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【ニュー・ハローワーク第6夜】アングラな一匹狼がありのままで生きていく方法って? GUEST 佐々木ののか(全6記事)

飲み会に参加したって、たいして人との距離は縮まらない 人脈作りで疲弊するなら試してみたい「無理しない人付き合い」

自身で仕事を生み出していく人に対してコワーキングスペース「BONUS TRACK MEMBER’S」主催のイベント「ニュー・ハローワーク」は、しごとを切り拓く人のためのお悩み相談所。フリーランスの方や事業を担う方に共通の悩みや問いに対して、一選択肢や視点を持つゲストと解決のためのヒントを考えるトークイベントです。第6回目となる今回は、相談員に佐々木ののか氏を迎え「アングラな一匹狼がありのままで生きていく方法」について語りました。本パートでは「わからないことが言語化されると楽になる」「『何のためにやってるんだろう?』が“線になる”瞬間」などについて話しています。

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“表現”している以上、傷つけないのは無理

桜木彩佳氏(以下、桜木):ありがとうございます。YouTube上でコメントの質問をいただいたので、スライドに反映できてないんですけど、読んでもいいですか? 

佐々木ののか氏(以下、佐々木):はい。

桜木:「発信することが怖くなってしまったことってありますか? (ブログに書きたいことを書いていたら、いつの間にかアンチが増えてしまって怖い。トラブルもいくつも起こってしまって)。仕事を募集するどころじゃない悪循環。主にメンタル的な。にもはまり続けてしまっています。」

佐々木:あ~大変だぁ!

桜木:本当のお悩みですね。これは。

佐々木:そうですね。めちゃくちゃありますよ。特に去年とか、私、本当に人生で一番体調が悪かったので。コロナじゃなくて、また別のことで体調がすごく悪かったので。ありますっていうところなんですけど。

アンチは絶対増えるし、あと表現してる以上、傷つけないとか無理なんです。表現するって過剰なことなので。だからすごく厳しい言い方かもしれないんですけど、それで嫌になっちゃうんだったら、意地悪とかじゃなくて本当にやめたほうがよくて。なので無理しないということが、まず1つと。

でもたぶん元気になってきたら、どうしても書きたくなる時は書きたくなると思うんです。なのでもし書きたくないなぁとか、怖いなぁってなったら、無理しないでゆっくり1回休むっていうのは、ぜんぜんしてもいいのかなと思います。

桜木:一旦止めるっていう。

佐々木:そうですね。私も1年半くらいずっと調子悪くて、記事は書いてたんですけど。復活までけっこう時間かかると思うんですけど、でも書きたかったらまた書けるようになると思うので。

あとはネットはやっぱりアンチとかつきやすかったり、例えばちょっとしたことでも、テレビに出た瞬間に炎上するとかあるじゃないですか。やっぱり目が触れる度合いの話でもあると思うので、あんまりアンチつきたくないなっていうんだったらZINE作るとか、自分の小部数のものでゾーニングっていうんですかね。喜んでもらえる人だけに届く方法を考えるっていうのも、ぜんぜんいい方法だと思います。

桜木:ブログっていうスタイルじゃないものも、あり得るかもっていうことですね。この方の場合。

佐々木:むしろ、そのほうが邪魔されないでできたりとかするかもしれないし、いいかもしれないです。

桜木:がんばってください! 

佐々木:がんばってください! 

「こういう仕事は絶対にしない」と決めているもの

桜木:仕事の選び方。ちょっと前に話もあったかもしれないですけど「受ける仕事と受けない仕事の基準」。仕事の選び方で「こういう仕事は絶対にしないと決めているものがあれば」。さっき、3つの条件のうちのっていう話が。

佐々木:そうですね。金額とやりたいかどうかと、あとクライアントとの相性ですね。そのうちの2つ以上当てはまる時は受けてます。あとは忙しさ具合です。すごくお金がない時とかは、例えば金額以外のどっちかがちょっと欠け気味……。

桜木:100パーセントじゃない。

佐々木:100パーセントじゃなかったとしても受けたりとか。それは忙しさ度合いとか、目指していきたい方向性とかによって、けっこう変えています。でも基本的に私、仕事を断ることとかほとんどないですね。いただくもの全部、っていう感じで受けています。

