「誰よりも考えて、誰よりも働く以外ねぇんだよ」

荒木博行氏(以下、荒木):その面(ファン層によって作られるコミュニティ)を取る手段が本であるということで。その手段は、これから変わっていくイメージ?

箕輪厚介氏(以下、箕輪):いや。面を取る手段じゃなくて、本を売るために面があるという。面を取ることが目的じゃなくて、目的は本を売ることなので。本を売ろうと考えると、面という概念がわかりやすいというだけです。

だから、僕の目的は何かというと、別に本当になにもなくて。酒を飲んで、女の子……女の子ではないな(笑)。酒を飲むなら誰でもいいんですけど。

今は自分と同じような志を持った僕(と同じ世代の人)とか、僕より若い人がもう活躍している感じが好きなので。それでいうと別に本じゃなくていいし、オンラインサロンの方が、むしろ本より世の中を変える可能性があるなって実感しているんですけど。

この前、秋元康さんと飲んでて「箕輪、絶対、本を作るのをやめるな」って。「ちょっとでもいいから、軸足を残さないとダメだ」と言われて。やっと「ああそうか」と思ったくらいで、本当に本にはこだわりはないです。

荒木:アカデミアって本を送ってるんですよね?

箕輪:会員には無料で送ってます。

荒木:あの仕組みというか、相当、手のかかる……。

箕輪:ずっとやってる。リアルビジネスは本当に面倒くさいんです。住所書くのを間違えてたとかで毎回本が戻ってくるんで。本当に地獄のような不着、不着。Twitterで「届いてなくて」(と言ってくるけど)、「住所書くのを間違えてた(から)」みたいなアナログなことの繰り返しです。

「NewsPicksBookの仕組みとか、NewsPicksアカデミアの仕組みとかをやってみたい」という出版社とか、いろんな書店さんとかがいるんだけど。死ぬよ、って思う。

NewsPicks Bookの編集長の佐々木さんと僕のトークセッションを、今日来てるABC(青山ブックセンター)でやったんだけど。「大躍進の下には死体が埋まっている」ってタイトルで。本当に毎日、まあ楽しいけど、地獄のような。本当に、寝てないことをいいとするじゃないけど、サラリーマン編集者がひくような仕事をしてるんで。

こういうこと話すと、「ああ、結局コミュニティね」ってツイッターとかの人が騒ぐんだけど、バカかって。そんなの必死に走って誰よりも考えてたら結果としてたどりつくだけで、誰よりも働く以外ねぇんだよって。

荒木:うん。

箕輪:ちょっと見城さんみたいになってるけど(笑)。

(一同笑)

箕輪:必死にやったその次に「コミュニティだ」と気づくってことです。「コミュニティなんだ」って真似しても、時すでに遅し。僕はまた手を動かして考えて、新しいことを築き、言ってる時にはまた時すでに遅し。その繰り返しです。

コミュニティは、言うほど簡単ではない

荒木:はい、ありがとうございます。じゃあ、ヒロミさんに。今の話の流れを継ぐかどうかはわからないですけど。

中川ヒロミ氏(以下、中川):はい。

荒木:ヒロミさんから見て、これからの読書だとか、本の在り方みたいなことをどういうふうにお考えですか?

中川:そうですね。コミュニティの話はそうだなと思うんです。本当に箕輪さんが言う通りで、「コミュニティだよ」とか言うけど、コミュニティをアクティブにおもしろくずっと運営してるってすごく大変で。私も1ヶ月だけ期間限定でコミュニティをやったことあるんですけど、なんかね、なかなか盛り上がらないんです。

やっぱりオンラインってすごく便利なようで、会ってない人はコメントなんてくれないし、いいねもしないし。1ヶ月お試しはやるかもしれないけど、そのあとってなかなか動かないので。コミュニティを運営していくって、余程のアイドルとか本人にすごく魅力があったりしないと難しいんです。

ネットが普及して、本を売るためにコミュニティとか、つながりとか、昔はできなかったことが(できるようになって)、すごくお世話になってるんですけど。それは間違いないんですけど、言うほど簡単ではないなって実感しています。

箕輪:中川さんだったらできます、僕プロデュースするんで。

中川:(笑)。

これからの時代、編集者に求められる能力

荒木:さっきの情報が溢れてるという話じゃないですけど、本屋にも毎日のように本がむちゃくちゃ上がっていく中で、どうやって出す本を知ってもらうか、着目してもらうか。そこをどう考えていくのかってめちゃくちゃ難しくなってるんですね。

中川:そうですよね。やっぱり箕輪さんも、うちもそうだと思うんですけど、編集者だって前に出ていかないといけないのかなってすごく思います。

今までは著者に頼ってて、日本では取次というすばらしいシステムがあって、作ればある程度配本していただけて、店頭に並べてもらえるという、すばらしい仕組みがあったので。編集者ってそこに少し甘えてたところがあるのかなって思うんですけど。

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