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【オンライン開催:ビジネス書グランプリ2025特別セミナー】いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才(全4記事)

「休日を無駄にした」と後悔しない過ごし方 「それをやっている自分が好き」と言える趣味を見つける [2/2]

朝の10分〜15分で「1日のToDoリスト」を作る

米良:続いて、まだいけそうですね。「楽しいこと、没頭すること、夢中になれることに1日1時間も割けないぐらい忙殺されているとしたら、どのようにすればベストですか? 寝る前5分とかほんの少しの時間を、頭が幸せなことで満たされるようにして、徐々に時間を増やせるようにムダなことを減らしていくのがよいですか?」。

今井:そうですね。これは4章だったかな。まずは朝でいいと思うんですけど、1日が本当に忙しいんだったら、絶対に1日の最初に、10分か15分でいいので、何をすべきかのToDoリストとか1日の仕事を洗い出して、「これとこれだけ」みたいに整理したほうがいいかなと。

忙しい時ほどスケジュールをちゃんと立てる。スケジュールを作る時間を取ったほうが、トータルとしてはスムーズにいきますからね。

朝一とか前の日にスケジュールを組んでおくと、「この資料は誰々さんにデータをもらわないとダメだな」「上司が昼から出ていくから12時前には資料を出さないといけないな」とか。そういう段取りがすごく組めますので、まずはスケジュールをあらかじめ明確にして、ちゃんと段取りをする。それでだいぶマシになると思います。

人によりますけど、お昼休みに瞑想してみるとか、マインドフルネスね。そんな10分でできてリフレッシュできるようなことを日中に入れていただければ、だいぶマシじゃないかなと思いますけどね。

米良:ありがとうございます。本の中でも156、157ページぐらいでおっしゃっていただいていますよね。忙しい時ほど計画を立てる時間を作る、そういったところですよね。忙しいと思うと、「いや、もう計画なんか立てている時間ないから」って言ってわちゃわちゃ手を動かすことによってもっと忙しくなってくるみたいなスパイラルになる。

こうした泥沼から脱するためにも、あえてちょっと時間を取ってスケジュールを組み直したいとあらためて思いました。ありがとうございます。

やる気が出ない時は「強制力」を使う


米良:
では次、いきます。「コツコツやってできることが積み重なると、一方で逆にできないことが見えてくる場合もあると思います。そういう場合の対処法はあるのでしょうか?」。

今井:例えばどういうことなんでしょうね? 対処法? 向いていないこととかですかね? 本当にやりたいことだったら、それも工夫すればいいんじゃないかなと思いますし、やっていってちょっと価値観が合わなかったら、やめてもいいですしね。

米良:なるほど。それこそやめる時のご質問もありましたよね。「これって無人島に行ってもやるんだっけ?」とか「あと残りの人生が何年しかないのにやるんだっけ?」とかですね。そういう問い掛けをされてもいいかもしれないなと思って聞いていました。

今井:でも、時間をかけてやると能力とかはそんなに関係なかったりする。あとはやる気の問題なので、それはもう強制力を使う。勉強が続かないなとかだったら、やはりグロービスさんに通ったほうがいいですよね。お金を払って強制力で勉強するから、みなさんやはり続いていらっしゃると思いますのでね。そういう工夫をされたらいいんじゃないかなと思います。

米良:やはり1人でやり続けるのはかなり強靭な心身がないと苦しいですしね。強制力も含めて、仲間のいる力はけっこう大事ですよね。

仕事を効率化し、空いた時間でチャレンジする

米良:あと1つ、2つぐらいいけるんじゃないかなと思っております。「先に成果物を明確化する仕事術は目から鱗でした。確かにスマートですが、行動することによる思わぬ気づきを見逃してしまうリスクを感じました。このような貴重な機会を見逃さないための意識の持ち方があれば教えていただきたいです」。

