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「イケてる女子と地方を売り込め!」ゲスト:のぶゑさん(全4記事)

「LGBT市場」に感じる違和感は? ビジネスに奔走する人々と当事者たちの願い

自由民主党の生放送動画番組『CafeSta』の「イケてる女子と地方を売り込め!」。前回に続いて、九州レインボープライド実行委員会代表ののぶゑ氏をゲストに迎えて、LGBTについて学びます。渋谷区では条例で同性カップルに対して「パートナーシップ証明書」の発行が認められるなど、社会的な認知度や理解が高まっているように見受けられるLGBTについて、当事者であるのぶゑ氏は、まだ多くの無理解や偏見が存在することを赤裸々に語ります。最新の調査によるとLGBTの全人口に占める割合は13人に1人。メディアを通して「LGBT市場」としてフォーカスされることに若干の違和感を感じながらも、当事者たちがごく普通の生活を手に入れるために、正しい理解と知識の啓蒙を訴えました。

LGBTに対する理解は広まったのか

伊藤ようすけ氏(以下、伊藤):ちょっと話が横道に逸れちゃうかもしれないですけど、これだけLGBTという言葉がメディアもふくめていろんな所でフォーカスされて。日本でいうと渋谷区で、条例として認めてくれることが決まったりだとか。

アメリカでは法律的にオッケーだという話になったりだとか、どんどんLGBTという問題に関して、「別にそれ、しょうがないじゃん」という世の中になってきてるような気がするんですけど、どうですか? (それとも)やっぱりまだまだ? 特に、地方に行くと違うんですかね?

のぶゑ氏(以下、のぶゑ):いやもう、私の印象としてはまったくですよ!

伊藤:(コメントを見て)「宗教的に無理」って書いてますね。

のぶゑ:地方というか、九州に関して言えば、私の周りの個人的レベルでいうと、ほとんど偏見ってないと思うんですね。

伊藤:ないですよね?

のぶゑ:ただ、やっぱり中には(偏見が)ある方もいらっしゃるので、何とも言えないですけど……。

私は「あなたの、のぶゑ」っていう名刺を出すので、嫌な方はそこでスッといなくなっちゃうんで。私はそういう方に出会わないですね。

伊藤:「あなたの、のぶゑ」っていう名刺を渡されて、嫌な方は去っちゃうんですか?

のぶゑ:結局、その場は取り繕っていただくんですけど、その後、連絡取れなくなりますよね、普通に(笑)。

伊藤:本当ですか? いやいやいやいや。高笑いしてるけど、本当に?

のぶゑ:本当ですよ(笑)。

伊藤:「あなたの、のぶゑ」って書いてあるだけで?

のぶゑ:そうです。「あなたの、のぶゑです」って言って名刺交換させてもらって、相手は「えっ?!」ってなるので。

「オカマですー」とか「ゲイですー」とかって話をするわけですよ。なので、当然ながらその時点で嫌悪感のある方は、あんまり近づいてこられなくなりますよね。

LGBTは趣味嗜好、病気、障害ではない

伊藤:その嫌悪感って、どっから来るんだろうなと思うんだけどね。何なんだろう?

のぶゑ:やっぱり……普通ではないっていう認識があるんだと思うんですけど。知らないとか、知識不足っていうのもあるのかなって思ったりするんですけど。実際、人によっては変態という言い方をしたりする方もいらっしゃるので(笑)。

伊藤:打ち合わせの時にもちょっと話したんですけど、世間というか、特に地方行くとそうなのかな。

LGBTという問題に関して、さっきおっしゃったレズビアン、ゲイとか、そういう方々を、趣味嗜好と思ってらっしゃる方って、もしかしたらこの番組ご覧になってる方にもいません? 趣味嗜好じゃないんですよね?

のぶゑ:そうです(笑)。

伊藤:趣味だから、さっきおっしゃってた変態とかいう言葉がイメージとしてあるんで。これ、そうじゃないんですよね?

のぶゑ:もしそうだったら、私も普通に女の人を愛して、女の人と結婚してますよねって話です。

伊藤:そうですよね。(コメントを見て)それと「これを病気っていうのはどうなんですか?」って。病気とも違うんですよね?