桜木:逆に「こういう仕事は絶対にしないと決めているもの」があれば。

佐々木:断ってないって言いながら、今、思い出したんですけど。メンヘラとかそういう部類にくくられることがあって。それは私のブランディングとかいうこと以前に「私がメンヘラ売りしちゃうと、(それまで自分のことを)いいと思ってくれていた人たちに悪いなっていうか。そういう人たちも「いい」って言いづらくなるっていうのがあるなって。その人たちの価値まで貶めちゃうなと思って。

女性が性のこと書いてるっていうと、わりとメンヘラ寄りなメディアに「出てくれませんか?」とか言われるんですけど、そういう人たちの期待を裏切るっていうよりも、その人たちの価値を貶めないようには、仕事を選んだりとかはしてるかもしれないです。

桜木:ありがとうございます。さっきの方も涙マークで「ありがとうございます!」ってコメントされてます。

佐々木:よかった~。がんばってください。

覚えやすい媒体や仕事内容を肩書きにするのも、1つの手

桜木:肩書きについて。

「自分の肩書きをどのように作るか。私はインターネットのラジオでパーソナリティをしていますが、ラジオパーソナリティとしてしゃべるだけにとどまらず、内容の企画やラジオというカテゴリにとどまらない音声コンテンツを作っています。そうした中でコンテンツにある程度の一貫性はあるものの、肩書きを何としてブランディングしていけばよいのか悩んでいます。」

佐々木:ありがとうございます。私もすごく悩んでいたことがあって。一応、文筆家というかたちで……文筆家というのもまだしっくりきてないんですけど。ライターでも作家でもないなぁって自分の中で思っていて、文筆家っていう、なんとなくそういう言い方をしているんですけど。

ほかにも映像の台本を書いたりとか、いろんな仕事をしている中で迷ったことがあったんですけど。一応、メインは書くことなので、文筆家っていうふうにわかりやすいものを提示するという説明だと思っているので、一応出すんですけど。

やり方としては、肩書きは1つでいいんだけど、例えば「どこどこで仕事をしている」っていう時に印籠みたいなもの。例えばラジオだったらTBSラジオとか、そういう1つわかりやすい名前をボンって出したら、何してるかわからなくても「あ、TBSラジオ!」ってなると思うんですね。覚えやすい媒体とか仕事の内容とかを肩書きにしていくっていうのも、1つ手かなと思います。

桜木:印象に残りやすいような。

佐々木:そうですね。

桜木:ラジオパーソナリティではたぶんしっくり……それはやってるんだけど、もっとやってるんだけどなっていうことですよね、きっと。

佐々木:例えば音声コンテンツを作ってるってなったら、その音声コンテンツのわかりやすい例を言うとか。

桜木:番組名なのか……。

佐々木:人によっては、音声コンテンツが引っかかる人と引っかからない人がいると思うんです。だからすべてを全面に見せる必要はなくて「この人にはこれ受けそうだな?」みたいなところを言っとくみたいな。全部言っても、たぶん覚えてもらえないので。

私は文筆家で「何書いてるの?」って言われた時に、その人が例えばビジネス系のことやってらっしゃる方だったら「こういう社長インタビューやってて」とか。人によってけっこう言い方は変えてますね。何が響くか? みたいなので。

桜木:文筆家っていうのは誰に対しても同じで、事例の紹介を人によって変えているということですね?

佐々木:そうですね。動画の人にあたったら「実は私IGTVの番組作ってたんですよ」みたいな感じでお話したりとかするっていう感じですね。

桜木:キャッチーな、印象が残りやすい言葉を掲げて、あとは個々にっていう感じですね。

佐々木:難しいけど。すみません。

桜木:文筆家っていうのは、いつ掲げたんですか? 

