「自分の良さが伝わらない」は自己責任

ナレーター:仕事を通じ自分の魅力を伝え、人々に影響や刺激を与えたという彼。しかし自己評価を過大視しているためか、アドバイザーにその魅力は今のところ伝わってはいない。

眞邊明人氏(以下、眞邊):自分ではいろんな面があると思っているんだけども。単純に言って子どもっていろんな面がある。

西堀氏(以下、西堀):はい。

眞邊:だからいろんな面が見えるの。小学生とか中学生とか「中二病」ってよく言うけど、なぜ「中二病」っていうかと言ったら、もう本当に分離しているわけですよ。格好つける自分とそうじゃない自分が全部見えているんで、周りから見てて「中二病」って言われるわけよね。

大人になればそれが統合されてくるわけですよ。ましてや物を売る人たちって、売らなきゃいけないから、自分を統合していくわけですよ。営業やりたいというのは、会社で言うと戦闘員なんで。

西堀:はい。

眞邊:統合された人間。中学2年生を戦場には出せないわけね。それは。だから戦闘員たる大人の証拠を見せないといけないわけです。だから今は包括が間違えてる。1つは。

並木裕太氏(以下、並木):自分の良さがなかなか伝わらないって言ってましたよね。「3日間一緒にいるとわかるんだけど、自分のおもしろさがなかなか伝わらない」。

面接って3日間ないから、「相手がなかなかわかってくれない」って相手に求めるんじゃなくて、やっぱり自分の良さを伝えるのは「自己責任」じゃないですか。

西堀:はい。そうですね。

並木:だから本当に15分の中で自分のおもしろい部分、変わっている部分、ユニークな部分をなにか伝えられるように工夫しないと。

西堀:そうですね。

自分が「いい」と思ったものを伝えても意味がない

ナレーター:アドバイザーからは厳しい意見。そこで眞邊が営業志望の彼に意外な提案をする。

眞邊:自分ってなかなか言い難いし、今たぶん「商品を言え」って言っても無理だから。立教大学の……。

ナレーター:眞邊は営業職に必要なプレゼン能力を見極めるため、彼が通う立教大学の魅力をアピールするよう求めた。

西堀:わかりました。僕は立教大学というよりも立教大学の経営学部というものを売りたいですね。

眞邊:いいよ。

西堀:僕は立教大学の経営学部は先生を含めて、入っている人たちが本当にいい人たちばかりなんですよ。僕が大学に入る前までは滋賀県出身だったんですけど、出る杭を打つ文化で育ったんですね。

夢を語ると「調子乗るなよ」とか言われたりとか。そういうことをする中で育って……。

ナレーター:立教大学の魅力を主観のみで懸命にアピールする彼。しかし。

眞邊:今のどう? この問題点を(笑)。

並木:絶対に売れない(笑)。というのは面接もそうだけど、営業って相手が欲しがるものを提供しないといけないから、自分がいいと思うものを伝えたってお客さんは買わないのね。

だからもし眞邊さんが「可愛い子がいっぱいいる学校を探している」としたら、今の1分間ダダスベリじゃん。面接官がなにを求めているのかだし、営業する相手がなにを求めているかを確認しない。ただの1人芝居の一方的なやつで絶対に売れない。

まずそこを確認する作業をするといいよね。あるといいよねというか、それがないと営業になってないと思う。

西堀:はい。

楽しくて人気者だけど「役に立たない」なら採らない

水谷健彦氏(以下、水谷):表情はどうです? 伝えるときの。表情は意識してる? どういう表情で伝えるべきか、語るべきか。

西堀:どうでしょうか。

水谷:意識してる?

西堀:意識してないです。

水谷:そうだよね。どうでしょう?

鈴木康弘氏(以下、鈴木):もうフラット過ぎるっていう。ロボットがテープレコーダーで喋っているような印象なので。

ナレーター:この評価を受け、彼は。

西堀:どっちも正しい自分なんですよね。ロボットみたいな僕も僕だし、ちょっとふざけられる自分も自分だし。両方の自分が正しいので、片方の自分を出しすぎると、もう片方の自分をごまかしている気分になる。上に被せているような感じになります。

片方でいくと遊べる自分を隠しているようになりますし、できれば半分半分でやっていきたいなと思うんですけど。

眞邊:そのこと自体がはっきり言って学校なんですよ。「中二」。学校だったら「僕の良さを活かしたい。僕認めてください。先生」。僕らはそれを考えなきゃいけないけど、はっっきり言って働くって、こっちがお金を払うので、「なんでおめーの良さなんて考えなきゃいけないんだよ」ってなるから、相手のニーズを掴む。

さっき言ったように売れる人間だったら採るんですよ。売れる人間は採るし、仕事できる人間は採る。明るくて楽しくて人気者だけど、役に立たないやつは採らない。

西堀:はい。

眞邊:だからまず、自分が行きたい会社で営業という仕事があるなら、どういう営業マンになるか考えなければならない。そうすれば軸はすぐ決まるから。軸の決め方が間違えてる。

西堀:わかりました。

眞邊:認められるのではない。あなたに金を払う価値があるから採るんだ。「売れるかも!?」って思わせて。「どこでもいけます。僕はいかがです? 飛び込みやります。どこにでも行けます」っていうヤツのほうがいい。

こっちが「いくな」って思わせてくれたらいいですよ。「寝ずに働くか?」って言って目が泳いだら「ああ、無理かな」って思う。でも「行きます!」って言ったら、「行けるん違うか?!」って思う。

ナレーター:次回、アドバイザーからダメだしを受け続けた彼の最終ジャッジは。