今井:それは大事ですよね。例えば本を読む時も、目的を決めた本の読み方もあれば、とりあえず新しい出会い、新しい情報、気づきのために読む本とかもありますしね。

それはそれで、成果物を明確にして時間ができたら(取り組んでも)いいかなと。効率良く仕事ができるようになったら、その時間で新しいことにチャレンジして成長していけばいいんじゃないかなと思います。やはり両方ですよね。

米良:いや、大事だなと思いました。効率化できる部分をギュッと効率化して、空いた時間をそういう出会いの時間にしていくみたいなところも重要だったりするのかなと思って聞いていました。

今井:やはり何か新しいチャレンジって人生で1割か2割はしたほうがいいと思いますので、そのためにも効率化を使えばいいと思います。

会社からの評価と人生の満足度を切り分ける

米良:あと1つか2つ、いけそうです。「ありがとうございます。本を購入して勉強させていただきました。自己の満足感、幸福感を高めるためにはとても良いTipsが散りばめられていてとても参考になりましたし、現在私自身、本書に基づいて実践を始めたところです」。すばらしいですね。

ご質問ですかね。「今日、セミナーに参加して勉強している自分を褒めたいと思います。さて、自分自身を見て行動する中で、どうしても他者から評価を受ける場面は数多くあるかと思いますが、自己評価と他者からの評価が違う場合、特に他者からの評価が残念ながら自己評価よりも低い場合、どのように考えたり行動したり折り合いをつけていますでしょうか?」。

今井:ありがとうございます。人生の満足度においては自己評価だけでいいですよね?

米良:うんうん。

今井:それはもう人生は自分で決めるものですから、自分が「これが成功だ」と思えば成功しているわけです。一方で、もし何か組織に所属されていらっしゃる場合は、組織が望む成果がありますので、その成果を効率良く出しているかどうかで会社からの評価、組織からの評価を受けますよね。それはそっちに合わせないといけないですよね。

組織、上司であるとかお客さまの評価は絶対必要だと思います。それによって給料をもらっているわけですからね。お客さまからも代金をいただいているわけですので。

もし評価されていないんだったら、「どうすればいいんですか?」と、ちゃんと聞かないといけないですよね。「私は何をしたら評価されるんですか?」と。評価されるというか、「何をしたら役に立つんですか?」とちゃんと聞いたほうがいいですね。それがまさに最短でクオリティの高い成果物を出すことになると思いますのでね。

だから、他者からの評価が必要な会社の仕事と、自分で評価していい人生の満足度は分けたほうがいいですね。

米良:ありがとうございます。今聞いていて、ゴールのお話とルールの話を聞いているんじゃないかなと思っていて、自分の幸せは自分ルールでいいわけじゃないですか。

ただ、会社とか他者のルールに評価されるという意味では、他者のルールを知らないといけないというところをおっしゃっていただいたのかなと。

今井:おっしゃるとおりです。それはスポーツと一緒ですよね。

米良:ですよね。ゴールとルールがわかっていないのにプレーできないですもんね。

今井:そうですね。

「挫折ではなく休憩と捉える」

米良:今井さん、ありがとうございます。話が尽きないんですけれども、いったん時間がきましたので、司会にバトンをお渡ししたいと思います。お願いします。

司会者:今井さま、米良さま、ありがとうございます。では、いったんお時間を1分ほど頂戴いたしまして、参加者のみなさまにはアンケートへのご回答をお願いしたいと思います。みなさんにご回答いただいている間もお二人にお話を続けていただきたいと思います。米良さん、よろしくお願いいたします。

米良:ありがとうございます。あらためて今井さんと僕が最後にお話ししたかったことがあって、それは何かというと、「挫折ではなく休憩と捉える」という、238ページ。このあたりは私にはない考え方だったんですよね。

「やるかやらないかだろ!」みたいな感じだったんですけど、いったん立ち止まる、休憩。その捉え方は我々の心をすごく緩やかにしてくれるんじゃないかなと思ったんですが、その真意みたいなところを教えていただけないでしょうか?

