風呂場で転んであばらを骨折

岡田斗司夫氏(以下、岡田): こんばんは、岡田斗司夫です。今回はですね、大阪でさっき講演やってきて、そのままとんぼ返りしてきたので、吉祥寺ではなくてワニスタでですね。ひさしぶりに上野のワニスタからお届けしてます。

ワニスタ、改装が終わって、さっきからみんなにラブホと言われてるんですけども(笑)。シャンデリアがあったり。まあ、スタジオっぽくていいんじゃないでしょうかね。

(コメントにて)「骨が折れた」。はい、水曜日に風呂んなかでスルッと転んで、風呂桶でここをガーンと打ったんですね、左の胸を。

で、ガーンと打ったときに「いてえ!」って思って、まあ、翌日だんだん治ってきたから、「あ、ひょっとしたら骨にひびが入ったかな?」と思ったんですけども、「まあ、治ったから大丈夫だ」と思ってたんです。

そしたら、金曜日に大阪行ったときに、飛行機の上の荷物置くところに、スーツケースにむちゃくちゃ荷物入れて重かったんですよ、本とかいっぱい入ってたんで。それを取るときにズルっとすべって、風呂場で打ったのとまったく同じ場所にゴーンって当たってしまって。

「うわ、いてえ!」って思って、まあ、同じぐらい痛かったんで、「骨のひびのところに、もう1回きたから痛かったんだな」って思ってたらですね、翌日はもうちょっと痛くて、土曜もうちょっと痛くてですね、日曜の今日はもっと痛いんです。

このだんだん痛くなるのは骨折の証拠だそうでしてですね、大変気が重いです。あの、あんまり今日は笑えないのはですね、笑うと痛いんですよ。

あばら骨折は安静にするしかない

(コメントにて)「病院行け」と。ありがとうございます。病院行けとおっしゃっていただけるのはありがたいんですが、あばら骨折の経験者がみんな知ってるとおり、病院に行ってもあまり意味がなくて、一応コルセットみたいなのはくれるんですけど、薬局に行ったらくれる本当にサポーターみたいなやつなんですね。

基本的に痛みがおさまるまでジッとしてましょうっていうやつしかないので、まあ、痛くて寝れないということはないのでですね、あんまり笑わせないでくださいね。

安静にするしかないということで、安静はもう得意中の得意でございますんで(笑)。……痛い痛い痛い! 笑ったら痛い(笑)。しまった。安静は得意中の得意でございますんでですね、まあ、大丈夫です。すいません、心配かけました。

ロキソニンは神の薬!?

(コメントにて)「ロキソニンの湿布もらうだけでも、かなり楽」。ほう、そうなんだ。スタッフの言うとおり、ロキソニンでいいそうだよ。

これ、オープニング前にツイキャスで話してたんだけども、痛み止めでいきなりスタッフがロキソニンって言い出して。

ロキソニンっていったらそんなもの、薬局で生理薬品のところに置いてある痛み止めで、「なんでスタッフ、そんな名前知ってるんだよ。お前やっぱ、オカマじゃねーのか?」って、またオカマ疑惑が出てきたんですけど(笑)。

(コメントにて)「ロキソニンは神の薬」って。へえ、そうなんだ! ロキソニンの湿布って超効くの? (コメントにて)「痛風もロキソニン飲んで耐える」。へえ、そうなんだ! (コメントにて)「ミリオタならモルヒネを使え」だってさ。

まあ、あんまり笑わないようにしておこう(笑)。……痛い。あまり笑わないようにしておこうって言って、ちょっと笑うだけで痛いから。

で、今日は……、ええとね、また来週からしばらくはゲスト、ゲストという進行になりますんで、今回は新しいワニスタで1人でやってみようと思います。

ゲストは楽しくて僕も楽ちんというか、相手にいろいろ預けちゃって話聞けたら楽しいしいいんですけども。あんまり話がですね、変な言い方ですけど、深まらないというか、深いところに下りていかずに楽しくいっちゃうんで、本当は2回に1回ぐらいがベストなのかなと思いました。

(コメントにて)「赤松先生まだ?」。まだまだ、そんなもん! おれが一通り話したいやつをズラッと呼んでるから、呼んでからになるから、もう6月が7月ですよ。って、まだ呼んでないけどね(笑)。

銃は火薬量で打ち加減が変わる

ということで、今回は、まず前回あんまり処理できなかった質問が山のようにたまってるんで、そっちのほうをいっていきましょう。簡単そうなやつからいこうかな。

「岡田さんは実銃を撃ったことはありますか? もしあるなら感想をきかせてください。私は今度グアムに行ったときに、撃ってみようかなと思っています」。

ええと、銃を撃ったことがあるかということなんですけども、どうでしょう、みなさんは銃を撃ったことってあるのかなあ? なんか海外に遊びに行った人で、男性はわりとある……。

