2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
vol.1 アルベルト・ザッケローニ氏(全1記事)
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桜井和寿氏(以下、桜井):まずは、お忙しいなか、本当にありがとうございます。
GAKU-MC氏(以下、GAKU):ありがとうございます!
ザッケローニ監督(以下、ザッケローニ):コンニチハ。こちらこそ、ありがとうございます。お会い出来て嬉しいです。これだけ日本で有名なお二人とご一緒できるなんて。
GAKU:こっちも緊張してますよね。僕らは多分、日本のミュージシャンのなかで一番、実際にサッカーをやっている二人なんですけれども。いつも気になって見ている試合の指揮を執っている方とこうやって一緒に時間を過ごせて、とても幸せです。
ザッケローニ:いえいえ、私のほうこそ。先ほども言いましたけれども、お二人のような音楽の天才とお会いすることが出来るとは……。
桜井さんは、さらにサッカーが上達されたとか。最近あなたがプレーしているのを見た人から「サッカーがさらに上手くなった、ここにきて伸びている」と聞きましたよ。共通の友人から聞いたんです。
桜井:(笑)。
ザッケローニ:耳に入ってきますよ! というのも、埼玉のコンサートでお会いした時ときに「コンサートの前には、必ずサッカーをする」と仰っていたので、「どうしているのか? プレーはしているのか?」と、ときどき伺ってたんですよ。そこで「さらに上手くなった!」とお聞きしたんです。
GAKU:まだ我々にもチャンスがあるわけですね(笑)。
ザッケローニ:ワールドカップのチームは、まだ作っていないので!
桜井:(笑)。
ザッケローニ:残り時間は少ないですが……そろそろチームを作らなくっちゃ。
桜井:監督をやられて、さぞかしプレッシャーなりストレスみたいなのってあると思いますけど、どういうふうにそれを外に出しているんですか?
ザッケローニ:お二人の場合も、相当なプレッシャーだと思いますよ。私の仕事だけではないでしょう。お二人も高いパフォーマンスが求められているから。
それと、私はプレイヤーをピッチに送り出して選手にプレーさせていますが、お二人の場合はご自身が主役ですので。私の場合は30年も経っていますから、プレッシャーとの付き合い方は覚えましたよ。
特に、私は人混みのなかにいるのが好きだから、東京のあちこちを歩いたり、人の多いところに行きますね。人のなかにいるのが好きだから、リラックス出来るんです。お二人のような有名人ではないので、東京のどこであっても邪魔されずに散歩ができます(笑)。
桜井・GAKU:いやいやいや(笑)。
ザッケローニ:お二人には絶対無理でしょうね(笑)。
GAKU:日本で好きな場所はどこですか?
ザッケローニ:人の多い場所が最も魅力的に感じるんです。ですから、代官山や表参道などにもよく行きます。最も好きな場所と言ってもいいでしょう。
桜井:人を見るのが好きなんですね?
ザッケローニ:そう、人を見るのが好き。日本人が好きなんです。だから日本人のなかにいるのが好きです。常に礼儀正しいし、マナーを守る。東京は本当に居心地がいい場所なんです。
良い結果が残せるといいんですが。この日本での体験は、私にとっての素晴らしい体験として記憶に残るに違いありません。
GAKU:ザックさんはどんな音楽を日常的に聴きますか?
ザッケローニ:音楽は大好きですよ! でも、そこまで詳しいわけではないです。誰が歌っているかもよく分からないし、曲のタイトルも詳しくないんです。昔からそうでした。
仕事をしたり、何かを決定したりしなければならない時とかも、音楽を聴くのが好きなんです。ですから歌は、全部知っているとまでは言えませんが、メロディーだけならたくさん知っています。
時々あることなんですけど、どこかで気に入った歌を聴いたときに、家へ帰って、息子や妻のところへ行って「ねぇねぇ、こんな歌を聴いたんだけど……」と歌って聴かせてやりたいんですけど、私はお二人と違ってとても音痴なんです。
ですから、その歌のタイトルも分からず、歌手の名前も分からず、その上さらに音痴でもあるから分かってもらうことが出来ないんです!
少年の頃から、友達と誘いあったりしてよくコンサートを聴きに行ったりしていました。ジョー・コッカーを聴きに行ったり、U2を聴きに行ったり、イタリアだったらズッケロを聴きに行きましたね。ランディ・クロフォードを聴くのも好きだし、要するに、ジャンルにはこだわらないんです。
クラシックを除けば、すべての音楽が好きです。ディスコ・ミュージックも聴きますよ。
桜井・GAKU:へー。
ザッケローニ:私が住んでいるイタリアの町には10メートル間隔でディスコがあるから。小さな海があるリゾート地ですが、夏になると、ヨーロッパ中から観光客がやってきます。特に若者がたくさんやってくるんです。だからディスコが多いんです。息子は、4年前まで浜辺でディスコを経営していました。
桜井:へー、浜辺のディスコ! いいですね。
ザッケローニ:ですから、音楽と何らかの関係はありますよ。私は音痴にも関わらず(笑)。
桜井:今回、僕らが代表のために作った応援ソングなんですけど、もう誰にでも、日本語が出来なくても歌えるフレーズがあるので、ぜひ!
