岡田斗司夫氏「家入さんが政治家やれば、本人以外はみんな幸せだから(笑)」
家入一真、岡田斗司夫に教えを請う!

家入一真が岡田斗司夫に人生相談 #1/5

家入一真氏が、岡田斗司夫氏に人生相談! いつもは相談をされる側であるいう家入氏が、ここぞとばかりに悩みを大放出。政治、宗教、教育システム……とりとめのない話題から、議論はどんどん未知の領域へ! 既存の概念をぶち破る、新たな思想が生まれるか?

家入氏が岡田氏に人生相談!

岡田:今回の話は、僕の方から家入さんに「しませんか」ってふったんですけども、これもう僕の勝手な思い込みなんですよ。3、4週間くらい前に、家入さんはきっと俺への人生相談を必要としているに違いないって勝手に思って(笑)。

家入:ホントにタイムリーだったんですよ。僕自身、すごい悩んで。なんか僕、人生相談乗ることすごい多いんですよ。ツイキャスで、それこそ深夜から朝までずっと観てくれている人の人生相談に乗るとか。あと、ロフトプラスワンで定期的に、来ているお客さん100名くらいですけど、人生相談全部答え終わるまでそのイベントが終わらないってやつをやったりとか。

岡田:かっこいいねー!

家入:もう朝までやるんですけどね。

岡田:朝まで! 話の途中でなんか投げやりになったりしません?

家入:んー、いや、そんなことないです。ビール飲みながらなんで。

岡田:なんか、同じことばっかりずっと言うやつとか、こいつの問題点ここだな、ってわかってきたんだけど、そこをいくら言っても聞いてくれない人とかいるじゃないですか、たまに。

家入:そうですね。そういうときは、もう次にいっちゃいますね。

岡田:次にいっちゃいますか(笑)。やっぱそうかあー。

家入:そうやって人生相談乗っているんですけど。そういえば、僕の人生相談って誰にも乗ってもらってないな、って思ってたんですよ。ちょうど岡田さんからそういうお話いただいて。ありがとうございます。

劇場アニメのあと、2年間次の仕事が決められなかった

岡田:なんか僕の方は僕の方で、選挙があったからというのではないんですけども、なんかあの辺まで色々経験しちゃったら(大変かなと)。

ちょうど僕自身でいうと、劇場のアニメやったあとでなんか空虚な感じがやってきて。このままどんどんアニメ作っていって、アニメのプロデューサーとしてアニメ界に名をはせることもできるだろうけども、これ何がやりたかったんだろうな、って思った時期があったんで。ちょうど同じくらいの年齢じゃなかったのかな、って。

家入:ちょうどこう、スポッと落ちちゃうんですかね?

岡田:そうです。僕はその時にガイナックスのみんなを含めて、2年ぐらい『王立宇宙軍』って映画だったんですけど、「王立症候群」ってやつにかかってですね。

家入:みんな?

岡田:そうです。デカいことをやったあとは、前よりデカいことをやらないといけないような気がして、焦って地に足が着かないんですね。それを抜けるのにまるまる2年かかったんですよ、結局。

家入:その2年間は何かされてたんですか?

岡田:どんどん次々と新しい企画やって。最初は大きく構えて、次もなんかおっきいのできるよ、と。結構いい話も来ることは来るんですね。していただけるんですよ。それの企画書出したりしてるうちに、どれも決まらないというかですね。やろうと思ったらできるんですけど、これやっても同じことの繰り返しになるよな、って言ってるうちに、なんかね。

2、3日前に今田耕司さんが出てくる『芸人報道』って番組を見たんです。今田さんのところに次々と新しい女の子紹介して嫁探しをするという内容だったんですけど。で、この人と付き合うんだったら付き合う。でも、この人じゃない! っていったら次の子紹介して、そしたら前の女の子とは二度と会えません、ってシステムで。結局、誰一人決められなかったんですよね。

もう、あれと同じで。なんか次の仕事が決められないのが2年続いたんですよ。それがすごい重症だったんで、家入さんって今どの辺にいるのかなって思ったんですよ。

家入:もしかしたらもうちょい後に来るんですかね? 他の人にも言われましたけど、「選挙終わると一回こう、燃え尽き症候群じゃないけど、一回こう落ちちゃう瞬間が来るよ」ってのは、みんな言いますね。

岡田:じゃあ、でもそれを言うって事は実際あんま来ない?

