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数学好きのロマンチック女子の幸せになるための数字活用術(全1記事)

30代独身女性の70%が「年収400万円以上の男と結婚したい」 数字で見る婚活市場

東京カルチャーカルチャーにて開催された、数学への想いを語り合う女性限定イベント「ロマンティック数学ナイトガールズ」。「数学好きのロマンチック女子の幸せになるための数字活用術」というテーマでプレゼンを行った樽本佳奈依氏は、婚活市場にまつわる数字のいくつかを紹介し、実生活への数学の役立て方について話しました。

30代独身女性の70パーセントが「年収400万円以上の男性と結婚したい」

樽本佳奈依氏(以下、樽本):はじめまして。樽本です。よろしくお願いいたします。私はそんなに難しい数学の計算とかではないんですが、一番現実的なお話をしたいと思います。

「数学好きのロマンチック女子の幸せになるための数字活用術」ということで、自分の紹介からしますと、もともと数学の教員をやっていたんですが、山梨にある飛行機の整備士養成ですね。もうほとんどが男子生徒という、9割が男の子ばかりのなかで数学を13年間ずっと教えていました。

そうこうしてると、仕事ばっかり一生懸命してたら婚期を逃しまして、自分が結婚ぜんぜんできなかったんですね。それで「このままいくと子供が産めなくなる」と思って、結婚相談所に入りまして、お見合いを30ぐらいしました。

確率わかりますね? みなさん(笑)。自分で計算してください。あとで確率の話もちょっとさせていただきますけど。

そのなかで、時代背景が急激に変わっていって女性が社会に進出するというなかで、ご本人どうこうという問題よりも社会背景的に女性が結婚するというのがやっぱり難しくなってるのかなというのがあって、教員をやっていたんですが辞めまして、自分で会社を起こして結婚相談所を始めました。

女性が幸せになるためにサポートするような会社にしたいなというので、ライフプラン総合研究所という名前をつけまして、始めたんですね。

ほとんど教員って公務員みたいな感じですから、最初はやっぱり自分で会社を作ってもなかなかうまくいかなかったので、一緒に仕事をしてる女性のパートナーがいたんですけど、「一度会社勤めをしてきてくれ」って言われたので、金融のほうに行きまして。

「ライフプランを一番勉強するには保険が一番いいから保険会社行ってきて」って。数学だとアクチュアリーさんというお仕事があると思うんですけれども、確率論とかで。「ライフプラン勉強してきて」っていって。

保険も、大変っていうかもしれないですけど、いっぱい数字の表をたくさん見てるので、けっこう私楽しくやってたんですね。で、保険会社のほうに行って、しばらく仕事をしていたという感じで。

そうこうしてたら、今度、婚活という言葉が出てきて、ブームが来まして。今度は自分の会社のほうが立ち上がってきたので、そっちを中心にして。

そのうちに、「やっぱりお金も大事だということで、投資顧問会社で投資の関係の仕事をしたりとか、海外にいろいろ行くようになりまして、海外の金融に触れたりということをいろいろするようになりました。

今は自分で、結婚相談所の会社は金融をやり始めると経営がちょっと、役員はちょっと難しいので、パートナーに社長のほうはお願いしながら、ふだん実生活のなかで結婚したい方のお世話をしたりしている感じです。

今日はこういうかたちなので、私が実地で感じている、数学と実際の数字の話をできたらなと思います。難しい計算等は一切ないので、みなさんがこれから勉強する、序論として聞いていただければと思います。

日本人の今の平均年収ってどれぐらいかというのはわかりますか? みなさん。知らないですよね。だいぶ下がってきたんですけど、日本人の今の平均年収というのはだいたい420万円ですね。

母集団を30代の独身女性としましょう。その30代の独身女性が平均年収の400万円以上の方と結婚したい女性は何パーセントいますかという数字です。

だいたいどれくらいかというと、70パーセント。

でも、なんとなくわかると思います。男性が女性に望むものというのは、ちょっと厳しい言い方かもしれないですけど、数字でいうとほとんどが年齢です。男性はすごい単純で、(求める相手は)若い方で、あとは容姿が自分の好みかどうかが大事なんですけど、女性はやっぱりみなさん言われるのは「年収が多い」ですね。最近は少し複雑化してますけど、多いです。

