自治体でのクラウドウェアラブルカメラ活用の可能性

布井雄一郎氏(以下、布井):みなさま、こんにちは。本日はお忙しい中、「自治体によるクラウドウェアラブルカメラ活用の可能性~千葉市での実証実験共有ウェビナー~」をご視聴いただきまして、誠にありがとうございます。本日進行を務めます、セーフィー株式会社の布井と申します。よろしくお願いします。

本日の流れについて簡単にご紹介いたします。まずは本日のパネリストさまのご紹介と、「Safie Pocket2」の簡単なプレゼンテーションを行わせていただいた後、パネルディスカッションに移ってまいります。

パネルディスカッションのテーマは、「なぜ自治体でクラウドウェアラブルカメラの実証実験に至ったのか」「自治体による防災利用の可能性について」「平時利用と気をつける点」「今後の展望」という4項目です。最後に、質疑応答も行いたいと思います。

それではさっそく、本日のパネリストさまをご紹介いたします。まずはじめに、千葉市役所総務局市長公室長の相楽俊洋さまです。

相楽さまは、1991年に千葉市市役所に入庁されました。2019年4月からは総務局危機管理監、同年9月には令和元年房総半島台風、東日本台風、10月25日の大雨災害と、2ヶ月に3度発生した災害では、災害対策本部事務局長をお務めになりました。2021年の4月から、総務局市長公室長をお務めでいらっしゃいます。

相楽さん、本日はよろしくお願いします。

相楽俊洋氏(以下、相楽):よろしくお願いいたします。

布井:続きまして、キヤノンマーケティングジャパン株式会社ITプロダクトマーケティング部門 NVS企画本部本部長 寺久保朝昭さまです。寺久保さまは、キヤノンマーケティングジャパンの企画部門で、長らく商品販売企画に従事されております。2018年4月からは、新規事業のネットワークカメラ企画部門の本部長をお務めでいらっしゃいます。

寺久保さん、本日はよろしくお願いします。

寺久保朝昭氏(以下、寺久保):よろしくお願いいたします。

布井:改めましてお二人さま、よろしくお願いいたします。

3社がタッグを組んでリリースした「Safie Pocket2」

布井:では、ウェビナーを進行してまいります。先日、弊社セーフィーとキヤノンマーケティングジャパンさま、そして千葉市でシステムを提供されているCDC情報システムさまから、このようなプレスリリースを出させていただきました。

セーフィーの提供するウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2」を用いて、映像を防災活用するという切り口で、千葉市で実証実験を開始した内容のものです。

「Safie Pocket2」は、カメラの電源を入れるだけで映像がクラウドにアップロードされ、お手元のPCやスマートフォンで、いつでもどこからでも映像を閲覧・活用できるものです。現物が手元にありますので、ご紹介いたします。手のひらサイズのカメラです。

実はこちらのクラウドカメラは、キヤノンマーケティングジャパンさまにてお客様にご提供いただいてるんですよね。

寺久保:そのとおりです。セーフィーさまとは、常日頃から密に連携をしております。そもそも申し上げますと、弊社キヤノンマーケティングジャパンは、ネットワークカメラや映像の解析をするソフトウェア、映像の基盤のアプリケーションを軸とした、映像ソリューション事業を展開しています。

クラウドによるライブモニタリングや録画サービスのニーズの高まりを受け、2017年9月に、ネットワークカメラのクラウドサービスを展開するセーフィーさんと資本業務提携を結び、これまでやってきました。弊社のネットワークカメラのクラウドサービスは、もう事業の中核になっております。

災害時や緊急時にも役に立つ、さまざまな活用の可能性

寺久保:それを中心として、さまざまなお客さまのニーズに対応してきたのが、これまでの流れです。その中でもこの「Safie Pocket2」というクラウドウェアラブルカメラは、今、本当にイチ推しの商品です。LTEを内蔵しておりますし、クラウド上に録画ができるということで、非常に多くの引き合いがございます。

