2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
提供:株式会社JTBコミュニケーションデザイン
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奥田浩美氏(以下、奥田):みなさん、こんにちは。今日は「ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット」のミートアップです。今回のミートアップは「ヘルスケアと女性」を軸にして、私が企画をさせていただきました。ウィズグループ代表の奥田と申します。よろしくお願いいたします。
(会場拍手)
私は今までに起業を4回していまして、IT系でずっとやってきました。ここ5年ほど、私自身が老老介護の両親を看るということで、ずっと九州に飛んでいく生活をしていて、さらに子どもを産んだ時に、子どもが病気になったりという状況のなか、いつも育児や介護を並行して2社ほど経営してきました。
そんななか、最近の私たちの生活は、喜怒哀楽がすべて周囲にあふれているのに、なぜ研究所や会社など、なにかを作る場所はきれいなオフィスや空間で作られていて、“きれいな行動”だけが認められるような場所ばかり、そんな場だけで、ものを作っていていいんだろうかと思いはじめました。もっともっと、私たちの中には困ったこと……例えば高齢者の失禁だったり、体調不良だったり、そういう喜怒哀楽の「怒哀」みたいなものにあふれています。
私たち女性が、そのケアの多くの部分を担ってきただけに、課題を表に出さず、きれいなところですべての製品が作られてきたんじゃないかという思いが、私が今日のこの会を企画した根底にあります。
ですので、女性だけがなにかを考えるのではなく、今まで女性の分野・ケアの分野で困っていたことを社会の表に出して、それを男女関係なく作っていくような場が作れたら……ということで、今日は男女関係なくお越しいただいて、一緒に「私も、この分野だったらなにかを持ち帰って作れるかもしれないな」という場にしたいと思います。
今日はパネルディスカッションというよりは、今、日本で起きている、世界で起きている流れを5分ずつ発表していただきながら進めていきたいと思います。
今日のテーマは「未開拓の市場を狙え-女性を中心に考えるヘルスケアビジネス」。まさに世界的には医療・ヘルスケア分野で、次から次へと女性による女性の分野のサービスが生まれてきています。
奥田:まず、小西千尋さんにお話をしていただきたいと思います。内容は「ヘルステック・フェムテックなどの世界的潮流」ということです。それでは、千尋さん、よろしくお願いします。
小西千尋氏(以下、小西):奥田様からご紹介にあずかりました、一般社団法人「国際ヘルステック協会」代表理事の小西千尋と申します。本日はよろしくお願いいたします。
ご紹介いただきましたように、私はアメリカのNPO法人「Healthtech Women」の日本支部の代表を務めています。まず簡単に、アメリカで今、どういった活動が行われているのかをご紹介いたします。
Healthtech Womenのミッションとして、We are 「A GLOBAL COMMUNITY」「SUPPORTS WOMEN」「IMPACTING HEALTH TECHNOLOGIES」というミッションを掲げて活動している団体です。主に女性をターゲットにしていまして、ヘルスケア領域でどういった最先端のITが活用できるのか(を考えたり)、またそういった知識を得たり、教育ができるようなプラットフォームです。
実際にアメリカで行われてきたイベントなのですが、2014年に設立してから50以上ものセミナーを開催しまして、100名以上もの女性スピーカーを輩出してきたところが一番の特徴です。登壇者の90パーセント以上のスピーカーが女性という、大変パワフルな団体です。
オフラインとオンラインの両方でコミュニケーションを図っていまして、アメリカでは2万人を超えるメンバーが務めています。
取り扱っている題材ですが、ブロックチェーンをヘルスケア領域でどのように活かせるかや、VR・ARの技術をどう活かせるか、また女性疾患にフォーカスを当てて、家族計画を立てるといった題材など、幅広く扱っています。
日本では昨年9月に、後ほど登壇する吉澤と、この「Healthtech Women Japan」を設立いたしまして、マンスリーセミナーでさまざまな女性……ヘルステック分野でのCEOの女性など、さまざまな方面で活躍されている方を招聘してイベントを開催しました。