家入:今のところあんまないですけど。やっぱり出馬した頃から、いろんな若手の議員さんからご連絡いただいて話したりする機会が増えたりして。政治活動なのかわかんないけど、そういったところに比重、時間としては増えたので。流されているままに今は時間が過ぎているというか。

家入さんが政治家をやれば、本人以外はみんな幸せになる

岡田:政治家するんですか、結局?

家入:うーん。

岡田:俺、正直言うと、向いていると思ってますよ!

家入:岡田さんが?

岡田:いや、家入さんは政治家向いていると思ってます。

家入:えっ、本当ですか?

岡田:絶対やったほうがいいと僕は思ってるんですよ。他の人の意見は知らないし、本人の意見も知らないんですけども。家入さんに向いているではなくて、今の日本に向いているな、と思ったんで。この人が政治家やってくれれば、家入さん以外の全員の得になるから、僕らは楽だよな、と。だって他に誰も担げませんもの。

家入:そうですか。

岡田:津田(大介)さん担げないし(笑)。東(浩紀)さん担げないし。宮崎てっちゃん(哲弥)だって担げないでしょ(笑)。

家入:なるほどー。

岡田:ホリエモン担ぐのも、今から担ぐのもなんかちょっと違うような気がして。担ぐ媒体というかお神輿として、家入さんはすごくいいなということと、あとは家入さんをメインとしたら、多分その家入さんを中心とした政治家のグループがもう数十人出るのは見えるんですね。でも他の人だったら多分、誰か立てたらそれの反対の派閥の人も出てきちゃって結構面倒くさいことになるなと。

実はネットやってるやつらってすごく少なくて、世間への影響力って小さいよなぁ、って最近思ったんですね。だから家入さんメインにして、中心にして政治活動やってまとめて育てるぐらいで広げていかないと、実は何か決める力とか僕らの力って広がっていかないだろうなって切迫感があるので、向いてるな、って思いました。

家入:本当ですか。みんな「家入は向いてない」っていう中で、ちょっと新鮮でした。

岡田:多分、昔ながらの政治家には向いてないと思いますけども。みんな共産党に入れるよりは家入に入れるという。二択でいけると思います(笑)。ヘンな言い方ですみません。

家入:本当ですか。いやー。

岡田:なんでみんな、向いてないって言うんですか?

家入:だってねえ。過去に炎上もしてきましたし。あと発言とかも。最近はないですけどね。

岡田:最近おとなしいですよね!

家入:いや、そうなんですよ、最近おとなしいんですよ。

政治じゃなければ、宗教やるつもりだった

岡田:一体何が?

家入:もう全て虚しいな、って思って。炎上は本質ではない、っていうことに最近ようやく気づきましたね。

岡田:家入さん、このままいくと多分ね、ネット仏教にいくか、政治家の二択なんですよ。だからネット仏教にいかれてしまうより、政治家の方がみんなの役に立つと俺は思う。ネット仏教いっちゃったら個人的な魂の救済とかあると思うし、多分幸せになると思うけど、あなたの幸せ、僕たち誰も望んでいませんからね(笑)。僕たちは人の役に立ってなんぼの存在だから。

家入:そうそう。ネット仏教ってあるんすかね、そんな言葉?

岡田:ないです、今作ったんですけど(笑)。多分、僕らそういう派閥に入ってるんです。何をしても虚しいとか、こいつらに何を言っても実は通じないとか。でも、言葉投げかけないと自分の気が済まないからやってる、って感じですよね。

家入:ネット仏教かぁ。そう僕ね、最近(宗教に)ハマって勉強して。でもホント、出馬する前は別に僕が教祖になりたいとかじゃないんですけど、次やるとしたら「宗教」か「政治」だな、って思ったんですよ。

岡田:そう思います。

家入:宗教っていっても僕がまだ勉強中なので。とりあえず政治、じゃないですけど。というと怒られますけど。ま、宗教は後々考えていこうかなって。

岡田:いや、同じものだと思うんですよ、宗教と政治って。多分、従業員入り口か客入り口かのどっちかで。ある組織を作ったら、従業員を入れる時は宗教っぽく入れて、正面の客入れる時は政治っぽく入れる、そんだけのもんじゃないんすかね。

僕らがつくる施設って最終的にはそうですよ。僕らってのはつまり、平成になってから出てきたヒットラーっていうのかな。俺は本当はそこに入れちゃいけない、1980年代に映画作ってたようなオヤジですけども(笑)。

"信者"も集められないようなやつにはなにもできない

家入:でも、そっか。岡田さんはやられてる。

岡田:「FREEex」(岡田氏が設立した組織)です、はい。

家入:とかも、宗教的だって言われたりすることあるんですか?

