2024.11.25
「能動的サイバー防御」時代の幕開け 重要インフラ企業が知るべき法的課題と脅威インテリジェンス活用戦略
『新時代を生き抜くリーダーの教科書』著者が本当に伝えたい「働き方のニューノーマル」(全1記事)
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越川慎司氏:みなさんこんにちは。まず私の経歴について、簡単に紹介させてください。
私は大学を卒業した後にNTTというすごく古典的で伝統的な大企業に入りました。そのあと、英語ができないのにカリフォルニアに渡りまして、オンライン会議サービスの会社などを起業したりしました。
2005年には、アメリカのMicrosoftに入りました。その後、執行役員などをやらせていただいて、みなさんを苦しめているExcelとかPowerPoint等の責任者をやっておりました。
その時に気付いたことがありました。「テクノロジーが働き方を変えるのではなくて、人が働き方を変える時にテクノロジーが必要なんだ」ということです。
私は、この主従関係がわかった時に、「IT以外にもう少し企業でお手伝いができるんじゃないか」ということで、2017年に設立したのが株式会社クロスリバーという会社です。これまで605社の日本企業のお客さまの働き方改革や、リモートワークの導入支援などをやらせていただいております。
そして我々自身も働き方改革をしなきゃいけないということで、現在39名のメンバーがいるんですが、全員が完全リモートワークで3年以上やっています。そして全員週休3日です。
そしてうちの会社は「複業でしか入れない」という新しい取り組みをしていまして。そこで学んだことを企業のお客さま、クライアントのお客さまにお伝えする。そんなコンサルティングを提供しております。
そして、今回お話させて頂く書籍には、タイトルに「リーダー」という名前がついています。どうしても中間管理職やマネージャーの方々の書籍だと囚われてしまうと思いますが、実は「リーダー」というのは、働く人すべてが持つべきリーダーシップの意味です。
リーダーというのは「人を引っ張る。人を巻き込む」という力を持っています。社長だとか課長じゃなくても、必要な人を巻き込んで複雑な課題を解決していく働き方が、今は必要なんじゃないかと思っております。
そのために、すべてのビジネスパーソンが持つべきリーダーシップは何なのか? についてまとめた本になっています。
先ほど、私の経歴でご説明しましたとおり、変化の対応力を身につけるためには、「さまざまな働き方のオプションを身につけること」だと思うんです。たまたまこの書籍の執筆を開始した2019年末から、働き方改革がいろいろと騒がれておりました。ただ残念ながら、「働き方改革で成功しているのはたった12パーセントしかいない」という事実があったんです。
そんな中でコロナの影響があって、約87パーセントの企業がリモートワーク、テレワークにトライしたんです。そしたら2020年7月時点で、「テレワークがうまくいってます」と答える企業は、なんと22パーセントしかなかった。つまり、働き方改革をやったものの、うまくいかなかったというのが、現時点での問題だと思うんです。
逆を言うと、22パーセントの企業は働き方改革に成功しています。その成功している企業がどういう取り組みをしていたのか? その取り組みを推進するリーダーはどういう人たちか。
そして、目の前にいないメンバーをどうやって巻き込んで複雑な課題を解決していくか。テレワークすることを目的にしないことを、私を始め多くのビジネスパーソンが気付いたと思います。それは、働き方改革=残業禁止ではないということです。変化に合わせて働き方を変えるためにはどうしたらいいか? を考えることがまず必要です。
そしてもう1つわかったことは、「働き方を変えなきゃいけないな」と多くの方がもう気付いていたんです。ただ、なかなか行動が変えられなかった。一方で、コロナの影響で緊急事態宣言が出て、強制的に行動を変えられた。そして6月に振り返ったら、87パーセントのビジネスパーソンが「意外と良かった」って答えたんです。
改革の大きなポイントは、「意識を変えることではなくて行動を変えること」なんですね。行動をまず変えて、振り返ったら意識が変わる。これが成功パターンだと思います。
そして、「リーダーというものは、特定の役職の方が担う役割ではない」ということです。全員がリーダーシップを持つべきだということですね。それはなぜならば、今「物消費」が「事消費」のほうに移っていまして。儲け方は、経営陣や研究開発室の方よりも、現場の方のほうがよく知っているんですね。