今日のお話にあるとおり、例えば災害時や緊急の場合に、今まで2人で現場に行っていたものを(Safie Pocket2を持って)1人で行くということで、簡単に利用ができます。中でも特に、電源を入れるだけで遠隔地の映像をすぐに見ることができるので、自治体さまでもいろんな活用の可能性があるんじゃないかと思っております。

後ほど申し上げますが、いろんな引き合いもいただいておりますので、みなさま方のご期待に添えるのではないかと思っています。

今回は相楽さまをはじめとしまして、千葉市を中心に多くの自治体さまに、システムやサービスを提供しているCDC情報システムさまのご尽力もありまして、千葉市さまでの実証実験を進めるに至りました。後ほど、またいろいろとお話しさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

布井:寺久保さま、ありがとうございます。そしてCDC情報システムさま、こういったお話を企画いただきまして、どうもありがとうございました。

遠隔の現場とも、スムーズなコミュニケーションが可能

布井:それでは「Safie Pocket2」がどういったものか、実際の映像を見ていただくのが一番早いかなと思いますので、簡単にデモンストレーションを交えてご紹介いたします。

私は今、千葉県千葉市におります。セーフィーの本社が東京の五反田にありまして、ここから五反田の本社の様子を見てみたいと思います。じゃあ、ちょっとつないでみます。生駒さん、聞こえますか? 

生駒:はい、聞こえます。

布井:今、どこにいらっしゃいますか。

生駒:今、五反田にあるセーフィーのオフィスにおります。

布井:ありがとうございます。じゃあ、セーフィーのエントランスにあるロゴを映してもらってもいいですか?

生駒:はい。移動します。

布井:ありがとうございます、すごくはっきり見えます。生駒さんの声もすごくよく聞こえますよ。こっちの声もちゃんと聞こえますか? 

生駒:そちらの声も問題なく聞こえています。

布井:じゃあ、もうちょっと細かい文字も見てみたいので、細かめの字か写真か、なにかちょうどいいのがあれば映してもらっていいですか? 

生駒:はい。見えてますでしょうか。

布井:ポスターですね、めちゃくちゃよく見えてます。確かに、小さい字もすごく綺麗に見えています。

生駒:よかったです。

布井:生駒さん、最後にご自身を撮っていただいて、視聴いただいているみなさまに手を振っていただけると。

生駒:ありがとうございました。よろしくお願いします。

布井:ありがとうございます。以上のように、千葉市にいる私と東京の五反田本社にいる生駒が、リアルタイムにつながって同じ映像を共有し、さらに音声でコミュニケーションができます。「Safie Pocket2」は、現場と遠隔をつなぐとツールになり得ると、我々は考えております。

簡単ですが、以上が「Safie Pocket2」の製品紹介です。

災害が相次いだ千葉市で、映像活用に至った背景

布井:それではここから本題ということで、千葉市さまとキヤノンマーケティングジャパンさまも交えて、パネルディスカッションに移っていきたいと思います。お二方、改めてよろしくお願いします。

相楽・寺久保:お願いします。

布井:本日のテーマは4つです。改めて読み上げさせていただくと、まずはなぜ自治体でクラウドウェアラブルカメラの実証実験に至ったのか。そして、実際に自治体で防災利用に使う可能性について。有事だけではなくて、平時にどうやって使うかと、使う時にどのようなことを気をつけるべきか。最後に、映像活用の展望で総括いただければと思います。

まずさっそく、1つ目のパネルからいきたいと思います。「なぜ自治体でクラウドウェアラブルカメラの実証実験に至ったのか」です。相楽さん、こちら当初は「災害時に映像を使えないか」というところから始まった実験かと思うんですが、いかがでしたでしょうか。

相楽:そうですね。千葉市は2019年の台風15号と台風19号、それから10月25日に発生した記録的な大雨が相次いで、今までにない非常に甚大な被害が発生しました。

その時に、やはりなかなかリアルタイムでは映像が撮れなかった状況を、非常に感じておりました。千葉市で災害に強い町づくりをする中でも、迅速に対応するためにはリアルタイムの映像を撮る必要があると、陣頭指揮を執る中で感じている部分がありました。

