
2025.02.19
アルペンの“店舗の現場”までデータドリブンを浸透させる試み 生成AI×kintone活用の3つのポイント
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南賢将氏(以下、南):お待たせしました。では、いらっしゃるみなさんで、まずはゆっくり始めていければなと思っております。今日はお忙しいところ、お集まりいただきありがとうございます。
今日のテーマで(イベントに)いらっしゃる方は、恐らく採用に関わっていらっしゃる方が非常に多いかなと思いますが、まさに新卒採用の真っ只中でもありますので、非常にみなさんお忙しい中かなと感じております。
今日は聞いていただいたものを、週明けからでもご自身の武器として使っていただけるような知見を2人で届けていければなと思っておりますので、ぜひ楽しんで学んでいただければと思います。僭越ながら簡単に私から、今日会場をお借りしている人事図書館さんの簡単なガイドラインをお伝えできればと思います。
人事図書館は初めていらっしゃった方も多いかと思いますが、何も説明をすることもないぐらいすてきな空間で、私設の図書館になっています。今は500名以上の方が登録をされているみたいで、HRに広く関わるような人事やベンダーさんといった方々が広く集っている、コミュニティのような場所になっているというかたちですよね。
次がすごくポイントで、私もすてきだなと感じたんですが(人事図書館のコミュニティは)匿名制です。入場の時もご案内があったかと思いますが、こういうところへ来るとけっこう営業というか、「名刺交換をよろしいでしょうか?」みたいな暗黙の不文律があって、いいのか悪いのかというところがあったりすると思うんです。
そういったものは、人事図書館ではコミュニティルールとして禁止されているということで、それが安心安全の学びの場になっています。みなさんは今日、ニックネームを首から提げていらっしゃるかなと思うんですが、ある種そういったもので、学びや交流の居心地の良さがすごく出るのかなと感じています。
あと、私はすごく本が好きなので、この見渡す限りの本という空間にすごくワクワクしているんですが、2,000冊弱の本が取りそろえられています。先ほど見ていたんですが、寄贈されたものだったり、著者の方から直接蔵書されたものもあるということで、HRに関わる人にとっては学びとしてすごくいい場所なのかなと思います。
もしかしたらすでに会員でいらっしゃる方も、今日初めて知った方もいらっしゃるとは思うんですが、ぜひこの場を楽しんで味わっていただけるといいのかなと思っております。
南:今日のイベントはリアルのみでやっているんですが、メンバーシップで人事図書館に入られると、アーカイブ動画が後日視聴がいつでも可能になると聞いておりますので、そちらもお楽しみいただければと思います。すみません、オープニングが長くなりましたが、本編に入っていければと思います。2時間ですね。
安藤健氏(以下、安藤):そうですね。
南:我々は、けっこう登壇したり話したりすることがあるんだけど、1時間ってすぐ過ぎ去ってしまうことが多いんです。
安藤:確かに。
南:社会人の時間を2時間もらうとなると、やはりハードルが高かったり。
安藤:(笑)。そうですね。
南:でも、一応18時以降ですから、ここには学びたい人が集っていらっしゃるのかなと思います。我々は話し出すと止まらないタイプの2人ですが、心置きなく話すと。
安藤:僕もこういうセミナーをやらせていただく時に、だいたい1時間尺でやっているんですね。今回は2時間みっちりということなんですが、研修みたいな感じの時間割じゃないですか?