題材といたしましては、オンライン診療とAIに関するトピックや、行動変容を促すような生活習慣病改善アプリに関してです。また、デザイン思考をどのようにヘルスケア領域に活用できるかというワークショップ形式のセミナーなども開催しました。
ちょうど昨日になりますけれども、日本橋のLINK-J様で、今日ご参加いただいている曽山(明彦)様に協賛いただきまして、イスラエルから約10名の女性のヘルステック起業家を招聘して、イスラエルのヘルステック市場の最前線についてのセミナーを開催いたしました。
小西:本日このような場を設けさせていただきましたが、このニッチな「ヘルスケア×女性」という市場は、かなりポテンシャルのある、ヘルスケアの領域を大きく変える可能性のある市場だと考えています。
今日ご参加いただいたみなさまから、いろいろと身近な(課題を)解決できるようなアイデアをシェアいただきながら、この場を活かして、これから新たなビジネスを生み出す方が出てきてくださるといいなという願いを込めています。
ここまで、私どもの団体の説明をさせていただきましたが、今日は「FemTech」……Female×Technologyの造語なんですが、実際に世界的なマーケットでどのようなサービスが注目されているかを少しご紹介したいと思います。
女性疾患に着目をしました。例えば月経週間の管理をするようなアプリケーションであったり、月経関連のプロダクトです。また、女性向けのセックステックもかなりアメリカでは市場として伸びています。そういった分野であったり、不妊治療関連のサービスなど、かなり幅広いサービスが出てきています。
Rock Healthという団体が2017年に出しているサーベイの結果なのですが、投資額で見ても、100億円を超えるような投資を集める女性疾患関連サービスを提供しているスタートアップが増えてきています。
ニューヨークの会社などは、不妊治療関連サービスを企業向けや個人向けに展開しており、こちらも100億円以上の投資を集めて注目を浴びています。
ほかの事例をご紹介しますと、自宅でも女性がホルモン検査を受けられるようなサービスを展開している企業。搾乳機を下着の下でハンズフリーで使えるというようなものを展開している企業。また、女性向けに特化したオンライン診療を展開している企業と、本当にユニークで女性ならではの視点で開発された医療機器やサービスが増えてきています。
ですので、本日は8名の女性のヘルステック分野のリーダーに集まっていただきましたが、女性だから気がつくヘルスケア領域での課題がたくさんあると思っていますので、今日はそういった課題意識をみなさんに共有いただく場になればと思っています。ありがとうございました。
(会場拍手)
奥田:ありがとうございました。
奥田:ここから1人1問ぐらいずつ、2人から聞こうと思っています。私からの質問は、さきほどカオスマップを見せていただきましたが、あそこで「まだ日本ではまったくないよね」という分野について、わかる範囲で「ここがブルーオーシャンです」みたいな部分を教えてください。
小西:そうですね、今、吉澤と口を揃えて出たのが、やはりセックステックですかね。
奥田:なるほど。
小西:昨年、エマ・ワトソンさんがこのセックステック関連のサービスを、かなりプロモーションされて。今までは、女性がセックステックに関して、公の場で語ることすらタブー視されてきた分野だと思うので、そこはまだ日本には来ていない風潮かなと。
奥田:わかりました。
吉澤美弥子氏(以下、吉澤):あとは、不妊治療という部分でいうと、ファミワンや本日この後のピッチにもご登壇いただくライフサカスといったスタートアップが日本でも出てきているかなとは思います。アメリカでトランプ大統領が当選した後、人工妊娠中絶の保険のカバレッジを外すという発言をしたこともあって、避妊をサポートするようなサービスが一気に出てきて調達をしている印象でした。日本においては、不妊治療ほど避妊のサービスはまだでてきていない印象なので、そこもまだまだブルーオーシャンだなと感じています。
奥田:私もそれはすごく感じています。去年、500 startupsのアクセラレーター「500 KOBE」を神戸でやったんですが、シリアルアントレプレナーの女性がメンターで来ていて、「次はセックステックだ」ということでご自身で始められたんですよね。ちょうど1年前ですが、まだ日本では考えもしない分野なんだなと私も思いました。
理佳さん、なにか質問とか意見とかありますか?
