
2025.03.07
メール対応担当の8割以上が「カスハラ被害」に クレームのハード化・長期化を防ぐ4つの対策
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広木:では、次のテーマに行きましょうか。「こんな人は採用しない、こんな人なら大歓迎」。
(会場笑)
これは聞きたいですよね。これから面談を受けてみようと思っている方もいると思うので。
五十嵐:みんなウェルカムです(笑)。
横路:本当!?(笑)。
上田:うちは今、エンジニアと呼べる人は5人です。なので自立して仕事を進められる人じゃないと、うちのチームでは迎えられません。
これはうちの組織の課題なんですが、マイクロマネジメントができないので「こういう感じの機能を作りたい」という感じでけっこう大きめのタスクを投げます。それでやってくれる人なら歓迎です。
逆に、「こういう感じで詳細設計したからよろしくね」みたいな渡し方はできません。なので、そういう感じでやりたい方だと難しいですね。
広木:すばらしい、いいですね。そういうチームのフェーズだし、そういう会社のフェーズということですよね。
上田:逆にそれで間口が狭くなっているのがうちの会社の弱点で、今後大きくなっていくうえでは、マネジメントやチーム開発フローや体制を整えていかなければいけないと課題を感じています。
広木:なるほど。ありがとうございます。
横路:うちは会社を「ムーブメント」と言っているのですが、どういう意味かと言うと、普通にたくさんの人が働く箱だけじゃなくて、1つのことに熱狂して同じ目的を果たすためにテンポラリーに集まっている人たちの集団であると。
だから例えば、「月に行くロケットを作ります!」って言って、それに対して人が集まって「俺はこういうことができるから、俺はこれをするよ」と。そういった働き方を求めます。
なのでまずは、ミッションに共感していただけること。そして、言われたことだけをやるよりはやりたいことがあってやっている方。もちろん技術的なところを極めるというのもいいんですが、「俺の技術をもってすれば月に行くためにこういうことができる」というところをしっかり語っていただきたいというのが1つ。
逆に言うと、「言われたことをしっかりやりたいです」という方は今のところあまりムーブメントには合わないかなと思ってます。あとはエンジニアでいうと、技術を「プロダクトを作るための道具です」と言い切るだけの人はあまり好きではありません。やはりエンジニアはある意味職人だと思っています。
いい職人ってあれじゃないですか。寿司職人って、包丁をちゃんと研ぐじゃないですか。ちゃんと愛着を持ってツールを育てられる人が欲しいなと思っています。なので、みなさんもぜひ自分が使っているツールを愛してしっかり育てていただいて、それを使って月に行くロケットを作るような人がうちは欲しいです。以上です。
広木:ありがとうございます。ちょっと今いいことっぽくなかったですか? もうちょっといきましょうか。
(会場笑)
横路:気づくといいこと言っちゃうので、突っ込んでいただけると。
上田:「合わなかったなぁ」みたいなことはありますか?
横路:合わなかったこと、ありますね。1つはコミュニケーションスタイルってけっこう重要だなと思っています。衝突することは絶対あるんですが、そのときに生産的な議論ができるかとか。
1回、フィードバックを飲み込んでみる。それを素直に受け止めて「あ、そういうことか」と。「俺はたぶんそういうふうに見えるんだ」と。そこで自分を変えていける人ですね。
やはり、変えられるのは自分しかないので。月に行くために自分がどう変わればいいのかを考えられる人。それが考えられないと、やっぱり空中分解しちゃうんですよね。空中分解しかけた例ももちろんありますし、そういったものを経ていろいろな面接の項目もアップデートされております。
広木:何が聞かれるんでしょうね? みなさん楽しみですね。
原田:すごくいい話のあとなので言いにくくなってしまいましたが、すごく欲しいなと思うのはとにかく悩むのが好きな人。
サービスを作るときにはいろいろな選択肢があるわけで、そこで決めつけがちな人っていると思うんですよね。自分がベストだと思ったものに突き進むのはとても大切なことだと思うんですけど。
弊社が作っているシステムの1つは倉庫で扱うシステムで、実は自分たちが考えているよりもいろいろな使い方がされやすい。とくに単純作業だったりすると、エンジニアが作ってテストすると言っても、数十回同じ機能を使って、使いやすいねって思ったりすると思います。
ですが、倉庫だとそれを1日で1人が100回1000回それを毎日使ったりします。あとは、倉庫のレイアウトによってやり方が変わったり、最適なやり方が違うとなったとき、自分が思ってることと違う使われ方をすることが多かったりします。
なので、「ひょっとしたらこういう使われ方をするかもしれない」というのを考える。もちろん無限に出てくるので時間がいくらあっても足りない、というのはそうなんですが、その中でできるだけちゃんと1つずつ悩む。悩んだうえでどうするか決める。そういうことが好きな人。
決断することはもちろん大事なんですが、その前にしっかり悩む事ができるととてもいいなと個人的には思っています。
広木:なるほど。ただ、「悩む」と言ってもいろいろあるじゃないですか。ウジウジ悩んでるとか。ずーっとああでもない、こうでもないって行動に移せない人も悩んでる人ですよね。それも「君悩むの好きでしょ?」ってなっちゃうと思うんですけど。どんな感じなんですか?
