2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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記者5:東京新聞のキハラです。女性の活躍推進についてお聞きしたいと思います。少し前ですが、1月に東京都の女性活躍推進大賞に海老原宏美さんという重度障碍者の女性が選ばれました。その際に、知事宛に手紙を渡したということなのですけれども、受け取っていらっしゃいますか?
小池百合子氏(以下、小池):はい。お受け取りいたしました。そして彼女のおっしゃることなども今回の予算案にもしっかりと。障碍を持たれた方も、ある方も、1人の都民として快適にお暮らしいただけるようなそんな措置も、彼女が代弁されたと思います。それを予算案にも活かして、そのことについても返信しております。
記者5:知事は実行プランでも、誰もが活躍できる社会を目指すとおっしゃられております。パラリンピックの選手だけではなく、人工呼吸器が欠かせない方や、意識さえはっきりしない重度障碍者の方もいらっしゃっております。
その活躍というのはどういった部分を指すのかというところで、知事のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。また、関連して相模原市での施設での殺傷事件も起きております。重度障碍者の存在価値について社会はどう育んで行けば良いのか、知事のお考えをお聞かせください。
小池:障碍にも色々なレベルがあり、また、色々な困難の度合いも異なってくるかと思います。今回ダイバーシティという、誰もが生き生きと輝ける東京を目指してという予算案を組み、その中でもソーシャルファームなどの新しい考え方も組み込ませていただいた次第でございます。また、とくに障碍を持って生まれる子供の数が増えているということで、その方々が大人になっていくわけでありまして、その子供さんが持った障碍などについても対策をねらせていただいております。
誰もが活躍をするということは、色々な社会との関わりを持っているという、繋がりですね、よく使われる言葉で言いますと、絆、ということを感じていただけるように、それぞれの方が主体となっているんだということを感じていただけるような木目の細かい、対応をしていきたいと思っております。
誰もが活躍できると思うんですね、人工呼吸器を活用しておられる彼女も、色々な分野に大変な才能を発揮しておられて、だからこそ1つの希望として、同じような障碍を持たれた、もしくはそれ以上の障碍を持たれた方でも希望となるように。
パラリンピックの選手は本当に例外的に素晴らしい方々だから、パラリンピックに出られますが、あとの圧倒的な多くの方々は日々色々と苦労されているという中で、海老原さんはその良いモデルを示してくださった。だからこそ表彰してさらに頑張っていただきたいと贈らせていただいた次第でございます。
記者6:百条委員会の設置が注目を集めている一方で、数時間に渡るであろう百条委員会の模様を、例えば地上波が全て放送できる可能性が少ない、現実的に難しいのと、ネットメディアでは現状、都議会関連の中継はできません。
都議会のサイトではネット中継をしておりますが、舛添前知事のスキャンダル時の委員会ではアクセスが集中し閲覧できなくなるということがありました。その後はそのようなこともなく、きちんと対応されているわけですが、今回は都民対応のスペックを超える国民全体の関心事でありまして、リスクは残ると思います。ファクトを知りたい都民、国民が待ち望んだせっかくの百条委員会の模様を、自身の目で全てチェックできる保証はないという状況についてご初見をお願いいたします。
小池:広報の方で何ができるのか対応、チェックをしておきたいと思います。みなさまにはしっかりと見守っていただきたいと思っております。
記者7:フリーの環境ジャーナリストでムラタカズコと申します。豊洲の件に関してなんですが、土壌、水質、そして空気・大気。これらに対して一般の方たちがわかりずらいのは、基準値を79倍とか、水銀やヒ素などの人体に、生命に直結するような有害な物質が基準値を大きくオーバーしていても、それでも何ら罰則がないということが、安心と安全を考えたときに、いくら専門家が安全だと言われても安心できない部分があると思うんですね。
例えば、飲酒運転であれば、規制値をオーバーすれば逮捕されますよね。例えお菓子の中に入っていたアルコールであっても、アルコールが基準値を上回れば逮捕されるというのがあるのに、なぜ豊洲の問題はそういう問題がないのか。
それは、基準値と規制値の違いなんですね。アルコールの場合は規制値があって、違反すれば罰則が待っていると法律があります。でも、豊洲のように、あるいは東京都民が吸っている空気のように、環境基準値はあるけれども、これは努力目標で規制値ではない。だから罰則もない。ということになるとどんなにオーバーしていても、どうすることもできない。
それを解消しないことには、安心は確保できないと思いますし、ゆくゆくは都民の安全も、国民の安全も確保できないと思います。そこで東京都は自治体として条例を作って、水と土壌と空気に関して規制値を決めて法律的に対処していくという方法をお考えにはならないでしょうか?
