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着想から2か月でローンチ!爆速で新規事業を立ち上げる方法(全4記事)

新規事業を最速で立ち上げる5ステップ 3ヶ月でローンチするための実行プロセスとは?

「マーケティングの力1つで、経済を動かす」をVISIONに掲げる株式会社koujitsu。今回は同社代表の柴田雄平氏が「爆速で新規事業を立ち上げる方法」を語ったセミナーの模様をお届けします。初回は、新規事業のアイデアの具体化と実行の5ステップについて語られました。

新規事業のアイデアの具体化と実行の5ステップ

柴田雄平氏:今回のアジェンダは大きく3つに分かれています。まず「新規事業のアイデアの具体化と実行の5ステップ」というテーマを中心にお話しします。次に「リソースの調達とチーム構築のポイント」、そして3つ目が「ローンチまでのスピードを最大化する方法」です。この3つのポイントを軸にお話しします。

まず1つ目の「新規事業のアイデアの具体化と実行の5ステップ」ですが、大きく分けると次のような流れになります。

STEP1はアイデアの着想と内部環境の分析です。ここでは、自社のリソースも含めて、内部の状況をしっかりと把握することが重要です。

STEP2はSTPの分析とアイデアのブラッシュアップ、STEP3はサービスの具体化とMVP(Minimum Viable Product)の作成です。次にSTEP4でテストマーケティングを行い、最後のSTEP5でサービスの実証に進む、という流れです。

この「新規事業のアイデアの具体化と実行の5ステップ」の中で、STEP5までをさらに細かく切り分けると12段階くらいになることが多いです。

例えばSTEP1では、アイデアの着想として、既存事業のリソースを活用しながら、事業化可能なアイデアの概要をしっかりとまとめます。そして内部環境の分析では、自社の強みや弱みを把握し、内部のヒアリングやアンケートをどのように反映させるかが重要です。

さらに、外部動向の調査も欠かせません。市場調査や、今後市場がどのように拡大していくのかといった需要予測を行います。ここではPEST分析を活用して外部環境を大枠で整理し、それをいかに概念化していくかがポイントになります。この部分にぜひ注目してください。

そこからSTEP2に移りますが、新規事業を考える上で、競合がまったくいない分野を見つけるのは非常に難しいと思います。そのため、競合サービスのリサーチが重要になります。ここでは4Pや4Cの観点を活用して分析を行います。

次に、STPの分析に入ります。この段階で市場に対する仮説やKBF(Key Buying Factors:購買の重要要因)が明確になります。これを基にセグメントやターゲティングの仮説を立て、先ほど行った競合分析の結果をまとめます。

すると、3Cの分解が進み、自分たちが優位性を発揮できるポジショニングが見えてきます。ここで、自社の事業ステートメントがどこに位置づけられるべきかが明確になると思います。

続いて、仮説をさらにブラッシュアップしていきます。STEP1やSTEP2で得た調査結果を踏まえ、具体的にどのようなサービスを展開し、どのように進行すればリリースまでたどり着けるかを検討します。このプロセスでは、実現可能性を判断することが重要です。

事業の成功を決めるリソース配分と撤退ライン

その後、STEP3の7「体制案と実現性判断」に移ります。この段階では、投資額やリソースの投入先を具体的に決定する必要があります。予算やリソースの投下計画を立てることで、プロジェクトを次のフェーズに進めやすくなります。

次に、「営業資料とランディングページの作成」です。営業資料は、サービスを他者に説明する際に欠かせないツールです。資料がないと、イメージが伝わりにくいことが多いので、まずサービス資料をしっかりと作成することをおすすめしています。

この資料を基に、サービスメニューや価格を明確化し、顧客や知人からフィードバックを得ます。そのフィードバックをもとにテストマーケティングを実施します。その後、LPの制作に進みます。このプロセスにより、顧客ニーズの切り口がより具体化されていきます。

ペルソナについても、この段階で明確になります。ペルソナとして想定される顧客数や企業規模、その企業が抱えるニーズなどが見えてくるはずです。最終的には、9の「ミニマムな運用フロー」を構築します。

初期段階から広告費に大きな予算を投入するのは現実的ではないため、最低限の運用フローを決定し、それに基づいてテストマーケティングの期間や予算を見積もります。これにより、サービス提供の方向性が明確になると思います。

サービスは必ずしも完璧な状態でローンチする必要はありません。例えば、完成度が6割や7割程度の段階でも、営業資料を使って営業を行い、その結果を基にテストローンチへつなげることができます。

初期の営業リストについては、どれくらいの規模で準備するかがポイントになります。僕らの場合、200件から500件ほどのリストを用意することが一般的です。このリストを活用し、コンバージョン率がどの程度になるかを確認することがテストマーケティングの初期段階といえます。

さらに、テストマーケティングを実施する際には、「撤退ライン」を事前に設定しておくことが重要です。撤退ラインを明確にし、自社のリスクヘッジをどこまで考慮するかを整理することで、次のステップへの進行がよりスムーズになります。

3ヶ月でローンチするための12の実行プロセスの進め方

次に、「これをどのようなスケジュールで進めるか」という点ですが、僕らの場合は、できるだけ早いローンチを目指すことが多いです。具体的には、全体を2〜3ヶ月のスケジュールで設定しながら、それよりも早く回すことが多いです。

例えば、(STEP1の1の)「アイデア着想」は0週目からスタートします。その後、内部と外部環境の分析を行いますが、僕らはこれを同時進行することが多いのでこの工程は短縮できる場合があります。

その後、STPのブラッシュアップでは、7の「体制案/事業計画」や8の「営業資料/LP」は1週間程度で完了させることも可能です。そして、MVPを作成し、さらにテストマーケティング、サービスの実証へと進む流れになります。

新規事業の担当者がいる場合、最初にこれらのタスクをタイムラインに落とし込むことが大切です。このプロセスは約12のステップに分けることができるので、全体の流れを理解しておくことで、効率的に進めることができると思います。

主催:株式会社koujitsu

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