原田:それはまあ、「そういう悩むじゃない」と言うしかないですけど(笑)。悩むのが本当に好き、悩むのが楽しい。ウジウジするというよりも、悩んで次につなげるというところが好きな人でしょうかね。ポジティブに悩むというか。
これができないからできない、これだとできない、できないと悩むのではなく、こうやったらこういうやり方ができる、みたいな感じでポジティブに悩んでほしいという意図があります。
横路:難問でニヤニヤしちゃうタイプですね。
原田:そうですね(笑)。
上田:悩むというか、練るとか考えるとか思考する、そういう感じのニュアンスですかね。
原田:そうですね。
広木:プレイドさん、どうですか?
池上:だいたいみなさんが言われたとおりだなっていう感じです。
横路:絶対最初に言ったほうがいいですよ。
(一同笑)
池上:うちのカラーが出ると思うところとしては、まだエンジニアが30人か40人くらいしかいません。なので、「これしかやりたくないです」みたいな人だとけっこう合いづらいかなと思っています。うちもフロントエンド、サーバーサイドでエンジニアを分けてなくてNode.jsなので、どっちもJSだからというのもありますが。
なので「フロントエンドしかやりたくないです」「書きたくないです」みたいな人だと、フロントエンドの仕事がぜんぜんなかったときに、「じゃあ1ヶ月暇するんですか?」みたいな話になっちゃうので(笑)。
本質的にはこういうことをこういうふうに進めたい、そのためにはこういうことをやらなきゃいけないので、僕はこれをやります、みたいな。課題ベースで自分のやりたいことをどんどん取っていって、その中で自分の強みを活かしていく動きができる人のほうが向いていると思います。
技術志向でこれだけをひたすら極めたいという人よりは、プロダクト志向でサービスが好きで、そのために何ができるのかを自分で考えられる。その中で強みを作れるという人のほうが向いてるかなと思います。
広木:みなさんの話を聞いていると「あ、つよつよな人が欲しいのね」っていう雰囲気が出ていますね。
逆にキャリアを築いていく中で、こういう方におすすめなんですよ、ということがあってもいいのかなと思います。
五十嵐:そういう意味だと、これもけっこう似通ってしまうかもしれませんが、昨今Webで完結するビジネスが多い中、現場があるリアルなビジネスにインパクトを与えるられることをしたい方はぜひ来ていただきたいですね。
見えないユーザに対してABテストをしたりしてグロースハックしていくというスタイルも楽しいのですが、リアルなビジネスでリアルに現場と向き合いながら改善していくハックもとても楽しくおすすめです。
広木:なるほど。ほかはどうですか?
横路:先ほどの欲しいのはつよつよな人だけじゃないかという話なんですが、僕はそうではないと思っています。企業が大きくなってくるとわかりますが、「この技術を使っているから、それが強いねん」ってあんまりないんですよ。
強みと言っているのはだいたい2、3年間競合が追いつけないとかそういうものですよね。例えばマシンラーニングで画像の分類ができて、それでなにか便利です、みたいなものって2、3年も保たないんですよ。
そういうもので保つものって、例えばうちで言うと銀行やクレジットカードの入出金明細同期機能ですね。金融機関とちゃんとつながっていて、そこから明細を精度良く落とすことができます。
これは裏事情なんですが、多くの銀行のシステムってなんと明細にユニークIDがないんですよ。ね? 意味わかんないでしょ?
(会場笑)
例えばクレジットカードなんかを想像してもらえば分かると思いますが、キャンセルなどで明細が途中で変わることがありますよね。ユニークIDがなくて、あとから見てどうやってそれが同じものだったって気付けるの? みたいな。
こういったものは、コツコツ毎日同じようなパターンを見て、その中からパターンを抽出して人力でやったり。もちろんそれが将来的には機械学習に置き換えられるかもしれないですが、そういったところが2、3年他社が追いつけない強みになるとか、そういうことがザラにあります。
今の時代でも強みのひとつは、コツコツ1つのことを追求できることです。これはすごく大きな強みだと思っています。それは今流行りの機械学習にすぐ適応できるとか、そういったことよりも全然強いという思いを持ってます。
広木:まさに僕もDDのお手伝いするときには、今言ったような基準でものを見ます。あまり特定の技術に対して強みを持っていると言ったところで、たいしたことないなってことのほうがだいたい多いです。
それよりも、地道に培ってきた社会資本みたいなものがけっこう大きくて、技術を評価するときには出てくるかなと思います。そういう意味では、そういったものが得られる場所はリアルなところには近いかもしれないですね。
上田:うちではアプリはFlutterというフレームワークを使ってるんですけど。すごくマイナーなので、それを経験したことがある人はまずいないんです。だから、つよつよの人というか、全部できますっていう人じゃなくて、それにチャレンジしたいですっていう気持ちベースの人っていうのが今のところです。
広木:気持ちがある人。大事ですね。
池上:つよつよエンジニアしかいらないですってなったら、たぶん新卒のエンジニアとか採らないと思うんですね。うちはインターンを毎年1人か2人くらい採ってて。そこって組織に変化を生めるかとか、その人自身が変化できるかみたいなところがすごく重要だなと思っています。
こう言うと叩かれそうですが、年齢が上になるほど変化するのが難しくなっていくということは統計的にはあるかなと思っています。うちの会社も何ヶ月かに1回やることがガラっと変わったりするので、そこに対して自分を変えられるか、自分が間違っていることがちゃんとわかるとかという話が近いですね。
そういうところがあれば、別に今つよつよじゃなくても、すぐつよつよになります。自分が価値を出せるところが見つかると思うので、変化にどれくらい対応できるか、変われるか、みたいなところは見ています。
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