GitHubで最も人気なオープンソースプロジェクトは?
数字で振り返る2018年の技術トレンド

エンジニア向け!2018年の振り返り&最新動向

2018年12月3日、五反田バレーが実施したイベント「エンジニアサミット」が開催されました。今回は「2018年のトレンド話と失敗談(しくじり)から学ぶ」をテーマに、五反田に拠点を置く新進気鋭のスタートアップ企業が一堂に会し、自社サービスのリアルな失敗エピソードを共有します。そんなエンジニアトークに先駆け、基調講演に登壇したのはGitHubのDirector Solutions of Engineer、Edd Patterson氏と、日本マイクロソフト株式会社データ&AIマーケティング本部シニアプロダクトマネージャーの横井羽衣子氏。GitHubでのデータをもとに、この1年間の技術トレンドを振り返ります。

提供:株式会社OKPR

Edd Patterson氏が語る2018年のトレンド

Edd Patterson氏(以下、Patterson):こんばんは。GitHubでソリューションズ・エンジニアリングのディレクターを務めております、Edd Pattersonと申します。本日はこの場にお招きいただき、ありがとうございます。

少しだけ私のことをお話しします。信じられないかもしれませんが、実は沖縄生まれです。本当です(笑)。

(会場笑)

軍では、こういった航空機(スライドに航空機の写真)を空軍のために日本に持ち込む仕事をしていました。

本日は、年1回サンフランシスコで開催されている「Universe」で発表された2018年のテクノロジーのトレンドと、GitHubでの出来事に基づいたレポート「オクトバース(Octoverse)」についてお話しさせていただきます。

ユーザー数3,100万人、リポジトリ数は1億件を突破

さて、GitHubには現在3,100万人の開発者がおり、2億件以上のプルリクエスト(があります)。3,100万人の開発者はユーザーでもあります。私が働き始めた2016年では1,600万人でしたが、この2年間でさらに1,500万人の開発者を獲得しています。

今年の11月8日には、GitHub上でのリポジトリ数はなんと1億件を突破しました。

このデータの通り、世界中の開発者がGitHubを使用しており、そのうちの80パーセント、つまり大半のユーザーはアメリカ合衆国以外の方です。

(コントリビューション率の国別ランキングでは)日本は現在第8位、第1位はアメリカ合衆国で、そのあとに中国、インドと続いています。

このスライドでは9月30日現在、リポジトリの作成数が急増している国を紹介しています。アジアがもっとも多く、具体的には中央アジア、中東、アフリカで増加しています。先進国ではもちろんのこと、新興国からのリポジトリも増えており、新しいテクノロジー企業の成長に伴い、新しいテクノロジーがさらに使い易くアクセスし易くなったことがうかがえます。例えば、エジプトではリポジトリ数も2倍ぐらいになりました。

人気のあるオープンソースプロジェクト

GitHubはオープンソース抜きではお話しできませんので、上位のオープンソースプロジェクトを見ていきましょう。調査によりますと、50パーセント以上のソフトウェアはオープンソースコードで構成されているそうです。

これは上位10位のオープンソースプロジェクトです。そのうちの2つはMicrosoft(が開発したものです)。今注目なのは、Googleが開発したTensorFlowです。これはディープラーニング、機械学習(マシンラーニング)のアルゴリズム、ニューラルネットワークで使われております。Kubernetesは、DevOpsの自動化をする枠組みですね。

それでは、ここで横井さんからマイクロソフト社のプロジェクトの動向について少しお話ししていただきます。

Microsoftが手がけるオープンソースプロジェクト

横井羽衣子:みなさまこんばんは。日本マイクロソフトの横井と申します。よろしくお願いします。

「お前何者よ?」と思われると思いますが、私はマイクロソフトに18年おりまして、そのうち15年をエンジニアとして過ごし、残りの3年はマーケティングに転身し、今は Azure AI系のサービスのプロダクトマネージャーをしております。

もともとキャリア的にはマイクロソフトも3社目で(笑)。もともとが最初は汎用機、Solaris、COBOLやJava などから入ったような人間です。

今日紹介させていただきました人気のあるオープンソースプロジェクトの中で、マイクロソフトでは2つ有名どころがあります。1つがVSCode(Visual Studio Code)。これをご利用いただいている方は、この中にいらっしゃったりしますか?

