2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
人気コピーライター阿部広太郎と実践!「勝手な決めつけから自由になる“解釈”の練習」(全1記事)
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松原嘉哉氏(以下、松原):(阿部広太郎氏の書籍『それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』を読んでの質問として)じゃあMさんからいこうかなと思います。「『きっとこの先には良いことがあると、自分の心の声を導いてあげる』(という小見出し)の中で、前向きに解釈することは強がりに感じるかもしれないというお話がありました。実際、前向きな解釈をしても、うまくいかない現実を前に落ち込んでしまうこともあると感じます。解釈を自分に落とし込むコツがあれば聞きたいです」ということですが、何か補足はありますか?
質問者1:はい、今日はありがとうございます。書籍全体を通して、この先の前向きな解釈があればこそ、過去の悲しいこととか嫌だったことにも意味ができる。つまりすべては解釈次第というお話で、本当にそのとおりだなって思ったんですけど。
やっぱりどうしても、自分がそういうふうに解釈してがんばっていても、他の人からの心ない言葉とか、なかなか結果につながらない時に、すごく落ち込んでしまうことや心が折れてしまうことがよくあって。他にも今、苦しんでいる大学生の方のご質問もあったと思います。そういう時にどうやって心を持っていけばいいのかなと、日頃すごく気になっているので、お聞きできたらなと思ってこの質問をさせていただきました。
阿部広太郎氏(以下、阿部):ありがとうございます。僕は「ポジティブな人ですね」「前向きな人ですね」と、たまに言われることがあります。その場では「ありがとうございます」みたいに答えるんですけど、前向きな人は誰よりも後ろ向きな気持ちを知ってるし、ポジティブな人は誰よりもネガティブな感情を知ってる人だなと、僕は思っています。
「『きっと』この先には良いことがある」と心の声を導いてあげることを常に意識するんですけど、やっぱり落ち込むこともけっこうあって。うまくいかないな、どうしようかなって、そう簡単には自分のへこんだ気持ちをなぐさめられない時もやっぱりあります。
「日にち薬」(月日の経過が薬代わりになるという考え方)の話もしましたが、時間に頼ることももちろんあります。ただ、自分の中で「落ち込めた」っていうことでもあるなと思います。自分の中の気持ちがエレベーターみたいに上と下に行くとしたら、下の階のあるところで止まって、ずっと地下50階まで行くことはないと思うんですよね。
落ち込めたってことは、あとは上がるだけでもあると思うんです。だから1回、自分の気が済むまで落ち込んでいいんじゃないかなと思うし、無理して「上の階に行け」と言うことでもない。
気持ちってそんなに簡単なものじゃないと思うんですよ。すぐに「上に行け」「上を向け」って言っても無理だし。「自分が今は何階にいるか?」を把握することが、すごく大事な気がしていて。僕が伝えたかったのは、それを把握した後に、上がるも下がるも自分で選べることだと思っています。
いろんな人から(ネガティブなことを)言われてしまったり、前向きになろうとしたことを誰かに揶揄されてしまうこともある。ただ僕は、今は自分が何階にいるのかを知り、解釈することは、自分自身の特権だとも思っていて。上に行くのも下に行くのも、他者の意見を受け入れるのも、自分が決めることができる。そう考えることは「お守り」にもなるなと思っています。
「今の自分がこれぐらいのレベル感で落ち込んでいるな」とまず把握できるだけでも、少し俯瞰的に物事を見られるなと思ってるので。僕自身もけっこう落ち込むんですけど、落ち込みながらも「今これぐらいのレベル感だな」と、ある種、冷静になるようにしてます。
落ち込んでる時こそ、俯瞰して見るようにして「今、自分はこのへんにいるな」とわかりさえすれば、自然と時間が経つにつれて徐々に上がっていくと思ってますね。
質問者1:ありがとうございます。わかりました。意識的に今の階を自覚しようと思います。
阿部:そうですね。今が地下なのか地上なのか。永遠に下がり続けるエレベーターは絶対にないと思います。
質問者1:それはすごく勇気がもらえる言葉ですね。ありがとうございます。
松原:ありがとうございました。
松原:2個目は、実は僕の質問なんですけど、今の質問にちょっと近いです。阿部さんが本の中で「Facebookでの学びの場の開催について投稿した時に『どこに向かおうとしているんですか?』と言われて『うっ!』としてしまったことがある」とおっしゃっていました。