現場の知見と能力を組み合わせて、お客さまの複雑な課題を瞬時に解決する。これが儲け方改革なんですよ。そのためには、お客さまの要望を聞くこと。自分の能力(強み弱み)を理解すること。自分の苦手を得意としている人を巻き込むこと。こういったグループでの活動によって、より短い時間でより儲けられると。
そのためにはやっぱり、自分たちが自らリーダーシップを持って、さまざまな人を巻き込んでいく。テレワークだろうが出勤していようが、さまざまな社内・社外の人を巻き込んでいく力がすごく必要だということで、書籍にまとめさせていただきました。
そして、私が書籍を含めたコンテンツを作った目的は、「作ることではなくて伝わること」です。そしてさらに伝わって、人を思いどおりに動かすことだと思っています。
私もMicrosoftでPowerPointの責任者などもやっていたんですが、資料は作ることが目的ではなくて、資料を通じて人を動かすことだと思っています。
書籍も同じだと思っています。もう発売されていて、重版が決まるほどすごく好評をいただいているんですけども、満足で終わって欲しくないんです。この書籍の中に70を超えるテクニックを入れています。その中で1つでもいいので、読後1週間以内にアクションを起こしてもらいたいです。振り返ってみて良ければ続けていただきたいです。これが、みなさんが目指すべき働き方改革だと思います。
弊社で過去605社の対応をして、累計163,000人の働き方を変えているんですけども。正直に言うと、その中には「素晴らしいリーダー」と「駄目なマネージャー」に2極化することは明らかなんです。本当はダメなマネージャーというのも書きたかったんですけど、優秀なリーダーシップを持っている方を中心に書きました。
例えばですよ。ここだけの話ですが、駄目なマネージャーの特徴に「この言葉を言うと部下のモチベーションが下がる」という言葉が1つあるんです。その言葉は「最近どう?」です。「最近どう?」って声をかけられると、部下はモチベーションが下がるそうです。
なぜならば「どういうトピックなのかな、どういう意味なのかな」と感じてしまうそうなんですね。その言葉を振り返ると「この人は適当に聞いているな」とか「俺に関心がないな」と感じられるそうです。
モチベーションというのは、自分に興味関心を持っているかどうかで判断されるんですね。部下に興味関心を持たない管理職は、もうなくなるべきだと思っています。本当はそれを書きたかったですけど、詳しく書けませんでした(笑)。
そして、実はこれまで私は書籍を6冊出したんですが、今年はあと4冊出しますので、年間で10冊出すんですね。そして、この書籍の執筆で私がすごくこだわったのは、「みなさんに目指すべき働き方を自ら見せたかったから」です。私は、働き方改革は労働時間の削減ではなくて、再配置だと思っています。
無駄なことに時間を費やすことをやめて、浮いた時間で未来に投資をする。この時間の再配置が働き方改革だと思っていますので、私は無駄な仕事を一切やりません。週休3日で時間を生み出して、生み出した時間で執筆活動に充てる。
今までよりもより短い時間で、より多くのことをすることが、働き方改革の本質だと思います。「週30時間しか働かない」といううちの会社のルールに則って、その上で10冊の本を書くためには、やめる勇気を持たなきゃいけないんですね。
例えば、会議のための会議のための会議とかは無駄ですから、うちの会社は社内会議を禁止にしました。派手なPowerPointを作るのも禁止です。実は僕、Excelの責任者だったんですけど、Excelの使用も禁止にしているんです。今はAIやITツールがすべてやってくれますので。
そういったことは全部任せようと。人間にしかできないことをやっていこうと。やめることを絞って絞って、結果として生み出された時間で書籍を10冊出せたことは、短い時間でアウトプットを出すという意味で、ある程度の成果が出せたんじゃないかなと思います。
そして、最後まで動画をご覧いただきましてありがとうございます。みなさんに繰り返して言いたいのは、「目的と手段をはき違えない」ということです。働き方を変えることは手段です。みなさんが目指すべきは、会社が儲かること。そして、みなさん自身が「幸せ働きがい」を感じることです。
この目的に向けて、正しい働き方にぜひ変えていっていただきたいなと思います。この動画を視聴することも目的ではないです。この動画を視聴したあとに、実際にアクションを起こす。これがみなさんの目的ですので、ぜひ視聴したあとに何か行動を起こしてみてください。
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