オプラ・ウィンフリー氏が登壇

オプラ・ウィンフリー氏:これは私にとって懐かしい瞬間です。ちょっとジーザスと先祖に感謝をさせてください。そして嬉しさの小躍りをさせてください。

(会場笑)

なぜって、私は20人の少女をアメリカに連れてきて、この卒業式は私の参加する19回目で最後の卒業式なのです。

(会場拍手)

過去3年間で19の卒業式に参加しました。そして、興味深いのは、いや、17の卒業式と2人の受賞者がいましたが、1日のうちに3つの異なる街で行われたことがあり、参加できなかったことはありました。それで今日、この素晴らしい場所に来ることができ、みなさんがどのようなこところから来られたのか、この大学でどのように開花したのか存じでおりますし、そのことが私を非常に誇らしい気持ちにさせ、こんなに立派になられた様子を見て、喜びでいっぱいになります。美しい紹介の言葉に感謝します。ありがとう。

(会場拍手)

懐かしいですね。学校長ありがとうございます。本当にありがとうございます。2019年卒業生のみなさま、おはようございます。

(会場拍手)

私はこの場所とみなさまのためにここに参りました。ここに来たのは二度目です。2年前、私のもう一人の娘、アバキーレが2年前にこの大学を卒業し、今ここにいる方と同様、後ろの方にいて寒さに凍えていました。

エレベーターで同様に寒がっている男性にお会いしました。彼は、自分の名前を演壇で言わないでとおっしゃったので言いませんが、彼は寒いからと着替えに行くところでした。私は小さい白いドレスしか着てないので、凍えることになりそうですよ。エレベーターの彼、ありがとう。

一人ひとりの行動が世界を改革することにつながる

私は特に、みなさんのクラスのモットーに感謝し、共感します。それはアンジェラ・デイビスの言葉で、「あなたは世界が根本的に改革できると信じる仕方で行動し、それも常にそうでなければならない」というものです。ここでみなさんに言いますが、みなさんの行動で実際、毎日世界を改革することは可能なのです。小さな一歩が大きな達成につながります。

言っておきますが、みなが人生はチャンスだと考えて、それを待っていますが、そうではありません。実際はその都度、小さな「人生を変えるステップ」を踏むことにかかっているのです。

ですから、あなたも問題を一つ選ぶことができるでしょう。問題のリストは長いですよ。例えば銃による暴力、経済平等、メディア・バイアス、ホームレスに機会が与えられること、麻薬中毒者に治療が与えられること、夢を持つ人の保護、刑務所制度の再構成、社会的セーフティーネットの救済、女性憎悪を止めること。

(会場歓声)

現実的に、みなさんはそのすべてを解決することはできません。しかし、あなたがここで今できることは、決断を下すことです。人生は決断に関するものであり、あなたは人生に奉仕するのです。そのために発言をし、その場にいて、立ち上がり、そこに座り込み、奉仕をし、投票し、メッセージを発信し、助け、自分の手を貸し、自分の才能と優しさを提供し、自分のできる方法でそうするとき、自分のいる瞬間を根本から変革することができるでしょう。

すると、もっと大きな瞬間につながるのです。なぜなら成功はプロセスだからです。みなさんも誰でもいいので、成功している人に聞いて見てください。私もちょうどこの通路を歩いていて、成功者、起業家でレストランオーナーのダニー・メイヤー氏とすれ違いました。チャールスが今日卒業されるということで、彼もこの中にご家族と一緒に座っていらっしゃいます。

(会場歓声)

ダニーでも誰でも、成功している人に聞いてみてください。ダニーのレストラン、シェイクシャックは私も大好きなのですが、ユニオンスクエアやグラマシーターベンなど、あなたも彼のレストランのどれかに行かれてみれば、食べ物はもちろん、その徹底したホスピタリティーとサービスに感銘を受けられることでしょう。サービスは自分がサービスを受ける時だけの話ではありません。すべてが関わっています。

TV番組を変えたのは、どのように視聴者に奉仕できるかという疑問

私が自分のトークショーを始めた時、テレビに出られるだけで嬉しかったものです。ある日、私は、クー・クラックス・クラン(白人至上主義団体)のメンバーにインタビューをすることになりました。私は彼らをインタビューすることで、彼らの辛辣さを世界に暴けると思ったのです。

私は、彼らがオーディエンスの人たちと何かのシグナルを送り合っているのに気がつきました。それで、「うーん、彼らは何か企んでいるわ」と思いました。そして、彼らが私を利用していることに、彼らがそのプラットホームを自分たちのために利用していることに気がついたのです。

それで、そのあと私はプロデューサーに、私はもうこのようなことはやらない、と伝えました。それから、私たちはある番組をやったのですが、その番組である人が恥ずかしい思いをしました。それはおかしな理由で私の責任となってしまったのですが、その番組で私たちはある男性と話をしました。

彼は浮気をしていて、浮気相手と奥さんを連れてその番組に出るということになったのです。彼は、番組に出ることに同意しました。そして、生放送中に彼は、自分の妻に浮気相手が自分の子どもを妊娠中であることを告げたのです。私の見ているところでこんなことが起きたのです。それは私がクランのインタビューをした少し後のことでしたが、私はまた「これも私は二度としないわ」と言いました。

