創生ですね。
門脇:そうなんです。
生田:高齢者施設っていいと思いますよ。だってこれからやたら年寄り増えるんだもん。俺も年寄りになるんだから。
門脇:まだ若いですよ。
生田:やめてくださいよ、先輩。
門脇:(笑)。
平:ここはそういうので外国のお客さんも来られるので、この臨床修練制度を活用して、その外国のお客さんにも、お医者さんがちょっと相談に乗れるような仕組みをやりましょうっていうのが、これが結構大変なやつで、何とか法律通るようにという。
門脇:本当にみなさまにいろんなご希望いただいたんですけども、何をやったかというと、外国から来るお客様方にも安心して日本の温泉に浸かってほしいと。
生田:あれだね、テルマエ・ロマエだね。
平:そうだね。
門脇:あ、本当だ。
生田:阿部(寛)ちゃんなんか呼べばいいんだよ。
門脇:ちょっとそれは難しいって書いてましたね。
生田:難しいことをやるのが副大臣だから大丈夫ですよ。
平:でもね、外国の人がいっぱい来るでしょ。体の具合が悪くて湯治に来るわけだから、そこでやっぱり医療的なアドバイスも受けたいわけ。
それがいないと観光で終わっちゃうんだけど、それを相談できるドクターがいれば外国の人も湯治ができるわけ。長期滞在ができるようになる。
生田:外国人入れるんだったら、まず風呂の入り方教えようぜ。
平:あ、そうだね。
生田:やつら風呂の入り方知らねえんだよ。体洗わねえで入るしよ、タオルでなんかガチャガチャやるし。
門脇:ご一緒はしたんですか。
生田:したことありますよ。頭きちゃうよね。
平:それはね。
宮崎めぐみ氏(以下、宮崎):知らないんですよ。
平:そう。マナーの話じゃないんだよ。知らないんだよ。
生田:だから教えなきゃ駄目だよ。
平:だからそれは温泉道っていうね。剣道とか柔道、華道、温泉道でお風呂に入る立ち振舞をちゃんと形式美に紹介をして、ちゃんとお湯かけてみたいな。
生田:たかが風呂入るだけで面倒くせえなあ。
平:いや、でも喜びそうじゃない。そういうの単純だから。
生田:一応なんか正座してお辞儀しちゃうみたいな。
平:そうそう。
門脇:温泉関係者の中では、湯治という文化を世界に広げていくということと、目的はもう1つあって、もしかしたら世界遺産にも日本の湯治文化というものを登録できるんじゃないかって話もあるんですよ。
それくらい、一生懸命湯治を大切にしようってことなんですよ。その外国のお医者様との連携だったり、日本のお医者様との連携だったりということで、医療と温泉をできるだけ近づけるでしょ。
生田:なるほど。外国人の医者乗ってくるかもしれないね。
平:だからそこは岩盤規制というかいろいろ問題があるんで、仕組みをちゃんと作らなきゃ。これは難しくない。
平:今、ドローンの話と温泉と医療がありましたよね。あと国有林のところでさっき豚出てじゃないですか。あれ、放し飼いにするんですか。
門脇:実は、国有林の中で畜産をしようっていうことなんです。僕らは、豚の放牧をしようと思ってるんです。世界で一番おいしい生ハムを作ろうっていうプロジェクトがあって。
生田:いいね。俺生ハム好きだな。
門脇:そのいい生ハムを作るには、どんぐりとかくりとかそういう木の実をえさとして食わせなきゃいけない。
平:イベリコ豚だね。
門脇:そうです。そうすると森林が一番ある仙北市が一番場所がいいわけですよ。そこに放牧をしていい肉を作って、いい生ハムを作るというプロジェクトが今まさに動こうとしてる。
平:これいいと思いますよ。
門脇:本当すごいですよ。昨日実は、石破大臣にも食べていただいたんですよ。本当においしいって言ってくれて。
平:あ、そうですか。
門脇:本当そうです。食べたいですか。
宮崎:はい。
生田:食べたことないよね。
門脇:いつ持って来れるんですか。
生田:じゃあ一緒に行こう。めぐちゃん、しょうがないからね。
宮崎:自分が豚食べたいだけですよね。
生田:そう。
平:地方創生の成功事例になってる島根の海士町っていう島があるんです。
生田:「ないものはない」っていう。
平:「ないものはない」あそこも牛を放し飼いにしてるんですよ。島のその土地持ってる人たちが、「いいよ、うち別に勝手にウロウロして」って言って、それでその牛は勝手にいろんな人の地権者のいろんなとこ行ったり来たりしてる。
宮崎:インドみたいな。
平:そう。だから元気いいわけよ。
生田:やっぱり放牧とかしたほうがおいしいのかな。肉自体は。
門脇:それはもう運動量が違いますからね。熊も心配でしょ? 昨日実は、石破大臣と話をしていて、「でも熊心配なんですよね」って言ったら、ある方が「いやいや、熊は肉食じゃないんだよ」って。
生田:あ、そうなんだ。
門脇:基本的に熊は木の実を食べるんですよね。だから熊が豚を食べる話はない。
平:あ、そうなんだ。
門脇:みたいでした。
生田:じゃあ勝手に豚と熊っていうのは共生するわけだ。だけど食いもん取り合ってけんかぐらいはするんだろうね。
門脇:すごい絵面になりましたね(笑)。だからそんなに危険なことはないっていう。
平:熊だって食べられるんでしょ?
生田:熊も食えるよ。
門脇:いや、熊は有害駆除で駆除されたものは食べてもいいぐらいですよ。昨日そうしたら大臣は「ジビエ特区もあるね」って話をしました。
平:だってジビエのなんかやってますよ。うちの大臣。
門脇:昨日会長さん。
平:そう。会長やってる。ジビエ。
門脇:「それもあるな」って言ってましたね。
平:そう。いやあ、仙北市は可能性にあふれてますね。
門脇:ぜひ来てくださいよ。
平:市長は本当に失言気をつけて、ずっと市長で頑張ってもらわないと。「あれ、市長いなくなっちゃったよ」みたいになっても困っちゃうんで。
門脇:俺、今日来なかったほうがよかったかな(笑)。
平:この後公務もありますので。みんな忘れてると思いますけど、市長なので。ということで、最後に市長として全国のみなさんに訴えたいことをどうぞ。
門脇:はい。秋田県仙北市はまだまだみなさんの中で認識はないかもしれないですけども、とても素晴らしい町ですね。
食べるものはおいしいし、風景も景色も素晴らしい。なにより人間が素晴らしいですね。優しい方々がたくさんいらっしゃいますし、ぜひ仙北市を第2のふるさととしたいという方々がいらっしゃれば、定住をする場所もみなさんに提供することができます。
空き家もいくつかあります。お仕事も僕らが一生懸命探します。どうかみなさん、仙北市へ来てください。
生田:東京からはどうやって行くのが一番早いですか。
門脇:東京からだと一番近いのは秋田新幹線なんですけども、2時間40分。
生田:どこで降りるの?
門脇:仙北市って新幹線の駅2つありまして、田沢湖っていう駅と角館っていう駅の2つあるんですよ。田沢湖のほうが近いんですけども、そこは2時間40分くらいですよ。近いですよ。
生田:あ、そんなもんなんですか。
門脇:近いです。ぜひおいでください。
平:はい、ということで今日のゲストは仙北市長、門脇市長でございました。どうも今日はありがとうございました。
門脇:どうもありがとうございました。
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