桜井:ザックさんは普段、自分でサッカーをエンジョイすることはありますか?
ザッケローニ:やっていましたよ……というか、やろうとしていました。今は、トレーニングの時とか、終わってから、あるいは始まる前に少しぐらいボールを蹴ることもありますけど。でもトレーニング中は、しっかり注意をしていないといけないですからね。目を光らせていないといけないので……。
でも、時間が許せばちょっとでもプレー出来ればいいなと思います。もちろんフルピッチ、つまり11vs11だと年齢的、体力的にも難しいので、それでも時間があれば、友達と5vs5のプレーを出来たらいいなと思います。
ただ、私は負けず嫌いなので、負けそうになったら本気になってしまうでしょうね。
GAKU:来週、僕らやりますよ!(笑)
ザッケローニ:もしスケジュールが許せば、ぜひ喜んで! でも11人制ではなく、5人制でお願いしますね。5人制ならOK!(笑)
GAKU:チーム、選手のみんなを僕らは応援したいんですけれども、僕らが日本代表のために出来ることっていうのは、なにか有りますか?
ザッケローニ:そうですね、お二人がサッカー好きだということはすでに周知のことですので、それだけでも、我々にとっては大変大きなサポートになります。もちろん、お二人にはぜひ応援していただきたいです。
桜井:もし壮行会でもあるような時は、是非、歌を歌いに行かせてください。
ザッケローニ:そんなことを聞いたら、感動のあまり選手は泣き出しますよ! でも、彼らにサプライズをしてあげるのもいいですね。
桜井:もうどんな予定が入っていようと、スケジュール合わせます。
ザッケローニ:ロッカールームで音楽を流す機会ってどんどん増えてきているんですよ。彼らが音楽を流すのは、トレーニングの前後だったり、そして実際の試合の直前にも。
例えば、チームが夕食をとっているときとかトレーニングの最中とかに、サプライズライブがあってもいいですね。お二人の選手としての参加は難しいかもしれないですが……(笑)。
桜井・GAKU:(笑)。
ザッケローニ:お二人には、別の機会に改めてまた視察に行きますから。お二人がプレーしているのを見たら、私の選手の誰かが「俺はもう呼ばれないのか」と思うかもしれないので!(笑)
GAKU:ヘンな汗かきました(笑)。
桜井:ぜひお聞きしたかったんですけど、国民性とその国のサッカーっていうのは通じていると思うんですが、日本人のサッカーを見て、その国民性をザックさんはどのように感じていますか?
ザッケローニ:日本人はチームのためにプレーするのに向いていると思います。代表チームにおいては、チームプレーというか、個人ではなくチームとして勝つ、という喜びにとても献身的です。
私は日本人ではなくイタリア人ですから、目指すところとしては美しいプレーと結果を両立させたいと思っています。
私は以前いたリーグは、多くの人から世界最高峰のリーグだったと言われています。しかし、これは私がいつも言っていることなんですが、イタリアのリーグは技術的にいえばそれほど美しいものではなかったかもしれないですが、世界最高のプレイヤーが多いという点では、最も難しいリーグだったことに違いはありません。
何年もの間、イタリア・セリエAでは世界のトッププレイヤーがプレーしていました。そして、イタリアでは常に結果が一番重視されていたんです。
日本ではサッカーに技術的なものを要求されがちなんですが、私はそこにスピードを加えようとしています。つまり、美しいプレーに加えて結果も伴うようにしよう、というのが目的です。
他の国では、監督にとって最大の難問は「いかにチームをまとめるか?」ということなんです。ですが、日本ではこういった問題は存在しない。いわゆる「チーム作り」が簡単なんですよ。監督の働きがなくとも、すでにまとまった「ワンチーム」として動くことができるからです。
桜井:じゃあ最後に、ザックさんにとってサッカーとはなんですか?
ザッケローニ:その質問に答えるのは、いつも苦労しているんです。でも答えはワンフレーズで、「私の人生」です。
プレーしていた頃は、明日の自分の人生なんて、プレーしない人生なんて、想像すらできなかった。でもその後、辞めざるをえなくて……。今では、人にプレーさせることのない人生が想像できないくらいです。散歩中、子どもがボールを蹴っていたら、つい立ち止まって見てしまいます(笑)。
桜井・GAKU:ありがとうございました!
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