横丁ルネサンス--リア充女性とおじさんが同居する街が担う地域創生の道

飲食領域

リクルートホールディングスが2016年の事業領域別のトレンドをうらなう「2016年のトレンド予測」記者発表会を実施しました。「飲食領域」では、ホットペッパーグルメリサーチセンター、センター長の稲垣昌宏氏が登壇し、2016年のトレンドワードとして「横丁ルネサンス」を挙げました。「昭和リバイバル」の流れに乗り、改めて地域に根付いた昭和的飲食街「横丁」が注目されています。アンケートの結果から、2016年は、特に若い女性客の増加が見込まれそうなことがわかってきました。ローカルなおじさん客との交流で、地域に新しいつながりを生み出し、観光名所として地域創生の担い手となることが期待されています。

提供:株式会社リクルートホールディングス

横丁で生まれる新しいつながり

こんにちは、今日はありがとうございます。「ホットペッパーグルメリサーチセンター」リサーチ長の稲垣と申します。よろしくお願いいたします。

ホットペッパーについてはみなさんご存じの方も多いと思いますが、ホットペッパーグルメは日本で最大級の飲食情報サービスを提供しています。

そのホットペッパーグルメが、2016年のトレンドして「横丁ルネサンス」を予測させていただきます。

こちらは若い女性客が観光客気分で横丁を訪れて、地元の方々と交流することによって地域が活性化し、そして“勝ち組”の地域になっていくという、このような現象を指しています。

今年は昭和に当てはめると90年になるらしいですけれど、なんとなくみなさんの周りにも昭和っぽいムードがあると思いませんでしょうか? そんななか、昭和的な飲食街、イコール、横丁が注目されています。

3者の登場人物の関係が変わってきた

「横丁ルネサンス」ですが、登場人物が三者おります。

1つは、外から訪ねてくるビジターの若者。そして2つ目が地元の常連さんの中高年客。最後はお店として地域。この三者がございますが、一昔前はここ(若者と2者の関係)が途切れておりまして、若者からすると暗くて怖いという少し遠い存在でした。

それが昨今、観光の対象として訪れる場所になって、写真をSNSに上げるとたくさん「いいね!」が貰えるということで、一気にオープンな関係になり繋がりました。これが最近の動きです。

「再生型」から「旧来型」へ

2008年から2011年くらいに、「再生型」の横丁が非常にヒットしまして恵比寿横丁などができました。その後、ここに慣れた若者が2012年から2015年くらいには、いよいよ本格的な古い横丁に進出しまして、横浜の野毛のハーモニカ横丁など、有名な横丁がたいぶ復活してまいりました。

そして2016年以降は、いよいよ、横丁を核とした地域創生が起こっていくと考えております。

実際にホットペッパーグルメでも、ここ3年間で「横丁」というキーワードの検索数、非常に増えております。

また、Googleにおきましても、こちらも過去5年で順調に「横丁」の検索数が伸びております。

飲んで、撮って、大満足

登場人物、若い女性ですがアンケートを採りましたところ、92パーセントの方が「楽しかった」と満足されているんですね。たくさん写真を投稿したり、地元の方と交流をしたりして、満足されているという話でした。

実際に横丁は中高年の方が結構お好きな場所だと思うんですけれど、アンケートを採ってみると全世帯の平均より、若い女性のほうが「行きたい」というスコアが高いということがわかりまして、ポテンシャルが非常に大きいなと思っております。

おごられ率は33%も

そして、これは非常に意外だったんですけれど、9割近くの方が「横丁で飲む場合に知らないお客さんと話をしてもいい」とおっしゃっていまして、相席屋状態という感じでございます。

そして、実際に横丁で飲んだことがある若い女性に話を聞くと、乾杯などの交流はもちろん、約33パーセントの方がごちそうされている、ということで非常に得をしているという実態もあります。

常連客のホスピタリティもアップ

一方、登場人物の2番目。地元の中高年のお客さんですが、左側、40代50代の男性の単身世帯率がこのように上がっております。そして右ですが、職場の飲み会が減っております。ということで、なにが起こっているかといいますと、若者との交流機会が減っているのではないかと思っております。

その結果、スライドの左側、自分のなじみの店に一見さんの若い人が来たときに受け入れる気持ちが以前より高まっているという方が8割くらい、いらっしゃいます。

そして、右は自分の地元に外から若いお客さんが来るということについても、8割くらいの人がいいことであると肯定的に捉えているということで、このように受け入れ環境が非常によくなってきています。

全国に拡がる「横丁ルネサンス」

そして、最後の登場人物、3番目は地域と店です。首都圏だけではなく、「横丁ルネサンス」全国に拡がってきています。

左は、青森県の八戸市です。こちらは新幹線の開業に合わせて横丁をオープンさせたということで、観光コンテンツとして横丁を開発し、すでに盛り上がっているという全国でも非常に先進的な事例です。

そして右は今後盛り上がりそうということで、広島の駅の「エキニシ」という場所が今、再開発からまだ逃れて、これから流行りそうだと。観光客もチラホラと来始めている事例です。

そして、首都圏でこれから流行りそうな場所3箇所ほどご紹介いたしますが、一番左は門前仲町です。辰巳新道という古い横丁がありまして、こちらタワーマンションが近くにできておりまして非常に人口が増えていると。

それから真ん中は、足立区の北千住の西口です。こちらは上野東京ラインができて、快速が止まるようになったり、あと東京電機大学が引っ越してきたりということで、こちらはアクセスがよくなって非常に注目されています。

最後に西荻窪の南口ということで、こちらはエスニック店などの新しい業態を新しいオーナーが始められて、そして日曜日の昼間のイベントも街ぐるみで行っていて非常に盛り上がりつつあると、いうおすすめの地域でございます。

地域がどこまでまとまれるか

こちらの男性は恵比寿横丁などを手がけた、浜倉好宣さんというプロデューサーの方です。古い街がなくても、再生型の横丁というものは作れるわけですが、「これからタワーマンションなどが増えると、地面に近いところで飲みたい、そして風を感じる場所で飲みたいというニーズがますます高まるであろう」とおっしゃっています。

ただ、「どこまで地域がまとまって、観光コンテンツとなるような、外から人を呼べるような場所となるか」というのが大事ですとおっしゃっています。

というわけで、2016年のキーワードは昭和的な飲食街が地域創生に繋がっていくという「横丁ルネサンス」です。ご静聴ありがとうございました。

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