お、(コメントにて)「ある」「ある」「ない」「ない」「ショットガンが反動すごかった」、ああ。(コメントにて)「ない」「ない」「ない」「グアムで撃った」。やっぱみんなグアムであるんだよね。

僕が撃った銃がそうだったかどうかわかんないんですけども、『オネアミスの翼』で取材行ったときに、ロサンゼルスで全員そろって行きましたね。そのときの取材班、僕と山賀くんと庵野くんとか、貞本くんとかですね、そろって行ったんですけど。

ただ銃ってパウダーって言うんですか、いわゆる弾のなかに入れる火薬しだいで、撃ち加減がぜんぜん違うそうなんですね。観光客のために撃たせてもらえるような銃っていうのは火薬量があんまりないんで、めちゃくちゃ軽かったのを覚えてますね。

いわゆる、ほんとにパンパンっていうふうに撃てるんですけども、手に軽く反動くるだけで。で、火薬量が少ないと、そんなに的に当てるのが難しくなかった記憶があります。

一応、そのときに当てた的をお土産にもらったんですけども、ターゲットの真ん中ばっかりっていうふうにはもちろんいかないんですけど、ちゃんとサイトのなかにわりと離れたところでも当たってたんで。

それは僕だけではなくて、おれも貞本もですね、山賀もみんな、庵野くんも、バンバン当ててました。

で、いわゆるショットガンとか、大きいやつはやらせてもらえなかったですね。……ええと、なんだったかな、コルトの36口径と、あとガバメントの45口径は撃たせてもらいましたけども、そこらへんまでですね。

ただ、ガバメントの45口径って言っても、本当にパウダーが少量なのでですね、「ちょっと手にくるね」ぐらいで。みんなでウキャウキャ楽しんでましたね(笑)。

大の大人がですね、いい歳してですね、庵野とかも45口径持ってガンガンと撃ったあとで、ニヤニヤニヤニヤしながら「45口径っていってもたいしたことないですね」とか言いながら、みんなでウキャウキャ撃ったのを覚えてますけども。

感想をお聞かせくださいということですが、だから、撃ったことあるけども、なんだろう、実銃を撃ったことがあるから何か語れるというものでは、何にもないですね。

あれだったら、エアーガン持ってサバイバルゲーム行ったほうが、なんかこの、銃とか狙撃に関して語れることができるんじゃないかなあ、と思うぐらいであります。思ったよりやかましいのも嫌だったしっていうことですね、はい。

あ、同じ銃の質問だ。

「以前の放送でワルサーPPKのモデルガンを持っていく場所がほしいとおっしゃってましたが、岡田さんは海外等で本物の銃を撃ってみたことはありますか?」。

やっぱり同じだな。はいはいはいはい、同じですね。

『週刊少年ジャンプ』のようなものを作りたいと語った北野武

「北野武さんが週刊少年ジャンプのようなものを作りたいと、ネットに参戦されるというニュースを見ました。これについて岡田さんの意見を聞かせてください」。

ほおー、「少年ジャンプのようなものを作りたい」と「ネットで参戦」っていうのは、なんかわかるなあ。わかるって言うのは、なんでそんなことをやりたいのかっていうのはね、なんとなくわかりますね。

週刊少年ジャンプのようなものを作りたいっていうのはどういうことかっていうと、たぶんなんですけども、ジャンプって十何種類の漫画でできてるじゃないですか。1つの漫画が16ページ、18ページ、20ページぐらいでできていて、だいたい手軽な分量だと。

そういうものをやりたいっていうのは、テレビ局を1つ持ちたいってことなんでしょうね。自分の手持ちの世の中に出したいっていうような人って、必ずしもテレビっていうフォーマットに合うわけではないと。

北野武がテレビでなんかするっていったら、なんだろうな、もう大事になっちゃうんですよね。ギャラも多いだろうし、自分でそこを安く安くやっちゃうと、今度は自分が趣味としてやりたい映画にお金が集まんなくなるしってことで、自分の格は下げれない。

だからといって、コメントだけやってるような仕事はしたくないというふうなことで、今の北野武番組全体はおもしろくないかんじですかね。たけし番組って全般おもしろくないでしょ。それを本人も気づいてると思うんですよ。

つまり、『笑っていいとも』終わったあとのタモリのテレビ番組っていうのは、あんなに充実してるのに、おれの番組はなんでこんななんだっていうのは。それはもう『TVタックル』にしてもなんにしても。

なんかおもしろそうな体(てい)で作ってるんだけども、ゴールデンでオンエアするために一生懸命、なんて言うのかなあ、輸血輸血して、おもしろさをドーピングして作ってるんですけども。

それがですね、ほんとにテレビのおもしろさかって言われると、本人も違うなあと思ってるんだと思います。なので、ネット放送で自由度を上げてやりたいってことですね。

つまり、ニコ生みたいなものを、正直言って、やりたいと思ってたんだと思いますよ。それをジャンプみたいって言うのは、「おれが中心になって書下ろしで」っていう意味ではなくて、いろんな人を呼んできて、ワイワイガヤガヤって。人気ないやつはもう直接人気投票みたいなんで。