一方、30代の独身男性で年収400万円以上の人は…

逆にじゃあ母集団を30代の独身男性としましょう。30代の独身男性で、じゃあ実際年収400万以上の方は何パーセントいるでしょうか。2番目が年収500万円以上の人は何パーセントいるでしょうか。というと、(400万円以上の人は)25パーセントしかいないんですね。

これはどういうことかというと、母集団が独身男性って言ったと思うんですけど、年収の高い方から消えていくということですね。

生まれた時には、男性も女性も同じ数字生まれている。だいたいほぼ一緒ですね。50パーセント前後ずつなんですけども、実際に結婚の独身男性となると年収の高いほうから消えていきます。なので、若いうちからそこは意識されるといいかなと思います。

ふだんは結婚相談所をやってるんですけど、5対5の合コンとか食事会もよくやります。5対5の合コンを何回繰り返したら結婚したい人に会えるようになるのか。これ大事ですね。

そうすると、これはちょっと私が計算したどうこうではなくて、ある雑誌に載ってたものなので、数字的に計算を細かくどうこうとか、前提は細かく考えないようにしてください。そうすると、だいたい週に1回半年ぐらい、ということになってます(笑)。

(会場笑)

これは数学やってると、「これ前提どうなんだろう?」って思うじゃないですか。思うんですけど、経験上としてはだいたい合っていますね。合コンで結婚した方の話を聞くと、けっこうやってて、これぐらいな感じです。

ふだんはお見合いをしてるので、お見合いだと、したい方同士で条件合わせてぶつけるので、ちょっと確率はやっぱり上がると思います。さっき言っていた私の確率でいうと、多いほうですけど30分の1ぐらいですよね。週1回半年繰り返すと、5×4×6なので120分の1ぐらいになってくると思うんですけど。

それでまた自分の好みによって変わります。「どうしても年収2,000万以上の方がいいわ」というとちょっと難しくなります。母集団が減ってくるので。

これはまた別の話なんですけど、今女性のライフプランを考えたときに、自分がやりたいこととか好きなことを仕事にするというのは本当に一部の方で難しいんだなというのを本当に感じています。ただ、結局どうしたいか、自分がどうしたいかだけかなという感じがしますね。

今、生きている女性で、かつ、同じ年齢の方を10万人ランダムに選んだときに、生きている方が半分の5万人を切るのはだいたい何歳の方だと思いますか?

今の同級生ですね。例えば21歳の方、22歳の方で自分が生きてる年齢の方を10万人抽出してきて、そのなかで半分以上が亡くなるというのはどれぐらいですかっていうと、これは日本の生命保険会社が出してたんですけど、90歳ですね。

「えー」ですよね。今の方はたぶん寿命がけっこう長いので、長い間けっこう生きています。90歳になってやっとはじめて5万人を切る感じなんですね。

そうすると、お仕事辞めてからも、やっぱり30年ぐらいは自分で生きていく時間があるので、そこで自分でまた自分がどう生きていきたいかとか、どうしたいかということが非常に大事ではないかなというのと同時に、お金が必要になってきますので、そこはやっぱり現実的に上手に考えてやっていかないといけないかなと思います。

お客さま、金融のほうもやっているので、投資のほうと生命保険と両方やってるんですけど、私は理系の方のお客さんが非常に多くて。なぜかというと、やっぱり数字の話をしたときに理解が早い。

結局、金融商品というのは純粋に数字で計算するものなので、理解力が早い。保険なんかは死亡率とか話をするととても理解が早いというところがあるので、いいんじゃないかなと思います。

やっぱり自然界というのは法則が決まっているので、全部数字で表せるんじゃないかなというのと、あと自分がどう生きたいかというところで数字を上手に使われていったらどうかなという話をさせていただきました。

自分は「学問がこの世の中でどうして発展してきたんだろう?」って、このお話をいただいたときに考えたんですね。

みなさん、女性の方にどういう話を伝えたいかなと思ったときに、「学問がどうしてこの世でこうして発展してきたんだろう?」と思ったら、やっぱり自分がどう生きたいかとか、幸せになるためにはどうしたいかというところで学問が発達してきたと思うので、お勉強も大事だと思いますけど、それを自分の実生活に活かしていただけたらなと思います。以上です。

(会場拍手)

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