
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
イノベーションラボでのサービスデザインからのプロトタイピング(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
篠崎悦郎氏:みなさん、こんばんは。(直前に起こった)地震で、ちょっと今、頭の中が少し白くなりましたが。
(会場笑)
よろしくお願いします。「イノベーションラボでのサービスデザインからのプロトタイピング」題しまして、NTTデータの篠崎が発表させていただきます。本日はよろしくお願いいたします。
まず自己紹介ですけれども、私はNTTデータのアジャイルプロフェッショナルセンターに所属しております。ここ3~4年ぐらいで、社内のアジャイルの導入とか、100人ぐらいのスクラム開発でのスクラムマスターとかやっていました。昨今ではNTTグループでのアジャイル開発の推進等をやっております。
今日お話ししたいのは、昨年の7月からBeSTA FinTech Labというところに常駐しておりまして、その技術チームのプロダクトオーナー兼スクラムマスターとして仕事をさせていただいています。本日はその内容を発表させていただこうと思います。
まず、BeSTA FinTech Labというところについてですけれども、NTTデータのお客様、とりわけ地方金融機関様の抱えている課題を明確化して、課題解決するようなビジネスを創発することを目的に設立されたイノベーションラボです。
BeSTA(ベスタ)という名前の由来は、NTTデータが開発したバンキングアプリケーションのパッケージ名です。そこがスポンサーになり、ラボが成立されております。いわゆるコワーキングスペースなのですが、スペース的には本会場の半分ぐらいのところを面積を確保していて、イベントとオフィスを兼用できるようなルームになっております。
ここでは週に1~2回程度、ワークショップやイベントを開催しております。日中帯は通常業務をしているのですが、付箋を用いてアイデア出しをしたりといったことを、日常的にやっている組織です。
ここでは、今日お話しするような開発もやっています。例えば銀行業務ですと、窓口業務のロボット化みたいなことが最近では言われていまして、そういったことも行っています。
このラボで行った実証実験ですが、6月に京都で「大人の社会見学」というイベントが実施されました。60分くらい京都の地元企業への入社体験をしていただいて、そのフィードバックを受けるといった概要なんですけども。このイベントは、実は観光目的ではなくて、金融機関の方が地元企業の事業性評価の際に、財務諸表以外で地元企業を評価する取り組みとしてこのPOCが実施されました。
ほかの活動としては、ラボへの集客目的としてラボアプリケーションの開発を行っています。これはラボのユーザーでもある金融機関様向けに、金融機関のFinTechの事例を収集して提供するということをやっております。
実際にこのプロダクトの開発は、リーンUXで紹介されているプラグマティックペルソナやユーザストーリーマップを書いて、プロダクトに必要なファンクションを分析しています。
このラボの取り組みなんですけども、軸は3つあります。
一つ目は、ラボのお客様は地域金融機関や地域企業なので、そこに対しての課題やユーザーへの理解を進めるといった活動をしています。
二つ目は、課題の解決のために積極的に他社の、とくに特徴のあるベンチャー企業様との協業を検討しています。これは、自社でつくるよりもそちらを用いた方が早く結果を提供できるというところに重きを置いているからです。なので、ベンチャー企業様とのリレーション構築に力を入れています。
三つ目は、先進技術と言われている領域の技術探索も並行に進めていきます。
これらをもとに、デザイン思考を用いて地域企業の課題を解決するビジネスプラン、ないしはプロダクト開発を検討します。プロトタイプを開発して、ビジネスのプレゼンテーションを行い、フィードバックを経て事業化を進めるといった活動を行っております。
イノベーションラボはいろいろなことをやっていて、よくわからないってけっこう言われるんですけれども。活動を分析するとAARRRモデルで表現できるのではないかと考えています。ラボ自体をプロダクトと捉えてみると、ユーザーを獲得するフェーズとユーザーを活性化させるといったフェーズに分かれていると分析しております。
例えば、獲得のフェーズであれば、ラボへ訪問することを促進させるような活動ということですね。内部では「にぎわい」という表現をしているんですけれども。このにぎわいを促進する活動として、イベントやワークショップをやっております。
実際にそういったイベントやワークショップをやって、ターゲットユーザーを見つけて、そこからユーザーや事業者を巻き込んでビジネスを創発する、といったフェーズになっていきます。いわゆるデザイン思考を用いてビジネスを具体化し、ユーザーインタビューしたりとか、プロトタイプ開発を行っていきます。