のぶゑ:違いますね。だって、治療とかで治るものではないし。国連もだいぶ前に、病気という表記からは外しましたもんね。

伊藤:かと言いつつ、障害でもないですよね?

のぶゑ:障害でもないですね。

伊藤:だから、そこの所がいろいろと……。まだまだ、知識がちゃんと定着してないがゆえに、特に地方とか行くとそうなのかな?

ただ普通に生きるため、偏見のない世の中を目指して

のぶゑ:さらにトランスジェンダーっていって、性別が変わる子たちは、本当にまだまだ難しい状況にあると思います。

実際に私たちも今レインボープライドっていうイベントの協賛を募ってるじゃないですか? その中で、いろんな企業さんにお話しさせていただく機会が多くあって。

私はこの8年間、自分がこの「のぶゑ」っていうキャラクターで生きてきてるので、福岡のいろんな経営者の人たちと、このまま繋がらせていただいて、お話はダイレクトにいけるんですね。

なので、話に行くと「あ、のぶゑちゃんは個人的に友達だから、全然応援してるんだけど、会社に応援するとなると厳しいんだよねー」っていうことを言われたりするんですよ。

伊藤:何でだろう? 俺は、逆にカッコいいって(思う)。

のぶゑ:たぶん、まだカッコいいっていう認識はないと思います。私の個人的な思いですけど、話を聞いてて思うのは、そういう方たちって中州にもよく行っていて、ニューハーフさんの知り合いもいたりして。まず、ポンって出てくるのが、夜のニューハーフさんの映像だと思うんですね。そうすると、そういう所を応援をしてるのはマイナスイメージだ、と思われるみたい。

ちゃんとした認知をしてもらえていない部分があるので、会社的に応援すると、まだまだちょっとマイナスイメージが多いんじゃないかっていう判断になるのかな……なんて思ったりはしますね。

伊藤:なるほど。そういう意味では、偏見以外の何物でもないと思うんですけど、そうした偏見のない世の中に……。普通に生きさせてよってことですよね? 生きさせてっていうのも、何かおかしいな。

のぶゑ:そうですね。単純に、私は普通に生活したいってだけなんですよね。特別扱いをしてほしいわけでもないし。変な話、助成をしてもらうとか、そういうことも別に考えてもいないし。

ただ単純に、自分自身が普通に生活させてもらって、好きな人と一緒になって、好きな人と生活を共にして家族をつくる。普通のことじゃないですか。

伊藤:それが正しいわけで、そうなんですよ。

実は13人に1人? 意外に多いことが判明したLGBT人口

のぶゑ:そして今、現在日本国中に7.6パーセントいる当事者の方たちが……。

伊藤:これ、そうなんです。ネットからこの番組ご覧なってらっしゃる方、もしかして知識としてお持ちかもしれませんけども、データ的に7.6パーセントいらっしゃるんですよね?

のぶゑ:そうなんです。

伊藤:7.6パーセントですよ? これ、すごい数字ですよね?

のぶゑ:すごい人数です(笑)。

伊藤:ねー! だって、何人? ちょっと計算するのもアレだけど。

のぶゑ:960万人なので、13人に1人ぐらいの割合です。

伊藤:要は、オープンにしてる人だけでそれだけってことですかね?

のぶゑ:オープンにというか、自覚している方たちですね。今年の5月に、電通さんが統計で調べて出したものです。

スクリーニングネットアンケートなので、自分がそうだよって自覚してる人だけがチェックしてるはずなので。それで、7.6パーセントですよね。

伊藤:ぜひお聞きしたいのは、最近になって、その7.6パーセントとか、どうやら1000万人近くいるらしいぜとか、何かそういうのがネットで広がったじゃないですか。

僕、とある方にすごい気になる発言をされたことがあって、ちょっと議論になったんですけど。「これさー、1000万人いるってことは、ちょっとしたマーケットだよね」って。

のぶゑ:(笑)。

伊藤:おっしゃる方がいたんですよ。何かこう、目の奥に¥マーク送りながら。

のぶゑ:(笑)。キラキラさせながら?

