2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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家入:なるほど。話してて思い出したんですけど、生協、生活協同組合ってあるじゃないですか。あれって仕組みとして面白いですよね。元々はさっき言ったようにセーフティーネットみたいなところから始まって、今はもう日本中に浸透してるじゃないですか。あれ、海外はうまくいってないらしいですけど、日本ではうまくいっていて。
色んなネットワークがあるんですけど、政治団体とか政党も別で持っていて。で、地元で生協の活動で、パワフルなおばちゃんとかをピックアップして、ちょっと出馬しないかと。区議会議員とかですよ。出馬するお金と応援とかは俺らやるからみたいな。その代わり、当選したら給与の半分くらいは生協に納めてね、みたいな。そういう活動をやってるみたいなんですよ。人から聞いた話で、ちょっと本当かどうか分かんないですけど。
岡田:それもさっきの拡張型の家族ですよね。株式会社化した家族っていってもいいですし。その家族が逃げられない存在だったら束縛になっちゃうんだけども、出入りがある程度自由。その代わり、出入りする時はちゃんと一番オヤジの、家入の一真オヤジに挨拶だけはしておかないとというつながりが一番いい(笑)。「俺、もうこの家出ます!」「もうおまえなんか知らん!」って言ってもらうことが卒業って。
家入:なるほど。面白い。そういう儀式みたいな(笑)。二度とこの家の敷居またぐなーって言って。
岡田:300万稼いでくるまで敷居はまたぐなって、「経済勘当」(笑)。
家入:なるほど、面白いな。
岡田:そうなると、シングルマザーとかどんどん入れれるし、僕、未婚率とか、あと出生率が低いっていうのも、いかにシングルマザーっていうものを受け入れる場を作って、モテない男とかとカップリングするとかやるべきことだと思っているし。
ただ、いくらシングルマザーとはいえ、こんなダサい男と結婚させられるなんて……のようになっちゃうと、統一教会になっちゃう。そうじゃなくて、合同で家族やるんだと。で、モテない男に見えるけど、こいつら5、60人が君たち2、30人を食わせてやるんだっていうような仕組みにしていけばいいんじゃないか。なんかどんどん反社会的な方向にいってるな(笑)。
いや、でも、ここまでデザインやり直さないと、家族とか共同体って成立しないって思ってます。本当言えば、僕自身がこれやりたいんですよ。僕自身はもう離婚してるんですけど、次に結婚するならば、自分を含めた夫数十人のグループと妻数十人のグループと子ども数百人のグループが一番ベストだと思ってるんです。
それを55歳の今からやるのはしんどいから、家入さんにやってもらって、俺はそこの末席にふっと入って(笑)。いけるかな(笑)。
家入:元々考えられてたんですね。
岡田:数ヶ月前から、多分ここしかないだろうなって考えてました。去年の末くらいから、たまたま僕らは人前に出たりする目立つ職業だから今みたいなことができるんだけど、じゃあ、どうやれば家入さん、岡田さんみたいになれますかってのを考えたら、お金があるとか、まず何か持ってるやつをコアにして、その周りに色んなパーツを付けていく拡張家族ってどうやってできるのか、ってのを考えていたんです。
家入:「FREEex」を立ち上げたりとか、新しいつながりとか、そのなんていうんですかね、そういうものってのは前からあれなんですか? 新しい組織というか。
岡田:そうですね。どういうふうにすれば無駄が無くなって、ストレスがなくなるのかってことと、同時に合理性追求していけば倫理性が失われるので、どうやればその倫理的なコアですか。倫理的なコアって絶対中心に偏見があるんです。
偏見っていうか、中心となっている人間の個性の毒ってのが絶対あるはずなんです。岡田家ってのがあったら、絶対僕が持っている欠点を全員が持ってなきゃいけないはずですし、家入家ってのがあったら、それは理想の場所ではなくて必ず家入家なりのイヤなところがあるはずなんですよ。
家入:ありますよね、うんうん。
岡田:それをお互い認めてやっていけるだけの根拠が欲しいなと。こんなに俺たち役に立つから、少々嫌なやつでもいいじゃんってのもわかんないですし、でもその代わり俺たち来るものは絶対に拒まないよっていう、なんか約束なのかも分かんないけど。
家入一真(以下、家入):なるほどな。そうかそうか。
岡田:村拡張家族、仕事の仕方、政治の参加の仕方って、全部考え直してやっていったら、わりとシンプルな答えで良い落としどころが見つかると思いますね。
家入:あと、通貨……最近だとビットコインが騒がれましたけど、ビットコインでおもしろいなと思ったのは、Peer to Peerだから国がトラッキングというか、追跡できないんですよね。
岡田:うんうん。
家入:だから、ある意味反社会的活動というか、資金援助とかに使われたりしていて。そういう思想があるんですよ、通貨には。新しい通貨を創っちゃう……結局あれは、賦金みたいな扱いですが、通貨を新しく創っちゃうというのがすごくおもしろいなと思って。
岡田:FREEexはFREEexの中だけで通貨創ってるんですよ。
家入:そうなんですか!