小池:ご提案として受け止めさせていただきます。私の時にはありませんでしたけれども、いわゆる土壌汚染対策法という土対法が最初に成立したのが、何年でしたっけ? 調べてください。そのあと、私の前任者が改正を行われております。そこで不足のところの問題で、今回の豊洲については除外の対象になっていると記憶しているわけでございますけれども。
法律を作る際にもいろいろな業界の要望を聞くことが多いわけです。国の法律の際にね。そこで、だいたい最初は厳しい法律を作ろうとしていても、少し緩くなってしまうということで、そのあたりが往々にして緩んでしまうことになって。
業界もそれぞれ現実を抱えているということで、大変反対をされたり、説得して回ったりとそういう活動をされるわけであります。そういう中でいろいろと被害者が出てくるようなことになると、厳しくしようとする動きになる。環境こそ予防的に進める必要があるわけでございまして、今のご提案というのは、厳しく受けて止めたいと思います。
そういう法律が作られる中で、これまでどういうところが緩んできたのか。もともとの原案からどうしてこうなったのかなどといのは、私はジャーナリストのみなさんからすれば、一番良い対象なんじゃないかと思うんですね。
そういったことから、あまりにも厳しくするとって言うのは。例えば、ぜんぜん話が違いますけれども、カリフォルニアの車の排気基準などでマスキー法というので、「これは無理だろう」と言っていたところをホンダがその技術を超えて、省エネの車、かつエコ、大気汚染防止ということで繋がった。
ということなどを考えれば、環境についてはむしろ私は厳しくやること、セットすること、それが規則であれ基準であれ。とういうのは、私は結果としていい方向に行くんじゃないかと思っております。水俣についても同じことが言えると思っております。ご提案として受け止めさせていただきます。
記者8:東京オリンピックでの農産物などの食の調達基準についてうかがいたいと思うんですけれども。東京大会の選手村で使用する農産物に認証制度であるGAP(農業生産工程管理)の取得が義務付けられた場合ということを考えると、日本の農家の多くがまだGAPを取得していないという現状がありますけれども。
これについて都知事がどのように考えていらっしゃるかということと、あとまた、都として農家にGAPを取得するように促す考えがあるかどうか、うかがえますでしょうか?
小池:今、具体的にお答えできるかどうかわかりませんけれども、例えば木材についても、合法伐採されたものかどうかということを認証受けると。それらの合法な木材を活用をしているのかどうか。それから、奥多摩などを含めて、地産地消の観点からも、遠くからの運ばれるのではなくて、そういった多摩産材などを使うという話ですね。
これらについても、なかなかそうはできない部分についてはサポートする制度を考えているところであります。農産物についても同じことではないかと思っております。制度をもしくは認証を受けやすくしてあげるということは、東京大会の成功に、またオリンピック憲章やさまざまなオリンピックの決まりごとにきっちりと応えていくということにとって必要な対策は講じていきたいと思います。
記者9:日本経済新聞のイワムラです。都外の仮設施設についておうかがいします。先日、都外の仮設施設についても東京都が負担することは排除しないということでしたけれども。
都民の税金を都外の施設に使うことについて、都民にどう説明されるのか。都民が日常的に使わない施設について、都税を支出することをどう都民の方に理解していただくのかというところについて、知事のご所見をお願いします。
小池:これについてはまず、地方財政法上、都税、都民のみなさま方からお預かりしている税金を他の道府県で使うことについては、いろんな縛りはございます。一方で、開催都市としての責任ということも踏まえるということから、今回、この大会経費とともに、都民のみなさんに本件に関してもしっかりと説明をして、納得をしていただけるように工夫をしていきたいと思っております。
東京大会ということで始めているわけですから、都民のみなさま方には、その点は大会の成功のためということについての都税の使い方。そして、これはまた整理いたしますけれども、まあ、ある意味例外ですよね、今回の、東京大会を目指すということで。どのかたちでどうしていくのかなどなど、法令や条例的にも整理が必要だと考えております。
仮設なのか、先ほどもお話があった、運営費についてはどうなのかとか、そういった整理をして、そして都民のみなさま方のご納得がいただけるような、そういう流れをしっかりと確保していきたいと思っております。
まずは、本来は組織委員会のみなさま方にご負担というか、原則として組織委員会が行うということになっておりますので、そこの部分でご努力をいただけるように、都としてもまたバックアップをしていきたいと思っております。
記者10:フリーライターのカトウと申します。初めて……。
小池:そうですね。ウェルカム(笑)。
記者10:私から2つあります。1つは、「知事の部屋」というホームページ上のページがあると思うんですけれども、これまでの歴代の知事の「知事の部屋」が残されています。そのなかで、この「知事の部屋」に定例会見の動画を残すというかたちを……中継そのものを始めたのが石原知事時代ですけれども、中継の当初の画像データが、今のままでは、サーバの容量がいっぱいになってしまうと消されてしまうリスクがあるということを担当部局から聞いています。
たいへん当時、石原元知事の発言がとても注目を浴びている現在、このデータが消されてしまうと、永遠に都民から見ることができなくなってしまうという現実があります。これを知事としてはどのように講じていかれるのかということを1つうかがいたいです。
小池:はい。ちょっと時間の関係で1点でよろしいでしょうか?
記者10:はい。
小池:私自身は、最近は知事の……前の方々のまではよく確認はしておりません。そのあたり、容量的にどうなのか。先ほどのニコ動さんの話と共通するかと思います。サーバの容量等も含めて、確認をしておきたいと存じます。
それでは、時間になりましたので、これで失礼させていただきます。
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