2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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荒木英士氏(以下、荒木):よろしくお願いします。今回モデレータを務めさせていただきます、グリーの荒木と申します。今回お題としては、世界に挑む日本のスマホ・サービスということで、ゲームだったり教育だったりとかジャンルは様々なのですけれども、日本の企業のスマホ・サービスで海外展開をしている会社に、今僕を含めてですけれども5社お集まりいただきました。
どういった形で海外展開をしているのか、それは組織であったりとか、プロダクトとかマーケティングだったりとかいろいろな側面があると思うのですけれども、どうやっているのかというところについて、ぜひ掘り下げて聞いていければという風に思っています。
今から一社ずつ、自己紹介を兼ねまして、簡単に各社の取り組みについてご紹介いただければと思っております。よろしくお願い致します。
手嶋浩己氏(以下、手嶋):では、先に話をさせて頂きます。ユナイテッドの手嶋と申しまして、今日は、当社はいろいろなアプリの事業も展開しているのですけれども、グローバルということで、CocoPPaというサービスについて説明させて貰います。
ざっくりというと着せ替えの、ホーム画面の着せ替えのサービスで今、累計3,000万件ダウンロードを10月に突破して、リリースをして2年半経過しているのですけれども、未だに月に100万ダウンロード以上を継続していて、たぶんこれは、ほぼずっと続くんじゃないかという感じの雰囲気になってきています。
海外比率が85%で、海外の中でもアジアじゃなくて、北米とヨーロッパと南米の構成比が高いというのが特徴となっています。特に直近はヨーロッパと南米が絶好調というような感じになってます。
というサービスなのですけれども、今朝(2014年12月)プレスリリース出しておりまして、我々はアンドロイドのホームアプリという業態、というか分野に参入して、どちらかというと今後はこちらを中核サービスとしていきたいという風に思っています。
理由としてはいくつかあるのですけれども、当然ダウンロードが全部アクティブユーザになるわけではなくて、とりあえず何かアイコン着せ替えられるらしいよといってダウンロードしても、続かない人もいます。
というので、それをどう継続させるかとか、そもそもOSとの親和性があって、アンドロイドのほうが継続率とか高かったので、アンドロイドにフォーカスしていきたいという思いとか、着せ替えというモデルを活かしながら、毎日使うサービスにしていきたいとか、いろいろな思いを持ってホームアプリに進出してくと。
ただ、ターゲットは着せ替え好きの女性で、それをきっかけに入ってきたユーザーに毎日使って貰えるサービスにしていきたいなと。具体的には、今MAUベースで数百万MAU実はあります。歩留りでいくとそれぐらいあるのですけれども、中長期的には数千万MAUに引き上げたいと考えています。
ホームアプリというのは、毎日スマホを起動するとそれはホームアプリだという世界ですので、それをCocoPPaが提供していると。めちゃくちゃ便利に作っているので、着せ替え好きにはたまらないサービスで、常にホーム画面として設定しておきたい、そういうサービスとして今作りこんでおり、年内にリリース出来る予定になっております、というところです。
そのサービスは実は2段階で開発に至っておりまして、まず去年の11月に、これは多少勢いもありニューヨークにCocoPPa Inc.というビジネス開発拠点を作りました。実はその時に(鈴木)健さんも山田さんもニューヨークでうちの現地の人間と会って頂いたりしているのですけれども。
そこからスタートして、今年の6月にアメリカのホームアプリ専門のスタートアップに、実は19.9%の出資を致しまして、今この写真にある通り、うちの人間から送り込んだ開発者と、先方もインド系アメリカ人の方が多いのですけれども、一緒にサービスを作っていると。
どうやって、やり取りをしているのかなと思って聞いたら、JAVAで会話しているので、言語多少が通じなくても何とかなります。たくましく作っていますという感じですね。
あとは、投資も当社の事業で1個やっているのですけれども、グローバルでスマホを目指そうというベンチャー企業に投資をしていまして、メルカリにも投資させて頂いていたりとか、最近Brain WarsのトランスリミットにLINEさんと一緒に投資させて頂いたり。
