2024.10.10
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第33回:留学アドバイスby「にがみ塾」丹上卓哉さん<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」> (全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):はい。では、丹上さんご自身の経験もちょっとうかがいたいんですけれども。留学もされていると思うんですが、英語をどんな感じでやられたのか、ちょっと教えてください。
丹上:そうですね。もともとは愛知大学という大学だったんですけども。その時に「ちょっとニュージーランドに行きたいな」と思いまして、ワーキングホリデー制度っていうのがありまして。それで、1年ほど行きまして、また日本帰ってきて、そして、またオーストラリアに行くかたちなんですけども。計2年ほど、海外にいました。
ロイ:うんうん。
丹上:ですけども、ワーキングホリデー制度なので。それは何かっていうと、向こうで3ヶ月ぐらい、遊びながら、まあ、仕事もしていいよっていうビザなので、ロイさんのように、ガチっとした留学ではないんですけども。はい。
ロイ:それは仕事をしてたんですか?
丹上:そうですね。ニュージーランドだと、フルーツピッキングとかさくらんぼとかですね。
ロイ:フルーツピッキング。(ミユキ氏が出すカンペを見て)「先生ボケて」っていう(笑)。
(一同笑)
丹上:カンペが出てますね(笑)。
上村:すごいですね。無茶振りが来てますけど(笑)。
ロイ:まあまあま。
丹上:(ミユキ氏に向かって小さい声で)後でボケるから。
(一同笑)
丹上:すいません。
ロイ:それで果物を摘んだりっていうアルバイト、みたいな?
丹上:そうですね。で、フルーツピッキングがおもしろいのが、お歳暮用のきれいなやつありますよね? 日本の国内で流通する。
ロイ:はいはい。
丹上:あれ、ニュージーランドから飛ばしてるんです。
ロイ&上村:へぇ!
丹上:ニュージーランド国内で日本人が取ったのを、日本国内でお歳暮で流通してるという、そういう流れですね。
ロイ:へぇ、なるほど、なるほど。
丹上:(ミユキ氏を見て)次のカンペが出るのが、ちょっと楽しみですね。
ロイ:グイグイ来ます(笑)。
丹上:すいません、はい。
ロイ:それで、英語、どうだったんですか? もともとできたんですか? それとも……。
丹上:いや、ぜんぜんできないですね。もうぜんぜんできなくて、一番最初にニュージーランド入った時には……。北島と南島に分かれてるんですけども。北島で首都のウェリントンというところに着くはずだったんですけども、ピックアップの人が来てなくて、そこでもう右往左往しちゃって。
それで、映画館なんか行って、例えば「チケットください」って言ってもぜんぜん通じないんですよ。「チケット、チケット」って。で、向こうの人がやっと「Ticket?」って言って、「あ、Ticket」って、「Ticket」「Ticket」って、言い合いになっちゃうぐらいなんで、もうそういう感じですね。
ロイ:じゃあ、本当に英語知らなかったぐらいな感じで行っちゃったんですね。
丹上:ぜんぜんですね。ぜんぜんできない感じですね。よく行ったなって。
ロイ:いや、すごい行動力ですよね。
丹上:軽はずみに。
ロイ:軽はずみ(笑)。
丹上:軽はずみがもうテーマなんで。
ロイ:(笑)。
上村:いやいや。その身軽さこそが、っていうことですかね。(ミユキ氏のカンペを見て)……あ、「例の話」?
ロイ:「先生、例の話」、まあまあ、置いといていきましょう。
丹上:すいません。
ロイ:にがみ塾としては、高校生の英語の受験対策がメインだと思うんですけれども、留学用のクラスみたいな、準備クラスというのもあると、ちょっとうかがったんですけれども。
丹上:ありますね。
上村:へぇ。
ロイ:それで、ちょっとじゅんじゅんに聞いてみたいなと思ったんですけど。もしじゅんじゅんが留学したいなと思ったら、どんな準備をします?
上村:うーん、そうですね。その国の資料を集めて、英会話塾に通って、みたいな感じですかね。
ロイ:英会話塾に通う。うんうん。では、どんな英語の勉強をしますかね?
上村:日常会話とか……。留学するんだったら、生活に必要なものとかですよね。旅行とか短期だったら、なんかこう……、お店に入る時とか買い物をする時とかの、習うのかなあ……。
ロイ:うん。でもそこで、にがみ塾ではどんな感じのことをやるんですか?