岡田:僕ら社内での支払いには、全てそれを使っています。それを合法的に運用するのが結構めんどくさくて。多分これから、そういう風なことをやりたがる人がいるんですけど、僕らのはモデルケースで、世間より2年ぐらい進んでいるんですよ。実験してておもしろいですよ。
家入:中で使う分には、全然問題ないんですよね?
岡田:中で使うのは問題ないし、未換金通貨の総額が2000万円以下だったら、国に申請しなくてもいいんですよ。その範囲内で運用やってるので。本当に結構、勉強させられました(笑)。FREEexっていうのは、お金を払って僕の家族になる権利を買う場所なんですよ、実は。なので、彼らにいかに分配していって、という仕組みをやっているんですよ。
家入:へー。
岡田:そうだ、今日誘おうと思ってた。家入さんFREEex入りなよ。
家入:入ります入ります。
岡田:入って社内通貨の動き見たら、そうしたら俺、次は、家入家に入るから(笑)。
家入:あー、相互に。
岡田:相互乗り入れ形式。俺、小飼弾(アルファブロガー)ともこの契約でなんだ(笑)。小飼弾がうちに入ったのは、将来、小飼弾家に拡張家族が出来たら、俺は小飼のところに入るっていう。
家入:小飼さんの家族は大変そうだな……。
家入:その分配するっていうのは、お金もそうだけど、例えば知識とか経験といったものも含めての分配?
岡田:そうです。僕、自分の著作権を全部FREEexにあげてますから。今もし、FREEexが無くなっちゃったら、僕の個人資産はゼロです。
家入:ほー。
岡田:本当に。これまで作家として積み上げてきた資産を、全部一度みんなに分配するところから始めてるんですよ。一番最初、呼び水が必要なんですよ。一番最初に贈与がないと、反対贈与が生まれない。
実は著作権だなんだのって、僕らにとっては、大したものではないじゃないですか。なんでかって、新しいこと思いつけて、常に新しい本を書けるから。でも、世間から見たらそれなりのものだから、これをまずみんなにばっと与える。これでみんな勝手にビジネスしなよ、お金儲けしなよってやっていく。最初に贈与がないと、やっぱり動かないですね。
家入:著作権を譲渡してしまう。で、著作権を個々人が自由に使える?
岡田:FREEexの3年間という在籍期間中、自由に使えるし、それでビジネスしてお金儲けること可能なんですよ。それを僕ら外貨を稼ぐって言ってるんですよ。日本円を稼ぐって。
家入:うんうん。おもしろいな。
岡田:で、フリーラックっていう社内通貨に換金して、それをお互いに交換しているんです。社内にいっぱいベンチャー企業があって、ベンチャー企業ごとに違う種類の通貨創ってるんですよね。タチワニっていうスタジオでは、彼らワニーっていう通貨使ってて、ワニーで社内で支払ってるんですよ。
家入:はいはい。
岡田:これを個々人が日本円に換金する仕組みが、僕らの仕組みの中にあって、主にアマゾンギフト券でもらったりだとか(笑)。現金で換金することも出来るんですよ。
家入:換金するときは、手数料とか発生するんですか?
岡田:今のところ手数料は発生せずに、日本円との差額でやるか、もしくは経費分も全体の稼ぎの中からやっていくのか、どっちかでやっていると思います。俺も仕組みを考えるときはバリバリ考えてたんだけど、現実に運用してみたらとてつもなく複雑だから、僕の理解がそろそろ追いつかなくなってきて。社内通貨システムは、多分世界中でやってるのうちだけだから、すごいおもしろいですよ(笑)。
家入:それを運用するメンバーがどんどん増えていけば、それが流通し始めたりするとおもしろいですね。
岡田:僕が望んでるのは、同じことをやっている企業とか集団がどんどん現れて、円とかドルとかポンドとかユーロの間での兌換率があるように、僕らの通貨と他の通貨と日本円とが、同じように流れる。そうすると通貨発行という国家しか持ってない権利が、いよいよ市民に開放されることになるから、ゾクゾクするぐらいうれしいよなと思います(笑)。
家入:Tポイントと交換したりとか。
岡田:そうです。マイルと交換したりとか。
家入:そういう交換ビジネスやっている会社もありますからね、そういったところと提携すれば、全然出来ますよ。
岡田:それで僕、FREEexに入りませんかとなんで言ったかというと。それ入ると家入さんが村を造ることが、僕にとっては自分の仕事の一部になるんですよ。
家入:あー、そっかそっか。いやいや、もちろん入ります。
岡田:よし、あとでその場で書かせるから(笑)。
家入:入るにはどういう手続きがあるんですか?