あとはこれは来年ちゃんと頭角を現すと思うのですけれども、名古屋にあるワンダープラネットという企業に投資して、ここら辺は僕がスクリーニングというか、良いなと思う会社に起案して投資をしています。以上です。
荒木:ありがとうございました。では続きましてメルカリさんお願い致します。
山田進太郎(以下、山田):メルカリの山田です。よろしくお願い致します。
私どもは2013年の2月に会社を作ったばかりで、結構若い会社なのですけれども、サービスとしては2013年の7月にリリースしてました。日本でも立ち上がって間もない時期でしたが、元々メルカリ自体、ワールドワイドで展開したいという思いがあり、まずはアメリカから海外進出をすることにしました。
アメリカでの立ち上げ準備を開始するために、毎月のようにサンフランシスコ出張に行き始めたのが2013年の11月でした。
実績という意味では、アメリカに進出してからまだあまり月日が経っていないので、ヒストリーっていう感じで紹介させていただきます。11月に準備を開始して、まず最初に行ったのは採用です。メルカリというサービスを日本で始めているのだけれども、どう思いますか? というようなヒアリングをかけ、反応が良かったり鋭かったりした人を採用していきました。
あとは、法律面の課題解決ですね。アメリカはマネーロンダリングなどのリスクも日本より高く、法律面が厳しいため、弁護士や会計士など20人くらいに会って、いろいろな課題を整理し、解決していきました。アメリカには石塚という取締役がいるんですが、彼はシリコンバレーでRockYou(ロックユー)というベンチャーを創業した経験があり、彼のの人脈から立ち上げ準備を開始しました。
2014年4月にはサンフランシスコにオフィスを開設し、開発等を進めて行きました。開発は、今でもそうなのですが日本をベースに開発を行っており、アメリカにはプロダクト・マネージャーとエンジニアが1人ずついるというような陣容でした。
基本的には日米のサービスというのはサービスとしては別ですし、サーバーも別なのですけれど、感じとしては一つのサービスとして作っています。日米の感覚とか仕事の進め方とかの違いというものがあり、最初はごたごたした時もあったんですけれど、結果的にはすごく良いチームになってきたかなと感じています。
8月にテストリリースをして、その際に継続利用率から出品率、購入率といったKPIデータを精査し、本提供可能な状態になったので、2014年9月に本リリースをしました。
現状は、一日数千品以上は出品があって、かなり手ごたえは感じています。会社としても積極的な投資と採用を開始しています。
現在、サンフランシスコにはスタッフが20名ぐらいおり、スマートニュースも入っているシェアオフィスにいるんですけど、人も多くなってきて、他の会社が1人とか2人でやっている中、何か迷惑がられており(笑)、新オフィスへの移転を検討しています。
荒木:有り難うございます。では、次です。スマートニュースです。鈴木さんお願いします。
鈴木健氏(以下、鈴木):スマートニュースの鈴木健です。よろしくお願いします。スマートニュースというニュースアプリをやってます。この中で、スマートニュースを使っているぞという方どのくらいいらっしゃいますか? ほー……ありがとうございます。グノシー使っている人、どのくらいいます? なるほどなるほど。ニュースピックスっていう人、どのくらいいます? 結構いますね。
やっぱりニュースはヤフーニュースっていう人、どのくらいいます? なるほどなるほど、ありがとうございます。LINE NEWSの人、どのくらいいますか? ……ありがとうございます。こうしてみなさんに使っていただいているニュースアプリを作ってまして、2年半前に私と共同創業者の浜本と2名で始めた会社です。アプリをリリースしてから約2年が経っています。
使ってらっしゃる方も多いと思いますので、製品についての説明はちょっと割愛させて頂いて、僕らは今何を目指しているかというところをお話させて頂ければと思います。スマートニュースのメンバーは、そもそもコンテンツを作っていた人たちがすごく多いです。
私も研究者として東大の特任研究員をしているんですが、去年「なめらかな社会とその敵」という専門書を書いたりしました。他にもヴァイスプレジデントのRichはWSJの記者でしたし、社員の中にはいまでもライターをしている人が何人もいます。
我々のミッションというのは、世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける、ということです。世の中すごく良質な情報があるんだけれども、届いていないんじゃないかと。そこをテクノロジーの力を使って届けていくということを実現したいという風に思っています。
