2024.10.01
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テーマ「ゆう活」について(全1記事)
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堀潤氏(以下、堀):さぁ、若新さんお願いいたします。
若新雄純氏(以下、若新):「ゆう活」
堀:かわいい絵がきました!
脊山麻理子氏(以下、脊山):慢性化する長時間労働の抑制に向けて、国家公務員を対象に実施する夏の朝型勤務「ゆう活」がきのうからスタートしました。
堀:若新さん、絵上手ですね。
脊山:かわいい。
堀:「ゆう活って、なあに?」政府が奨励する新しい夏の働き方。8月終わりまでの2カ月間、勤務時間を1〜2時間前倒しします。長時間労働を抑制して、家族や友人などと過ごす時間の確保が目的。
ネーミングには、いろんな意味が込められているらしい、と。
「ゆうやけ時に」「悠々とした時間が生まれる」「友人と会える。遊ぶ時間が増える」「家族で過ごす優しい時間ができる」「新しい人・モノ・ことと自分が結ばれる」ということで。
今まで、例えば「9時から勤務しましょう」という人は、2時間ぐらい前倒しして、7時くらいから勤務と。早く上がった時間を、皆さんのプライベートに当ててください、新しい活動に当ててください。
つまり、もし皆さんの勤務が、普段9時からだったと。7時から働きますと。番組が観られない! ってね、モーニングCROSSが(笑)。どういうことですか! っていう話なんですが。それは置いておいて。若新さん。
若新:僕は、「なぜ、朝早くしようとするのか?」っていうのは、全く民族性に合ってないと思って。自分のことではなくてですね。
すごく残念だと思うのは、省庁の皆さんは、多分7時になったら絶対行くと思うんですよ。7時に。なぜかって言うと、それは、時間にきっちりしているからっていうよりも、これ、よく言われると思うんですけど、日本人の特性で、我々は「遅れない そして 終われない」っていう。
だから、遅刻はしないんですけど、決まった時間に終わることもできないんだから、実は、時間にきっちりしているんじゃなくて、フロントきっちりで、リアがルーズなんですよ。
堀:戦線拡大した一方でしたからね。
若新:今回の目的は、「朝を有効に活用」というよりは、まず「長時間労働をなくすとか、仕事以外の時間も作りましょう」って話なのに、こんな風に前倒ししたら、確実に7時には来る人なんで、そして、もともと終わらない、終われないっていう属性を持っていて。
堀:本当にそうですねぇ……。
若新:しかも、受験でもなんでもそうですけど、「最後まで粘ったもん勝ち」みたいな。しかも、戦わなきゃいけない世界で、なかなか先に帰る行為っていうのは、ものすごく僕らにとっては馴染んでいないっていうか。
しかも後半になるにつれて、いろんなものが盛り上がってきたりもするじゃないですか。ひとつは、僕らの特性にあると思うんで。前倒ししたら、長くなるのは仕方ないと思うんですよ。
若新:もう1個感じたのは、「夕方に、はたして帰れるか?」って話なんですけど。僕もいろいろ考えて思うのは、朝の方がシャキッとしているし、日も明るいから仕事できる云々って言いますけど。
でも、「夕方くらいからテンション上がってくる」とか、「創作は夜のほうがテンションが上がってうまくいく」みたいなこと言うじゃないですか。
ちょっと調べたら、人間は、午前中の朝明るいうちのほうが、冷静で頭がはっきりしているらしいんですけど。「夕ぐれからのブースト」って書いたんですけど、日が沈んできて暗くなると、テンション上がるわけじゃないですか。
ところが、これは、暗くなるとテンションが上がっているのではなくて、人間っていうのは、昼過ぎって、飯食って疲れてくると、脳の中の人間らしさを司っている、大脳の部分は疲れてきて、だんだん前頭葉、辺縁系とか視床下部っていう動物的な部分が補うために出てくるらしいんですよ。
つまり、午前中はものすごく人間的に理性的に動いていて、夕方くらいからそれだけだと動かないので、動物的なエネルギーを出すらしいんですね。
でも、直感的なことだったりとか、クリエイティブな仕事っていうのは、実は、前半ではなくて、午後。しかも、実は、午前中のほうがいいのは、仕事ではなくて勉強らしいんですよ。つまり、インプットするのは、実は午前中のほうが頭が整理されていて、学びやすいらしいんですけど。
省庁の仕事って、1人で黙々とってことではなくて、いろんな議論とか組み合わせたりとか必要だと思うので、柔らかさも必要だし。
だから、後半、夕方くらいから、なんか会議盛り上がってきたり、「そうか!」みたいになった時に17時半だから帰ろうとはできないと思うんですよ。7時から来ていても。
若新:この夕方の時間のほうが、今の日本の社会でやらないといけない複雑な仕事が多い。冷静でいる時だけでは処理できないし、むしろ、前半の人間らしい仕事っていうのは、だんだん機械に取って代わられてしまってて。
動物的な直感的なものっていうのは、まだ機械では置き換えられないし、しかも、他者と協力しながら工夫するっていう仕事が求められているわけだから、夕方くらいからテンション上がってきた時間は、逆に大事にすべきだと思ったんですね。
だから、後ろダラダラすればいいと思うんですよ。でも、ところがそれを、7時にしちゃうと、7時にはきっちり行き、その時間もカッチリやって、でもなんとなく夕方くらいからテンション上がってきて、「今からだ!」みたいなのと、しかも、サクッとは終われないという特性もあるし、ぐだぐだすると思うんですよね。
堀:どうしましょう?
若新:僕はこの点でカリスマなんですけどね!
「午前禁止」
残業を禁止するんじゃなくて、午前禁止。「free AM」って、さっき考えたんですけど。
堀:「free AM」
若新:「free AM」っていうのを広げれば。
さっき見たら、「もう少し家の子との時間をとりましょう」とか。もちろん、夜帰れなくなると子供たちとってありますけど、でも、朝すぐに出かけないきゃいけない支度がなければ、ゆっくり子供の様子見て、学校に送ってあげたりも。
堀:授業参観とかもして見たりとかね。
若新:例えば、奥さんに全部任せっきりだった洗濯とか掃除とか、そういうものは別に動物的なハイテンションになっていなくてもできるし。
本読んだりとか、仕事以外のインプットする勉強は、午前中のほうがいいらしんです。寝る前よりも。
堀:確かに、自分も仕事の仕方を今まで振り返ってみると、午前中は1人でどっかカフェとか行って調べ物したりとか、リサーチとかして、午後出局した中でディスカッションして夕方ウワッとみんなで作る、みたいな。
若新:そうなんですよね。
堀:確かに、そうでしたね。
若新:省庁の人たちは、ルールで「禁止」と言われたらやらないはずなんですけど。でも、「残業の禁止」っていうのは、そういう意味ではすごく難しくて。
「午前中行っちゃダメ」ってなって、スタートを遅らせれば、そっから始まって、後ろはガーっていけると思うんで。「free AM」の時代が来れば、若新が10年以上先取りしてたってことで、カリスマになれるなと。「free AM」を流行らせたい!
堀:「free AM」みんなの意識調査の結果を見てみていきたいと思います。
今日のお題はこちらです。「毎日仕事が早く終わったら空いた時間になにをする?」っていうことです。せーの、どん!
「趣味」624票、いいですね。いいことですね。270票「家族との時間」、「特になにもしない」267票。ぼーっとする、ってことでしょうか。ぼーっとするのいいですね。
ということで。「free AM」新しい概念が今日生まれました! イノベーションです!
ありがとうございました。本日のオピニオンCROSSは以上とさせていただきます。
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