2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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☆Taku Takahashi氏:(ファンベースについて考える時に)やはりどうしても避けて通れないのが、韓国との比較です。圧倒的に日本と韓国で差が出ちゃいましたよね。
実際、ポン・ジュノさんが賞を獲ったり、BTSとかいろんなアーティストがいます。これっていきなり起こったことではなくて、韓国が20年間かけてきた国策でもあるし、エンタメ全体ががんばってきたことでもあるんですけど、その中の1つはやっぱり(現地に)「行くこと」なんです。
インターネットがあるからいろんなところから聴いてもらえるかもしれないけど、そのままリリースするだけじゃなくて、実際にアーティストが行ってライブをしたり。聴いてもらうには、行くことが大事。例えば、自分がすごく尊敬している人たちが目の前にいたら、より感情移入しませんか? ほんとに繋がることって大事なんです。
日本って、それを徹底的にやってこなかったんですよ。2009年か2010年くらいかな。僕は中国に行っていたんですが、その時に中国支社の人が、「日本からアーティストを呼びたいんですけど、なかなか来てくれないんですよ。☆Takuさん来てくれてありがとうございます」と言ってくださって。
「いやいや、俺は喜んで行くよ」みたいな感じで言ったんですけど、「日本からアーティストを呼ぼうとしても、『並びはどんな人たちが出るの?』とかそういうところを聞いてくるのでなかなか決まらなくて。決まらない間に韓国が『はい、出ます!』と入ってくるので、これじゃあ私たち(日本)も絶対そのうち韓国にも抜かれちゃいます」と、中国にいる日本のスタッフの人たちが言っていたんです。見事にそういうふうになっていった。
やはり「行くこと」って大事なんですよね。もしくは繋がること。「リリースします」「聴け」じゃなくて、双方向のコミュニケーションがすごい大事です。その中で、日本でも成功している事例もあります。
例えば、スタジオトリガーのみなさん。スタジオトリガーはすごく変わった作品を出しているスタジオだと思うんですけど、アメリカでも画期的な人気があります。
本当、行くとすごいんです。お客さんがダーッと入っていて、ロックスターかというぐらいに人気があるんですけど、なぜそんなに人気があるかというと、そこに「行っている」からなんです。ちなみに、彼らは初期の頃は自腹を切ってでもいろんなコンベンションを回りまくっていたくらい、とにかく「行く」ことをしていた。
もちろん、彼らもアメリカが好きだというのもあったと思うんですけど、実際に足を運んでファンたちと会って、その前でいろいろとトークショーやサイン会をして、しっかりとハートをキャッチしていった。だから、彼らはグローバルに戦える。
もちろん作品も素晴らしいです。僕もスタジオトリガーの作品が大好きなんですけど、いい作品を作ったとしても、そうやってファンとクリエイターが直接繋がることというのはすごく大事なんですよね。
ここで問題なのは、これだけ「繋がるのが大事」と言ったんですけど、今はコロナ禍です。また緊急事態宣言が日本でも発動されているし、イギリスやアメリカも数字が悪い状況になっている中、直接行くことができません。
そこで、OTAQUESTはコロナ禍で何をしたか。単純に情報を発信するだけじゃいけない。じゃあどうしようかと考えて、僕らは「OTAQUEST CONNECT」というバーチャルコンベンションを行いました。
アニメ監督、声優、音楽家、DJといろんな人たちに集まってもらって、パネルディスカッションを配信しました。あとは、DJやアーティストのライブをオンエアしました。その中でいただいた、いろいろな反応についてお話したいと思います。
例えば、「Thank you for #OTAQUESTCONNECT this weekend! Honestly was giving up on online conventions but these panels were some of the best I’ve seen, live or online. Great questions and interviewers, insightful answers from guests.」
これは、実際Twitterから投稿されているコメントなんですけど、「正直、オンラインコンベンションは諦めていたんだけど、すごいおもしろい質問で素晴らしいインタビューだった」というコメントをいただけていたりですね。
「#OTAQUESTCONNECT has been filled with amazing panel and music content. I am very grateful. Looking forward to the next event whether it is online or at ACen.」