岡田:あります、あります。最初の頃は「違うよ」「じゃあ宗教の定義してみようよ、うちとどんだけ違うのか」って反論してたんですけども。多分、そうじゃないんです。宗教的だっていう人も宗教のことを知ってて宗教と言いたいのではなくて、何か目の前にあるものが不安で否定したいんですね。その不安で否定したい時に、なんで彼ら「宗教」という言葉をチョイスするのか。

家入:好きですよね、みんなね。僕もよく言われますからね。「家入信者だ」とか。

岡田:開き直って言うんだったらね、信者集められないようなやつは、多分もう一廉(ひとかど)になれないんですよ、言っちゃえば。信者みたいな人集めるんだけども、そいつらを悪い意味での宗教にやらないところに、僕らの時代の個人的倫理みたいなものがあるんじゃないかと思うんですよね。

家入:確かに。僕この前、さっき言ったロフトプラスワンでやる悩み相談、毎回ゲストをお呼びするんですけど、前回が上祐(史浩)さんだったんですよ。

岡田:いい人呼びましたね!(笑) 面白い。

家入:選挙決まる前から決まっていたので、ほんとは選挙期間中にやる予定だったんですけど、流れちゃって。

岡田:もし流れたのが家入さんのブレーン、周りの人の判断だとしたら、いい判断! って。家入さんがやりたがっても選挙期間中はそれは止めろ! って(笑)。

家入:いや、周りも止めてましたけどね。

岡田:当たり前だけど止めるよ(笑)。どうでした?

家入:いや、面白かったっていうとあれですけど、すごく参考になったというか。やっぱり悪い宗教、いい宗教じゃないけど、彼が関わった「オウム真理教」という集団がやったことは許されることじゃないし、イベント中もずっと謝罪されてましたけど。ですけど、これからの宗教ってものを考えた時に、暴走しないような仕組みをどう作っていくかとか、そういったことを考えられていましたね。

創価学会モデルでいい

岡田:宗教のアレルギーって、科学のアレルギーと似たようなもんで。その宗教ってものがあって、地球がどれぐらい平和になっているのかっていうと、多分宗教があるおかげで犯罪が減ったり人間がいいことをしたりする。いいことが山ほどあって、たまに暴走があって悪いことがある。それは科学があるから原発があるていうのと、僕そんなに変わんないと思うんですよね。

どっちも良く使えばいくらでも良くなるんだけど、突き詰めていくと絶対にどこかネガティブな部分があふれ出てきてしまって、被害を及ぼす。だから、原発を見て科学全否定する人はさすがに最近ではもうバカって言われるのと同じように、オウムとかそういうのが出てきた時に、やっぱ宗教は怖いんだ、っていう人はよく人間の心を分かっていない。

僕らの心は、宗教から離れて生きれるはずがないっていうふうに思ってるんですよ。で、僕、今日(この対談をやって)よかったな、って思っているのは、家入さんが、ネット仏教の方に危うく行きかけていたのをちょっと戻して、いかんいかん、政治やって政治やってと(笑)。

家入:その言葉、ネット仏教。ちょっとすんなりきましたね。

岡田:でも、本当に宗派・宗教作っちゃってそこで政治活動やるっていう、いわば創価学会モデルも全然悪くないと思うんです、言ってしまえばいい、創価学会モデルです(笑)。うちが悪いっていうんだったら、先に創価学会と公明党取り潰してくださいって言っちゃえば(笑)。

居場所づくりの最適解は「DASH村」!?

家入:でも例えば、創価学会とかも一番最初は貧しい人たちの……相互扶助っていうんですかね? そういった仕組みのとこから始まってたりもするし。僕が今やりたいと思っているのは、「居場所を作る」みたいなことで。居場所とか人のつながりの中で支え合えるような社会を作っていくみたいなことを、僕結構言ってて。で、それを仕組みとして出来ないかなと思っている部分もあったので。

そう考えると、セーフティネットとしてのつながりみたいなのも、これまた宗教的にならざるをえないというか。そこにつながってく部分もあるし、やっぱそう考えると政治とか宗教とかそういうセーフティネットとか、分けて考えられないようなものの気がするんですよね。