その中で、特に事前の設備設定が不要で、比較的導入がしやすいというところで、現地に持っていけばすぐに使える「Safie Pocket2」には、個人的にも非常に魅力を感じました。

今更なんでしょうが、コロナ禍における映像の利用は、自治体の中でもいろいろと見直して取り組まなければいけない状況でもありました。そういった面も含めて、非常に可能性のあるツールだなと思い、「Safie Pocket2」の実証実験のご提案をいただいて、始めました。

布井:ありがとうございます。実は私も千葉県民ですので、千葉市さんが防災にすごく積極的に取り組んでいらっしゃるのを、実体験として感じております。その取り組みに、我々セーフィーやキヤノンマーケティングジャパンさん、あとは地場のシステムに非常に強いCDC情報システムさまの4団体のタッグで進めさせていただいた実証実験です。

避難所の状況が「目で見て確認」できないもどかしさ

布井:相楽さまのコメントに「防災」というワードが出てきたかと思いますので、2つ目の「自治体における防災利用の可能性」のパネルに移らせていただきます。

各種のユースケースを、実験が始まる前にそれぞれ考えさせていただいて、3枚のスライドにまとめています。まず1つ目は「避難所の状況をリアルタイムに把握」というところですね。相楽さん、これはどのようなユースケースでしょうか?

相楽:先ほど申しましたとおり、2019年の災害で、千葉市でも多くの避難所を開設しました。電話や口頭などでは伝わるんですが、災害対策本部の中では実際の避難所の状況がなかなか見えなかった。目で見て確認できる、という状況がなかったこともありました。

当然これは実際の災害時にも必要なんですが、その後の振り返りなどをするためにも、映像や画像は非常に重要な要素となってくる。それはやっぱり(災害が)終わった後に落ち着いてから、少し感じたところもあります。

映像を撮る、それからリアルタイムでやりとりをする場合に、相手のひっ迫した状況が目で見てわかる。災害対応をする側にも非常に必要な、緊張感や迅速性をさらに増す可能性もあるんじゃないかと感じております。やはり目で見るものは、耳で聞く・文字で見るのとは違う効果があると思っていました。

個人情報もあるので、避難所で個人の方を映して使うところまでは、ちょっと抵抗があります。ただ、概況やそこに勤務して避難所を担当している職員とのコミュニケーション、それから「今、現場がこうなっている」「避難所近隣はこういった状況がある」というような現状説明を映像で送ってもらえたら、非常に違うだろうなと思います。

そこに対してはもうちょっと緊張感を持って、場合によってはもっと必要な人材や必要な協力を、市役所だけではなくて多くの人にお願いする必要があると感じました。

「Safie Pocket2」の導入場所は、公共施設から民間施設まで

相楽:いろんな要素を持っているかと思いますので、そういった意味では「避難所での」という(限定的な使用)よりも、災害時における映像の利用は、非常に有用ではないかと考えました。

布井:避難所など、だいたいいつもどういうところに「Safie Pocket2」を設置されるんですか? 

相楽:基本的には今、千葉市の避難所は公共施設がほとんどです。小・中学校、コミュニティセンター、それから公民館がメインになっています。民間は、私立高校ぐらいですかね。

布井:ありがとうございます。感覚値ですが、特に学校の体育館などはネットワークがないと思うんですけど、そんな感じなんでしょうか。

相楽:やっぱりそこが今、問題になっていまして。実は千葉市としても、そこ(避難所)にネットワークを入れようという動きはしています。あくまでもユーザー側、避難された方に情報収集のために使っていただくということで、我々の情報管理の部分での使い道は、まだまだできている状況ではないと感じています。

布井:やっぱり、LTEの通信回線が筐体に内蔵されている「Safie Pocket2」が、そういった避難所の設置には適しているところもあるんでしょうね。

相楽:そうですね。通信回線がついていて、その場に持っていけばすぐ使えるのは、間違いなく強みだなと思います。

布井:なるほど、ありがとうございます。

災害時現場の状況把握にも、リモートで対応が可能

布井:続いて 、2つ目のテーマに移らせていただければと思います。

「危機管理センターからの遠隔監視と遠隔指示」ですが、これは?