岡田:12万6000円を払うことだけです。あと僕との面接があるんだけど、それはもうクリアしてるから、それでおしまい。
家入:あ、一応面接あるんですね?
岡田:はい、最近ありますね。昔、面接無しだったのが、さすがに時々変な人が入ってくるから、やばいなと思って。あのね、本当はある率で変な人が入ってきた方が、組織って健全なんですよ。
家入:うん、そう思います。
岡田:内部事情を全部暴露しちゃうやつが入ってくる方が健全なんですけど、それはシステムとしてはそうなんですよ。自分がトップにいる場としては嫌なんですよ(笑)。
家入:いやいや、そうですよね。
岡田:つまり嫌なこと言ってくれるやつは、組織の中にいた方が良いんですけど、現実的に、お前その立場になってみ、て。俺にはまだ無理だわ。俺そこまでネット仏教で悟り開いてない(笑)。
家入:(笑)。そうですよね。自分が居心地良くないのに、継続していけないですよね。
岡田:言うじゃないですか。自分に対する批判を遠ざけてはいけないとか。そんなの嘘ですよ(笑)。
家入:そうですね(笑)。
岡田:そんなの本気にして真面目にやろうとして潰れたやつ、何人も知ってる。
家入:まあまあ、そうですよね。
岡田:質問が来てます。
家入:はい。
岡田:インターネッ党について詳しく教えてください。
家入:今回出馬にあたって作った、政治団体ですね。政党ではなく政治団体。インターネットを使って、いろいろな活動をしていこうと思っているんです。まず3つのことを掲げていて。一つが、今回120の政策というのを、みんなのツイッターから集めて作ったんですよ。
岡田:多い(笑)。
家入:あの中から、都政とか都知事じゃなくても出来るやつは、ガンガン勝手にやっていこうかなと。これはもう動き始めていて。さっきのシングルマザーのシェアハウスをやるとか。あと、お年寄りの人たちに対して、スマホとかインターネットのことを教える活動も。これは先週始まったんですけど。
岡田:つまり政党としての公約みたいなものとは別に、政治家に当選したらやりますよという取引ではなく、もうやってしまうと。同じですね、最初に贈与から始めるわけですね。
家入:そうです。
岡田:僕たちの出来る分から始める。それを見て良いなと思ったら、僕らの党に賛成してくださいと。
家入:そうです。2つ目が、これはメディアをもつということで。今回ツイッターを使って、声を集めたわけです。今はまだ、全然手を付けられてないですけど、例えば声をあげることが出来て、さらにその声に対して議論が出来るような、プラットホームなのかわからないですけど、そういったWebメディアを展開していく。これが2つ目。で、3つ目が23区長選にどんどん出していきますよっていう。
岡田:はいはい。
家入:これは、勢いで言ったものの、今かなり党内で議論が起きていて。最初はおもしろいから言ったんですけど、やっぱり……。
岡田:家入さん的には、あんまりそれはやりたくなくなってきてる?