実際に先日ニールセンから発表されたデータなんですが、スマートニュースはニュースアプリでナンバーワンの月間アクティブユーザーをもっていて、そのうち200万人が日間アクティブユーザーとなっています。
私たちは、Machine Learning Companyと自分たち自身を位置づけてます。
今、35人くらいの会社なんですけども、半分以上がエンジニアで、特に素粒子理論物理をやっていたというような研究者であるとかが集まっていて、数学や物理の知識などを使い、機械学習だとか自然言語処理の技術によって、適切な良質なコンテンツというのを選び出しそれを皆さんに届けるということをやってます。
モバイルニュース広告という広告事業も一昨日スタートしました。広告もコンテンツである、広告も良質なコンテンツとして届けたいということを基本コンプセントとしてやってます。
Premium Movie Adsという動画の広告とStandard Adsというインフィールドネイティブ広告の2つをリリースしました。アドネットワークも同時に発表致しまして、三大SNS、それから毎日、産経デジタル、ニュースピックスさん、サイバーエージェントさんという7社と共同で、アドネットワークの構築をスタートしました。
また、今年の10月1日に米国版をリリースをしました。こちらの部分については、ちょっとMOVIEがありますのでご覧ください。
<映像開始>
<映像終了>
ローンチを10月1日にしまして、App Storeのニュース部門で1位を取りました。これは、App Storeにフィーチャーして貰ったおかげなのですけれども、1位まで上がりました。あと、カバレッジもThe Next Companyさんですとか、CNETさんであるとか、Fast Companyさんに記事にして頂きました。
荒木:有り難うございます。では、次、スマートエデュケーション池谷さんお願い致します。
池谷大吾氏(以下、池谷):こんにちは、スマートエディケーションの池谷です。
これは最近まとめたんですけれど、おかげさまでアプリのダウンロード数が1,000万を超えまして、弊社の特徴は一切の広告費をかけずに、ナチュラルな流入だけでここまでやってきたということで、歴史をまとめたのですけれども、思い出深いのは2年前のローンチパッドですね。まさにこの京都で起業して、半年ぐらいで優勝したところから資金調達が始まりました。
そして素晴らしい仲間を得て、私たちの会社は子供向けのおもちゃを作る会社ですから、たくさん素晴らしい商品を作ってきたと。1個1個思いを込めて、何故このアプリは世の中に存在する必要があるんだと、リアルな玩具でなぜ体験できないのかと議論して作ってきた、トラックレコードですね。
色分けがしてあって、黄色が海外、緑が国内ということになってまして、勿論最初からグローバルを狙っていたというところなので、ダウンロード数はあるんですけれども、1年ぐらい前から本格的に資金調達をして、リソースもアサインして伸び始めました。
いわゆる日本のアプリの焼き直しではなくて、元から海外にターゲットに狙ったGoccoという専門のブランドを作って1年間やってきたというところです。
直近で言うと、海外のほうがダウンロード出るので海外のほうが多かったのですけれども、最近は国内も、フジテレビさんと一緒にやったこの「めちゃギントン」というめちゃイケのタイアップで、これはどかんと伸びてひと月で100万ダウンロードぐらい稼いでいるというところと、海外に対してはご覧の通り、ドラえもんが牽引してますね。
私たち最初はオリジナルでやってたのですけれども、どんどんどんどんたくさん素晴らしいIPをお預け頂いて、最近ドラえもんの場合、元から我々はワールドワイドを目指しているので、ドラえもんを海外にエスコートしたいという旨申し上げて、ようやく夢がかないました。
NHKさんのコンテンツもそうなのですが、こういったコンテンツってものすごくIPに力があって、もちろんある程度子供向けにはビッグワードでなので、かなり流入が増えていて、ひと月数十万から後半のダウンロードを稼げているかなという状況です。
まもなく1,100万ダウンロードぐらいで、内訳が400万が海外、700万が国内という感じですね。MAUが大体150万弱ぐらいの感じですので、比較的こういうアプリ系に関しては継続率が高いかなと思っているというところです。