南:そうですね。2時間って研修としてはいい時間ですよね。
安藤:なので、今日は研修じゃないんですが、ワークをたくさん用意しています。
南:そうなんです。1時間だとワークを組み込めないですよね。
安藤:組み込めないです。登壇やセミナーとかだと、まずワークはないですからね。「ワークショップ」という名前じゃないと。
南:そうなんですよね。このリアルな場で、手を動かしたり頭を動かしたり、隣にはじめましての人もいるかもしれないけど、話して持ち帰ると、だいたい身につきますよ。けっこうそこが大事なのかなと思って。
安藤:そうですね。
南:ビジネス上の知見のセッションって、話を聞いて「ふーん」みたいな感じになりがちじゃないですか。
安藤:あとは今日もそうなんですが、グループでセッションができるというのは、記憶に残ります。いいですよね。
南:先に言っていいのか悪いのかわからないですが、今日は所要時間のうち約半分ぐらいがワークなので(笑)、楽しみにしていただければと思います。でも、参加いただいたら確実に持ち帰りはあるのかなと思って2人で作りましたので、よろしくお願いします。
自己紹介が遅くなってしまいました。安藤さんはすごく有名な方なのでご存じの方も多いと思いますが、今日は私がモデレーターとなって、安藤さんから知見を引き出していきたいと思います。
南:私のバックグラウンドでいくと、今は都内のIT企業でHRBPマネージャーをしております、南と言います。私は採用のキャリアが長い上に、今はHRBPとしてやっているんですが、最初は鉄鋼メーカーで採用担当をやって、2020年から今の会社で人事をやっています。
採用(担当)として最初に入ったのはあるんですが、「事業貢献ができる人事」というのが、すごく探求したいところです。人事図書館はそのテーマがホットだったりするんですが、そこを探求したかったので参画しました。そこから今の会社で採用責任者として中途も新卒もやりまして、エンジニアもビジネスもやりましたし、職種もほぼ経験しましたかね。
あとは採用広報の立ち上げですね。今は採用ブランディングや採用広報がけっこう流行り、採用がマーケティング化しているという文脈が強いと思うんです。採用広報のゼロ立ち上げをやり、2024年からHRBPの立ち上げをやり始めて、気づくと立ち上げばっかりやっているみたいなキャリアです。
今日は有識者の安藤さんに採用のテーマで話を聞くにあたって、私も一応採用のキャリアが長いので、これまでの経験を踏まえて、ある種みなさんのオーディエンス代表として安藤さんに切り込んでいきたいなと思います。
……すみません(笑)。ずっと僕ばっかりしゃべっているんですが、なんで安藤さんの隣に僕がいるのかで言うと、関係性は人事友だち。「人事友だちって何やねん」という感じなんですが、HRや組織・人事といったテーマですごくお話が合うので、シンプルに仲が良いという関係性です。
あと、(スライドに)写真を入れさせていただいたんですが、2024年にはこういったかたちで一緒に登壇というか、いろんな方に2人でお話をしました。別にユニットとかではないんですが、そういう機会が多くて。登壇仲間みたいな感じなんですけど、実は出会ったのは2024年という。
さっき2人でコンビニに行きながら、「僕らって今年知り合いましたよね?」みたいな話をしていたんですが、2人で学んだことや日々実務でやっていることを、こうやっておもしろおかしく届けていくのが、最近けっこう楽しくてやっているというかたちです。たまにインスタライブも細々とやっています。繰り返しますが、ユニットとかを組んでいるわけではないですね。
安藤:(笑)。
南:ということで、ちょっと長くなりました。私はそんな立場ですので、今日はみなさんと一緒に安藤さんから知見を引き出していきたいと思います。よろしくお願いします。
安藤:今日はよろしくお願いします。
安藤:みなさん、こんばんは。ふだんは人材研究所というところで人事のコンサルタントをやっています。2024年に本(『これで採用はうまくいく』)を出したんですが……何月に出たか、ちょっと覚えてない。
南:7月ですね。これ、私物なので。
安藤:(笑)。ありがとうございます。今日はこれにかこつけて、お話をさせていただくということでやらせていただいています。基本的にはスタートアップやベンチャーとか、成長フェーズの企業さんが多いんですが、僕はそういったところで「社外人事担当者」というかたちで、ちょっと不思議な動き方をしていて。
基本的にコンサルタントというと、例えばみなさんの会社もそうかもしれないですが、3ヶ月とか6ヶ月でプロジェクトに入って、「人事制度を作って終わります」「採用の戦略を作って抜けます」という感じで、オンサイトというよりかはリモートでやることが多いと思います。
僕は南さんとこうやって仲良くさせていただいていて、南さんは事業会社の人事というのもあって、中に入ってフルコミットするみたいな感じがすごくやりたいんですよね。
ここ(スライド)には書いてないんですが、もともと臨床心理士(の勉強をしたり)とか、学生時代は病院でずっとインターンをしていて。大学で心理学の研究をするとか、机上の空論にならないような、実務で臨床をやりたいという臨床家マインドがずっとあって。人事という世界でも同じように、臨床に触れていたいなというところがベースにあります。
それで、人事という世界にもいろいろ考えていることがあるので、すごく拙いんですが、いろんなところでお話しさせていただいています。今日はよろしくお願いします。
南:お願いします。
安藤:つかみをしゃべっていいですか?
