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LINE WORKSがIoTソリューションを加速させる可能性(全1記事)

2019.03.27

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ユーザーにITリテラシーを求めないUI設計の強み 「LINE WORKS」ではじめるIoTソリューション 

提供:ワークスモバイルジャパン株式会社

2019年2月20日、セルリアンタワー東急ホテルにて「KCCS IoT Conference 2019」が開催されました。これはグローバルIoTネットワークの「Sigfox」の現在地を確認し、さらにこのサービスを使ってIoTを実現すべく一歩踏み出したさまざまな企業が、自社の事例を紹介するカンファレンスです。Sigfoxのチャネルパートナーが連続でプレゼンを行うセッションでは、ワークスモバイルジャパン株式会社の代表取締役社長 石黒豊氏が登壇。「LINE WORKSがIoTソリューションを加速させる可能性」と題し、もはやビジネスインフラとなった LINE WORKS の IoT事例を発表しました。本記事ではその全容をお送りします。

ビジネス版コミュニケーションインフラ「LINE WORKS」

石黒豊氏:ワークスモバイルジャパンの石黒でございます。プレゼンテーションを始めます前に、まず主催のKCCS様に、今回このような機会をいただきましたことを、御礼申し上げたいと思います。ありがとうございます。

私からは(スライドの)タイトルに出ておりますが、私どもが提供しております「LINE WORKS」を使って、IoT(ソリューション)を加速させる可能性があるのではないかというところを(お話しいたしますので)、ご存じのない方はぜひ今日の気づきとして印象に残していただけたらありがたいなと思っております。

と言いましても、私どもワークスモバイルジャパンあるいは「LINE WORKS」をご存じない方に関してはまず「何だ?」というお話だと思います。

先ほどご案内をいただきましたが、私どもはLINEと兄弟会社にあたります。LINEは、ご存じの方も多いと思います。私の記憶では最新で7,900万人ぐらいの方に日本でお使いいただいているという、個人向けのチャット……メッセンジャーサービス、あるいはそれに付帯するようなサービスをご提供しているところです。

それに対して私どものワークスモバイルジャパンが提供しております「LINE WORKS」と言われているものは、まさにその「仕事用」という位置づけになっております。企業様にお仕事で使っていただくコミュニケーションインフラとして、ご利用いただくようなものになります。

LINEと変わらないUXが、導入しやすさにつながる

ユーザーエクスペリエンスという観点では、LINEとほとんど見た目が変わりません。操作性もほとんど変わりません。ただ企業でお使いいただくという観点においては、ユーザビリティにプラスして管理性あるいはセキュリティ機能がなければいけません。それは、企業の利用に堪えうるものでなければいけないということがあります。

そのようなものも備えたかたちで、ユーザー側のユーザビリティ・ユーザーエクスペリエンスを確保しながら、もう一方の管理性・セキュリティ機能も両立しているサービスだと受け取っていただければけっこうでございます。

実際に、1つの企業内でコミュニケーションツールとしてお使いいただく……まぁメールと併用されて使っていただくケースが多いのですが。もちろん企業間でもコミュニケーション(ツール)としてお使いいただくこともできますし、「人と人」だけではなく、今日のテーマにも即すると思いますが、APIなどを使って「アプリケーションと人」といったコミュニケーションもできるようなかたちになっています。そのあたりを、このあと少しお話しさせていただければと思います。

そのような、ユーザビリティと企業での利用に堪えうるセキュリティ・管理性が両立されていることもありまして、去年の8月に発表されていますが、富士キメラ様の調査データとして、日本での有料版ビジネスチャットではシェアNo.1をいただいております。

そこから数ヶ月経っているものの、このあとのスライドでご紹介しますが、直近1年だけでも私ども(のツールを)非常に多くのお客さまにお使いいただいておりますので、このシェア率はもう少し引き上がっているのではないかと自社調べでは思っております。

他社IoTソリューションとの連携

具体的にはこちらのスライドに挙げておりますが、いろいろな業種業態のお客さまでも、非常に多くご利用いただいております。

先ほどのお話ではないですが、単体でコミュニケーションツールとしてご利用いただくだけではなく、いろいろなアプリケーションと連携してお使いいただくという使い方もしていただいております。

その「いろいろなアプリケーション」というものも、例えば「SAP」や「Salesforce」といったグローバルベンダーのアプリケーションもありますし、例えばCybozuさんの「kintone」といった、ローカルベンダーさんとのアプリケーション連携もできます。もちろん企業さんが個別に有するアプリケーション……独自アプリですね。そのようなものとも連携するかたちで、お使いいただいております。

今日のテーマはIoTですが、すでにかなりIoTの活用をしているような業種・業態もありますし、これから進んでいくだろうといった業種・業態のお客さまにも、すでに私どものサービスをお使いいただいている。このあたりは親和性がますます増していくのではないかなと考えております。