SNSでもメールでも、オンラインのコミュニケーションだと、自分の文字が、情報量が少ない上に、なんか冷たく感じてしまったり、必要以上に悪く捉えちゃったりするなと思ったことがあります。みなさんもオンラインのコミュニケーションが多くなってると思うんですが、その際に気をつけているところはあるかお聞きしたいです。
阿部:いただいた質問、僕自身も経験があります。面と向かって会ってる時って、それこそ顔の表情や目にも言葉がある。表情にも身体にもメッセージがあるので、一言の中でも伝わるものがあると思うんですけど。
オンラインだと文字だけしかないので、受け取る時にその言葉がネガティブなものだと、頭の中で数倍にも膨らんじゃったりもする。「どういうことなんだろう?」と疑問のクエスチョンマークが大きく膨らんでいったりもするなと思っています。
自分が発信する側であれば、大事にしたいのは、これを自分の友人や知人、大切な人に見せて、問題ないと思える言葉なのか? その人が首をかしげる言葉じゃないかな? と想像すること。大切な人に見せられるかどうかで「言う必要はないな」と思いとどまったほうがいい気がしています。
受け手だったら、インターネット上だと、こういうミスコミュニケーションが起こり得ることや、テキストという、伝えても伝えきれない、完全じゃない道具を使ってコミュニケーションをしていることを認識したほうがいいなと思っています。
言葉がすべてではなくて、その言葉に感情すべてを落とし込めているわけじゃないから、もしそういう(ネガティブな)言葉があった時も、あんまり考えすぎなくていいし、過剰に反応しすぎなくていいのかなって思うんです。無理してレスやコメントをする必要もないし、スルーするのも手かなと。
自分を守るために、反応するのか? スルーするのか? それは選んでいいかなと思いますね。
松原:なるほど、ありがとうございます。
松原:次の質問は匿名なので、もし名前を言いたくなかったら大丈夫です。
質問者2:質問の意図としては非常にシンプルです。(阿部さんの)本を読んでいて、すごく言葉がやわらかくて。(他の)いろんな本を読んでる時に「なんでこんな意地悪な言い方をするの?」「なんでこんな、人に伝わらないような言い方をするんだろう?」と、なんだかすごく嫌な気持ちになることがあるんですけど。
阿部さんの本は手紙みたいというか、授業のような感じでもないし、読んでて幸福物質が脳内に出てる感じがして、すごくいいなって思ったんですね。でも同時に「私はこの文章は書けないな」って思ったんですよ。「理由は3つあります」みたいな構造の文章を書いちゃいがちで、その構造でもやわらかい言葉を使えばいいのかなって思ったけど、なんかちょっと違う気もして。
どういう訓練をすると、こういう脳内物質が出るような優しい文章が書けるんだろうとすごく気になったので、教えてほしいなって思いました。
阿部:ありがとうございます。そうおっしゃっていただけるのは本当にうれしいです。僕自身も棘のある文章にはたくさん触れてきて、けっこう敏感になっていて。
何かを断定する・断じることや、AとBがあったら「これがAなんだ」って言い切ることの難しさとか(を感じています)。言い切ることによって、BやCといった他の可能性がなきものにされてしまったり、そこで分断が起きてしまったりする。
言い方が厳しすぎて伝わらなかったり「これだとちょっと気持ちが落ち込む人もいるよな」と見直したり。全員を傷つけない言葉なんてないとも思ってるんですけど、誰かを傷つけてしまわないかとか「自分がされたら嫌なことは言わない」ことは徹底しています。
自分が10代の頃に、そんなに友人がいなくて、1人で家に帰ってて。その時に、すごく人を見てたんです。その中で、意地悪な目で誰かを見る自分がいることもすごく知ってて。ひねくれた嫌な自分もいるからこそ、自分の中の色んな自分と相談しながら、伝える上での適切な距離感が必ずあるはずだと。それをいつも気にしながら、文章を書くようにしているのが、自分のスタンスではあります。
質問者さんが「話したいことは3点あります。1つ目はこうです。こうです……」と、構造を利用しながら書くことはぜんぜん良くて。その中で「これは良くないな」と思うものを知ってることが、とても大切なことだなと思ってて。それを避けて「自分だったらこうするな」というのがオリジナリティだと僕は思っています。
僕の文章や誰かの文章を真似する必要もなくて。嫌な文章や、変な文章、誰かを傷つけている文章を見て「自分だったらこうするな」というものをストックしておくといいかもしれないですね。それを実践して書いていくと、自分っぽさみたいなものや、自分が目指すものがだんだん作れてくるのかなと思います。
僕も、ひねくれた自分にもいい距離感でちゃんとわかってもらえるように書いていく、その積み重ねで、今の自分のスタイルがある感じですね。
松原:小山薫堂さんの「勝手にテコ入れ」のお話があったと思うんですけど、そういうイメージですかね?
