シリコンバレーでのし上がる会社と潰れる会社の違い

高濱正伸氏(以下、高濱):みなさんはまだ知らないと思いますが……もしかしたらご存じの方もいらっしゃるかもしれないですが、僕は3月ぐらいにある大学の先生から教えてもらいました。

「高濱君、これ知ってる? 最新のデータが出たんだよ。」と言うんですね。なにかというと、カリフォルニア……要するにシリコンバレーでは、ものすごい数の会社ができて、潰れる会社が大半。

だけど、生き残って「Googleになりました」「Microsoftになりました」というような、ゼロイチベースでドカーンとのし上がった会社もある。そこと消えていった会社はなにが違うかという、30、40年分ぐらいあるデータが出ましたと。

一番違う関数はなにかというと、創業社長が不良。例えば、リクルートで「スタディサプリ」をゼロイチで奇跡的に立ち上げて東進ハイスクールを泣かせている山口文洋君は、25歳までパチプロですから。

岡島悦子氏(以下、岡島):本当です。

高濱:あの感じなんです。「自分がパチプロとして生きてなにが悪いんですか?」というぐらい自分に引き寄せて。「だって食えているし」。

岡島:明日、一緒に飲みます(笑)。

(会場笑)

高濱:例えばそんな感じ。それが今の時代にものすごく求められているところなのかな。つまり、今の時代という意味では、人工知能時代で、変化(していく)というのが大特徴ですよね。

人工知能というコンピュータが現れて、来年はどうなっているかわからないぐらい、あらゆる業界が安定というのは……トヨタの社長があれだけ焦っているというようなことで、今までの財産なんてどう飛ぶかわからない。

それぐらいドーンって真横から来たぜんぜん違う業界のやつにぶっ飛ばされるような時代には、やっぱりゼロイチで考えられるやつを何人抱えられるかというのが会社として勝負で。岡島さんはまさにそれをやっている。

自分自身のバイアスを外せる人を探したい

岡島:「バイアスを外す」というようなことをすごくやりたいんですよ。だから、今持っているビジネスモデルや成功体験のバイアスを「それって本当かな?」と見られる人……若干斜に構えているというケースもあるんですけれども、そういう人を探したいという感じで。

ただし、文句ばっかりタレているというのでは困ってしまうので、「お前ならどうするの?」と言われたときに腹案を持っている人でないと、まずいわけです。

ただ、実はすごく難しいなと思っているのは、大企業になればなるほど、とても皆さんが優等生的なので、最初は「会社を変えてやる」ぐらいの気持ちで新入社員で入ってきたりするんですが、どんどん角が取れて優等生になっていって。

いろんなメディアで「なんちゃってコンサル」のような(ことをしていて)。もともとマッキンゼーにいた私から見ると「それ、コンサルになっていないよ」というレベルの批評家のような人になってしまうという成れの果てが、けっこう死屍累々(ししるいるい)といらっしゃるので。

ポテンシャルのトゲがなくなってしまうというケースもあるので、相対的に若手から見つけるという、unlearnすることが少なそうな層から探すことが多くはなってしまっていますね。

中竹竜二氏(以下、中竹):私がすごく興味があるのは……高濱さんのやっていることは、さっき言った、角を取らずに、生き生き育っているわけですよね。

今では、さっき言った、エビデンスというものがようやく大事になってきたときに、自然の力が大事ということがシリコンバレーでも言われてきていて。人間は単にオフィスで働くより、自然に行ってエネルギーを持ったほうがパフォーマンスが上がるというような。

今は科学的に証明されていますが、まったくそういうことを誰も言っていないときに、それを現場で見て正しいと思ったから貫くというのは相当勇気がいると思います。肝としてはなにがあるんですか?

高濱:肝ですか?

中竹:はい。

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