それでは本題の、「IoTソリューションと私どもの『LINE WORKS』を、どのようにかけ合わせていったらいいんだろう?」というお話に移っていきたいと思います。

IoTにおけるネットワークとデータ収集の領域は「Sigfox」におまかせ

「IoT」と一言で申し上げても、左側の「センサー」から右側の「通知・レポート」にいたるまで、非常に幅広い分野、あるいはエリアがあると思います。

このように全体をワンストップでワンベンダーが提供してくれることは、なかなかやはりしんどい部分がある。「アプリを構築しましょう」「ソリューションを作りましょう」と言っても、ワンベンダーというのは、なかなかけっこう厳しいんですね。もちろん、KCCS様のような体力があればできるのだと思いますが、普通はなかなか難しいということがあります。

さらに昨今クラウド化がどんどん進んできていることもありますので、それぞれの分野に得意な方々、プレイヤーがいると思います。そのような方々と連携をしていく、餅は餅屋で組んでいくということをすれば、自社で作り込まなければいけない部分を非常に狭めて、特化させてエッジを利かせていくこともできます。当然、時の流れあるいは会社の戦略に応じて、クイックに機能を開発したりアップデートしたりすることも、可能になってくるのではないかと思います。

今日お話がありましたが、「Sigfox」というものをみなさまにお使いいただくことによって、「ネットワーク」と「収集」の分野に関しては「もう、そこにおまかせ」ということができるんだと思います。

それでは「LINE WORKS」はというと、実は出し入れの両方ができます。この中で言うと「通知・レポート」。プッシュで受け取る側ですね。IoTソリューション側からするとプッシュで出す側、ユーザーからすると受け取る側としてお使いいただくかたちになります。

ただ、この「通知・レポート」の部分に関しては、だいたい今ここに挙げたような「メールで出し先として使っています」「メールを使っています」あるいは「専用アプリを使っています」という企業さんが多いのではないかと思います。

私ども(のもと)に多くのお客さまがご相談にお越しいただいているのですが、メールだと、やはりふだんのビジネスコミュニケーションとしてもかなり頻繁に使っていることがあるので「埋もれてしまって、気づくのが遅くなる」。つまり、対応が遅くなるということなので(それを改善したいということで)ご相談いただくお客さまもいらっしゃいます。

分析フェーズに集中したソリューション開発が可能になる

一方、専用アプリです。まず、専用アプリを作っていただく。最初は「作ろう!」と熱をもって作り始めて、できあがって使い始めるところまではいいのですが、ユーザー側からしてみると、専用アプリがいっぱいできてしまって、使い分ける(ことが難しい)とか。そもそも画面上に(アプリが)いっぱいになってしまうこと、あるいは操作性が(複雑で)非常にITリテラシーを求められるということも含めて、やはり「なかなか使いづらい」、あるいは「浸透しにくい」と悩まれているIT部門の方も、実はいらっしゃるんです。

当然のことながらアプリを作ってしまうと、「いろいろな機能を付け加えましょう」というときには、自社でやらなければいけない。あるいは、運用管理をしなければいけないというコストや目に見えるもの・見えないものを含めて、かなり高負荷になってくると言えると思います。「ここの部分に、『LINE WORKS』はいかがでしょうか?」ということが、本日みなさまにお伝えしたい内容となります。

「LINE WORKS」(の概要については)、先ほど冒頭でもお話しさせていただきました。社内のコミュニケーションツール、あるいは社外とのコミュニケーションツールとしてお使いいただけて、ふだん使いもしていただけるものです。そもそもプライベートで使っているLINEと同じようなUI・UXなので、まず「誰かに習わなければ使えない」というものではないという点と、(大量のメールのように)埋もれずにしっかりと早々に認知ができて、ネクストアクションが起こせるという点。そのようなものが特徴として挙げられると思います。

3つ目にちょっと書いてありますが、先ほど申し上げた出し入れの両方の機能をもっておりますので、プッシュでなにかを要求して情報を出させるという使い方もできるようになっています。

具体的にはこのような感じですね。

倉庫の温度を知りたいということで「Aエリアの温度を教えて」と言うと、botからそのときの温度・湿度の情報を返させる。あるいは時系列でのグラフを一緒に返させるようなことも、もちろんできるようになっています。あるいは、あるしきい値を設けておいて、そのしきい値を超えた異常値を検知したときだけ、プッシュを出させるようなこともできるようになっています。

このようなような使い方をしていただくことで、先ほど申し上げたネクストアクションを、とてもすばやく行うことができるようになります。

ですから、「ネットワーク」「収集」のところは「Sigfox」、「通知・レポート」のところは「LINE WORKS」を使って行っていただくことによって、その他の「分析」や設計等のフェーズに関して、かなり集中して機能・ソリューション開発ができることになります。