横山理佳氏(以下、横山):私からは、アメリカのこういうFemTechは、かなり社会課題に突っこんでいるな(と思っています)。一方で、卵子凍結のような、少し倫理観、倫理的な問題も入ると思うんですが……このような米国のベンチャーは、どのようにその倫理的な課題をクリアしているのでしょうか? 政府に交渉するとか、いわゆる企業協働とか。
吉澤:卵子凍結は病院の凍結卵子の保存を代行するベンチャーがあるなと思ってすこし見ていてくらいで、いわゆるスタートアップでは参入しているイメージがなかったので正直わからないです。
倫理観が関わってくる周産期のスタートアップでいうと、胎児の先天的な遺伝子疾患の確率をお母さんとお父さんの遺伝子検査から示してくれるという、Counsylっていうスタートアップは以前より注目しています。倫理的な問題も問われそうな会社なんですけれど、そこのは単に遺伝子検査をやるだけではなく、そのあとの小児科医の相談もきちんと会社として提供しています。
仮に先天性疾患の可能性が高くても、産みたい方をサポートしたり、産まない判断をするお父さんやお母さんをちゃんとサポートする体制を作るところが、今のアメリカで(新しく)出てきている会社でもしっかりとがんばっているところかなとは思っています。
横山:ありがとうございます。今まさに、これからバイオベンチャーが尖っていくところかなと思っていて、出生前診断のマーケットがちょうど広がっているので、かなり参考になると思います。
奥田:なんかこの話題だけで1時間ずっと話せそうな気がしますが(笑)、今日は私たちも前座のような位置づけとして、どんどんみなさまにテーマを投げかけていく役目ですので、次は手短かに、投資の面からの話題に移りたいと思います。
奥田:次は(吉澤)美弥子さんに、自己紹介と「女性×ヘルスケアベンチャー」の投資的視点からということでお話をいただきたいと思います。
吉澤:今、ご紹介にあずかりました吉澤美弥子と申します。「Healthtech Women Japan」を小西と一緒に立ち上げたメンバーでもあるんですけど、本業でいうと、500 Startups Japanというベンチャーキャピタルで働いています。
500ではヘルスケア以外にも投資をしていて、不動産業界だったり、それこそFinTechなど、かなり堅い業界をいろいろ見ているんですが、もともと自分が看護学部出身ということともあり、学生時代から「医療の問題をどうやったらテクノロジーで解決できるだろう?」と考えていたので、やはりヘルスケアは自分の中でもかなりの注力テーマとして見ています。500では、KAKEHASHI、KURASERU、Dentalight、加えて非公開企業の計4社のヘルスケアスタートアップに投資をしています。
先ほど小西からFemTechの話をしましたので、私からはヘルステックというもう少し広い業界の中で、女性がどう関わってきているのかをお話ししたいと思います。まずは、ヘルステックの立ち上がりから今年にかけてのトレンドをざっくりとご説明します。
ここにいらっしゃるみなさんは、ヘルステックという言葉はすでにご存じかなと思います。ヘルスケア業界でさまざまなテクノロジーをかけ合わせて医療業界をサポートしていくマーケットです。
「インターネット×ヘルスケア」「バイオテクノロジー×ヘルスケア」というところで、さまざまな産業が出てきており、必ずしもスタートアップやベンチャー企業だけが関わっているわけではありません。
最近の特徴でいうと、非医療系の大企業もこの業界にたくさん入ってきています。例えば、Amazonは昨年、アメリカでヘルスケアの子会社を立ち上げていたり、かなりテクノロジーに強い会社が医療業界に入ってきていたり、民間の医療保険会社もテクノロジーソリューションの会社に投資をしたり、事業提携をしている。それが今のアメリカの状況になります。