阿部:テコ入れすることもまさにそうだと思うし、Twitterを見ていたり、私たちが文章に触れる機会は増えてると思うんです。記事を見て「この言い方ってどうなの?」って思った時に「僕ならこうする」「私ならこうする」っていうところまで(考える)。
頭に負荷はちょっとだけかかるんですけど、それを「僕だったらこうするのにな」って考え始めたら、みんなが作り手になるなと思っています。
最初に話してくれた、質問者さんの中で「これ、こうしたらいいんじゃないかな」っていう、頭の働き・回転があると思うので。それを積み重ねていくだけで、自分らしさみたいなものが出てくるし、そういう優しさも生まれていってると思う。
そして、すでに優しい言葉を使えてると思いますよ。質問者さんとTwitterで少ししかやりとりさせていただいてないですけど、僕はそういう印象を受けました。
質問者2:どうしても気になったことがあるので、1個だけ補足してもいいですか? 人との距離感を、たぶん文体自体が表してるんだと思うんですけど。ということは、目的や書く場所とかによって、文体や書き方を意図的にコントロールしてる感じなんですか?
例えば、謝罪文とかでは優しい文章を書かない感じで、けっこうコントロールしてるんですか?
阿部:そうですね、謝る時には、漢字を選択したり。やっぱり、言葉にもTPOがある気がしていて。求められている雰囲気と、自分が伝えたい雰囲気の間を取るようにはしてますね。
かちっとした文章が求められてるところだったら、あえて漢字を多くしたほうが、相手も納得感が高まったりもすると思うんです。Twitterでかちかちしても嫌だなと思う時は、平仮名にしたりとか、けっこう場によって変えてます。「ですます調」と「である調」も変えるようにしてますね。
質問者2:ありがとうございます。
松原:なるほど。今のはめちゃくちゃ参考になりますね。
松原:じゃあNさんですかね。「大学の授業がほとんどオンラインになり、友だちと会えず孤独感を深め、成人式の中止など、日常が一変したことに、精神の不調を訴える若者が相次いでいます。こうした人々がポジティブな思いを持つにはどうすればいいと思いますか?」ということなんですが。何か補足はありますか?