ユーザーに過度なITリテラシーを求める時代ではない

2つほど、実例をご紹介したいと思います。

1つ目はセカンドファクトリー様です。これは飲食店などを運営されている企業様なのですが、店舗運営としてのIoTソリューションでご活用いただいている例になります。昨年の夏、実は湘南の海の家で実証実験をやっていただきました。それがうまくいったこともあって、そのあと実際の固定店舗でもご利用いただいているのですが。

例えば、真ん中の下に「シャワー」「トイレ」と書いてあります。海の家だけではなく普通の飲食の店舗でもそうだと思うのですが、例えば使っていようが使っていなかろうが、1時間に1回トイレの個室を全部掃除しにいくことは普通のやり方です。(それに対して)トイレにセンサーを設置して鍵の開け締めですとか、そのようなものをカウントしていき、例えば「10回使われたトイレの個室は掃除しにいく」ということをやっていただきました。

「『実際に使っていようが使っていなかろうが(掃除する)』というかたちとは違って、必要なところだけ必要なときに行くことができるので、やはり従業員の働き方を大きく変えることができて、効率化ができた」とお言葉をいただきました。

また海の家は軽食を出すと思います。注文が入ってあるメニューを提供すると、ある食材がなくなっていくことになりますが、それをしっかりと管理していきます。あるメニューが10個オーダーされたら、ある食材群がなくなっていくことになるので、自動発注をかける。あるいは、「なくなりましたよ」と通知を出すこともできるかたちになります。

また飲食の場合には、日々の売上あるいは動向がすごく大切で、次の日の経営・店舗運営にすぐ反映できると、非常に売上が変わってくる部分もあるんです。ですから経営層には、毎日店が閉まったタイミングで速報値、あるいは警報値を出す。異常値があるかどうかを教えることによって、非常にスピード経営ができているというかたちで、実際に店舗運営も変わっていったと聞いています。

今お話をさせていただいたように、リアルタイムに情報を掴んでそれをスピード経営に活かしていく。ただそれを実現するためには、「使っていただくユーザー側に、ハイスペックなITリテラシーが求められます」では、もうダメだと思うんですね。やはり、ユーザーフレンドリーなUIを使って、誰でも操作できるということではないと、このようなものは実現できないとおっしゃっていただいています。

効率経営で実現した養豚のスマート化

2つ目の例は、協同ファーム様です。これは、私どもの「LINE WORKS」を組み合わせたIoTで「養豚のスマート化」を実現されている会社様になります。

ここにちょっと書いてありますが、水や餌の補給、あるいは温度・湿度・CO2。これらがしきい値を超えたときに、センサーによりプッシュで適宜お知らせをもらえるようになったので、やはり「定期的に豚舎を見回りに行かなくても済み、必要なときだけ、実際にその作業をするという効率経営・運営ができるようになりました」というお話もいただきました。

これも先ほどと同じように、小難しいUIでは使えない。誰もが使える、あるいはPCではなくても使えることが、やはり求められている。それにフィットできるものが、このようなかたちで使われていると考えております。

「LINE WORKS」を「通知」というフェーズで使っていただくメリットをいくつか挙げましたが、そもそも情報の出し入れという部分に関して、「LINE WORKS」は基本機能をもっております。それを、自由に引き出して使っていただきさえすれば、アプリケーションの開発というところは非常に最小化できる、あるいはハードルを低くできるということが、1つ言えると思います。

先ほどお話しさせていただいたAPIで連携をしていただくことによって、うまくその他の部分との連携を図っていただけますし、その他の部分に工数あるいは運用も含めて割いていただけると言えると思います。もちろん、PoCも一部だけ実施することも可能になります。繰り返しになりますが、分析やサービス設計に集中できるということになるかと思います。

「LINE WORK」の利用は、まず無償版から

「お高いんでしょう?」と思われる方いらっしゃいますかね? もちろん有償版をお出ししていますので、それなりの金額……まぁ、みなさまからするとたぶん安い金額になりますが。(それなりの金額)ではお使いいただけるようになっていますが、「最初から、お金を払うのもね……」という方もいらっしゃると思います。無償版をご提供していますので、ぜひ無償版からご利用いただくことから、始めていただいてもけっこうでございます。

ただ、有償版と無償版で、少し管理機能が制限されてしまっている部分がございますので、「ちょっと、詳しい話を聞いてみたいな」という方がいらっしゃいましたら、KCCS様のブースに弊社の説明員も立っておりますので、ぜひお声がけいただければと思います。名刺に「LINE WORKS」のロゴが入っていますので、見つけていただきお声がけいただければと思います。

私からのプレゼンは以上になります。ぜひ「LINE WORKS」をIoTのソリューションの一部としてご利用いただくことも、ご検討いただければと思います。ご清聴ありがとうございました。

(会場拍手)

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