海外ではどんな取り組みをしているのかというと、先ほど申し上げたとおり、1年前からこつこつ続けてきたGoccoというオリジナルタイトルとしてやってまいりまして、非常に良好な結果を残せたと思っているのですけれども、最近始まったのが左下の国内IPの海外展開ですね。まだまだ、これからも続いていくと思うのですけれども、こういったものであったり。
あと最近の新しい動きでは、先ほどのApp Annieさんのスライドでもあったと思うのですけれども、日本国内というのはやっぱり物凄くマネタイズがよいので、海外のプレイヤーからもお誘いが増えてきました。
もちろん我々も求めてたわけですけども、何で日本でスマートエデュケーション抜けないのかと、そういったお話を頂けるようになっておかげで、素晴らしい会社さんとのコラボレーションが始まりました。
もちろん我々、海外でダウンロード数は稼いでいますけれども、まだマネタイズには苦があるという中では、国内は我々がエスコートするけれども海外は一緒にやろうじゃないか、という動きになっていたりします。
なのでご覧いただいた、パパだったら大体わかると思うのですけれども「はらぺこあおむし」とかそういったアプリを一緒に展開していきます。どんなアプリかというと、これは勿論『はらぺこあおむし』をご存知の方はいらっしゃると思うのですけれども、20年間日本で絵本部門の売上2位を突っ走っていて、1,000万冊以上も売れている絵本です。初めてそれが3D化になります。
今までこんな「はらぺこ」見たことがないだろうということなのですけれども、本の世界観を大切にしながらどんどん動きます。これなかなか絵本を読まれていないとピンとこないと思うのですけども、もちろん絵本とは違う楽しみ方ができるわけです。
子供たちがこういうので遊ぶようになると、これって結構大きい動きで、日本国内だとなかなか有名な絵本作家さんって出版社さんの影響があって、(作品の)アプリって出来ないんですよね。ただエリックカールは始めちゃったんですよね。最近こういった動きも出てきたなというところです。
現状、この通り海外展開は3点ばりになっていまして、まだ私たち海外に拠点を持っていない、この中では唯一というか、日本から全てをやっていて、海外のデベロッパーに関してもそれぞれスタッフが分かれているので、海外に飛んで一緒に物作りをしようという流れが始まったかなというところですね。今日はよろしくお願い致します。
荒木:ありがとうございました。一応最後にモデレータではありますけれども、グリーのことについても簡単にこれまでの海外展開の経緯とか現状というのをお伝え出来ればと思ってます。
グリーは、2011年の頭ぐらいから海外展開してまして、こちらは売上と人員数のグラフになっているんですけども、まず最初にopenfeintというプラットフォームの会社を買収するところから初めて、そこから1年2年ぐらいかけて、世界にたくさん拠点を作ったりとか、E3に出展したりだとか、ゲーム会社を子会社化したりというところをやってきました。
このピンクのグラフが社員数になっているのですけれども、ここを見てわかるように2012年で1回ピークアウトして、若干落ちています。
これは何かというと、弊社はゲームを作る事業とプラットフォーム事業と2つありました。最初は同時に海外展開していたのですが、3年ぐらいやってみて、結果的にはプラットフォーム事業については日本で集中してやったほうが良いという結論になり、プラットフォーム部分は海外から撤退したということがあって、人員数が減っています。
一方、だいたい時同じくしてゲーム事業のほうにどんどん注力した結果、この青の棒グラフでわかる通り、2012~2014年の売上は順調に伸びてきていまして、組織自体はコンパクトにしつつも、売上と収益性というところがちゃんと立ってきて、ようやく最近黒字化したというような状況になってます。
あともう一枚はどのように組織を作っているのかマネージメントしているのかというのを端的に表す一枚なんですけれども、こちらはUS拠点のマネージメントメンバーの顔ぶれになっておりまして、ほぼ完全にローカルで採用したマネジメントチームで現地化しています。
USは大体社員数350人ぐらいいるんですけれども、日本人が数人くらいしかいない状態になってきて、本当に現地の会社になっているかなと。
ここに簡単な略歴とかも載せてありますけれども、シリコンバレー、サンフランシスコ、ベイエリアの中での、経験豊富な人、実績のある人達っていうのをうまく集めることが出来て、結構強力なマネジメントチームになってきているなというのが現状です。以上がグリーの海外展開における現状になります。
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