2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
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川口将貴氏(以下、川口):よろしくお願いします。BASE株式会社で執行役員CTOをやっている川口です。1991年生まれの30歳です。BASEには2017年5月に入社しました。それまではソーシャルゲームのエンジニアをやっていて、サーバーサイドやクライアント側もやっていました。
BASEに入社してからは、ショッピングアプリ「BASE」のバックエンド開発をやっていて、ライブコマースの機能である「BASEライブ」などを作っていました。そこから半年くらいでテックリードになって、2019年7月にえふしん(藤川真一氏)さんからCTOを移譲され、CTOになりました。
ふだんは開発現場のリーダーや技術責任、採用をしたりしています。よろしくお願いします。
司会者:ありがとうございます。では今さん、お願いいたします。
今雄一氏(以下、今):note株式会社でCTOをやっている、今と申します。よろしくお願いします。私は大学を出てから新卒でディー・エヌ・エーに入社して、ずっとソーシャルゲームの開発をしていました。イベントを作ったり、宝石配ったり、いろいろとやっていました。
そのあと、当時はピースオブケイクという名前だった当社に転職しました。noteの最初の立ち上げから、今に至るまで、一貫して設計運用開発業務をやっています。CTOになったのは2016年くらいですが、私も先代のCTOから受け継いで2代目CTOになったという感じです。いろいろ川口さんと似ているなと思いましたね。
司会者:ありがとうございます。本日のイベントのアジェンダですが、まずBASEの開発組織の紹介、noteの開発組織の紹介をそれぞれ5分程度で行います。そのあとに、メインのパネルトークです。テーマをいくつか用意しているので、お2人で40分くらいお話ししてもらうことを想定しています。
そのあとに質疑応答の時間を設けています。Twitterでツイートをしてもらえると、ワイワイ盛り上がって我々もうれしいです。
それぞれ自宅やオフィスでこのイベントをオンラインでやっているので、なかなかみなさんの反応が見えづらいところがありますが、ツイートやZoomのチャットでもワイワイとコメントをもらえると我々もすごく安心してお話できます。盛り上げてもらえるとうれしいです。
さっそくアジェンダを進めていこうと思います。まずBASEの開発組織について、川口さんからお話をお願いします。
川口:よろしくお願いします。当社のミッションは「Payment to the People, Power to the People.」です。ペイメントを世界中の人へ解放するというかたちで「BASE」という事業を通じて、ミッションの実現に向けて取り組んでいます。
事業はEコマースプラットフォーム「BASE」の開発運営をしています。専門知識がなくても自分のネットショップをすぐに開設できて、決済もすぐに使える仕組みを提供しています。おかげさまで130万ショップ(※取材当時)を突破しています。
本題なんですが、開発組織の体制がこんな感じになっています。エンジニア全員が所属しているのは、Product Devというディビジョンです。メンバーは業務委託も最近は増えてきているんですが、組織全体で約70名くらいいます。
Product Devはこんな感じにセクションが分かれていて、BASEの開発の部分を行なっているService Dev、機械学習を用いるData Strategyのチーム、インフラやProcess EngineeringというQAのグループが所属しているService Operationがあります。
コーポレート関連でもテクノロジーで解決することがすごく多くあるので、Corporate Engineeringのチームなどもあります。
技術スタックは、インフラはAWSで、言語はPHPがメインです。クライアントアプリなどもあるので、SwiftやKotlin、フロントエンドだとVue.jsをメインで使っています。一部の機能はReactでの開発もやっています。
最近は、New Relicを本格的に導入しました。開発者の意識向上やサービスの安定運用のためにガッツリ利用しようと思っているところです。
関心の高い課題は、BASEそのもののリプレースですね。サービス自体が変わるのではなくて、バックエンドで使っているフレームワークがCakePHP2.xで、もうすぐEnd of Lifeになってサポートも切れるので、このままでは基本的によくないと思っています。
サービスのコードもメチャクチャ大きくなっていて、デプロイに時間がかかるなど、いろいろな問題をはらんでいるので、適宜切り出したりリプレイスしたりという検討を今しています。求めるエンジニア像はのちほどお話ししようと思っています。ありがとうございます。
司会者:ありがとうございました。では、今さんからnoteの開発組織について紹介をお願いします。
今:note株式会社という会社で、沿革はこんな感じです。
経営チームなんですが、代表の加藤を含め、私がCTOで、CXOの深津、CFOの鹿島、役員の坂本というボードメンバーです。
ミッションは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」です。力点は、どちらかというと「続けられるようにする」ほうに寄っていて、インターネット時代で、創作を始めるハードルは下がったんですが続けることは難しいという課題意識があります。
いろいろな手立てやサービスを使って、経済的にも、創作を楽しく続けられる仕組みやプラットフォームを作ろうということで一貫しています。
提供しているサービスですが、「cakes」というメディアと、「note」ですね。あらゆるクリエイターが文章や漫画や写真など、いろいろなメディアの形態でコンテンツを投稿できます。
コンテンツに対してユーザーが課金したり、スキやフィードバックを送ったりできるメディアプラットフォームをやっています。2014年の4月からやっているので、そろそろ7周年です。(※取材当時)
作品は本当にいろいろな形態があるんですが、作品を生み出したら、誰かに届けるのがDistributionですね。それをFinanceするまでが今までのメディアのエコシステムです。
出版、テレビ、新聞などの旧来型メディアのエコシステムは、今まですごくうまくいっていたんですが、インターネット時代になってうまくいかなくなった点も多々あると思います。そこでnoteでは、新しいエコシステムをインターネット上に作っていこうという図です。
2020年は、コロナ禍の影響もあったとは思うんですが、急激に投稿数やトラフィックが伸びました。MAU(Monthly Active Users)も投稿数も右肩上がりで伸びています。
開発チームですが、現状はフラットな感じです。バリューがガッツリ決まっているので、それに基づいてメンバー一人ひとりが自律的に意思決定できる仕掛けや人事制度を導入しています。そういった施策の検討や運用も2020年からずっとやっています。
当社の開発環境は、サーバーはRailsで、フロントエンドはNuxt.jsです。最近はマイクロフロントエンド文脈で、フロントエンドをちょっと分割しているので、一部Reactを使っています。すごくトリッキーな技術を使っているとは思っていなくて、インターネットのベストプラクティスになるべく乗っかっていこうというスタンスで選定をしています。
2021年のテーマに関して、ザーッと3つ書きました。発信の場としての地位を固める。プラットフォームとしての健全性を高める。最後は組織づくりですね。ざっくりと攻め、守り、全体魔法みたいな、全体底上げのようなイメージです。以上です。
(次回へつづく)
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