2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
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荒木:たぶんここに並んでいる5人がそれぞれやり方が違うと思っているのが、海外展開における組織の作り方です。
ローカルに拠点を作っているグリーだとかスマートニュースとかメルカリもいれば、協業という形で進めているユナイテッドさんもいて、日本にいながら海外展開するというスマートエデュケーションさんもいるのですけれども、この辺の拠点を作るべきか作らないべきかというトピックですね。
先ほどから何回も言及されているようにスマホのマーケットというのはグローバルなので、App Storeで配信国設定のチェックボックスをオンにするだけで海外で配信出来るという環境があります。そこでローカル拠点を作るのか作らないのか、というところについてちょっと話を聞ければと思っています。じゃあ、池谷さん。
池谷:そうですね。今、私たちは日本を拠点にやっているのですけれど、特に僕ら子供向けの市場の場合って、海外のプレーヤーだからといってものすごく強いわけではないんですよね。
冷静に見ると特にどこの国だから強いのではなくて、Toca Bocaみたいにスウェーデンだとか、韓国にも強いプレーヤーがいたりして、結構、各地にそれぞれ強いプレーヤーがいるという状況だと思います。なので、特にアメリカに出たからといって、そう強みがあるわけではないということです。
そんな中で我々が今考えているのは、まずは日本からマーケティングしながら出来るオリジナル商品と、あとはだんだん二極化してきたので、その中で勝っている上位層の会社とコラボレーションしてやっていくというところです。
僕らの夢は本当に、子供向けのレゴとか、それこそディズニーみたいな本当に変わらないシンプルでいい物を作りたいとすごく思っていて、そういうのがスマートデバイス上で必ず出来るって思っています。なので、レゴとかも実際デンマークで生まれているわけで、特に何かそこに理由がと考えても、よくわからないわけです。我々としては、今は旅を続けている状況かなと思っています。
あとは、国内でスタートアップやってるんだから少し保守的と言われるかもしれないけど、やはり稼ぐことも重要と思っているので、日本市場でちゃんと稼ぎつつ、海外に関してはどこにしようかという、まさに旅をしているということかなというとこなんで。
もちろん何かキッカケがあって絶対ここがいいと確信すればそこに拠点を作るとか、先ほどのセッションでもあった通り、コミット出来る役員なり、人をハイヤリングするっていうことはあり得るかなと思っているんですけど、現状はそんなステータスかと思っています。
荒木:ありがとうございます。ちなみに僕というかグリーも多分スマートニュースやメルカリに近くて、あこがれベースで始めてしまったという感じですね(笑)。最初は本当にしんどかったのですけれども……。その中間をいっている他社との協業ということで始めているCocoPPaは?
手嶋:そうですね。我々はもともと、今もそうなんですけどアメリカのユーザーが一番多いんですね。ただ我々はアメリカのことを全く知らないし、どう使ってるのかもよくわからないから、ひとまず拠点を置こうぐらいのライトなノリで、2人だけ送ったんですね。
しかもその1人はアメリカ人みたいな日本人で、コロンビアのMBA出て、ドイツ証券からうちに入ってきたみたいな人間がいたんで、彼だったら出来るよねという人がいたと。とりあえずニューヨークにオフィスを置きました。というところまでは多少見切り発車でやっているのですけれども。
荒木:ちなみになんでニューヨークにしたんですか? サンフランシスコではなくて。
手嶋:とりあえず、ビジネス開発の拠点だねと。我々で行くとどちらかというと、ネット業界というよりは、コンテンツ業界だとか広告業界と近づきたいという意思があったので。
荒木:なるほど、なるほど。
手嶋:どちらかというと、テクノロジーというよりかは、マーケティングコンテンツに近いエリア。ロスかニューヨークか悩んでてニューヨークにしたという感じです、当時。
今年に入ってから、ホームアプリ構想というのが出てきて、これはやろうと。実はゼロから世界中のパートナー候補を探して、日本の会社もパートナー候補にあったんですが、ただ最終的には我々がLinkedInでゼロからアプローチしたこの会社と組んだのですけれども。比較・検討をした結果ですね。
荒木:こちらからコンタクトしたのですね。
手嶋:そうです。彼らが一番パートナーとしてフィットする、ビジョンも近いということで、彼らにいたエリアにその後我々が移ったという感じですね。なので、アメリカに拠点がある必然性はあるかといったらないんですけれども、世界展開していく新サービスを作るのにフィットする拠点がそこだった、という感じで今アメリカにあります。
荒木:内製で、日本でホームアプリを作ろうというふうに思わなかったんですか?
手嶋:ホームアプリって結構技術的な難易度が高くて、OSとアプリの間にあるようなサービスなんで、例えば落ちちゃいけないというレベル感とか、もうめちゃくちゃ高いんですよね。なので、作れるんですけれど、どこまでレベル高く仕上がるかわかんないというところで、専門の会社とやりたいなというのが前提にはありましたね。
荒木:それがたまたまアメリカのロサンゼルス付近にあったと。
手嶋:そうですね。なので、今後は中長期的には日本拠点でCocoPPaをやった方がいいのか、例えばアメリカに全部移しちゃったほうがいいのかとか、そこら辺はまだ決めてないという感じの状況ですね。
荒木:さっき鈴木さんのお話を聞いていて思ったのが、逆に新聞社などのニュースソースとの連係が必要なんだったら、サンフランシスコじゃなくてニューヨークなんじゃないかというふうに、こちらは(ユナイテッドとは)逆にニューヨークの方がいいんじゃないかと思ったんですけれど、何でサンフランシスコにしたんですか?
鈴木:そうですね。実はニューヨークにオフィスがあるんです。
荒木:あるんですか?
鈴木:ニューヨークにもあります。今3つオフィスがありまして、東京に28人、サンフランシスコに4人、ニューヨークに2人います。
で、最初はニューヨークかサンフランシスコどっちか迷ったんです。メディアの中心ってニューヨークなんで、今年の2月に両方行ったんです。
結果として何故サンフランシスコにオフィスを開いたかというと、この写真の一番左上にある人、リッチ・ジャロスロフスキーがサンフランシスコで見つかったからなんですよ。シリコンバレーに家持っちゃってるから、ニューヨークには引っ越ししないのでそれでもうサンフランシスコにオフィス作るしかないねというところからスタートしているんですね。
Biz Devって他の所と違って、どうしても現地で顔を合わせないと出来ないんですよ。やっぱり信頼関係なんで、顔合わせるのすごい大事なんですね。ニューヨークに拠点作ろうとしたんですけれど、サンフランシスコの方がちょっと先に出来たということなんです。
リッチっていうのはすごくて、1994年にウォール・ストリート・ジャーナルオンラインを立ち上げた時のマネージングエディターなんですね。ぼくがはじめてMosaicをさわったのは、1995年の夏なので、それよりはやい。
今年の1月に1人でサンフランシスコに行って、青柳さんに会ったんですよ。ちょうど1年前のIVSで山田進太郎が青柳さんを紹介してくれたんですよね。
そこでアメリカへの進出どうやったらいいかという話のアドバイスもらいました。その時に青柳さんがしてくれたアドバイスがすごく良くて、まず良いVPを見つけろと。そうしたら全部うまくいくからと言ったんですよね。まさに良いVPを探そうと思ったら、ニューヨークじゃなくってサンフランシスコで見つかっちゃったと。
荒木:なるほど。
鈴木:それで、もう最初から両方作るしかなくなったってそういう感じですね(笑)。
荒木:ありがとうございます。
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