家入:いや、全然。実際区議は、若い人っていっぱいいるので、30とか25……出れるのは30以上か。30代の、例えば練馬区議やられている方とか、中野区議をやられている方とか、すごい連絡来るんですよね。
そういう人たちがもし、区長選に出られるのであれば、ガンガン応援したいなというか。要するに僕らの声を代弁してくれるような、若い世代の議員が出るんであれば、今回展開したネットの使い方も含めて教えていきたいですし。勝手に推薦みたいなものもやっていきたいし。そいうった活動をやっていきたい。
岡田:インターネッ党もそうなんですけど、政治活動を家入プロジェクトの中心にしたら、しんどいわけですね。政治活動って、営業品目というか活動の一つだったら良いんですけど、活動の中心に置いちゃうと、公約とかこんなことをやるプロジェクトがあって、それをいつも守ってやっていくと、自分を縛る道具になっちゃうんですね。
家入:うんうん。
岡田:おもしろいことをやろうとして政治に参加してるのに、どんどん縛っていって、結局普通のちょいマイナーな政治家がやろうとしていることと、同じになってしまう。
家入:だから、インターネッ党として政治がらみのことをやっていくと思うんですけど、自身はいろんなほかの活動もありますし。さっきの120の政策を実現するために、ある政策は会社がらみでやっていくし、ある活動についてはNPOとかとやるのかもしれないし、あんま限定したくないですね。
岡田:さっきおっしゃった、2つ目の自分たちのメディアとか媒体というのは、具体的にはどんなのをお考えなんですか。
家入:今の時点では、メルマガを発行しているだけです。
岡田:でもメルマガ作るの不得意でしょ? メルマガの約束守るのとか、不得意な人ではないですか?(笑)。
家入:そうそう。僕3回くらい途中でやめてしまっているので。なので最初から僕は書いてないです。僕に依存しないスタイルでやっていかないと、また炎上するので。
岡田:でも、そういう媒体は必要だと思ったんですか?
家入:そうですね。
岡田:ますます機関紙って、プラウダ―って言われますね。
家入;機関紙みたいなものですね。一応今のところ無料ですけど……。でも有料メルマガも、ちょっと違うかなって気がしますけど。
岡田:一番良いのは、書店で無料で置いてくれる雑誌を作ることですよね。ジブリが作っている雑誌があって、あれが2000部ぐらいしか発行してなくて、あれ書店に置いてあって無料で持って行って良いんですよね。
家入:あれ無料なんですか?
岡田:無料なんですよ。
家入:へー。あれ結構内容濃いですよね?
岡田:濃いです。どうしても欲しい人は、送料のみで申し込むんですよ。ジブリに申し込んだら、送料だけで送ってくれる。基本無料で作っているから、あの本の存在を知っていて、行きつけの本屋さんがある人だけが、手に取れるんですよ。そこがステータスマガジンたる所以なんですけど。
ネットは、逆に誰もがアドレスさえ知っていたら無料でダウンロード出来る、という長所があるんですけども、ステータスマガジンを作りにくい。いわゆる内容勝負でしか作れないんですよね。ジブリみたいな戦略は出来ないので、多分機関紙作るんだったら、両面作戦がいると思うんですよ。
家入:なるほど。
岡田:つまり家入に会えるのかが最終バリアなのと同じで、紙の媒体を手にすることが出来るかどうかが、自分たちの近くに来ている証拠っていうような、防壁の作り方ですね。
家入:なるほど。おもしろいですね。
岡田:無料の物はひたすら無料で。無料のメルマガですよってやってて、毎日出すものを出せばいい。で、毎日出すものも、家入さんそこまであきらめきらずに、20分話したものを31に分けて、発行すればいいじゃないですか。
家入:そっかそっか、それを毎日送っちゃう。そういうやり方ありますね、確かに。
岡田:あとは、ご祐筆を近くにおいて、家入さんが今日言ったおもしろいことを、どういう意味ですかと聞いて話す。たぶんおもしろいやつが一人ぐらいいるでしょ、そういうのを話しやすいやつ。そいつをメルマガ専門にするんですよ、思い切って。
家入:ほー。
岡田:で、こいつは最終的には伝記書く男だ女だって決めちゃって、ご祐筆だと決めちゃって、そいつにいろいろ話す。そいつが毎日ちょっとずつ書く。毎日書いてくれたら、10年続いたらそれが膨大な文章になる。
家入:なるほど。それありですね。
家入:あれ、岡田さんはメルマガやられてますよね?
岡田:毎日書いてます。もうつらくてつらくて。
家入:ちゃんと自分で?
岡田:自分で書いてます。毎日昼の12時までに、翌日の分を書くというのをやってるんですが、つらくてつらくて。ただ6か月続けてると、脳に毎日文章を書く筋肉がついたんです。だからこの間から手を抜き出して、週に3日は映像でやるっていうのをやってみたら、こりゃ楽だわと。それで週に3本、1分か2分の映像を上げて、残りの日は文章を書くってやったら、余計にしんどくなった(笑)。でも習慣化すると、わりと楽ですよ。
家入:有料メルマガ?
