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活躍舞台は世界 新卒1年目グローバルエンジニア(全1記事)

2016.04.21

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世界24ヶ国のエンジニアが集結 Indeed Tokyoで働く新卒社員の日常

提供:株式会社リクルートホールディングス

2016年3月19日、リクルートホールディングスが主催するキャリア観形成イベント「REAL」が開催されました。社会人から学生まで、挑戦する全ての人を応援する本イベントは昨年からシリーズ開催されており、今回2回目を迎えています。今回は、「データサイエンティストとエンジニアにとことん相談、キャリアの話」をテーマに、現場の最前線で働くデータ解析社員やエンジニアが参加者の質問や相談にとことん向き合います。個別ブースのパネルディスカッション「活躍舞台は世界 新卒1年目グローバルエンジニア」に登壇した岩切直晃さんと古賀理さんは、世界中からエンジニアが集まるリクルートグループのIndeed Tokyoでの業務と今後の目標について語りました。

活躍舞台は世界 新卒1年目グローバルエンジニア

岩切直晃氏(以下、岩切):岩切直晃です。私は初め東京大学でHPC(High Performance Computing)、いわゆるスパコンのファイルシステムに関する研究をしていました。

そこで修士課程まで進んだんですけれども、いろいろ事情がありまして、修士号を取らずに大学院を出たあと、去年の4月にIndeed Tokyoに入りました。それから今まで丸1年Indeedで働いてます。よろしくお願いします。

古賀理氏(以下、古賀):古賀理です。東京工業大学の情報工学科を卒業して、そのまま東工大の大学院でブレイン・マシン・インターフェースとか、いわゆる脳波の研究をしていました。

大学にいた頃からプログラムをいろいろ書いたりしていたので、プログラマーとして就職するのもいいかなと思って、Indeedに入って今にいたるという感じです。よろしくお願いします。

司会者:ちょっと説明すると、Indeedというのは2012年にリクルートホールディングスがM&Aをしてグループに迎え入れた、アメリカで大きなシェアを誇っていた求人検索エンジンを運営している会社です。

アメリカのテキサス州にあるオースティンに本社がある会社で、そこのIndeedの自動サービスをもらって、リクルートが共同で開発拠点を東京に設けました。それが2人が今いる東京の開発拠点で、Indeed Tokyoといいます。

別に日本にあるからといって、日本にローカライズしているということではなくて。あくまでも、1つのIndeed.comという求人検索エンジンの開発を、全世界からエンジニアたちが行っているというプロジェクトです。

新卒1年目で3ヶ月のアメリカ研修

司会者:さっそくですけど、入社から今にいたるまでに2人がどんな仕事をしているのか。また、そのなかで印象に残ったことがあれば教えてください。

岩切:まず4月に入社して、3ヶ月間くらいはいきなり本番の仕事という感じではなくて、ローテーションというかたちでいろんなチームを回って、Indeed Tokyoにはどういう仕事、どういうチームがあって、どういうことをしてるのかということを勉強する期間がありました。 そのあと7月からの3ヶ月間はIndeedの本社があるオースティンに行って、Indeed Universityというプログラムで、新規サービスを作って、実際になにか立ち上げて反応を見てみるというプログラムをこなしました。

その時に求職者が電話で応募できるシステムを開発したところ、結構評価されました。そこで、新規事業として東京に持ち帰って、サービスの開発をずっと行っています。

司会者:古賀君はどうですか?

古賀:僕も前半の流れは同じです。入ってから3ヶ月ぐらいはローテーションでいろんなチームで働きつつ、仕事のやり方を覚えてから、3ヶ月のアメリカ研修に行きました。日本に帰ってきてからは、Indeedに広告を出す人のための広告管理システムのWebフロントエンドを作るチームに配属されました。

僕のチームはもともと古いチームで。アプリがめちゃくちゃ古いんですけど。3年とか4年くらい誰もチームとして触ってなかった状態から、もう1回ちゃんと使えるように新機能を追加したりしようというチームです。いろいろ大変なんですけれども、僕はフロントエンドとか、そういうユーザーが直接触るところでやりたいと思っていたので、けっこう楽しいです。

学生時代に学んでおきたかったこと

司会者:今までに大学や高校で学んでたことで、今の仕事に活かされてることはありますか? 研究内容でもいいし、考え方とか。

岩切:私は研究内容がスパコンだったので、研究自体はまったく使ってません。だけれども、研究する間に身につけていた姿勢というか、ソースコードに対する向き合い方というか。どんどん追っていくような。そういったものはIndeedに来てからもずっと役に立ってるなと感じます。

司会者:逆に、学生時代に「これを学んでおけばよかったな」といことはありますか?