岡田:じゃあ家入さんが作るやつは、第一次産業を母体とした、いわゆる人集めと生産と社会的活動が混合した組織に多分なりますよ。一番欲しいのは農村ですよね。家入さんが必要としているのは。家入さんの参謀になりきって考えてみると。

家入:農村かぁ。

岡田:つまり、農業してくれる若い人いてくれたらもう家賃いらないよっていう村があるじゃないですか。そこにもう家入さんの本拠移しちゃうんですよ。日本中から居場所欲しいってやつは、来いよ、食わせてやるって言うんです。

で、食ったら次の日働けと。「一宿一飯の恩義理論」。それで、彼らに農業を教えていくっていうやり方で農村を復活させるっていう。いわば「DASH村」方式っていうんですか(笑)。

家入:いや、でもすごいありですよねー。でも、僕もそこに住むのかー。

岡田:はい。いや、そういう拠点をいっぱい作るから、家入さんは日本国中をうろうろするっていう好きなことができますよ。大丈夫。ただ、その拠点ごとには真面目な指導者がいた方がいいです。家入さんは一箇所に留まって指導するには不真面目すぎるから(笑)。

ネットがあれば、コミューンは成り立つ?

家入:そうなんですよ、確かに。でも僕、昔、子どもの頃ちょっとだけヤマギシ会に放り込まれたことがあって。

岡田:あ! そうなんですか!

家入:そうなんですよ。

岡田:ヤマギシ出身のやつはやっぱ面白いですよ(笑)。すいません(笑)。

家入:だから、原体験にはそこがあるのかなーみたいな。イヤでしたけどね。

岡田:僕は昔、漫画界の噂で松本大洋さんはヤマギシの子どもって聞いたことがあって。

家入:おー、そういわれると「ああー」って。

岡田:僕、未だに、その噂が面白いからチェックしてないですよ。ホントかどうか分かんないけど、でもあの画風とかあの世界観ありそうだなーって。あのボクシング漫画の『ZERO』っていうのがあるんですけど。ああいうのってそういうところからきた絶望感とかないと。

(ニコ生のコメント欄に)「ヤマギシって何?」って書いてあるけど。やっぱ知らない人が結構いますね。

家入:調べると面白いですよ。まあ僕が放り込まれたのは3ヶ月くらいだけですけどね。でもヤマギシ、Wikipedia で調べるとちょっと面白いんで皆さん是非。いやー、面白いですよね。まあ色々言われてますけど。

岡田:ああいうコミューン、ですよね? コミューンみたいなありかたっていうのは何人もの人が試してどうもうまくいかない。

家入:そうですよね。

岡田:で、僕、あれうまくいかないのはネット以前だからじゃないかな。結局、顔見る人間としかつながれないじゃないですか。僕らが思うつながりが必要っていうか、家入さんがおっしゃってる居場所っていうのはなんで居場所が必要なのかっていうと、居場所から疎外される人間がいるからですよ。

つまり疎外する対象である、加害者である外部が必要なんです。ところがコミューン作っちゃうと外部が見えなくなってしまうので、どんどん内部が濃くなって、いわゆる「連合赤軍殺人」みたいに絶対なるわけですよね。

家入:そうなんですよ。だからなんかコミューンみたいなのは、やっぱ憧れとしてあったりもしたんですけど、やっぱり閉じてしまうとダメだなってすごく思っていて。

岡田:なので家入さんは一箇所にいるんじゃなくて、そういうコミューンを複数やって渡り歩いて。で年に一回、「コミューン甲子園」ですね。

家入:コミューン甲子園!

岡田:コミューン同士で対抗させないとダメですよ。だから、どこの村に一番強い腕力のやつがいるかという。運動会でもいいです。オリンピックとぶつけて、「家入オリンピック」っていうのをやってみせる(笑)。

家入:いいですねー。「裏オリンピック」やりたいなって思ってたんで。

岡田:そのコミューンごとにデザイン変えて。この村は完全な自給自足でやると。この村は輸入半分、自作自農半分でやるとかですね。この村は太陽電池とか風力発電だけでやってみるとか。そういうふうにやってみるとか、近未来の社会のシミュレーションが、それぞれ住民500人くらいでやったらできますよ。

家入:できますね。与沢翼みたいな情報商材だけで生きていく村とか。面白いね。

岡田:詐欺師村です、って(笑)。完全無農薬で野菜作る村もあれば、適当に使う村もあって。その村ごとのカラーってのをやっていって。どれが僕らの選択肢なのかっていうのをプロトタイプをどんどん作ればいいわけですよね。