(会場挙手)

ありがとうございます。もともとVisual Studioは.NETとかC++、Visual Basic など WIndows 上で動くアプリの統合開発環境というイメージが強いかもしれません。マイクロソフトのアプリを作る人専用と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は私どもマイクロソフトでは、2015年から Visual Studioのオープンソース版を (現在の Visual Studio Code) 当初よりOSSとして公開をするというコンセプトのもとに公開しております。エクステンションを追加していただくと、Java、GoやPythonなど様々な言語で開発ができるようなフレキシビリティを持った設計になっています。また、できるだけ多くのWindowsだけではなくMacやLinuxなど、さまざまな開発環境をご利用いただいている開発者の皆様に快適な開発環境を使っていただくことがポイントです。

もう1つ、5番目の “Microsoft Docs” についてです。これは意外かもしれませんが、実は弊社のドキュメント(Microsoft Docs)について修正するべき点がある場合、GitHubでプルリクエストを送ることができるんです。例えば翻訳で「精度がいまいちだね」「俺だったらこういう文章にするよ」ということがあったりすると思います。そういったアイデアについて、GitHubのアカウントさえあれば、マイクロソフトのアカウントがなくても、どなたでもリクエストいただけるようになっています。

頂いたリクエストは、弊社の開発部門で検討させていただいて、ぜひ採用させていただきたいということになれば、マージされる仕組みになっています。改善アイデアをお持ちでしたら、ぜひこちらを使っていただければと思います。

オープンソースに貢献している組織

Patterson:(スライドを指して)こちらは組織ごとのオープンソースへの貢献度を表しています。

ご覧の通り、現在はMicrosoftがもっともオープンソースに貢献している企業です。続いてGoogle、Red Hat、UC Berkley、Intelと続いていて、さらに数々の優秀な大学も貢献しております。

人気のリポジトリトピックを見ていくと、一番注目されているのはReactですね。

今年のオープンソースリポジトリは何千ものトピックがありましたが、これらがもっとも貢献されてきています。

1年を振り返ってみるとオープンソースでのトレンドとしては、フロントエンド・バックエンドJSやML、モバイルアプリの開発、コンテナリゼーションが代表的な構成要素かと思われます。

それから、2008年から2018年までの10年間で、リポジトリにストレージされたプログラミング言語のランキングとしてトップ10位をまとめました。

どの言語よりも使用数が多いのはJavaScriptで、2011年以来すさまじい勢いで増加しております。

次は、地域別使用言語のトレンドをご覧ください。

こちらも(今年の)9月現在での数字です。言語の種類においてはあまり違いは見られませんが、アフリカでは比較的新しいTypeScriptの使用率が北アメリカよりも高いです。

これはおそらく、アフリカの開発コミュニティが北アメリカよりもずっと若く、リポジトリ自体もより新しいからだと思われます。TypeScriptはより高度な言語や新しいテクノロジーとして認識されており、新規開発者のあいだで特に注目されているようです。

急成長している言語はKotlin

これが最後のスライドです。

急成長している言語をリストアップしました。Kotlinがもっとも成長率が高く、PowerShellは大企業のさまざまなプロジェクトに使用されており、順位を上げています。PowerShellと同様に7位のGoも成長し続けております。

型安全性の観点から静的型付き言語のトレンドと、その操作性にも触れていきたいと思います。KotlinやTypeScript、Rustは明らかに急成長していますが、何がプログラミング言語を適正なもの(proper)にするのでしょうか?

型安全性が最大の着目点と思われますが、静的型付けの安全性や効率の良さが注目されているのでしょう。また、ルーティンワークや開発者があつまって大きめのアプリケーションにも向いています。静的型付けにおける安全性というエレメントはオプションで、Kotlinに関しては優れたインタラクティブ性を持っています。

そして相互運用性もまた注目されている点かと思われます。TypeScriptがランキング入りしている要因の1つとして、JavaScriptなど他の言語と共存したり、シナジー効果を生み出したりします。Pythonも同様に、その相互運用性の高さが印象的ですね。

例としてPythonのAPIをSwiftから直接コールすることができますが、これらの言語における既存のコミュニティでそのまま使えるだけでなく、さらに優れたコミュニティになったり、別のコミュニティと混ざりあえたりするということを意味しています。

以上が、1年を振り返ることで知り得たトレンドです。お時間をいただき、ありがとうございました。

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