岩切:スパコンって、スパコン自体の数も少ないですし、、大規模な統計を論文でも、修士レベルではそこまで出さなくてもけっこう許されちゃってたんですけど。そういうしっかりとした統計学をもっとやっておけばよかったなとはちょっと感じます。

司会者:古賀君はどうですか?

古賀:そうですね。僕も研究でやったことと仕事の内容がそんなに結びついているわけではないんですけれども。一般論として仕事で使えるテクニック、例えば「自分がなにか作業をしていて、問題が起きて詰まったら、自分で考えるよりも、もっとよく知ってそうな人に聞いたほうが早く解決するし、もっと知識がたくさん得られる」とか。

そういった研究というよりかもっとメタレベルの物事の進め方とか、そういうものを学べた点でかなり大学院にいった価値はあったなと思います。

司会者:同じように学んでおけばよかったことは?

古賀:岩切君が言ったように、純粋に数学的というか、統計っぽいところはやっておいたほうがよかったなと思いますね。

グローバルエンジニアの仕事環境

 司会者:今Indeed Tokyoだと24ヶ国からエンジニアたちが採用されて、グローバルだとよく言われているんですけれど。実際のところ、グローバルを感じることはなにかありますかね?

古賀:今なんでIndeedでグローバルエンジニアと呼ばれているかというと、やっぱりIndeed社内の環境自体がめちゃくちゃグローバルだからじゃないかと思います。

当然公用語は英語になっているんですけれども。その英語1つとっても、人によって訛り方がぜんぜん違って。聞くだけでもけっこう苦労します。

基本的には4人ぐらいのチームに分かれて、小さい規模の機能を開発してくっつき合わせるという仕組みになってるんですけれど。

例えば中国人が多いと、勝手に中国語で会話をしてたりして、僕はまったくなにを言ってるかわからないんですけど(笑)。それで、彼らが中国語で話して、結論が出たら英語で共有するみたいな。僕も日本人と日本語で話して同じようなことやるから、あんまり人のことは言えないんですけど。

そういう意味で本当に日本とアメリカだけじゃない、世界のいろんなグローバルな人が集まってるんだなというのは感じます。

司会者:しかも今、チームに日本人1人なんだよね?

古賀:そうですね。日本人は僕1人です。あとは中国人のエンジニアがもう2人、あとはアメリカ人のマネージャーとQuality Assurance(プログラムにバグがないかチェックする人)という構成です。 司会者:岩切君はどうですか? グローバルを感じるところでいうと。

岩切:グローバルを感じるところでいうと、さっきも言ったとおり、日本のIndeed Tokyoが日本のローカライズの拠点ではなくて、完全に全世界に対してサービスを作っていくという点ですね。

最近、インドの通信環境が予想以上に悪くて。本当にインフラが整ってない国でのサービス提供は大変なんだなという。電話がつながるにはつながるんですけど、ダイヤルトーンとかでいろいろ問題が生じたり。そういったところでグローバルだなと感じました。

アメリカのIndeed本社とのコミュニケーション

司会者:時差もけっこうあると思うんですけど。そういうところで工夫してることはありますか? そもそも、コミュニケーション取ることあるんだっけ?