家入:村クリエイターみたいな感じですね。

岡田:そこはもう全てあぶれ者の集まり所みたいにして、とりあえず、居場所ないやつはここに来い、と。で、飯食わせてやる代わりに働かせるぞ、っていう。かつて自衛隊がやっていた役割ですよね(笑)。

居場所づくりには家族的な考えが必要

家入:なるほど。そうですよね。でもやっぱ、話聞いてたら、地方に村を作ろうとする若い人たちって昔からいるのかもしれないですけど、最近多いですよね。原発の影響もあって。でやっぱ一番大変なのは、地元に暮らしているおじいちゃんおばあちゃんとかが結構最初身構える。

ま、そりゃそうですよね。若い人がやってきて、なんか村作るぞ! とか言っていたら、なんかもう気が気じゃないというか。俺らの村が荒らされる、って思ったら。包丁持ってくるとかガソリンまかれるとか結構あるらしいんですよ。そういうの、怖いなー、みたいな。

岡田:怖いですね。でも、もうそれ自分らの親と思うしかないですよね。だから多分僕らが村に住むと思うんじゃなくて、そこを家だとするから、前から住んでいる人はもう親だと思うしかないと思うんです。それぐらいでないと、次から来る人たちを自分の子どもとして扱えないじゃないですか。

前から住んでいるやつは自分の親と思って、次に来るやつは自分の子どもと思え、というような考え方じゃないと結構しんどいと思います。家入さんの作る宗教の中心教義の一つじゃないかな。つまり、みんなの居場所を作る、っていうのを教義化すると、どのように前からいる人を立てて、どのように新しく来る人を収めるのか、って話になってくると。

家入:そっかそっか。面白いなぁ。

岡田:やりましょ。

家入:はい。

岡田:やりましょって、俺はなんかそこに行って時々「あ、カッコイイ!」って(笑)。え、泊めてくれるのとか(笑)。

家入:でも、なんだっけ、『王様ゲーム』でしたっけ、なんか漫画ありますよね? 村を作ってその村にネットカフェ難民の子たちをガンガン呼んで……。

岡田『王様ゲーム』

家入:あ、『王様ゲーム』か。そうそう。そこで働かせて、そこを母体にしてどんどんなんかやっていく。「人生はゲームだ、実験だ」みたいな価値観で色んなことをやっていくっていう主人公の漫画。途中までしか読んでないんですけど、すごく似てるなっていうか。

岡田:家入さんが、僕やるとしたら政治家向いていると言ったのはそこなんですけども。人集めるのが好きなんですよね、結局。

家入:そうですねー。

「アンチ家入村」をつくる

岡田:集まった人っていうのは、家入さんの興味が移ったら捨てられる感じになっちゃうんですよね。

家入:うんうん。

岡田:で、家入さんとしては多分捨ててる自覚はなくて、「俺は常に動いていて、別にお前らのこと忘れたわけじゃないんだけど、俺はいつも動いていることを忘れないでちょうだい」、みたいなもんじゃないですか。それって。

家入:いや、すごいですね。いや、さすが。僕も悩みはそこにあるんですよ。言ったことないですよね、この話?

岡田:いや、ないです。でも見たら分かりますよ。そうだろうって。

家入:そうですか。

岡田:なので、そういう人はもう、具体的な場を作るしかないんです。場っていうのは、抽象的な、みんなが時々飲む場所とか時間帯とかそうじゃなくて、もう地域ですよ。で、そこを具体的に転々と動いていって「俺はちゃんと見て回ってるんだ」って言ったら、みんなが初めて「いやーもう家入代表は大変だよ、全部回ってくれるから」と。

次々と新しいとこ行って新しい人集めていって。で、そこで例えば北海道にいた時、北海道で幸せに暮らしてるやつは家入さんを必要としていないわけですよね。そうじゃなくて、なんか違う気がするってやつは、じゃ、俺んとこ一回来ない? って言って家入さんのとこに入って2年か3年して納得してもう一回元の町に帰れればベストですよね。そういう学校のような、村のような。

家入:うん、そうですね。やっぱ卒業していく仕組みと、あとは僕に依存しない仕組みを考えなければいけなくて。やっぱ、依存しに来ると、その期待に応えられない時に逆にすごいアンチ化しちゃうこともあったりするし。

岡田:それはね、アンチの村を一個作りましょう。

家入:村で全部解決できますね。アンチ村。

岡田:つまり、俺のこともう嫌なやつらの居場所を作ってあげる。

家入:面白い!