番組の視聴率はあてにならないものじゃない

だからもう、番組の視聴率とかそういうですね、あてにならないものじゃなくて、具体的に何人見てるかとか、そういうふうなもので測って、それでおもしろくないやつは辞めるか、もしくは細々と予算下げて作ればいいじゃんと。

結局、今のテレビだったら、視聴率10パーセントあったら「よーし、15パーセント狙え」「ゴールデン狙え」ってなっていって、5パーセント、4パーセントだったら「深夜にまわせ」「もう打ち切れ」になっちゃうわけですよね。

でも、ネットだったら、ただ単

に視聴率が悪かった、つまり観てる人が少なければ、予算下げるだけでいいんですよね。だから、「おまえら、もう番組制作予算2万円で作れ」「1万円で作れ」っていうふうに、どんどん無限に予算を下げていって、最後は「別に自腹で作るんだったら、いくらでも配信してやるから」っていうふうに言える。

ここがネットの新しいところだと思うんです。だから、なんだろうな、そういうネット放送局のおもしろみっていうのに、プロの人が気がついちゃったわけですね。さすがに北野武さんが気がついちゃったというのがですね。

大御所のネット進出で困る言論人は……?

これでビビるのはどのへんの人かなあ。小林よしのりさんとかは、たぶん怖いんじゃないのかな、というふうに思います。「テレビに出るような人がネットでしゃべってますよ」ぐらいのポジションっていうのがですね、こういう北野さんがネット番組に入ってくることによって脅かされると思うんです。

だけど、もっと下のほうの人たち、生主の人たちっていうのはぜんぜん関係ないというふうに思うんですね。っていうような番組をやるんじゃないかなというようなことを、このニュースの紙から連想しました。はい。

(コメントにて)「言論スターの危機」、まあ、そうですね。お、言論スターと言えば、「言論スターの募集はどこで行なっているのでしょうか? 自己PR文章がいっぱい書いてある質問がけっこういっぱいきて、みんなちょっとしんどいです」っていうふうに、スタッフからのメッセージもきております。

はい、一応、大阪と東京で1回ずつやって、かなり人が集まるのはわかってきたのでですね、また3月にやります。別に毎週やってもいいんですけども、あまり体に無理をすると肋骨が折れたりするのがわかったので、無理をしない程度に、自分の好きなペースでやっております。

もう基本的にどこでやってるのか見たければ、僕のFacebookなりTwitterなりブログなりをきちんと見ておいてよっていうぐらいですね。

そこで気が向いたときに、パッパッパッと書いて、だいたい僕が書くときっていうのは「1週間後ぐらいにここでやるよ。だから来い!」っていうやり方をしてるんですね。

喫茶店で恋愛相談オフ会をしている

前回も、オフ会なんですけども、渋谷の喫茶店でやったときもですね、「だいたい夜の7時から8時のときにやるよ」って言って、何人来るのかもわかんないんですよ。

Twitterとかでやったら、「行きます」って書いた人が4人ぐらいだったんですけど、実際に来たの20人ぐらいだったんでですね。

もう20人の恋愛相談っていうのを、4人か5人1組でこういうふうにやってるとですね、絶対もうそれだけで1時間半ぐらいかかっちゃうんですね。

だから、最初のほうに来た人でも、順番待ちをしている間に、1時間待ちとか1時間半待ちぐらいになって、時間切れで帰っちゃう人もいたんですけども。

このへんがですね、僕が気軽にやれる範囲ですね。来る人に負担はかかると。例えば、「言論スターになりたい」とか、「恋愛相談を岡田斗司夫に聞いてほしい」とかいうふうな人たちに、僕はあえて負担をかけるって言ったら言い過ぎですけど。

僕が負担がないようにして、お金とか取らない代わりに場所はルノアールとかドトールとかそういうところでやるよと。

で、来て、場所取って、その代わり席があんまり空いてなかったら、もうみんなほとんど座れないよ、外で立って待ってなよと。順番きたら呼ぶから、それまで並んでてよ、待っててよ。

っていう形式でやってて、それだったら僕は週1回ぐらいのペースでできるんですけどね。

(コメントにて)「ドトールの席取りやらされた」。ドトールの席取りやってくれた人、ありがとうございます(笑)。

(コメントにて)「そんなことやってもいいのか?」。まあ、やってもいいかどうかはわかんない。ドトールから追い出されたら、別のところに行くだけだと思ってるし。

あと、みんなドトールでお茶を飲んでるから、いいお客さんだと思うんですけどね。でかい声で話してるわけでもないので。

「言論スターの募集はどこで行っているのでしょうか?」は、基本的に岡田斗司夫のFacebookとかTwitterとかブログとかをこまめに見てください、というのが返事であります。