動画や写真のファッションアイテムがすぐに買える、画像認識ソリューション

Joy Tang氏(以下Joy):みなさん、調子はどうですか? 笑顔の人もいますね。

とても気に入ったものを見つけて、「いますぐ欲しい!」という体験をした人、いますか? いたら手を挙げてください。私たち誰しもそんな経験がありますよね。一目ぼれ、といってもデートじゃなくて、ショッピングのことです。

markable.aiはコンピュータビジョン・ディープラーニングを使用しており、今見ている動画や画像に映っているのは何かをサーチし、「すぐに買う!」ということを可能にします。魔法みたいですよね。非常に危険なアプリですから、特に女性のみなさんは財布の紐をしっかりと締めておいてくださいね。

この左側にあるのが、広告の現状です。YouTubeやHuluで見られるものですが、掲載者はこうやって広告をみなさんに投げつけているんです。まるでパソコン上の「ごみ箱」みたいにです。

もしこれが平気なら大したことないんですが、そうではないですよね。動画にまったく関連していない上に、クリックされる確率は非常に低く、実に76パーセントもの人が広告をスキップまたはブロックしています。

1万人におそらく1人は購入まで、やっとコンバージョン効果が出るわけなんですが、そこで私たちがご提案するソリューションがこれです。

広告の25倍のコンバージョン効果を出しながら、よりよいユーザー体験を提供

私たちのテクノロジーなら、これを楽しい体験に変えることが可能です。ユーザーはもう不愉快なものとして広告をとらえなくなるでしょうし、もはや新しいファンクションとも言えるでしょう。ボタンを押せばポンと出てきて、買い物ができる。

実際に複数のSNSプラットフォームでテストを行った結果、コンバージョン効果は25倍となりました。それが意味するものは、もしあなたが広告主で予算が100万円だったとして、私たちのところで広告を出せば2,500万円分の結果を出せることになります。

広告はなぜこんなことをしているのでしょうか。何億円もかけてコンテンツを作り、人々をひきつけておく。それはお金を稼ぐためですよね。ユーザー体験を傷つけながら、利益を上げているわけです。でも、私たちがご提案しているソリューションなら、もう傷つけずに済むんです。むしろ、25倍のコンバージョン効果を出しながら、よりよいユーザー体験を提供できるんです。

これは私のお気に入りのTV番組、『Sex and the City』です。おそらく一度はご覧になっているかと思いますが、この下のボタンをクリックしてみましょう。右からポップアップが出てきて、クリックして、価格帯別に見ることができます。クリックして、買う。番組を見ながらお会計ができるんです。

ユーザー体験を損なわないショッピングが可能

次は「ポーズして買う」ですが、こちらもユーザー体験を損なうことはありません。動画を止めると、俳優または女優と、その身につけているものを認識します。(ご覧のとおり)100ドルか800ドルのサングラスから選ぶことができます。

私たちは、すでにこのプロダクトを1億8,000万人のアクティブユーザー数を誇る中国最大のSNS、微博(Weibo)でローンチしています。実際に見ていただきたいのですが、自動的に認識されたものが下のほうに画像で表示されて、クリックすると、商品が価格帯別に表示されます。これはすべてAIの自動認識によるもので、0.5秒で表示されるんです。

微博(Weibo)においてもコンバージョン効果は25倍となって、非常にわくわくしているようで、さらにおもしろいことをやろうとしています。買い物用のウィンドウが自動的に画面半分のサイズで開いて、ユーザーがスワイプして全画面に広げ、チェックしたくなるようになっています。私たちはこの新しいエクスぺリエンスを用いて、コンバージョン効果をさらに2、3倍にしようとしています。これは7月にローンチする予定です。

モバイルではこちらです。私たちのプロダクトは、さまざまなアプリと互換性があります。例えばTiktokなどですが、短い動画を見ている間にも画面の下のほうからウィンドウが出てきて、スライドして開けばさらに商品を見ることができます。

このデニムシャツ、肩に穴が開いているのに私は夢中なんですが、クリックしてスワイプすると、似たようなシャツを使用している他のコンテンツも見られるんですね。このテクノロジーでは商品を探すだけではなく、似たようなコンテンツを見ることも可能にしています。

ネットを見ながら買い物が楽しめる

さらに、これは中国有数のスマートフォンを取り扱う企業と進めている途中なんですが、ネットを見ている途中でこの画像が気に入ったとして、これを使って……魔法を起こせます。商品が一覧になって、買い物を楽しめます。

これがグローバル市場の大きさです。アパレル市場は120兆円、デジタル広告市場は56兆円、有料検索型広告は9兆円です。GoogleやYahoo!、Baiduなどが有料検索型広告の企業にあたります。

私たちは、日本のインターネット企業ともプロジェクトを進めています。これが私たちのマーケットで、現在2,000万ほどデータを持っております。日本は260万、平均して7.19パーセントです。

司会者(田中章雄氏):ジョーイ、時間切れです。ご発表いただきありがとうございました。

Joy:ありがとうございました。