相楽:避難所も含めてなんですが、災害が起こった時の映像をいち早く撮りたいと。災害がどこでどう起こっているのか、規模はどうなのか、その影響やこれからの見込みはどうなのか。

千葉市はまだ危機管理センターを作っている最中ですが、災害によって対策をどう立てるのかという時に、まずは危機管理を中心となって行う部署に情報が集まってくることが重要です。その情報を集めるためにも、「Safie Pocket2」のように映像を素早く撮れる環境は、非常に有用ではないかと思います。

遠隔地で離れていたとしても、映像を見てそれぞれの対策や必要な状況を把握して、うまく関係者で対応していくことが可能ではないかな、と考えています。

布井:ありがとうございます。今のコロナ禍でも「遠隔○○」という使い方がすごく増えていると思うんですが、実際にキヤノンマーケティングジャパンさんでも営業していただいていて、そういったニーズは現れていたりするんですか? 

寺久保:非常に多いですね。カメラが常設されていないとか、ネットワークがないところで「今のリアルな状況を見たい」というニーズは、ものすごく多いです。昨年2~3月以降のコロナ禍で、急に引き合いが多くなっております。具体的には後ほどまた申し上げがあると思いますが、以前よりははるかにニーズが高いんだなというのは、肌で感じております。

布井:ありがとうございました。その辺りはすごくニーズにマッチしているツールなのかなと思いました。

危険が多い「土砂災害警戒区域」でも活躍

布井:最後のユースケースということで、次のスライドをお願いします。

災害場所の状況を、映像によって正確に把握していきたいというところで、実際に実験でお撮りいただいた映像もあるんですよね?

(動画再生)

こちらの動画は、崖崩れなどの危険が高い「土砂災害警戒区域」を指定して、そこにパトロールに行って現状を把握し、今後の対策を考える安全巡回をしている時の映像です。私は市役所にいながら、現地の職員が「Safie Pocket2」を持って行って、実際に崖の様子を撮った映像を見ながら対策のための話し合いを行ってみました。

実際に見ていくと、例えば家が近くにあるとか、実は近くのところまで対策を行っているんだけれども、この部分は対策が行われていないとか。本当にむき出しの崖地になっているので、やはり危険度が高い。こういった時にどうするかを話し合って、今後の対策を関係者で共有し、千葉県さんとも共有しながら行った際の映像です。

布井:こういう定期巡回は、常に行われていらっしゃるんですか? 

相楽:そうですね。かなりの数があるので、全部回るわけにはいかないんですが。年に1回、定期的に回っています。

布井:「この辺りを回りましょう」というのは、過去に災害があったところを重点的にやられたりとか、何かポイントはありますか?

相楽:斜度30度以上・5メートル以上の崖が、国の示す基準の中で「土砂災害警戒区域」に指定される場所になっています。千葉市は約200〜300ヶ所ぐらい、市内のそういった指定場所を回って「本当に大丈夫か」「危ないかどうか」を点検している状況です。

映像による確認で、関係者の共通認識を高める

布井:この映像を使う前だと、今までは複数名で現場に行かれて「ここは危なそうだ」「ここはちゃんと対応できているね」というのを、みんなで指差し確認していたような状況なんでしょうか?

相楽:まさに今はまだ、そういう状況です。「Safie Pocket2」が使えるんじゃないかということで、1回お試しで実験的に使っていただきました。

私が行った時もあるんですが、実際には関係者が複数名で現場を見て、それぞれチェックリストをつけて突合して、「この崖はこう危ない」「こうしたほうがいい」「こういう時は気をつけたほうがいい」という話し合いをして、それぞれ認識しておくという状況ですね。

今までも写真の共有程度はあると思うんですが。実際に行った人間は映像を見ているけれども、関係者すべてがその状況を目にしているかというと、ああやって実際に生で見て、一緒に現場に行ったように見えるということは、今までやっていませんでした。

布井:ありがとうございます。寺久保さん、これはすごくいいユースケースな気がするんですけど、いかがですか? 