これもありがたいコメントですね。「パネルディスカッションが本当におもしろかったというのと、音楽コンテンツも最高だった」。
次に実際、出演していたゲストへのメッセージですね。
「no words but. thank you for thinking of us overseas fans so fondly mamo.」
これは宮野真守くんに参加してもらって、彼と僕でトークをしていました。この時のTwitterのコメントなんですけれども、「言葉に出ないくらいありがとう。実際、海外のファンの子たちのことを考えてくれてありがとう。マモ」。こうやって「OTAQUEST CONNECT」だけじゃなくて、参加してくださっているアーティストにもメッセージが届く。
これってすごく大事なこと。実際に日本に住んでいて日本語がしゃべれなければ、なかなかこういったことは起こらないと思います。バーチャルコンベンション、OTAQUESTというハブ(中核)を通じて、こういったコミュニケーションができたのは、すごく大きなことだなと思っています。
あと、実際にインタビューの内容の濃さで、我々が想像している以上にユーザーのみなさんが求めているのを体感しました。
今はコロナがなかなか収束しないので、これ(バーチャルコンベンション)は今年もやっていきたいなと思っています。
今のコロナ禍で、OTAQUESTが何を目指しているのかをお伝えします。もともと僕らはインターネットメディアなので、インターネットを駆使したつながり方をいろいろと提案させていただきたいなと思っています。
日本のコンテンツに興味がある海外の人たちと、そのコンテンツをどういうふうにつなげていくか。僕らはメディアでもあるんですが、そういったハブになっていきたい。それが、ウィズコロナの考え方です。
同時に、やはりずっとウィズコロナで考えているわけにもいかないんですよね。正直いつ終わるかわからないんですけど、ポストコロナって常に考えなきゃいけません。
また韓国の事例を出させてもらいます。コリアンコンベンションで、「KCON(ケイコン)」と言うんですけど、これがすごいんですよ。お客さんの動員もすごく多いですし、出ているアーティストたちも事務所の垣根を越えている。さらに音楽だけじゃなくて、いろんな企業、食品関係や車だったり、そういった韓国の企業が1つのプロジェクトとして参加しているんですよね。
日本ってどうしても、音楽は音楽、アニメはアニメ、ゲームはゲーム、企業は企業って全部バラバラじゃないですか。「KCON」はチームコリアで全部を1つのパッケージとして、「アメリカ攻めたれ!」みたいな感じで20年近くやり続けて、こういう結果になりました。
この機会にOTAQUESTとして提案したいのが、「みんなで一緒にアメリカに行きませんか」「海外に行きませんか」ということです。音楽ライブがあったり、アニメ作品があったり、ゲームがあったり。あとは食品や文化を伝える1つのコンベンションをみんなで作れたらなと考えています。
「OTAQUEST CONNECT」というオンラインイベントもそうですが、海外でコンベンションがある中で、日本人がもっと参加できるものを作れないかなと。例えば、アメリカのコンベンションと一緒のチームになってもいいかもしれないし、僕らが一緒になって新しいコンベンションを作ってもいいですし、そういったことを一緒にやれたらいいなと思っています。
ゼロから海外で勝負する作品を作る。今はもちろん、すでに漫画などでIP(知的財産)が存在しているものが作品になる時代です。必ず勝てる方法を選ぶのも、それはそれで1つのストラテジーなので僕は正しいと思います。
だけど、実際は、海外ウケするものと日本ウケするものが違ったりしています。日本ではウケないから作れないけど、海外ではウケるから作れるものがあったりする。ゼロから海外で勝負する作品を一緒に作っていく。
僕自身もそこには喜んで参加したいですし、音楽、場合によってはファッションにプロダクトプレスメントしていったり、食品や他のコンテンツも一緒に混ぜて、1つの「アニメ」というコンテンツにしたり。
アニメはアメリカなど世界中に注目されているので、みんなでチームアップ(協力)していって、よりスケールアップできるプロジェクトを一緒に作っていって、実際に興行ができるものを一緒に作れたらいいなと思っています。
チームジャパンとして、アメリカを皮切りに世界に行けるものを一緒に作っていく。OTAQUESTはメディアではあるんですが、実際はプロジェクトなんですね。そうやってコンベンションやプロダクトを作っていって、アメリカを皮切りに世界とつながっていくプロジェクトです。
「こういうことを一緒にしませんか」というアイデアや、「いやあ、☆Takuさん、もっとこういうことがいろいろとできるじゃないですか」とか、そういったことを含めてOTAQUESTチームと一緒に何かできたら最高だと思います。以上、m-floの☆Taku Takahashiでした。ご視聴ありがとうございます。
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