そして私は、どのようにしたらこの番組を用いて、ただの番組としてではなく、視聴者に奉仕することができるだろうかと考え始めました。そして、どのように視聴者に奉仕できるかという疑問は番組を大きく変えることとなりました。

そして、私たちはその質問を1989年から毎日自問し、視聴者にどう奉仕できるかを考えてきたので、私がいつ世界のどこに行っても、誰かしらが私のところに来て、「あなたの番組は私の人生を変えました。5歳の時から番組を見始めて、DVRからVCR、そして今はストリーミングして見ています」と言ってくれます。

みんなが私の番組を見ながら育ってくれているのです。私は多くの良い人たちを育ててきたと言えると思います。

(会場歓声)

「すべてがいつも自分にとってうまくいく」

でも、それが可能になったのは、奉仕するという意図があったからなのです。ですから、私は深い愛と感謝の中で生きています。本当に、私は考え得る最も美しい人生を謳歌しています。私より良い生活をしている人はいないのではないかと考えながら生活しています。もし、オプラが今何をしているかな、と想像されることがあれば、私はあなたの想像する10倍は良い生活をしています。

(会場笑)

それは本当です。それは私が裕福だからというだけではありません。もちろんお金は素晴らしいですし、私もお金は大好きです。人々に注目されることが多いですし、時にはそれも良いことです。でも、それは私が小さなステップ、植えられたタネ、自分が気を配っていたから気がつくことのできた、開かれた人生の地図に対しても感謝の気持ちを持っていたからです。

みなさんも自分の人生に注意を向けていなければなりません。それは常にあなたに語りかけているからです。道のデコボコや、新しい方向を指してくれる失敗、そして道筋をはっきりさせてくれるのです。

今日私は、みなさまも自分の道筋をはっきりさせることを願っています。私はみなさんが多くの心配事や、将来どうなるのかという不安、どれくらい稼げるのかという疑問を持っておられることを知っています。しかし、あなたが心配したからと言って、あなたの成長にこれっぽっちの足しにもなりません。

はっきり申し上げますが、その逆です。みなさんも心配して、困って、これ以上無理だと思ったことが何度あったでしょうか。私はそのようなメールを数ヶ月前に受け取ったことがありました。

(会場笑)

でも、今日、あなた方はここにいらっしゃるではないでしょうか。あなたは成し遂げたのです。申し上げておきますが、みなさんはただ大丈夫というだけではありません。それ以上になるのです。ですから、私と一緒に深呼吸してください。

そして、「すべてがいつも自分にとってうまくいく。」と言い聞かせてください。「すべてがいつも自分にとってうまくいく。」これは私のマントラで、あなたのマントラにもしてください。「すべてがいつも自分にとってうまくいく。」

これは真実で、今までもそうでしたし、あなた方が自分の道を構築し、発見していく過程において、これからもそうです。しかしまず、あなた方は仕事を見つけなければなりません。そうです。仕事が必要です。

(会場笑)

自分のしたいことができるようになるまでやるべきことをする

その仕事は、自分の人生のミッションである必要はありませんし、一番の情熱を抱いていなくてもいいですし、満足できるものでなくてもいいのです。家賃が払えればいいのです。そうです。ご両親の家から引っ越しましょう。誰が拍手しているかご覧ください。

ご両親はあなたのお世話に疲れていらっしゃいます。そして、あなたの受けられたこの大学の良い教育に価値があったのだと願っていらっしゃいます。そうです、この大学の教育が助けてくれるでしょう。しかも、今あなたが想像できない方法で助けてくれるのだと、私が約束いたしましょう。

私は何年もお話ししたり、卒業式にたくさん参加したり、たくさんのレクチャーをしたり、テーブルに座ってお話をしたりして来ましたが、よく情熱や目的や自分の夢に気がつくことについて話します。

そうしている時に、私は自分が他の人を混乱させていることに気がつきました。それに、彼らの期待も食い違っていました。2年前に卒業した私の娘のようなある女の子は、卒業した時にすでに、インターンで行った場所に就職していました。

彼女は自分で中古車を購入し、一人のルームメイトとシェアするアパートも手配しました。彼女は私の助けをまったく借りずにそれを果たしました。彼女が約半年働いたある日、私に電話をよこしてこう言いました。

「ママ、職場が私に昇進させてくれようとしているんだけど、私はこの仕事が人生の目的ではないと思うから昇進したくないのよ」。私は、「あなたの今の人生の目的は、その仕事を続けることよ」と言いました。

(会場笑)

「あなたの目的は、自分のしたいことができるようになるまで、やるべきことをすることよ」と、私は、映画『グレート・ディベーター 栄光の教室』のセリフを借りて言いました。

ですから、私のお伝えしたいことはこれです。私には何年もやってきた仕事がありました。その仕事を通して、私は実際、自分がやりたくなかったこともたくさんやりました。降格させられ、自分の人生の使命を見つけたのです。私は、レポーターとしてテレビに出ていました。私が28歳の時、その仕事がなくなりました。