デイトレードはまるでシューティングゲーム?

アシスタント:こんにちは。トレードトレーナーの酒井さんに、今回は「デイトレード」について教わります。よろしくお願いします。

酒井智白氏(以下、酒井):よろしくお願いします。今回はデイトレードということなんですけど、どうですか? まず、イメージなんですけど。

アシスタント:デイトレードは、1日で、売ったり買ったりして、完結するというイメージがあります。

酒井:すごいですね!

アシスタント:当たってますか?

酒井:当たってますね。なぜわかるんですか?

アシスタント:名前が、「デイ」なので、「1日」。

酒井:あ、デイ(笑)。名前がそのままってこと(笑)。

アシスタント:名前からして、そのままかなと、予想しました(笑)。

酒井:なるほど。よく、巷(ちまた)というか、ニュースとかでも、デイトレードで取引をずっとして、ガチガチ、ガチガチやって、数億円みたいなね。

アシスタント:ずっとパソコンを見つめてるイメージがあります。

酒井:あ〜、それは確かにありますね。

アシスタント:そんなに見つめてないとダメなんですか? 1分1秒。

酒井:言い方的には、実弾打ってるじゃないですか。自分はお金を打ち込んでるので。やっぱり、ちょっとしたことで損失になることもあるんですよね。そうならないようにずっと見て、利益が出たときに、なるべくいいところで利益確定したいと。

利益が出ることを、利益確定って言うんですけど。というふうに狙っていくのが、デイトレードなので。

言い方悪いんですけど、シューティングゲームをリアルでやってるみたいな。「上がりそうだな」って思ったら、打っていくみたいなのを、狙っているというのがデイトレードの状態なので。それで、1日数万円から数十万って、稼いでいこうとするわけなので、やっぱりある意味仕事ですよね。

長期投資とデイトレードの違い

アシスタント:長期的に株を見守っている人とは、まったく、やり方も目の付け所もぜんぜん違うんですか?

酒井:そうですね。違いますね。よく、デイトレーダーという方たちに関しては、何を見ているかと言うと、例えば、長期の株を保有して利益を上げていくというやり方も、もちろん長期売買というのはあるんですけれど、長くなれば、なるほど、リスクが大きいと考えるのが、デイトレーダーの考え方ですよね。

アシスタント:へ〜。

酒井:つまり、1年後、株ってどうなっているというのは、経済状態がどうなっているというのは、これ、わかります?

アシスタント:もしかしたら会社が潰れてたり。

酒井:もしかしたら、そうかもしれない。

アシスタント:テロがあったり。

酒井:はい、テロがあったり。いろんなことがありますよね。どっかで戦争が起こってしまうことがあるかもしれません。

それから、例えば自分がソフトバンクの孫さんが好きだということで、ソフトバンクの株を買っていたのに、もしかしたら孫さんが社長を変わっちゃうかもしれないんですよ。魅力的な株が魅力的じゃなくなったときに、株価が下がるんですよね。

もう予測もつかないようなことが、1年、ましてや3年とかね。それを見越して買うというのは、やっぱりちょっと怖いじゃないですか。

でも、今日上がる株を探して、買って、実際に上がって、売ってしまうと。非常に短期なトレードなんですけど、これを狙っていくというのは、比較的やりやすくて簡単なんですよ。

ですので、「デイトレードでゲームみたいにやって」ってよく言われたりすることがあるんですけど、逆に、デイトレードやってる人たちというのは、リスクが非常に限定されていて、今日しかリスクを負ってないんですよ。

もっと言うとね、本当に数秒から2、3分しか保有してないんですよ。ってなった場合に、リスクは本当3分くらいしか取ってないです。ですから、例えば、100万円を1つの銘柄にかけてたとしても、その100万円がなくなるというリスクを負っているのは3分だけなんです。

アシスタント:そういう考え方なんですね!

酒井:そうなんです。もちろん3分でなくなるということはまずありませんので、まぁ、下がっても数千円から数万円くらい。もちろん上がったときは、もっと取りに行けるわけなので、それを繰り返していけるとなれば、非常にメリットが大きいんですよ。

よく、なんとかショックってあるじゃないですか。リーマンショックとか、大きいのはね。そういう、なんとかショックっていうときに、膨大なお金をなくしてしまったっていう人たちは、やっぱり株を長期で保有している人たちなんですよ。

デイトレードの人たちは、その日で終わっていますよね、取引が。ですから、次の日に持ち越してない分だけ、あれだけ下がって、あれだけ経済が不況になったときの、あの株の下落の幅もなんともないんですよね。

アシスタント:始めやすそうですね? デイトレードのほうが。

酒井:まずそうですね。デイトレードのほうが始めやすいというか、ちょっと慣れないといけないですけど、あとで、トレードの画面をちょっとお見せしたいと思っていますけど。

見ると、チカチカ動いているので、逆にちょっと難しそうだったり。いろいろありますからね。

アシスタント:いろいろあるんですね。メリットデメリットが。

酒井:いろいろありますね。もちろん勉強しないといけないんですけど、勉強すれば、デイトレードは非常にリスクが限定されていて、あと、楽しいもんですよと。というのがね、あったりします。