2024.10.10
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第30回:シブ読スペシャル!(一里塚華劇団の団長さんも登場)<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)
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上村潤氏(以下、上村):というわけで、本が出るに至った経緯といいますか、そういったお話だったんですが。
まあ、もうちょっと早く教えてくれって感じですよね。その……、2冊分の原稿を書いてしまったっていうのは(笑)。でも、すごいですよね。「こんなに大変なんだ」って思ったら、2冊分書いてたって(笑)。
西澤ロイ氏(以下、ロイ):だから、本当にお蔵入りしなくてよかったな、って思います。
上村:あと、最後にちょっと言ってましたけど、『頑張らない時制』だと売れないから『頑張らない基礎英語』にしたっていう(笑)。
ロイ:そうそう。
上村:やっぱそういうのあるんですね、「時制だと……」みたいなのって。
ロイ:例えば『頑張らない関係代名詞』とか、買いたいと思いますかね?(笑)。
上村:(笑)。んー、正直言うと微妙な感じになりますね。
ロイ:そもそも興味持つかどうかみたいなところで。
上村:確かにそう言われると、『基礎英語』ってすごく手に取りやすいですよね。キャッチーな感じで。まあ団長さん、しゃべっていても、けっこう存在感があるというか(笑)。
ロイ:(笑)。そう。淡々としゃべりつつ。だから、本を年間1,000冊読んでる人なので、何をツッコんでくれるんだろうっていうのは、いろいろ楽しいイベントですね。
上村:あ、けっこうアドリブ的な部分も多いんですか?
ロイ:打ち合わせ、ほぼないです。
上村:マジですか、すごいですねー! じゃあ、もう団長さんにツッコまれるのを、楽しみにしてるぐらいにもうなってますね。
ロイ:そうなんですよ。だから、前回、『頑張らない英文法』を出した時には、もうちょっとマニアックな英語トークをしたり。
上村:ほう! でも、4回積み重ねてきた経験があるから、逆に「無茶振り来るかな」ぐらいの、楽しみ方ができるような状態になってるんですかね。
では、その団長が今回の『頑張らない基礎英語』で、イチオシとしている部分がどんなところなのかというところを、続いて聞いていただきましょう。
団長:僕的には、ちょっとおもしろいなって思ったっていうか、たぶんみなさんが「お!」って思うところって、90ページの「英語には未来形がない」。
ロイ:あー。
団長:「未来形ってさんざん習ってるんですけど」って、きっと思うところだと思うんですよ。でも、「未来形がない」といきなり出てくるじゃないですか。ここもちょとおもしろいかなと思います。
ロイ:なるほど。
団長:じゃあ、未来形がないというその心はどういうことなんでしょうか?
ロイ:未来時制がないんですよね。英語って、「現在形」と言われる現在時制と、「過去形」と言われる過去時制はあるんです。動詞の活用として、現在形・過去形ってあるんですけど、未来形という活用はないんですね。
そこにちゃんと理由があって。英語では「時制を持っているというのは、事実を表す」っていう、ルールが明確にあるんですよ。なので、現在形は現在の事実を表し、過去形は過去の事実を表すんです。でも、未来って事実じゃないので、未来形はないっていう、すごいシンプルな話なんです。
だから、willっていう助動詞を使ったり、be going toを使ったり、いろいろするんですけど、それの現在形を使ってるんですね。助動詞の現在形。そして、動詞自体は原形になると。その原形の捉え方も理解していただきたいポイントではありますね。
団長:なるほど。ですので、みなさんが未来について表現する時に、何を選んでいいかっていうことですごく迷うと思うんですけど、この理論をちゃんと体得すれば迷う必要はないと?
ロイ:迷っていいんですけど、ただ大事なことは、その違いが感じられるのが大事で、ただ使う時には、もうエイヤッて使ってほしいんですよ。
団長:うんうん。
ロイ:どうしてかというと、「どっちが正しいのかなあ?」っていうのは、コミュニケーションのうえでは時間の無駄なんですね。
団長:(笑)。
ロイ:別にwillだろうがbe going toだろうが、言えば伝わるので、「あ、しようとしてるんだな。予定なんだな。するつもりなんだな」って、なんとなくそれは伝わるので、まず使えばいいんですよ。
なので、そこは使う時は割り切りが必要で、いきなりうまく使える必要はないと思うんですけど。でも、そこを感じられると、やっぱり英語の気持ちがわかっておもしろくなるし、もっとレベルアップできるんですよね。
だから、いきなり正しく使おうとはせずに、まずは使ってみて、そのうえでだんだん正しく使えるように。で、その考え方をちゃんと知っといてくださいねという、そんなイメージでしょうか。
団長:なるほどね。
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