岡田:だってそれ政治家の発想でしょ? 政治家は国民を憎む権利がないんですよ。自分の選挙民とかを憎む権利がない。僕らは人を嫌いになる権利がない職業の人間だと思ってるんで(笑)。だからアンチの人たちが幸せに暮らせる村を作ってあげたら。そしたらそっから出てくる成果物、思想とかツールとかで面白いものもあるし。

家入:そっかそっか。夜な夜な僕の悪口を言ってるんでしょうね。

岡田:それで、夜な夜な家入さんの悪口を言う酒場の売上はちゃんと家入グループに入ればいいわけだし(笑)。

家入:なるほど。まあ、でもそうですよね。ツイッターでこう絡んでくる人とか、いちいち僕を叩いてくる人とかも、その人の貴重な時間を使ってわざわざ僕に対してつぶやいてくれているわけで。そう考えると、ありがたいな、って思いますけどね。

岡田:本当にまたありがたいと思えれば、僕らももっと心が落ち着くんですけれど。ありがたいなって心を落ち着かせるしかないという、仏教的な修行中ですから(笑)。

"居心地の良さ"に"居心地の悪さ"を感じる

家入:そうそう、そうなんですよ。僕、会社とかリバ邸とかシェアハウスとかいろんな活動やってるんですけど、やっぱそん時はわーって人が集まって、僕もわーってやるんですけど、ある程度、たとえば会社だったら回るようになれば、僕はいなくなるんですよね。また新しい場所を作るみたいな。

そんな感じでどんどん会社を作っていったりするんですけど、最近気づいて。そう、これも相談しようと思ってたんですけど。僕、自分自身の居心地のいい場所が欲しくて居場所作りみたいなことをやるんですけど、いざ出来て居心地がいいと、今度なんか"居心地のよさ"に"居心地の悪さ"を感じるんですよ。

岡田:はいはいはい。

家入:ここにいるとすごい居心地よくて安心できるんだけど、なんか安心していいのかみたいな。それで結局、居心地の悪さをそこに感じてしまって自分から飛び出して。これは一体どういうことかと。

岡田:完成するのが嫌いだから、ですかね。やっぱり。

家入:完成してしまう。

岡田:完成するのが嫌いなのと、あと、作りたいのであって、客になりたいわけじゃないんでしょ。プラモデル作りたい人は、別に、プラモデルを見に来る人になりたいわけじゃないのと同じで、完成したら自分の仕事が終わっちゃうわけですよね。

家入:なるほどね。

岡田:だから、お母さんじゃないんでしょ。お母さんは家のことを見るけども、お父さんなわけだから誰か任せられる人がいたら本当はいいんでしょうけれども、任せられる人がいたらいたで、次は家入さんがいなくても済むシステムってのを組んじゃう。

そうするとたまに来て、家入さんがこう帰ってきて面白い話とかしている分にはいいんだけど、それ以上にやっぱ内部に介入して改良しようとすると、もううっとうしい存在になっちゃうわけですよね。だからもう、永遠の寅さんでいるしかないですよ。色んな場所で歓迎されるんだけれども、一週間以上いるとみんなが面倒くさくなってくる存在になって(笑)。

家入:そっかそっか、じゃ、最後はやっぱ孤独死ってことですかね。いや僕、いつも最後は孤独死かなーってすごく思うんすよね。

岡田:それはね、あなたを孤独死させない女が何人いるか、って話ですよ、ぶっちゃけ。

家入:いないんじゃないかなー。いるのかなー?

岡田:それが何人かいりゃあ確率的に大丈夫だけど(笑)。一人もいないとヤバいです(笑)。

家入:そうですね。でもたくさん作ると……。

岡田:でも、こういう仕事してると、「あなたを孤独死させはしない」って女の子が必ず見つかるから、それ見つかったら、やっぱそれを村々に配置しておいて(笑)。

家入:なるほど! 村のシステムすごいなぁ。でも逆にあれですよね、刺されるって可能性もありますよね。

岡田:それはそういう生き方をする男の勲章ですから。後ろから刺されて死ぬっていうのは。(前に倒れるしぐさをしてみせて)昔の男は政敵に刺されて死ぬんだけども、多分今の男は恨んだ女に刺されて死ぬ。

家入:多いですもんねー、最近。

岡田:そういう俺の憧れる生き方をして(笑)。

家入:常にジャンプ後ろに入れとかなきゃな。

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