寺久保:そうですね。相楽さんから「定期巡回」というお話がありましたが。例えば他の自治体さんですと、自治体が管理している広い敷地や公園などを、年に1回巡回する時に、今までは3人ぐらいで行ってたんだけれども、(人員を)2人にしてそれを録画しておくと。

「Safie Pocket2」だとクラウドに録画できますので、映像を後で見ることができます。省人化と、リアルタイムで映像を見ていくという引き合いがあったりします。

クラウド録画機能によって、エビデンスとしての利用価値も

寺久保:あとは、地目の管理をする業務が自治体さんにあるそうです。今までは2人で行って写真を撮ったり、一時的にモバイルでやりとりすることはできるんですが、それを後で利用するには「実は録画できたほうがいいよね」ということもありました。そんな引き合いをいただいていたりします。

他にも、河川の監視にも非常に引き合いが多いです。千葉市さんではないんですが、最近の異常気象で川が氾濫することは、残念ながら多い状況ですので、河川を監視することも多くあります。「Safie Pocket2」ではないんですが、配線工事がいらない、屋外に置くネットワークカメラなども、非常に多く引き合いをいただいている状況ですね。

布井:地目確認ってどんなことをするんですか? 

寺久保:千葉市さんはどうかわからないんですが、一般的に農地登録をしていると、実は税金が安くなるんです。ですが、なにかが置いてあったりすると農地にならないので、今まではそれをパトロールしていました。

「神出鬼没」という言い方はちょっと悪いんですが、リアルタイムで見られないと、どこで何が起きているかわかりません。パッと行って録画して、それを本部に伝えられるという意味では、これは非常に使えるんじゃないかということで、引き合いをいただいています。「実際にテスト的にやってみようか」なんてことも、よく聞きますので。

布井:さっき寺久保さんがおっしゃっていた「スマホとはちょっと違うぞ」というところが、すごく興味深いなと思っていまして。どんなところが違うんですか?

寺久保:おそらく一番は、クラウドで録画できるところじゃないかと思います。当然今の世の中は、スマホでビデオ電話もできますよね。みなさんも利用されていると思うんですが、やっぱりあれは一過性のもので、録画はできません。後でエビデンスに使おうと思った時に、録画されていないと利用用途が限られてしまうと思います。

今回のクラウドウェアラブルカメラは、クラウド上にデータが録画されていますので、「あの時こうだったよね」と後で振り返ることができ、エビデンスになります。防水(機能)などもありますが、たぶん一番大きな違いは「録画できるかどうか」じゃないかなと思います。

今までにない「気軽さ」と、導入ハードルの低さが魅力

布井:ありがとうございます。確かに今、お話しいただいただけでも、人員削減やエビデンスとか、すごくお役立ていただけそうなキーワードが出てきたかなと思っています。相楽さまに「Safie Pocket2」を使っていただいて、実際の効果はちょっと測りづらいとは思うんですが、総括するとどんな感じでしょうか?

相楽:スイッチを入れればその場ですぐに録画が始まって、気軽に持っていけるものは、比較的今まではなかった。市役所の中でも、広報部隊や報道部隊は映像カメラを持っていますが、あくまでもそれは目的が限られているので、いざという時にすぐ使えません。

危機管理部門のように突発的になにかがあった時に、現場に駆けつけた人たちから映像をもらうことは、本当は必要なんじゃないかと思いながらも、なかなか環境がなかった。

さっき寺久保さんがおっしゃったとおり、個人のスマホで撮ってみたりしてたんでしょうけど、やはりそれだけではなかなか使い勝手が悪いです。我々としては、(Safie Pocket2が)簡単にすぐに使えるところは、非常にハードルが低いと思います。

あまり言っちゃいけないのかもしれないですが、費用的な面を考えたとしても、他との代替がなんとかならないかなというのは、正直いろいろと考えています。

「公用携帯との置き換えができないかな」とか模索をしてみたんですが、まだ今のところはっきりと結論は出ていなくて。ただ、そういった可能性を含めながら検討して続けたいなと、個人的には思っています。

布井:ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。