吉澤:こちらのグラフはヘルスケアベンチャー企業への投資額の推移を示しています。2011年以降継続的に増加していることがわかりますが、これはベンチャー業界全体のベンチャー投資額自体が継続的に伸びているので、その推移とだいたい一緒なんですね。ただ、ベンチャー業界全体としては2016年の調達額が伸び悩んで前年を下回ったんですが、ヘルスケアベンチャーの調達はこの年も順調に伸びていました。
2011年以降に急激にヘルスケアベンチャーの投資金額・投資数が伸びた理由としては、やはりオバマケアの影響が大きかったと思います。オバマケアの大きな特徴の一つに社会保障で担えきれないところを民間企業が担っていくというものです。民間企業も既存の大きな会社だけではなくスタートアップやベンチャー企業が医療業界に参入していくようになったため、投資家もたくさん投資をしています。
投資家自体も元ドクターや医療業界に精通したキャピタリストが増えて、ヘルスケア・医療業界に特化した専門の方が出てきています。
ヘルステックという言葉が出てきてから、2010年代後半にかけてどういうトレンドの推移があったか。実はもう、1990年代に「ヘルステック」という言葉が一度定義されていて、その時はいわゆる「インターネット×ヘルスケア」でした。よって、いわゆるウェブサイトを使ってヘルスケアの業界を変えていこうという会社が多く出てきています。
吉澤:ここで2018年のこれまでの動きをお話したいと思います。
少し前まで消費者向けのヘルスケアサービスはマネタイズが難しいと言われて、フィットネスやC向けのヘルスケアサービスはいったん落ち着きを見せていたんですけど、ここ数年で消費者向けサービスでも大型の調達を行うユニコーン企業がでてきて、また盛り上がってきているところがすごく特徴的かなと思っています。
その中でもおもしろいなと思った領域でいうと、メンタルヘルスです。メンタルヘルス両機はは、投資家はあまりポジティブな印象を持っている分野ではなかったです。理由としては、精神疾患を持っている患者さんにオンラインでアプローチしても、エンゲージメントを維持できるのかという最大の懸念がありました。
しかし今年に入って、非常に大きな投資がされるようになったり、一流の投資家がメンタルヘルスのソリューションを展開しているスタートアップ投資しています。臨床的な数字がよくなっているのかを、いろいろな会社が表に出すようになっています。
ここまで、ヘルスケアのスタートアップのお話で、女性のことはまったく触れていなかったんですけど、女性起業家についてもお話ししたいと思います。
吉澤:正直に申し上げると、私たち、500 Startupsとしては、女性起業家であることがポジティブにもネガティブにもならないというか、投資判断にまったく影響しないんですね。ふだん「女性起業家」や「女性投資家」というテーマで登壇や取材をお願いされるとを、正直普段はあんまり意識してないので「なに話そう?」みたいな感じになります。なので今回も少し悩んだんですが「成功している会社の創業メンバーをみてみると、実際に女性の起業家が出てきていますよ」という部分を少しだけご紹介したいと思います。
全スタートアップ企業のうち、女性創業者がいる会社の比率自体は2009~2016年で5倍になっているんですけど、実はそのあとはずっと横ばいというのが今の状況です。スタートアップの定義にもよるんですけど、ベンチャーキャピタルが出資の対象にする会社の中で、だいたい17パーセント程度が女性の起業家というのが今の状況です。
しかし、ベンチャーキャピタルが実際に出資した件数に対して、(そこが)女性起業家による会社だった割合は、非常に少ないのが現状で、だいたい4.5パーセントです。調達額でみてみると、全体の調達額のうち1.9パーセントが女性起業家による調達でした。
いわゆる外部資金をガンガン入れて急成長を目指していく会社の中でいうと、やはり女性起業家の比率は低いのが、このベンチャー業界全体の状況です。
実際に資金を調達した会社の中を見てみると、医療業界、ヘルスケア業界、ウェルネス業界の業種が非常に大きいということが、このFortuneさんが出しているデータ(でわかります)。
