
2025.09.16
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部下のやる気UP!最高の職場を作る「チームビルディング理論」(全1記事)
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伊庭正康氏:今日のテーマはこちらです。部下のやる気を引き出す、そんな最高の職場を作る「チームビルディング理論」を紹介していきます。理論と言っても難しくはありません。
仲良し集団では、とても良い結果を出せません。あなたの職場は仲良しになろうとしていませんか? 仲良し集団が強い職場になれるはずがないんですよね。
大リーガーを見てください。仲良しですが、実は仲良しだけではない何かがありますよね。その「何か」って、何なんでしょうね? それが、強いチームを作るために知らないといけないことなんです。
特に今日、リーダーやマネージャーはぜひ押さえてください。強いチームを作るためには仲が良いだけでなく、仲が良い+αで何かがないとダメなんです。今日はそれを紹介していきます。理論を知ればやることがわかる、これが理論のいいところですよね。
このチャンネルは、年200回登壇する研修講師の伊庭だからこそお伝えする、ちょっと知っているだけで仕事人生のクオリティがドンとアップする。チームビルディングやリーダーシップ、マネジメント、営業力、タイムマネジメント、ロジカルシンキング、本当のTipsを学べるチャンネルです。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いします。
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今日は、あなたの職場をより強くするためのヒントとなるでしょう。こんなことはないでしょうか? 職場を見渡した時にお互いのことをあまり知らない、プチ派閥ができてしまっている、意見のぶつかりが発生している。
これらは問題なのでしょうか? 実はまったく問題ではないので安心してください。これらは必要なプロセスなんですから、嘆くことではありません。
リーダーやマネージャーは、「あぁ、このプロセスなので大丈夫なんだ」と安心してください。でも、セオリーを知らなければ嫌な状態から脱却できないですよね。そして脱却すれば強い組織ができます。
今日、まず理論として紹介したいのがこちらです。チームの発達段階、タックマンモデルというものを紹介します。これを知っておけば、なんとなく嫌な状態はプロセスにしかない、そしてその時に何をするべきかがわかってきます。
では、最初の段階はこちらの「形成期」。メンバーが一堂に会したけど、お互いのことはあまり知りません。もしくは、プチ派閥がまだある状況。これが形成期なんですよね。まだどことなくギクシャクしています。
その時にやるべきことは、コミュニケーションの量を増やすこと。挨拶をきちんとする、雑談の機会を設ける、何かしらの懇親会を開く。つまり、顔を合わせてコミュニケーションの機会を作らないといけないという話なんです。ですから、リモートワークの場合はちょっと怖いですよね。
リモートワークの場合は、オンラインでもいいので会う機会、雑談できる機会を作っておくことも大事ですし、やはり出勤をする機会も作っておいたほうがいいのかなと私は思います。そして、これができたら形成期はとてもいい仲良しチームができますよね。
でも、仲良しチームがいいわけではないんです。次が「混乱期」で、考え方や価値観がお互いに違うから対立が生まれ始めます。
雰囲気としてはちょっと嫌な感じになります。「あの人はこう言っている」「この人はこう言っている」「私はそのリーダーのやり方に納得がいかない」。これはダメな状況なんでしょうか? ぜんぜんダメじゃないんです。焦らないでください。
リーダーに対して「やってられませんよ!」「なんか、うちのリーダーは……」って、言われていていいんです。それはなぜかというと、必要なプロセスだからです。
まず、この状況を脱出するカギは、コミュニケーション量ではなく質に移行する。本音で話し合うということなんです。ここが強いチームを作る重要なプロセスになってきますので、絶対に避けてはいけないんです。むしろリーダーはどんどんとその機会を作ってください。
ある例を紹介します。僕がUdemyの講座で紹介している例でもあるんですが、 星野リゾートさんのケースです。星野リゾートさんの混乱期を抜け出すエピソードが、実はこちらの『プロフェッショナル 仕事の流儀』に載っています。もう大昔ですが、20年ほど前でしょうかね(2006年1月10日放送)。その中にこんなシーンが載っていました。
星野(佳路)社長がリゾート施設や旅館の再生に乗り出す際に、やり方に馴染めず、意見がぶつかることが多かったようです。だからこそ、やるべきことがあるみたいなんですね。話し合いを重ね、方針・コンセプトを理解してもらう。大事なことは、双方の忌憚のない意見交換。そういったシーンが映っています。本当に言い合いが起こっていました。
でも、意見が揃えば権限を委譲して任せるのが、星野さんのやり方だったみたいですね。星野さんはこのように語っていらっしゃいました。「主人公は、あなたたちです」。これ、いいですよね。この映像を見ていると、本当にケンカじゃないかな? というぐらい言い合いが起こっています。ところが、それを星野社長はグッとまとめていかれるんですね。
すると、「よし、やろう!」という気分になっていって、旅館がグッと上がっていく。まさに混乱期が、その会社を強くするというエピソードかなと思いました。この『プロフェッショナル 仕事の流儀』を買ってみてくださいとか、見てください、ということではありません。
もしあなたの職場で対立のプロセスがなければ、強い組織づくりにはなっていないんです。本音で意見を交換するような機会を作る必要があります。
ということは、リーダーが問題をぶち上げないといけないんです。「今、これをやるべきだと思っている。1年後に向けて今からこれをやっておきたい」「ちょっと待ってくださいよ」というのが必要なんですね。あえて(対立を)作ることで強いチームができるということです。
ですから、仲良しチームだけではダメなんです。おそらく大リーグでもそうですよね。当然、仲がいいように見えますが、目的は絶対に「優勝」ですよね。優勝のために、もちろん対立もあるはずなんですよ。監督が「何があっても絶対に優勝を目指すぞ!」(という時に)、「ちょっと待ってくださいよ」と言う人もいたかもしれませんよね。
そう考えた場合に、やはりチャレンジを作らないといけないということなんですよ。それが混乱期を生むきっかけになっています。さぁ、この混乱期を抜けるとどうなるんでしょう? 「統一期」というものにいきます。ここはもうお互いが受容して、関係性が安定している状況ですね。
そして次が「形成期」。「優勝に向けてがんばっていくぞ!」というように、チーム全体が共通目標達成に向いている状態ですね。大谷翔平さんがいらっしゃったドジャースが、まさにこの状態のような気がしませんかね。
チーム全体が共通目標達成に向かっている状態。共通目的が我がごととなり、貢献欲求が生まれている状態。ドジャースがまさにそうだったのではないでしょうか。そう考えた場合に、一足飛びにそこまでいけないんですよ。どこが必要でしたか? そうです、まとめましょう。
挑戦、そして方針変更の中で対立が生まれます。「混乱期」ですよね。そこを絶対に避けてはいけなくて、挑戦、変更を作らねばなりません。逃げるんじゃなくて、意見交換をしていくんです。
そして我がごと化していくことによって、一人ひとりが貢献をしたいという気持ちが出てくるものなんですね。ですからリーダーは「混乱が起こった。まずいな」ではない。そこを押さえておきましょう。
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