質問者3:そうですね、だいぶざっくりした質問になってしまってるんですけど。これ(書籍)を見ていて、132ページから141ページぐらいまでのところは、現状を前向きに解釈するという内容だと思ったんですけど。
例えば139ページだと、大学がずっとリモート講義だったら「クラスメイトとの待ち合わせが楽しみだ」と、前向きに想像して解釈するとあったんですけど。
ただ、自分の大学の後輩の弟さん・妹さんとかの話では、もうすでにその限界を超えているということをすごく聞くんですね。例えば、若者の自殺率・自殺者数が上がったといったニュースも聞きます。あとはこの間、とある大学で、授業がオンラインの状態が続いていることに対して(学生が)大学を訴えたというニュースもありました。
もともとその大学生も、大学に入って友だちといろいろお話したり、サークルに入ったりといった生活を望んでいたんだと思うんですけども、それが一切できなくなって、大学に対して授業料の返還と慰謝料を請求したというのがあったんですね。
なかなかもう個人で、前向きに想像して解釈する限度が難しいところまできている人も多いんじゃないかなと思ったんです。そうしたレベルにいる人たちが、発想の転換をすることについては、どのようにすればいいのかなと思ったんですね。
阿部:ありがとうございます。僕は本当にNさんのような、大学生や学生の子たちに思いを馳せられる人が、1人でも増えたらいいなと思っています。
僕も就職活動が去年からすごく大変になっているな、と思っていて。自分でできることからやっていこうと思って『#好きに就活 「好き」に進もう羅針盤ラジオ』っていうラジオのPodcastを始めたんです。そこでは、TOKYO FMで放送されている番組を作ってる方と一緒に、学生の方とリモートで話したり、1回でも1人でも多くできたらなと思って、語りかけています。
正直な話なんですけど「解釈」って簡単にできるものじゃなくて、訓練だし、練習だし、少しずつできていくものだなと僕は思っていて。大学生の子たちが思い描いてた理想や夢、キャンパスライフが今ぜんぜんできない。それこそ、キャンパスライフじゃなくてZoomライフみたいな、Zoomでずっと話してる生活に陥っちゃった時に、落ち込むのは当然だし。
そういう時に、周りの人、大人や家族、Nさんのような人、外の世界に連れて行ってあげる余力のある人が、外の世界を見せてあげる。「こんなやり方があるよ」「こんなふうに考えることもできるよ」って、そばで伝えてあげられる人が必要です。
この問題って、構造でなんとかできることのレベルを超えてるなとも思っています。近くにいる人がどんなふうに声をかけてあげられるかにかかってるなとも思うんですよね。だから僕も、1人でも多くの学生の方たちと話せたらいいなと思うし「こういう考え方もあるよ」って伝えられたらいいなと思います。
そういう気持ちを持つ20代以上の人たちが増えていくといいな、と思っていて。僕もできることから始めていこうという意味で、Podcastをやったり、相談に答えたり、話をすることから始めていて。周りにいる人たちがマジで鍵だなと思っています。
相談者3:僕自身もすごく若者のことを心配していて。僕は成人式に行かなかった人間なんですけど、例えば成人式の中止っていうと、一生に一度の行事がなくなるということ。自分も実を言うと、成人式は中止じゃなくて延期にすべきなんじゃないかということを訴えたりしています。
例えば、新聞の読者投稿がありますよね。去年の12月に「成人式は中止ではなく延期にすべきだ」と書いたら、朝日新聞に載ったんですけど。自分自身、大学の頃の思い出がすごく心に残っていて、もともとはネガティブな人間だったんですけど、ポジティブな方向に転換できたのが、やっぱり大学の頃の経験なので。
なんとかして、大学生のみなさんがポジティブな方向に向かうようにできたらいいなとすごく思ってます。
阿部:ありがとうございます。無理に背中を押そう押そうというか、背中にちょっと手を添えてあげられるような人が、周りに1人でも多く増えていったらなと思っています。ないがしろにしてはいけない、なし崩しで物事を進めちゃいけないことはたくさんあるなって僕も感じています。
質問者3:ありがとうございます。
松原:ありがとうございました。
松原:じゃあ最後、Rさんですね。「269ページに、理解されなかったらどうしようと気持ちが縮こまってしまう『ネガティビティ・バイアス』について書かれています。ビジネスの場など目上の方との接し方の中で特に起こりがちです。実践されている解釈・心のありようなどがあれば教えてください」ということですが。