私がいるところは、プロダクトの開発に重きを置いているチームです。このラボで実際にプロトタイプ開発をおこなっております。プロトタイプの開発をおこなう際には、仮説検証の種類を意識しながらバックログを作成するようにしています。
最初はビジネスモデルプロトタイプですが、POC実施としてビジネスやサービスモデルが期待通りに実施できているかをシュミレーションするために、プロトタイプ開発の必要性を検討しています。
次に、昨今よく言われているユーザーエクスペリエンスですね。ユーザーに対して、想定した効果をちゃんと与えられているかどうか。こういったところをプロトタイプで検証するといった点です。
あともう1つは、アーキテクチャーのフィジビリティです。いわゆるオープンマインドでアイデアを具体化していくので、実現性の観点も検討しなければいけないっていうのがあります。なので、ミニマムでアーキテクチャーを設計して、それを実現化をしていくことも並行して実施しています。
最後に、こういったメンバーへの意識付けや、情報共有をしていくことも重視しています。
自分はプロダクトオーナーであり、スクラムマスターも兼ねているんですけども、一番重視していることでいうと、まずはユーザーの課題を解決するということ。これを大前提にしています。実際のユーザーから、ちゃんとフィードバックを貰うこと。デザイン思考でいうところのユーザーのインサイトに耳を傾けるよう、意識しています。
あとは、バランスを取ることを前提にして、ラボに来られる多様の方々と会話をするように仕向けています。新しく3つの機能を出させていただいたんですけれども、開発メンバーにもベンチャー企業様の元に訪問したりとか、場合によっては地方金融機関様のところにおうかがいするといった行動をしてもらうように仕向けています。ユーザーと直接会話をして、どんなユーザーであるのかをちゃんと把握したり、開発作業とのバランスを考えながら割り振るようにしています。
あとは事業者目線に偏らないビジネスやサービスモデルを考えるといったところになりますね。やはり、どうしてもそういう目線から入ってしまう事があって。ビジネスだけを考えたら、それでいうまくいくだろうみたいなところがあるんですが、ちゃんとユーザーのフィードバックを受けるといったところを踏まえて活動することが重要です。
最後にキャッシュフローですね。実際に提供するビジネスモデルが、どういうキャッシュフローなのかをCVCA等でちゃんと分析する。そんなところも考えながらやっています。あとは新しいソリューションや技術ですね。新しい情報を知って、技術視点で新規のアイデアを考えられないか気を付けるようにしています。以上になります。
(会場拍手)
2025.02.13
“最近の新人は報連相をしない”という、管理職の他責思考 部下に対する「NG指示」から見る、認識のズレを防ぐコツ
2025.02.06
すかいらーく創業者が、社長を辞めて75歳で再起業したわけ “あえて長居させるコーヒー店”の経営に込めるこだわり
2025.02.13
AIを使いこなせない人が直面する本当の課題 元マッキンゼー・赤羽雄二氏が“英語の情報”を追い続ける理由
2025.02.12
マネージャーは「プレイング3割」が適切 チームの業績を上げるためのマネジメントと業務の比率
2025.02.12
何度言っても変わらない人への指示のポイント 相手が主体的に動き出す“お願い”の仕方
2025.02.13
「みんなで決めたから」を言い訳にして仲良しクラブで終わる組織 インパクトも多様性も両立させるソース原理
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.02.10
32歳で「すかいらーく」を創業、75歳で「高倉町珈琲」で再起業 「失敗したからすかいらーくができた」横川竟氏流の経営哲学
2025.02.14
報連相ができない部下に対するコミュニケーションの取り方 「部下が悪い」で終わらせない、管理職のスキル向上のポイント
2025.02.10
A4用紙を持ち歩いて殴り書きでアウトプット コクヨのワークスタイルコンサルタントが語る、2種類のメモ術
着想から2か月でローンチ!爆速で新規事業を立ち上げる方法
2025.01.21 - 2025.01.21
新人の報連相スキルはマネージメントで引きあげろ!~管理職の「他責思考」を排除~
2025.01.29 - 2025.01.29
【手放すTALK LIVE#45】人と組織のポテンシャルが継承されるソース原理 ~人と組織のポテンシャルが花開く「ソース原理」とは~
2024.12.09 - 2024.12.09
『これで採用はうまくいく』著者が語る、今こそ採用担当に届けたい「口説く」力のすべて
2024.11.29 - 2024.11.29
【著者来館】『成果を上げるプレイングマネジャーは「これ」をやらない』出版記念イベント!
2025.01.10 - 2025.01.10