2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
テーマ「過激派を生む背景」について(全1記事)
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掘潤氏(以下、掘):さぁ続いて、フィフィさんテーマの発表をお願いします。
(テーマ「過激派を生む背景」について)
脊山麻理子氏(以下、脊山):ISILによるテロ活動を受け、世界各国でテロに無関係なイスラム教徒への差別や嫌がらせが頻発しており、大きな波紋を呼んでいます。
堀:Twitterで、「『冗談』が本当になる時代。あぶないよ〜」というのがきていますけど。ひょっとしたら、このフィフィさんの話も今の話も。
フィフィ:つながってます。これだけ嫌がらせが昨年ありました。
堀:アメリカでもヘイトクライムというのがありまして。憎悪犯罪が深刻化しています。
アメリカ国内のヘイトクライムは、11月13日、パリの連続テロが発生した以降の1ヵ月で、例年の3倍近くにも達したと。フィフィさんが出してくださったのは、アメリカだけじゃなくて。
フィフィ:日本でもモスクに嫌がらせのメールや電話が相次いだというのもありましたし。(エジプト出身の力士)大砂嵐さんが場所中に「イスラム帰れ!」みたいなことを言われたとか。あるんですよ。私のところにもきますけど。
堀:まだ一部ですよね……。
フィフィ:ここに載せたのは一部です。すごく話がつながっていて。私もすごく思うんだけど、まず過激派を生むその背景。最近、「ホームグロウンテロ」というのが増えてきていて、外から来るのではなくて、中から過激な思想の人たちが生まれてくるという。これを止めない限り……。例えば、空港で食い止めようとか、外国人だけを注意して見ても、止まらないんです。
堀:敵は外にいるんじゃない、内側に生まれたものなんだという。
フィフィ:それは、自分たちが作っているかもしれないというところを意識しなきゃいけなくて。先ほどのトランプさんなんて典型的なんだけれども。
日本でもあると思うんだけど、白人の中に格差が生まれ、落ちこぼれができる。そういう人たち、何もやらない、何も成功していない白人たちというのは、己の持った立ち位置だけが支えになって生きているわけですよ。
だから、ある程度の裕福な普通な暮らしはできると思っていたのに、そうでもなく。しかも、移民がどんどん(やってきて)。移民のハングリー精神はすごいですから。下から押し上げてくるんです。それに対する恐怖なんです。
それから、さっき言った、すぐに黒人を撃ってしまったりしちゃうというのは、度々この番組で言ってますけど、常に恐怖なんですよね。彼らが襲ってくるんじゃないかという。
それは、やっぱり白人が成り上がった歴史の中で、自分たちが作ってきた、自分たちから生まれた恐怖心だと思います。
そういったトランプさんみたいなタイプの人。日本でも実はいないわけではなくて。最近、保守的というよりも、すごく過激な思想の人たちが。排外主義というか、排他的な思想の人たちがいるんですよ。
そういう人たちが、日本人というだけで、そこそこみんなミドルクラスで生きてきたのに、格差が生まれると、外国人に職を奪われるとか、外国人なのになんでいい生活しているんだみたいな感じで。自分たちの鬱憤を外に、他のものに向けてしまう。
堀:「◯◯のくせに」「◯◯なのに」という。
フィフィ:差別と区別って、区別をするのは私はわかるんですが、区別をしているというのに対しても、受け取る側がどう受け取るかということを考えなきゃいけなくて。
例えば、この番組でもあまり使ってほしくないですけど、メディアや日本が「イスラム国」と言う。 メディアは「そうやって言ったほうが伝わりやすいから」「区別しやすいから」と言いますけど、受け取る側は差別というか、嫌な気持ちをしているわけですよ。
堀:区別から差別への。
フィフィ:そういうところを一つひとつ直していかない限り……。今、日本人の中にもどんどんハーフだったりムスリムの子たちも増えていっているわけで。
そういう子たちがどこかで成長する中で、何かちょっと壁にぶつかると、たまたま自分だけが就職試験に落ちただけなのに、「自分が落ちた、才能がない」だけかもしれないのに、「私は、疎外されている。この社会で疎外されているのは、そうだ! 昔、イスラム国って言ってたもんな、この国......」とか、いろんな思想になって、それがどんどん過激思想を生んだり、攻撃的な思想を生んだりする可能性はあるんで。
今年は本当に、日本は数年後にオリンピックも控えていますから。外国人にメディアがどう伝えて扱うべきか。テロをどう扱うかべきかをよく考えるべきだと思います。
堀:そうですね。「ホームグロウンテロ」という話が出てきました。さらに最近では、「ローンウルフ」と言われる、過激組織に所属するわけでもなく、そういう個人の思いから、テロを仕掛けていくような存在も出てきたりとか。
フィフィ:こういうのを一緒に見ていって、研究していたりすると、日本人が日本人の中に生んでしまうだろうなというのもありますよね? 必ずしも外国人だけがそういうのを生んでしまうわけじゃなくて。
山口:必ず思うのは、本当のヘイトクライムと、それから自分が感じているヘイトクライムというのは、分ける必要があるということ。黒人の方と一緒にバーに行った時に、黒人の方が手を上げてバーテンダーに気づいてもらえなかった。たぶん、他の人でも同じことだっただろうことを、「僕はいつも無視されるんだ、また無視されたよ」と言っていて。
こういうふうに差別が助長される。自分の中で意識が助長されていく。
堀:そうでもないんだけど、「でも……」という。
フィフィ:意識しちゃうから......。周りはそう思っていないのに。
堀:なるほど。ありがとうございました。
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