今井:この本に書いていますけど、「『月と六ペンス』という小説を挫折した」と、友だちがブログかSNSに書いていて。「挫折って何だろう? 途中から読み返せば、続きを読めばいいんじゃないの?」と思ったりとか(笑)。

あと、本じゃないんですが、高い教材を買った方がいらっしゃって、「挫折した」と言っていたんですけど。その人は自分で気づいて、「でも、そのCDは今でもあるからまた聞き直せばいいだけか」と言っていたんですよ。

時間をかければだいたいのことはできる

今井:そんな感じなので、私たちの人生は80歳とか長い人で100歳ぐらいまでありますので、その長期間で考えたらけっこう何か1つに没頭してみると達成できることって、まあまああると思うんですよね。時間をかければだいたいのことはできると思います。実は僕もまだ英語がちゃんとしゃべれなくて、いまだにずっと勉強しています。

米良:そうなんですね。

今井:続けているとはいえ、1年ぐらい何もしていない時とかもあるんですよね。でも、自分では「まだやめていない」と思っているんですよ。今、僕は51歳なんですけど、60歳ぐらいでペラペラっとしゃべれるようになれたらいいかな。あと9年でしゃべれたらいいかなぐらいに思っているので、それぐらい長い目で見たら、あんまり挫折ってないと思うんですよね。

1年でも単なる休憩ですので、そうやって休憩だと思って長い道のりを進んでいったら、けっこう人生を楽しめると思います。

米良:長期スパンで考えることの重要性という感じですよね。それこそ、「昨日の会議がつらかったからつらい」だけじゃなくて、もっと長い目で見ると、そのつらい経験が自分を豊かにしているかもしれないですし。

今井:そうですね。

人生はそんなに多くのことはできない

米良:ありがとうございます。とうとうお時間になりましたので、最後に今井さんに、今日お越しくださっているみなさんに一言メッセージ、エールをいただいてクローズしたいと思います。それでは最後に、お願いいたします。

今井:今回ご参加いただきまして本当にありがとうございました。僕が思っていたより申し込み数が倍ぐらいになっていてビックリしたんですけども、みなさんに楽しい人生、充実した人生を歩いていっていただきたいなと思っております。

この本にも書いたんですが、僕が新卒で入った会社はシステムを作るIT系の会社だったんですけども、上司から「君たちは会社をやめるまでにプロジェクトは10個ぐらいしか関われないよ」と言われました。

「1つのプロジェクトが3年だったら10個で30年経っちゃうよ」「だから、そんなに多くのことはできないから、じっくりと自分のキャリアを考えてプロジェクトを選ばないといけないよ」と言われて、すごく考えさせられたことがありました。

今から何年生きるか。30年の方もいれば50年の方も、いろいろいらっしゃると思うんですが、実は50年でできることはそんなにないかもしれない。なので、10年で何か1個のことを成し遂げると考えると……けっこうそれぐらいかかると思うんですよ。

「自分の人生に意味があった」と思えるものが1つあればいい

今井:3年でようやく一人前になって7年でベテランになって、10年でようやく、すごい第一人者になると考えると、人生でそんなに多くのことはできないのかなと思います。

でも、1つでも何か「これ、やり遂げてよかったな」「これ、続けていてよかったな」ということがあったら、それでもう人生、めちゃめちゃ幸せだと思います。

例えば、難病の薬を開発するとするじゃないですか。90歳ぐらいでようやく完成しました。そればっかりやっていたから、ほかに何もできませんでした。でも、この難病の薬を作ったことによって今まで苦しんでいた人を助けることができたとなれば、その人生はすごく充実した意味のあるものだと思うんですよね。

ですので、自分の人生に意味があったなと思えるような何かを1個でいいと思う。答えはそんなに簡単には見つからないと思うので、ぜひ今から探し始めていただければなと思います。今日はどうもありがとうございました。

米良:最後に温かいメッセージもいただき感謝でございます。それではあらためまして今井さん、ありがとうございました。

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