岩切:コミュニケーションを取ることはもちろんたくさんあります。だけれども、普段はなるべくメールで済ませるようにしています。

古賀:でも、メールでコミュニケーションするといっても、こっちがメールを送ったときに向こうは夜なので、「この機能のここがどういう実装になってるかわからないから、もっと詳しく教えてよ」ってすぐ知りたくても、1日待たないと返事が返ってこないのが普通です。そういうところはちょっとめんどうくさいですね。

岩切:どうしても同時に話したいときには、日本側が朝早く、向こうの人がちょっと遅くまで残ってテレビ会議してという感じで凌いでます。

古賀:うちのチームは、1週間に1回オースティンとハングアウトでミーティングしてるんですけど。それに参加するために日本側が朝9時に出社してミーティングみたいになってて。オースティン側も夜の18時か19時くらいのはずで。9時で「早い」と言うと怒られる人には怒られそうなんですけど(笑)。

司会者:逆に、またがってることのメリットがあれば教えてください。

岩切:2人とも開発のエンジニアなので、そこではものすごいメリットというのは感じないんですけれども。運用のエンジニアの人たちは、時差が異なるところにいてオンタイムがちゃんとずれてることで、世界で24時間対応がうまく回るようになってるという。そういう意味では役に立ってるんだろうと思いますね。

司会者:日々の社内のコミュニケーションでいくとどうですか? 今は仕事の業務の話でしたけど。

岩切:基本的に同じチームの中のコミュニケーションという意味では、会社に来てちょっと後ろを向いてしゃべれば、もう十分なコミュニケーションが取れてるのかなとは感じます。

古賀:もっと一般に「社内のいろんな人と話す」という文脈だと、やっぱりちょっと英語は辛いですね(笑)。僕は基本的に、プログラムを書くためとか、論文を読むために英語を学んでいたので、日常会話向けの語彙がかなり少なくて……。

例えば「先週どこに遊びに行ったよ」という話をするときに、言いたいことは普通に思いつくんだけど、語彙が足りなくて、ちゃんと伝えられないとか。そういうところは勉強しないといけないなと思いますね。

司会者:日々勉強中という感じかな。でも、いろんな国の人が一緒にご飯食べに行ったり、遊びに行ったりしながら教え合うみたいな。そういうのもちょっとグローバルなところかもしれない。

グローバルエンジニアとしての目標

司会者:そんなお二人、入社からほぼ1年経ちますが、今後エンジニアとしてどういう活躍をしていきたいですか?

岩切:私はIndeedで新規サービスを実際に作って、日本でもまだ続けているんですけども。今まで一度も「これだ!」というヒットが出ていない。ちょっと実験してみて、「こういう人には好評なんだけれども、こういう面でよくないから、総合ではそこまでプッシュできない」みたいな。そういうものしかまだ作れていないので。

いろいろやっていくうちに、人事の方がどう考えてるのか、求職の方がどう考えてるのかという前提の知識もだんだん増えてきたので、本当にできれば1年のうちに、これからのIndeedの事業でも重要な部分を占めるような、「これだ!」と言えるサービスを立ち上げたいと考えています。

古賀:僕は事業の立ち上げには、比較的興味が薄くて。むしろエンジニアとしてもっと突き詰めて能力を上げたいなと思っています。今僕がいるチームを立ち上げた、神様のようにすごい人がいて。

Indeedは12年の積み重ねで、かなり大量のコードとモジュールが複雑に組み合わさったシステムを構成してるんですけど。その人に、「この部分わからないんだけど、どうなってるの?」と聞いたら、だいたい答え返ってくるんですよ。

複雑に絡まっているIndeedのシステムをほとんどすべて理解していて。「ここはどうなってるの?」と聞いたら、「まあ、だいたいこんな感じになってるよ」レベルでもそれなりに意味のある答えが返ってくる。

当然、現在進行形で関わってる人に聞いたほうが精度は高いんですけれども。でも、本当になにを聞いても、ちゃんとした答えが返ってくるし。あとは実際に、それだけのシステムを把握できるということで、プログラミングの能力自体もすごく高い。

社内でコードレビューとかしても、バグりそうなところにはすぐにコメントがついて、実際によく見てみたら、変な値を入れたらバグるようになってたとか。

そういう本当にスーパーエンジニアとしか呼びようのないような人がいて。そういう人を目標にして、どんどん成長していきたいなと思っています。

司会者:引き続きがんばってください。

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