南:どうぞどうぞ。
安藤:さっきまでマスクをしていたんですが、今日は初めてリアルでお会いする方ばっかりだと思うんですけど、先週の日曜日に親知らずを2本同時に抜きまして。
南:なるほど。この日があるのに(笑)。
安藤:そう。このタイミングしかないということで、今日、昨日、一昨日はずっとセミナーだったんですね。
南:なかなかチャレンジしましたね。
安藤:でも、2本同時に抜いたものですから顔が腫れています。
南:言わなかったら、ビフォーを誰も知らないから良かったのに(笑)。
安藤:「あー、だからこんなに顔が丸いんだ」ということにしておいてください。いつもは違うよと。
南:(笑)。そんな気にならないですが。
安藤:本当ですか。良かったです。
南:さっきの自己紹介に補足すると、健さんと初めて会った時に「コンサルって言われるのが嫌なんですよね」「コンサルって言いたくないんですよね」とおっしゃっていたのが、すごく印象に残っていて。
私は逆にコンサルではなく、企業のインハウスでコンサルみたいなことをやっている立場ですが、「とにかく事業を伸ばすのにフルコミットしたい」というところは、共通の価値観なのかもしれないですね。
安藤:そうですね。じゃあ、コンサルって思われたくなくて臨床家でいたいのに、なんでコンサルタントをやっているかというと、けっこうそれは合理的で、研究者マインドもあるんですよね。限られた人生の中で、いろんな事例を手っ取り早くいっぱい見たいというのがあって。
南:そういうことなんですね。
安藤:そう。それで、ちょっと体を切り売りしながらやっているという感じです。
南:なるほど。でも、そうじゃないと、この本は書けないと思います。
南:この本を私からみなさんにご紹介してもよろしいでしょうか?
安藤:ありがとうございます。
南:こちらの本は、図書館にも入ってすぐ掲示されてあったかなと思います。ちなみにイベントのタイトルにもなっていたかと思うんですが、こちらの本を「読まれたよ」とか「買って持っているよ」という方はどれぐらいいらっしゃいますか? 半分くらいの方が。ありがとうございます。
この本は2024年に出ました。すみません、これは気持ち悪い発言なんですが、私は市販されている採用に関する本はだいたい全部読んでいるんです(笑)。私の感覚で言うと、僭越ながらこれは本当にすばらしい本だなと思っています。「僭越ながら」という使い方は間違っていませんかね?
イベントページにも書いたんですが、今の採用の議論は「空中戦」が多いなと思っています。もちろんそれは自分もやっていたし、重要性はわかっているんですが、だからこそ今求められているのは「地上戦」。つまり採用担当の個別の戦闘能力の高さだと思うんですよ。そうした時に、今日のイベントのテーマにもなっていますが、「口説く力」をいかに高めるか。
まさに今日もここにいらっしゃる方で、新卒採用の業務をされている方も多いかなと思うんですが、正直、来週から空中戦の力を高めたり、ブランディングをやったりはできないと思うんです。それは日々の積み重ねもあるとは思いますが、「口説く力」をがんばって来週からなんとか高めていくことはできたりすると思うんですね。
なので、実務家にとって忘れてはならないのは地上戦の力だとした時に、その知見がすごく詰まっている本かなとすごく感じました。あんまり他に例がない、勇気が出る本だなとすごく思って。これは僕の私物なんですが、こんなことになっている(笑)。そしてメンバーにも配ったと。
なので、今日のセミナーの本編の中で、自分の武器としての採用担当個人の口説く力、能力を高める勘所を確実につかんでいただきたいです。著者がいらっしゃっているので、もしお時間が許すようだったら、セミナーが終わった後にぜひ質問攻めにしていただき、学びを持ち帰っていただければなと思います。
安藤:では、ここまで導入部分ということで、お話を進めていきたいと思います。みなさんは基本的には採用に関わっている方々だと思いますので、釈迦に説法のところもあるかと思いますが、そのあたりもご容赦いただければと思います。
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