阿部:ありがとうございます。ネガティビティ・バイアスの補足をすると、99人の人がいいことを言ってくれていても、1人の人がちょっとでも自分に対して「あれはどうなの?」って言っていると、それがすごく視界に入ってしまう。でも、それは人間が本能的に自分の身をちゃんと守るために察知しているんだ、と聞いて「なるほどな」って僕も思ったんです。
僕にも、仕事の場・ビジネスの場でビクビクしちゃったり、大丈夫かな? って思ったり。上の立場の人に対して忖度してしまったり、目線を気にしてしまうことがあって、大変だな、精神的に負担も大きいなと思ったことがあります。
その時に、本にも書いたように、僕には「仕事ってコントだよ」って言ってくれた先輩がいて。仕事ってやっぱり役割を演じてる、立場を演じてるところもあるから。その中である種、自分がどうこうというよりは、今の役割として「お伺いを立てる」ことを演じてるにすぎないんだなって、切り分けたほうがいいかなとは思いましたね。
自分の心のやわらかい部分を守る上でも、役割を演じてる部分はあるんだなっていう解釈・心のありようは、忘れずにいたいなと。
職場における人間関係って、人格否定とかしてくる人は論外なんですけど、上司とかの目線を気にしてしまうことって、立場がそうだからそりゃそうだよね。気にする部分はあるよねって、そう考えることによって、自分の心を守ってあげるのは意識しています。
松原:なるほど。ありがとうございます。今聞いていて「コント」ってすごくいい表現だなって思ってました。
松原:じゃあここでクロージングに入っていきたいなと思ってます。今日は「ペアドク」を体験していただきました。これ自体がたぶん、阿部さんの言葉でいう「お互いの本の解釈をシェアし合ってる」にちょっと近いのかなって思ってます。
本を中心に置きながら「僕はこう捉えた」「あなたはこう捉えた」と言い合うことで、ちょっとずつ解釈がうまくなっていくのが大事なことかなと思ってます。先ほど阿部さんもおっしゃっていたように、解釈ってなかなかうまくできないというか、簡単にはできるもんじゃないのが、すごく腑に落ちるところでしたし。
ペアドクもいろんな本やテーマでやってます。アフリカのことわざで「早く行きたければ1人で行け。遠くまで行きたければみんなで行け」っていう話があるんですけど、ぜひみなさんと見えない今を楽しんで、冒険できたらなと思っておりますので。
もし「ペア読書」に興味がある場合は、ぜひFacebookのグループを覗いてみていただければなと思ってます。
阿部さん、今日はありがとうございます。一言、何か今日の感想があればいただきたいなと思っているんですけど、いかがですか?
阿部:あらためて、今日は「ペアドク」で、前作の『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』という書籍に続いて、またご一緒させていただき、本当にありがとうございました。
短い時間だったので、もっと話したかったんですけど、この本を大切に読んでいただける方とお話しさせていただけて、本当にうれしいです。冒頭にもしかしたら担当編集の橋本さんから話があったかもしれないですけど、無事に書籍の重版が決まってめちゃくちゃよかったなというか、1人でも多くの人に届けられたかなと思って、本当にありがとうございます。
それもこれも、やっぱりこうして手に取ってくださったみなさんがいたからだし、こうして今日、この話ができてることもとてもうれしいです。
積極的解釈というのを本当に大事にしていて。僕、それはある種、「積極的な受け身」だと書きました。自分に降りかかる状況をぜんぶ丸呑みしなくていいと。それを噛み砕いてもいいし、ほぐしてもいいし、いかようにも受け取れるんだよ、って本当に伝えたくて。
自分自身がこれまでさんざん迷ってきたので。うまくいかないこともあった自分だからこそ、伝えたいなと。本の裏の帯に書いてあるんですけど、本当に僕が伝えたかったことは「勝手に自分をみくびらない」ということです。
自分のことを過小評価しちゃったり、低く見積もっちゃったりすることって誰しもあるんですけど。「そんなことないんだよ」って伝えていけたらうれしくて。1人でも多くの人に、解釈することによって解放感が味わえることを伝えられたらなと思っています。
これは編集者の橋本さんも一緒だと思うんですけど、本の感想は、引き続き毎日、エゴサーチしてめちゃくちゃ見てますので。ぜひ、hontoさんやAmazonさんで感想を書いていただけたり、引き続きSNSでつながっていけたら本当にうれしいです。僕からのコメントはおしまいにさせていただきます。みなさん、本当に今日はありがとうございました。
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