岡田:無料です。
家入;あ、無料なんですね。
岡田:やっぱり一番人に言いたいことは無料で出していって、そっから先の愚痴みたいなのは有料で出すというのが、僕のやり方なんですよ。
家入:ほー。
岡田:だから、岡田斗司夫のファンで、情報収集を積極的に効率よくやりたいって人は、絶対無料会員でいいんですよ。そうじゃなくて、一歩入って俺の愚痴を聞いてくれる人は金払えっていう。
家入:なるほどー、おもしろい。
岡田:で、もう一歩入って、俺の仕事を手伝ってもいいってやつは、12万円払えっていう(笑)。この方式なんですね。でもちゃんと4年以上回ってて、人数いけてるから。
家入:そうですよね。
岡田:この性善説をベースにした仕組みって、いけるはずなんですよ。なかなかみんなここまで踏み切れないんです。
家入:おもしろいなー。
岡田:家入さん、どうしたらお金持ちになれますかっていう質問が来ているんですけど。
家入:あー金持ち。そうですね……。僕今、金ないですからねー。
岡田:ないんですか?
家入:ないんですよ。
岡田:地方移動する時は、どう行ってます?
家入:基本的に講演会を設定してもらって、それの交通費分ぐらいを捻出してもらって……。
岡田:わかるわー(笑)。やっぱそれですよね!
家入:(笑)。そうですね。
岡田:こんな質問もあります。家入さん、今どこに住んでいるんですか?
家入:これはですね、今本当に家がなくて。最近まで白金の都ホテルにずっと住んでたんですけど、やっぱり高いっすね、ホテルって。
岡田:高いです。
家入:お金無くなっちゃったので、ちょうど先週かな、都ホテル出ちゃって。どこに住もうかなって。本当に場所がないんですよ。友人が何人か、使ってないマンションがあるので、そこを転々としてますね。
岡田:家入一真を家に泊めて、飯を食わせる権利を、一泊一万円で売ったらどうですか?
家入:あーそれ、全然良いですね。
岡田:売るんですよ、それを。
家入:飯を食わしてもらうし……。
岡田:一万円も払ってもらう。その代り、なんぼでも話付き合ってやるぞと。眠くなるまで付き合ってやるぞと。
家入:うんうん。
岡田:と同時に、俺のほかに何人か行くかもわからないけど、それは覚悟してって言っておいたら、その時話したいやつも一緒に連れて行けばいいわけだから。
家入:そっかそっか。で、しかも交通費も……。
岡田:金払ってホテルとって、そこに仲間と行って話すって馬鹿らしいから。誰かの家でやっていったら、365人いれば1年回りますし。
家入:ほんとですねー、すごいですね。
岡田:こんなのホリエモンのほうが得意ですよ。今度ホリエモンと話して、こういうものをもっとシステマチックに金儲ける方法ないかって言ったら、あいつ多分5秒で10個くらい考えますよ(笑)。
家入:(笑)。そっか、一日一万円、いいな……。
岡田:一宿一飯付いたら、それぐらい付き合ったら、そいつの顔覚えるから。
家入:覚えますね。
岡田:僕らもいいですよね。本当言うと、ちょっと会うだけの人よりは、一晩会った人って忘れないですよね。
家入:そうですね。僕ツイッターに電話番号書いていて、ツイッターの名前のところに番号入れてるんですけど。あれに一日2、30件かかってくるんですよ。
岡田:そんだけしか、かかってこないの?
家入:はい。イタズラはほとんどないですけどね。僕自身もこういう時は出れないので、出ないことも多いですけど、出れるときは出て、悩み相談とか乗ってあげるんです。
岡田:はいはい。
家入:そんな感じで、大体の人はその電話で関係性が終わっちゃうんだけど。たまに超おもしろくて、じゃあここに来てってカフェに呼んで、話を直接して、そのままビジネスやプロジェクトが走り始めちゃったりとかあるんです。
要するに人との出会いをどれだけ作るかっていうのを、僕は心がけているというか。それが電話なのかもしれないし、ツイッターかもしれないし。たとえば、3時間ぐらい暇になったりすると、六本木のここのカフェにいるから、みんなおいでみたいな。
岡田:はいはい。
家入:そうするとみんな来るんですよね、まあ来たり来なかったりなんですけど。で、そこで話して始まることもあれば、何にもない時もあるし……。それは、会ってみないとわからないですけど。
岡田:なるほどなー。
家入:出会い、きっかけをどれだけ作るかというか。そう考えると、僕に一万円払って泊めてもらうっていう出会いは、すごくおもしろいですよね。今までは無償の出会いばっかりだったから。
岡田:無償でやるよりも、その一万円は次の日の生活費になるし、次の日どこか行くときのお金になるから、そいつにもらったお金でどこそこ行ったよとか言えるし。そのほうがいいですよ。
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