小さい頃、自分は変人だと思っていた

ジャスティン・ティンバーレイク氏:私にこのような賞をくださるなんて、みなさんどうかしてますよ。以前、私はうぬぼれの強い方ではあったのですが。今日は、自分が言いたいことを書いて来ました。それにしても現実味がありません(笑)。たいそうな賞のリストについて述べていただきましたが、本当に、バークリーの今日の名誉ある授与と比べるとそれも霞んでしまいそうです。本当にありがとうございます。

(会場拍手)

みなさん本当にどうかしていますよ(笑)。誰も私に口出しできませんよ。私は博士ですからね。なんて、冗談です。

(会場笑)

先ほども話していたんですが、博士として手術をしたりはしませんが、処方箋は書くかもしれません。必要となれば連絡してください。

(会場拍手)

冗談ではありませんよ。ロジャー、素晴らしいご紹介をいただきましてありがとうございます。これだけは生徒のみなさんへお伝えしなければなりません。昨晩はとても素晴らしかったです。男の子も女の子も、あのボーカルといったら。金曜日に幾人かの人たちは教会に行かれたようですけど、フェアでないくらいでした。あのパフォーマンスのすべて、バンドにしろプロダクションすべてが素晴らしくてびっくりしました。みなさんのアイディアをちょっと盗んでしまうかもしれません。

(会場笑)

昨日、1,000人ほどの生徒のみなさんと質疑応答をさせていただきました。それも素晴らしかったです。たくさんのことをお話しさせていただきましたが、先ほど出てきた「ロック」の話はとても良かったですね。私もそのことを考えつければ良かったのですが(笑)。さっきミッシー(・エリオット)にも言ったのですが、彼女に言いたいことを全部言われてしまいました(笑)。

しかし、私がお話ししたいことは、自分が小さかった時、自分は変人だと思っていました。自分が属する場所はどこにもないと感じていました。でも、この会場を見渡すと、自分以外の変わった人がここにこんなにいたとは驚きです。

(会場拍手)

大きすぎる夢などない

38年かかって発見できました。私はいつも人とは違うと感じてきました。みなさんも同様に感じておられると思います。しかし、私は、自分が人と違うということに気がつくことは大切であると思っています。なぜなら、みなさんが違いを生み出していくからです。そのためにみなさんはここにいるのです。

(会場拍手)

それを学ぶには、時間が少しかかるということを知っています。音楽がなかったら、私もそれに気がつくことはなかったでしょう。音楽は私にとって、すべてのことを忘れて、自分を見失っても本当の自分を見つけることのできる場所でした。

そして、この場にミッシーと一緒に座っていられるということが本当に信じられません。私が16歳の時、この客席にいる私の親友が証言してくれると思いますが、イラつくほど「Supa Dupa Fly」を何度も何度も何度も何度も流していました。しかし、私はいつも友人に言っていました。「これは未来の音楽だ。こんな音楽を今まで聞いたことがない」。

そして、今ここでこのようにあなたと肩を並べて座っていることが本当に信じられません。あなたの音楽を16歳の時に聞いて、「これは最高だ!」と言っていたのです。そして今、私たちは何年も同じプロデューサーと仕事をしています。ですから、私は世の中に言いたいと思います。みなさんにもできるのです。大きすぎる夢などありません。

(会場拍手)

私は、曲を書くこととプロダクションが大好きになりました。このことは私の受けた教育の中で大きな部分を占めることとなりました。そこで音楽について、アレンジの仕方や曲を書くこと、プロダクションについてなど、多くのことを学ぶことができたのです。それで、もうすでにお話しされたことではありますが、みなさんはそのすべてをもう学ばれたのですから、とてもラッキーなのです。私が過去20年間にわたり学んできたことを、みなさんはすでに習得しているのです。

昨夜私はそれを目撃しました。何度も言いますが、本当に感心しました。ですから、これを無駄にするのはもったいないです。私も泣かないと決めてきたのですが。大丈夫でしょうか?

(会場拍手)

妻や友人、家族は感謝してもしきれない存在

私がこの場に立つために支えてきてくれた人がたくさんいます。私の妻は、毎日私にインスピレーションを与えてくれています。

(会場拍手)

みなさんに私から結婚するべきであるとかするべきでないとかいうつもりはありませんが、一つ確かに言えることは、自分よりいい人を見つけて、残りの人生を共に過ごしてくれるよう説き伏せるのはいいことです。

(会場拍手)

私の親友トレスも今日ここに来てくれています。彼は、私の人生において大きな部分を占めています。成長していく過程で、自分がもうだめだと思った時に「ロック(岩)」のような役割をしてくれた人たちのうちの一人です。彼は私にとって「ロック(岩)」のような存在で、感謝してもしきれません。

(会場拍手)

みなさんもご存知の通り、明日は母の日です。ここにいるすべての人たちにご挨拶を送りたいと思います。

(会場拍手)

母親と自分を比べられると思うようなら、俗にいう話ですが、女性が出産するところを見てみたらいいでしょう(笑)。ご覧の通り、ここに私の母も座っています。母がどれだけ私に尽くしてくれたか、私がチャンスを掴むためにどれだけ犠牲を払ってくれたかということは言葉にできません。あなたの息子でいられることは本当に幸運です。本当に愛しています。

(会場拍手)

母の日のためにかっこいいハンドバッグでも買おうかと思ったりしたのですが、ここに来るということを思い出して、彼女はハンドバッグなどどうでもいいと思うだろうと思い直しました。ここにいられること自体が最高の母の日のプレゼントになったのではないかと思います。

(会場拍手)

バークリーに感謝です。それと、もう一つ言わせてください。このことは質疑応答でも言わせていただきましたが、生徒のみなさんにもう一度お話ししておきたいと思います。みなさんも今後アップダウンを経験される、失敗することもあると思っていらっしゃると思いますが、それに関しては信じていません。博士としていうならば、「それに関しての処方は行いません」とでも言いましょうか。

(会場笑)

失敗を恐れず、思いきって格好悪くあるべき

私のジョークの意味がわかりますでしょうか。あなたが何を失敗と見なすのかによって、あなたが定義づけられます。失敗は特定の物事ではありません。もしそれがあなたを成功に導くなら、それは旅の一部であると言えますし、そのような瞬間に感謝しなければなりません。

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