2024.10.10
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第55回:ジャグリング世界チャンピオン智士(サトシ)さんインタビュー – YouTube(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):僕の本にはどうやって出会われたんですか?
智士氏(以下、智士):これが、たまたま書店で適当に本を読んでたんですよ。「英語も勉強しなきゃなぁ」と思っていたので適当に見てたら、『頑張らない英語』っていう。
なんか……「またまた! 出た、出たよ!」と思ったんですけど(笑)。
(会場笑)
「出た、出た」みたいな。「運動せずにやせる!」「1日30分だけで~」みたいな、「またそういうキャッチ―なフレーズ書いちゃって!」と思ったんですよ(笑)。
上村潤氏(以下、上村):「甘い言葉で俺を惑わせやがって」と!(笑)。
(会場笑)
智士:(笑)。そうです、もう完全にそんなつもりで。
ロイ:(笑)。
智士:まぁでも目に留まってちらっと読んだら、「これはすごい」と思ったんですよ。なんて言うか、「ほかの英語の本とは違う」って一発でわかって。
ロイ:おぉー。
智士:「このフレーズさえ覚えとけばいい」とかじゃなくて、その裏側にある本質みたいなところの疑問に答えてくれた本だったんですよね。それを1冊読んで良かったので、そのあとシリーズものもすべて買って。
上村:ほぉー。
智士:それで、最新刊ももう読み終わりました。
ロイ:……いやもう、嬉しくて声が出ないですね。
(一同笑)
上村:いや、喋ってください。
(一同笑)
すごいですね、もうじゃあ、ロイさんの虜と言うか。
智士:そうですね、はい。これは……「何者だ?」っていう感じで(笑)。
ロイ:(笑)。
智士:僕は誰なんだ、何者だって感じなんですけど(笑)。いろいろ、本は買ったんですよ。やっぱり、3、4冊。その中でもだいぶ異彩を放ってたって言うか、ぜんぜん違う。しかも僕の疑問に答えてくれることばっかり書いてあったので。
上村:はぁー。すごく胸に刺さったわけですね。
智士:そうですね。
上村:どうでした、実際。本物にお会いしたとき(笑)。
(会場笑)
ロイ:そんな怖い質問を……!(笑)。
上村:答えづらい質問投げかけちゃったなぁ(笑)。
智士:やっぱり、なんて言うか……英語で言うと"at"とか"on"とか、前置詞とか。高校だとまとめて覚えさせられるんですよね。"be covered with"で「覆われた」で覚えなさい、とか。
ロイ:うんうん。
智士:そうじゃないところから切り込んでくれるのが、やっぱり良いですね。「丸暗記しなさい」じゃなく。
ロイ:本当、僕自身が暗記でできなかったんですよね。やっぱ、喋れないとか。で、僕自身が言語学やって、英語の考え方がわかって。それをお伝えしたらみなさんも「おぉ」って思ってくださるので。
上村:ふむふむ。
ロイ:ちなみにシリーズの中で、どれが1番好きとかありますか?
智士:あぁ、僕は最新の『英会話フレーズ』ですね。
僕的にはロイさんのシリーズの中でも、1番最初に読むと1番良いと思いますね。
ロイ:ほぉー。
智士:やっぱり、"get"とか"take"とか、日本人で英語をぜんぜん勉強したことない人でも。"go"とかですね、知ってそうな英単語を中心に解説されてるので。しかもあんまり暗記いらないですね、これは。
上村:帯に、「一切暗記せずに生きた英語表現をマスターできる!」と。
ロイ:はい。
上村:言い切ってますからね!
ロイ:いやでも、なんか僕の話ばっかだと申し訳ないんで。
(会場笑)
上村:そうです!(笑)。
ロイ:ちょっと、智士さんのお話のほうにいきたいんですけど。
智士:はい。
ロイ:プロデビューが2010年で、そこから2年間、独学で世界チャンピオンになられた。
智士:そう、なんですよ。はい。
ロイ:すごいですよね、独学でできちゃうものなんですね。
智士:ジャグリングは日本でまだあんまり知名度も高くないですし。基本的に先生とか教室とか、そういう環境がないんですよね。だから逆に言えば、もう独学でやるしかない状態なんです。
ロイ:あっ、なるほどなるほど。
智士:それかロシアとかウクライナとか行って、サーカス学校に入って、そこで勉強する、みたいな状態なんですよ。だからインターネットとかYouTubeで、シルク・ドゥ・ソレイユとかいろんなサーカスのパフォーマーを見て、マネして、っていうところからうまくなりました。
ロイ:ふーむ。それで、IJA……"International Jugglers' Association"っていうのがあるんですね。
智士:あります。一応、ジャグリングの世界大会はそれ1つで。それで優勝することができれば、世界チャンピオンと名乗ることができると。
ロイ:それで2012年、個人総合部門、優勝されて。
智士:あっ、はい。そうです。
ロイ:これが日本人、史上2人目?
智士:そうですね、当時は2人目でしたね。2005年に1人、優勝した方がいて。それで7年ぶりに僕が優勝させてもらいました。
上村:はぁー……! すごいですね、そこからの活躍ぶりが、ねぇ。
ロイ:(笑)。
上村:経歴がすごいですよね。
智士:経歴はもうなんか、すごく見せる「ように」書かなきゃいけないので(笑)。
(会場笑)
実際はそんなにすごくないです(笑)。すごく見せるように書いてるだけです、はい。
上村:なるほど(笑)。
ロイ:単純な疑問なんですけど、お手玉みたいな感じで1個ずつ増やして練習するんですか、それって。
智士:あっ、それは良い質問だと思います。実は、奇数と偶数で練習方法が違うんですよ。
ロイ:はぁー……。
智士:軌道が違うと言うか。奇数だと、ボールが右手から左手に移らないといけません。偶数だと同じ手でぐるぐる回ります。
ロイ:はぁー、なるほどなるほど。
智士:例えば4個だったら、右手で2個、左手で2個を同時にやって4個です。
上村:あっ、なるほど。そういうことか。
智士:はい。でもみなさん、3個を思い出してもらったらわかるんですけど、3個で右手2個やったら、左手1個持ってるだけになりますよね(笑)。
ロイ:(笑)。
上村:確かに(笑)。
智士:じゃあ右のボールを左に、左のボールを右にやることによって、ジャグリングになります。
ロイ:そっか、なるほど。
上村:そういうことか。お手玉って言うと、両の手を使ってこう、1つの輪で回す、みたいなイメージがありましたけど。
智士:そうですね。
上村:右手、左手で円を作るわけですね。
智士:そうですね、そういうのが一応……なんだろう、ボールを増やしたときに1番簡単な投げ方、っていうのがそれなんですよ。
上村:おぉー……。
ロイ:そうすると、3個の次は5個、5個の次は7個、っていう練習をするっていうことですか?
智士:そうですね、難易度的には一応、3個の次は4個のほうが簡単なんですけど。3個と4個はちょっと違う練習です。で、4個のあと5個なんですけど、5個は3個の応用、という感じですね。
ロイ:なるほど、なるほど。
智士:僕は奇数の3、5、7、9が得意です。
上村:突き詰めていって、9個まで。
智士:そうですね。
上村:すごいですよね、その……実直と言うか。ひたむきにいったからこそ9個まで、みたいな。
智士:(笑)。3年くらい9個だけでかかってますね。
ロイ:はぁー、そうなんですね。
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