佐々木:2017年くらいから、ライター・文筆家くらいにちょっとずつ始めて(笑)。

桜木:徐々にライターを取って(笑)。

佐々木:実はちょっとずつ取ってます。

飲み会に参加したって、たいして距離は縮まらない

桜木:ありがとうございます。次にいってみます。フリーランスの方からのお悩み。けっこう具体的な。これあれですね。人付き合い編のことだと思うんですが。

「お仕事につなげるために人脈を広げて仲良くならなきゃと思う一方で、大人数の懇親会やイベント後の歓談タイムが苦手で……。『おもしろがってもらわなきゃ』とか『自分を売り込まなきゃ』と思うと、1対1でいつも以上に緊張してうまく話せなかったり、一歩踏み込まなかったりして、帰り道に落ち込むことが多いです」。

佐々木:わかる~(笑)。

桜木:この方もライターなんですね。

「そんな私がライターとして仕事を広げていくためには、どうしたらいいでしょうか?」。

佐々木:まず飲み会とかセミナーは私もすごく苦手で、最初はがんばって行くように、お仕事につながるならと思ってやってたんですけど。地でいって盛り上げて、楽しく仲良くなったらそれは仕事につながると思うんですけど、無理して行っても疲れるし、やっぱり仕事にもならなくて落ち込むんですよ。

だからもう、途中から行かなくなって。飲み会とセミナーみたいなところには、一切行かないです。気の合わない人のところに行って、がんばる必要はないじゃないですか。だから気の合う人と仲良くなる方法だけを考えていて。

飲み会って……あ、ごめんなさい。飲み会の悪口ばっか言って(笑)。好きな人はいいんですけど(笑)。飲み会って、たいして距離縮まらないと思うんですよね。

桜木:なるほど。けっこう本質的かも。飲み会とは? って感じですね。

佐々木:家に泊まって宅飲みとかまでの距離の縮め方だったら、アレなんですど。探り合っちゃったりとか、私はけっこうして。

短時間で距離が縮められる方法

佐々木:なので短時間で距離が縮められる方法を取っていて。例えば私、映画監督の人と仲良くなりたかったら、その映画監督がやっている俳優ワークショップとかに参加するんですよ。

桜木:自分が俳優に興味あるとかじゃなくて?

佐々木:作品が好きなので、っていうところもあるんですけど。参加したらコミュニケーションとかじゃないじゃないですか。「はい、やって!」とか言われて台本読んだりとかするから、こっちももう緊張とかじゃない(笑)。

桜木:やらなきゃみたいな(笑)。

佐々木:仕事でお互い本気になれる距離を縮められるところに、自分が参加したりとか。あとはトークイベントとかに行って発言して、そのあと感想をつぶやくとか。けっこう私の「人付き合いが苦手」っていうのは、人付き合いが苦手なのであって興味がある人のことはやっぱり興味があるので。人付き合いという感じで無理しないっていうことは、やっているかもしれないです。

桜木:好きな人というか、近づきたい人に対してはめっちゃ積極的ですね。そういう意味では。

佐々木:そうですね。本当に人と触れ合えないという人には、ぜんぜんいいアドバイスじゃないかもしれないですけど。わりと人付き合いは無理しないですね。

桜木:この方は「人脈を広げるぞ」っていうところで、無理をしちゃってるのかな。

佐々木:あとは無理にコミュニティ全員と仲良くならなくてよくて、ハブになる人だったりとか、コミュニティの中の飲み会とかでも1人と仲良くなったら……。

桜木:実質つながるみたいな。

佐々木:私もこの見た目してるのでけっこう誤解というか……誤解でもないけど(笑)、されることあるんですけど。いろんな人に守ってもらっているというか。やっぱりこれで取材行ったら、ギョッとされることとかもあるんですけど。「こういう見た目なんですけど、すごくいい人なんですよ」って、みんな橋渡ししてくれて(笑)。

「この人が言うなら」みたいな信頼されている方だったりすると。そういうふうに助けてもらったりとか。特に大企業の方とかだと、すごくそういうふうな感じで助けてもらって匿ってもらってるっていう感じがするので。

桜木:なるほど、なるほど。

佐々木:飲み会とかに行っても、無理に全員とじゃなくてもいいから、1人好きな人を見つけて帰るとかでもいいかもしれないですね。

桜木:無理をせず、ポイントポイントでっていう感じですね。

佐々木:そうですね。最低限で。

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