丹上:にがみ塾だと、逆に「単語は覚えるな」っていう、そういうふうなかたちですね。
上村:ほう! 単語は覚えるな。
丹上:なんでかっていうと、英会話ってあるじゃないですか。「英会話」っていう言葉には「会話」って入っちゃってるんで、「言葉で話さなきゃいけないな」って思っちゃうんですけど。でも本来ね、僕たちが海外でしたいのって英コミュニケーションじゃないですか。
上村:うんうん。
丹上:コミュニケーションって、言葉に頼っちゃうよりもボディランゲージとか、目線とか、熱気とか、そっちのほうが本来伝わるはずじゃないですか。
ロイ:うんうん。
丹上:例えばじゅんじゅんさんが、女の子がいて。すごいしゃべるんだけど無表情な女の子と、無口だけどすごいじゅんじゅんさんにニコニコしてくれる女の子だと、どっちがチャーミングですかね?
上村:うーん、どっちもチャーミングと言いたいところではありますが。
ロイ:(笑)。
丹上:この流れでいくと(笑)。
上村:やっぱり笑顔のほうが、はい。
丹上:そうそう。言葉がなくても、熱気とか、表情とか、動きだと思うんですよね。なので、授業では動きで、ボディランゲージでどういうふうに伝えるか、そこから入ります。
ロイ:例えばどんな感じの?
丹上:例えば、今、ここにぺットボトルの水がありますけども、これを英語をまったく使わずに、「これを買いたいんだ」ってことを言うとしたら……。まず英語を使って言うとしたら、どんな感じでいきますか?
上村:英語を使う。
丹上:英語を使って。「これを買いたいんだ」と、「これ、2本ほしい」って。
上村:えー……。Water please, two.
丹上:あ、いいですね。ばっちり通じますね。
ロイ:でも、そこでどんなふうに指導するんですか?
丹上:もし、あれば、(ペットボトルをほしいというジェスチャーをして)今、音声ぜんぜんないんであれですけど(笑)、動きで、顔ニッコリしながら、トントンって2回やると、「あ、2本ほしいんだな」ってわかると思うんで。
ロイ:ほうほう。
丹上:あくまで、言葉じゃなくて、英会話じゃなくて、英コミュニケーションなんで。そこの伝えるっていう気持ちを大事にすると、そういう授業ですね。
ロイ:それを授業でやってるんですか?
丹上:やります。
ロイ:英語塾なのに。
丹上:なのに。
ロイ:ほう、おもしろいですね。
丹上:あくまでコミュニケーションの道具でしかないので、そういうことですね。
上村:でも、今の話聞くと、留学するのがすごくハードルが下がります。なんか英語、本当に会話できないと行けないんじゃないかって、勝手な思い込みがやっぱりあって。で、それができないと、やっぱり留学できないみたいに思っちゃうんですけど、それで行けるんだったら、ぜんぜんなんか、すぐ行けそうな。
丹上:そうですね。こないだの英語カンファレンスってあって、その時にも大学生が留学をあんまりしたくないと。その理由が何かっていうと、やっぱりお金の問題もあるんですけど、確か2位が、語学力がちょっと心配だということでした。
上村:あー。
丹上:いや、そこは取っ払うことができると思うんですよね。なので、高校でもボディランゲージの授業とかあるといいな、なんて思ったりしますけどね。
ロイ:ボディランゲージの授業、ないですもんね。
上村:ですねー。先生もボディランゲージ苦手そうな人が多いですもんね(笑)。
ロイ:確かに。いや、僕も、留学中の経験なんですけど、電話でうまくコミュニケーションが取れずに、変わってもらおうとした時に、なんて言って変わってもらうか悩んだ時があったんですよ。
上村:はい。
ロイ:でも、なんにも言わずに変わればよかったんですよ、そんなの。
上村:(笑)。
ロイ:だって、変わりたいだけなんだから。
丹上:そういうことですよね。
ロイ:そう。でも、そこで言葉にこだわっちゃうみたいなの、やりがちですよね。
丹上:そうですね。学校のほうだと、やっぱりテキストを使って、テキストって文字が書いてあるので、あまりテキスト使わずにやったほうが、グッとハードル下がるかもわかんないですよね。
上村:本来コミュニケーションって、やっぱり教科書読みながらするもんじゃないですもんね。
丹上:うん、そういうこと。まさにそのとおりですよね。デートする時、テキスト、やんないですもんね。
ロイ:(笑)。
上村:マニュアル本かなんか見て(笑)。
丹上:おかしな話ですもんね。
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