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第68回:tellとsayはどう違う?(中学生の質問にガチで回答Part2)(全1記事)

同じ「言う」でも、tellとsayは何が違うの?

西澤ロイの頑張らない英語。このラジオは、英語が上達しない原因を根本から治療するイングリッシュ・ドクターの西澤ロイ氏が、英語の効果的な上達法・学習ノウハウ、英語を使って活躍している方のインタビューなどを伝える番組です。TOEIC満点を獲得し、「頑張らない」をキーワードに英語勉強法をレクチャーするロイ氏が、リスナーからの疑問に答えます。今回は、中学生から寄せられた、英語にまつわる素朴な疑問に答えます。

ヤフーニュースに載った!

西澤ロイ氏(以下、ロイ):I’m in the Yahoo! News just this morning. 西澤ロイの、頑張らない英語! このコーナーは、イングリッシュドクターの私、西澤ロイが英語に関するさまざまな話題を取り上げたり、英語を使って活躍している方々にインタビューするコーナーです。このコーナーは、社会貢献型レストラン予約アプリ、テーブルクロスの提供でお送りします。

そして、今回のアシスタントは役者でラジオDJの船川桃花さんです!

船川桃花氏(以下、船川):よろしくおねがいします。

ロイ:最初の僕の英語、聞き取れましたか?

船川:……はい。とても耳心地が良く聞こえました!

ロイ:(笑)。はい。私が言ったのは、「I’m in the Yahoo! News just this morning.」ちょうど今朝、ヤフーニュースに載りました。

船川:おめでとうございます! ロイさんの活躍が嬉しい!

ロイ:ちょうどこの『頑張らない英単語記憶法』という本が今週末から書店に並んでいくと思うんですが、そのタイミングでヤフーニュースに載っちゃいました。

頑張らない英単語記憶法

船川:素晴らしいじゃないですか!

ロイ:もううれしくて。

船川:見ましたよ、Facebook。「載ってる!?」って思いました。

ロイ:僕もびっくりです。ありがとうございます。

現役中学生が登場

ロイ:では今回は、前回の放送を聞いてくれた人ならわかると思いますが、前回中学生の拓海くんから質問をいろいろ頂いて、14個質問をいただいていました。

船川:すごい!

ロイ:そのうち5個お答えしたんですが、ちょっと難易度の高い問題が残っていて、それを拓海くんを直接スタジオにお招きして答えちゃおうというのが今日の趣旨です。ということで、拓海くんをご紹介します。拓海くん、よろしくおねがいします!

拓海氏(以下、拓海):よろしくおねがいします。

ロイ:拓海くん、簡単に自己紹介をお願いします。

拓海:はい、拓海です。中学2年で江東区に住んでいます。趣味はパズル系のゲームで、ルービックキューブとかが今は。

ロイ:ルービックキューブってアナログな。

船川:すごい。私が14歳くらいのときはテレビゲームが好きだったんですけど、あんまりそういうのはしない?

拓海:ちょっと塾の方で成績が悪くて……。

(一同笑)

船川:なるほど。

ロイ:外で見てくれているお母さんの指導の賜物ですね。

tellとsayの違い

ロイ:では早速拓海くんからの質問に答えていきたいと思うんですが、桃ちゃん1問目からお願いします。

船川:はい。「英単語を覚える時に、1つの単語にたくさんの意味があるので混乱します。『Tell』は『言う』になっているのに、『Thank you fot tell me that』は、『教えてくれてありがとう』と訳してあります。でも『教える』という意味は書いてありません」。

ロイ:うーん。これ、よくありますよね。英単語にはたくさんの意味があってよくわからないと。

船川:よくわからないんですよ。

ロイ:やっぱり桃ちゃんもそう?

船川:わたしあんまり英語が得意じゃなかったので、中学生の時のテストで38点でした。

ロイ:いいね〜。もう1点だったらサンキューみたいな。

船川:そうですね。惜しかったな〜(笑)。

ロイ:ここで、「Tell」が「言う」なのは日本語訳に過ぎないんですよね。辞書っていろんな日本語訳があって、「Tell」だったら「言う」もあるし「教える」もあるし「命令する」もあるし、いろんな日本語になっちゃうんですよ。それがどこまで載っているのかは辞書の大きさによるので、大きな辞書だったら全部載ってるだろうし、小さな辞書だったら質問してくれたように「教える」が書いていないとか。

だから「言う」もあれば「教える」もあれば「伝える」もあれば「命令する」もあるわけですよ。日本語に訳しちゃえば。ここで大切なのは、英語を英語のまま理解することです。

船川:なるほど。

ロイ:だから、我々が学んでいるのは英語という外国度なので、日本語じゃないわけですよ。外国語は日本語と物事の捉え方がちょっと違うんですよね。だからその英語のまま捉えないといけないんです。

船川:英語のまま捉える。

ロイ:って言うと難しそうに感じるかもしれないんですけど、結局子どもでも身につけられるように言語はできているので、素直な感覚で感じてもらうと理解しやすいんです。逆に下手に日本語で「訳はこうなんだ!」って考えると逆にわからなくなってしまいます。だから「言う? 教える? どういうこと?」となってしまうのは日本語に振り回されてしまっているからというか。

船川:へえ〜。だそうです。

ロイ:(笑)。じゃあTellってどういう意味かと言うと、基本的には「伝えること」だと思ってください。人に対して何かを伝えるというのがTellなんですよ。だから、Tell meというようにTellの後に人がきたら、その人に伝えているんだという感じの意味なんです。例えば伝えることが、例えば「窓を開けるように伝える」という場合には、それは命令することになるじゃないですか。「tell him to open the window」となったら、「彼に窓を開けるよう伝える」。それは結局「命令する」と日本語に訳せるわけです。

船川:なるほど〜。

ロイ:ただ、もともとTellは「伝える」と言っているだけなんです。そんな感じでその単語の元々の意味をしっかり感じてもらうと、英語はすごく理解しやすくなります。

船川:わかりやすい!

ロイ:ちなみに「Tellは言うと書いてある」って最初に言っていましたが、「Say」っていう単語もありますよね。「Say」も「言う」って訳されるわけです。じゃあ「Say」はどう違うかと言うと、Sayはその後の発言内容を伝える言葉で、例えば「say yes」の場合には「イエスと伝える」、「say hello」という場合には「ハローと伝える」。

例えば僕が桃ちゃんに「Say yes!」と言ったら。

船川:Yes!

ロイ:そうそうそれそれ。っていうふうに発言の内容を言うのが、say。人に伝えるという気持ちで言うのがtell。っていう説明でどうでしょう?

拓海:わかりやすくてありがたいです。

ロイ:よかった〜。1問目、クリア!

拓海:ありがとうございます。

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