教育業界も非常に多いです。スライドにあげた10社のうちの5社がヘルスケアの会社で、2社がウェルネスの会社。いわゆるヘルシーフードなどを提供している会社です。女性起業家の中でもヘルスケアは非常に相性がいいというか、大きな会社を目指す女性起業家の中でヘルスケアは非常に多いです。
吉澤:では、実際に成功しているヘルスケアのスタートアップで、女性起業家の会社というと、23andMeの一択だなと私は思っています。ご存じのとおり、企業価値はすでにユニコーンになっていて、全世界の遺伝子検査サービスを牽引している会社です。
同社は数年前にFDAからの警告文書を受け取るなど規制の介入もあったりはしたんですけど、現在はむしろその基準をしっかりとクリアしていくことで企業の価値がより認められるようになっています。今年の3月には「特定の遺伝子変異による乳がん、卵巣がんおよび前立腺がんのリスク検査ができる初のD2C遺伝子検査サービス」として認められています。
もう1社、ユニコーンで女性ファウンダーがいるヘルスケアの会社として「Outcome Health」もあります。こちらは共同創業者の方が女性で、院内にサイネージディスプレイを設置して、患者さんとドクターのコミュニケーションをより円滑にする会社です。
私からは以上になります。ありがとうございました。
(会場拍手)
奥田:ありがとうございます。
奥田:海外でも今、女性の起業家が約10パーセントということでした。今、数字がないままお話しいただくのはつらいかもしれないのですが、日本はどんな感じの……パーセントは出なくてもいいんですが、増えているのかどうかみたいな感覚はお話しいただけますか?
吉澤:比率でいうと1割ぐらいは、女性起業家とお話ししている印象ですね。弊社では、実は妊娠中のファウンダーに投資した実績がメディアに取り上げられたこともあったり、弊社のチーム自体が女性比率が高いこともあり、他のVCさんよりはもしかしたら女性起業家さんからの連絡は結構多いほうかもしれません。
奥田:それは、御社としては高いほうだと思うんですけど(笑)。
吉澤:そうですね、高いかもしれません(笑)。
奥田:例えば、私は今回のヘルスケアベンチャー・サミットや展示会の審査などをやっているんですが、100社を採択して、「女性起業家がいるかな?」と思って見ると、2人とか、そんな状況なんですよね。このベンチャーサミットの中の展示ブースを1個1個見ていくと「あれ、女性のファウンダーっていないよな」というのが本当に今の現実です。
次にこういう世界に向かっていくにあたって、投資側や起業家側に、なにかアドバイスとかはありますか?
吉澤:女性起業家さんや女性経営者さんでいうと、もしかしたら結構数いらっしゃるのかもしれないです。一方でTHEスタートアップというか、外部資金を入れて短期間で成長を伸ばしていくような、リスクを取る経営スタイルをする起業家となってくると、だいぶ減るのかなとは思っています。
個人的には、必ずしもすべての経営者さんにとって、VCから調達をして、急成長を目指すのがいい選択肢とも限らないと思っています。そこはきちんと女性起業家が経営やVCからの調達におけるリスク等を学んだ上で、その選択肢としてベンチャーキャピタルと話して調達していくのであれば、非常にいいかなとは思います。
経営の勉強や情報提供は、私たちとしてもまだまだ足りていないところです。ほかのVCさん含め、例えば専門の弁護士さんも、女性起業家が参加しやすい雰囲気で、ファイナンスの勉強会など経営のリスクをどう伝えていくかといった機会を提供するのが一番大事かなと思っています。
奥田:私もそう思います。私自身、若干エンジェル投資をしているんですが、いつも気づくのが、ファイナンスの知識がぜんぜんなくて、調達するということ自体の知識がゼロみたいなところで起業をして、調達してしまってから「あれ、こういう意味だったんだ?」みたいなことに気づく人たちがとても多いので、私も勉強会などはこれからも開こうと思っています。
株式会社JTBコミュニケーションデザイン
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