伊藤:そう、キラキラさせながら。「これ、何か絶対さー、1000万人もいたらビジネスできるよね」って。いや、何を思いついたのか、僕は知らないですよ。ただ、そういうの嫌ですよね?

のぶゑ:でも……。

伊藤:それでもいいの!?

「LGBT市場」という言葉に感じる違和感

のぶゑ:実際に今、電通さんもそうですし、「日経ビジネス」さんとかでも取り上げられていて、LGBT市場って名前がもう付いてるわけですよね。

伊藤:僕ねー、この前の「日経ビジネス」見ました。あれ、いいんですか?

のぶゑ:私は個人的に言うと、それでビジネスが加速してLGBTのことが世間に広まるんだったら。それは加速度的なものがあるからいいと、私は思ってるんですよね。だって何でもね。

伊藤:懐……、広い、深い! 1ヵ月前くらい前ですよね。「日経ビジネス」。

のぶゑ:そうです。

伊藤:僕、あれも見たんですよ! 何かこう……大人たちがね、僕も大人ですけど。世間がこれを商売にしようとしているっていう感じがあって。僕はすごい違和感というか、嫌悪感というか……。でも、のぶゑさんからしたら、「それで広まるんだったらそれでいいじゃない」と?

のぶゑ:例えばその状態で5年後、10年後にそのマーケットが普通で、当たり前にあれば、その時に社会に上がってきた子たちはそれが普通なので、そこには偏見も何もないですよね。それはそれで、私はいいと思っているんですね。

伊藤:そういう話は?

のぶゑ:そうです。人権だけで収まる話でもはないのかな、と思ったりするので。やっぱり人間って現金じゃないですか。お金が絡んだほうが、豊かになったほうが広がりやすい。

最初は打算的であったとしても、それが普通になっていけばアリなのかなーって、個人的には思います。

制度を変えるだけではダメ。企業もLGBTに対する理解を

伊藤:今、さっき何か結論めいたことをおっしゃってましたけども。要は、LGBTというカテゴリーに属されてる方々が、別に偏見なく普通に、特別に何か、待遇良くしてくれよと言ってるわけじゃないわけで。

普通に生きられる世の中にしたいんだってことが、のぶゑさんが標榜されてることだと思うんですけど。

まずはこう、手始めに何を変えれば一番いいんですかね? その1歩目として。もちろん、一般の人たちに偏見持つなよって言ったって、たぶん持つ人は持つでしょうし。

のぶゑ:それはもう、なくならないと思うので、どうしても。それも好き嫌いはあるでしょうからね(笑)。そこはしょうがないと思うんですけど。

個人的に、すごくこれは欲しいなと思うのは、やっぱり自分の好きな人を守るってなった時に、保険のことだったりとか、そういう制度は認めてもらえるようになったらいいなと思うんですね。

伊藤:そうか、まず結婚の話ですね。

のぶゑ:婚姻関係って、もしかしたら難しいかもしれない。法律が変わることなので、私もわからないですけど……。今、ちょうどLGBT支援弁護団っていうのが立ち上がっていて、そこがいろんな動きをしてくれてたりするんですね。

それはうれしいことだし、婚姻関係が認めてもらえるならば、いい環境が増えていくと思っているので、すごくよかったと思うんですけど。

でも、それも大事なんだけれども、やっぱり、それに伴って一緒に……。例えば、私たちって、企業の中で働かないと生活ができないので。

伊藤:そう! これね。職業の問題はでかいっすよね。

のぶゑ:そうなんですよ。なので、その企業がLGBTを受け入れてくれる環境にないと。(制度と企業の)両方に認めてもらえないと、婚姻関係になって婚姻届けを出しますって時に、あなたは既婚者ですよね? ってなるんで、企業に言わなきゃいけないでしょう。いろんな税制のことだって云々って、手続きしなきゃいけなくなると、バレるので。

伊藤:そうだなー。

のぶゑ:こっち側も認めてもらわないといけない、そっちも認めてほしいって所で、バランスがすごく大事なのかなと思ったりするわけで。両側に啓蒙はいるのかなーって。

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