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圧倒的業務効率化を実現するために知っておきたい5つの生成AIツール(全3記事)

プロに依頼するほどでもない画像加工を自分でこなすには? 「AIを使って画像をどうにかきれいにしたい」人を救う、実務で使えるツール

AIに特化したビジネスエキスパートやクリエイターが一堂に集結し、最新の技術トレンドや、企業の生成AI活用について語られた「生成AIサミットVol.1」。本セッションでは、AI × WEB YouTuber / ディレクター KEITO氏と、株式会社Workstyle Evolution 代表取締役 CEOの池田朋弘氏が登壇。本記事では、プロに依頼するほどでもない画像加工が自分でできる技について解説します。

前回の記事はこちら

自然言語でWebサイトを作れる「Create」

KEITO(以下、KEITO):はい。次は、今ものすごく話題になってる「Create」です。

池田朋弘氏(以下、池田):知らないです。

KEITO:ご存じないですか。この1週間でめちゃくちゃ話題のサービスになっていて、自然言語でWebサイトを作れるものなんですけど。ChatGPTでもコードを吐き出したりできるので、Webの形を作るのはなんとなくできそうだとは思うんですけど。Createだと、その作ったWebサイトに機能を入れることができるんですよね。

具体的に言うと、この右側が、僕が作ったやつです。「KEITOチャットAI」と言って、「こんにちは」と送れば、裏側でChatGPTが動作してしっかりと返してくれる。このチャットボットを、本当に30分ぐらいで作りましたね。しかも僕、プログラミングなんて一切できないので。本当に自然言語だけで「チャットボットを作ってくれ」と言ったら、作ってくれる。

池田:Createでこのサービスを作ったってことですよね。

KEITO:そうです。こうやって言えば、ChatGPTみたいに出してくれると思いますね。このUIと機能をセットで作りました。

池田:へぇ~。これって別にAIチャットに限らず、いろんなものが作れるってことですよね。

KEITO:そうです。

池田:Google Mapで、自分の好きな店だけをブックマークして出すようなWebサービスとかができるってことですもんね。

KEITO:完全にできますね。シンプルにWebサイトとかも簡単にできます。これとかもCreateで作ったやつなんですけど。

池田:しかもけっこういいじゃん。

KEITO:そう。けっこういい感じなんですよ。ChatGPTと「DALL-E 3」(ChatGPTを使って画像を生成するサービス)で画像を出して、「これをそのまま再現してくれ」と言ったらこうなりましたね。

静的なLPだけではなく、中の機能までも作れる

池田:へぇ~。今コメントで、「『Create』で、ドキュメントテキストだけで10分でLPを作れちゃいました」ってコメントがありましたね。

KEITO:ありがとうございます。これかなりすごいですね。

池田:「Gamma」(AIスライド作成サービス)とはまた違うってことですもんね。静的なLPだけではなくて、中の機能までも作れる。

KEITO:中の機能までもできちゃいます。

池田:こりゃすげえな。

KEITO:具体的に「KEITOチャットAI」を作ったやりとりを紹介させていただきます。これがチャットアプリなんですが、初めは「チャットアプリを作ってください」とユーザーがメッセージを送ったら、ChatGPTが返答する。

プロンプト内で機能を呼び出せるんですよね。その機能の一覧に、ChatGPTや「Stable Diffusion」(画像生成サービス)もあります。画像生成AIのシステムも作れますし、翻訳機能もあるので翻訳サービスも作れる。

池田:なるほど。

KEITO:あとはお天気情報や、PDF生成とか、QRコード生成。

池田:あ、「GPT-4 Vision」もいけるんだ。なるほど。この前ニュースで、写真をアップしたらPixar風にスタイルを変えてくれるようなアプリがあったんですけど。これを使ったら、GPT-4 Visionを使ってアップして、一瞬でできますよね。

KEITO:あぁ、スタイルを指定してStable Diffusionで出すのは、ぜんぜんいけると思います。

池田:なんてこった。そんなことまでできちゃうのか。すごいな。

エンジニアがプロトタイプを作る手間を削減

KEITO:本当にすごいですね。今後のノーコードツールの標準の考え方になってきそうだなぁと、僕は予想してますね。

池田:確かに。すごい。

KEITO:ちょっと専門的にはなっちゃうんですけど。Web制作する時にパーツごとにバラバラに作っていく概念があって、それができるんですよね。例えばこれは僕のポートフォリオサイトになってるんですけど。ヘッダー部分はポートフォリオヘッダーデザインにして、コンポーネント(他のプログラムから呼び出されたり連結されたりして使用される、プログラム部品)という考え方で作っています。

こっちのページで、このヘッダーデザインを自然言語で編集していく。色とか、メニューをもう1個追加してとか。このコンポーネントを、僕のこのポートフォリオサイトのヘッダー部分に呼び出しています。

池田:なるほど。

KEITO:このスライダーもコンポーネントで作って呼び出しています。“About us”のところも、1個ずつセクションごとにコンポーネントを作っていって、全部合致させて、最終的にポートフォリオサイトができる。本当にノーコードみたいなかたちでできるんですよね。

池田:すごいなぁ。

KEITO:本当にWeb制作の技術者はしかり、僕みたいなディレクションとかプロジェクトマネージャーみたいな立場の人でも(使える)。エンジニアからすると、プロトタイプを作るってすごく無駄な作業だと思うんですよね。それをディレクターとか上流の人が、その場でさくっと自然言語だけで作っちゃって、「こんな動きをイメージしてますか?」みたいな会話ができると、すごくいいなって思うんですよね。

池田:コミュニケーションがスムーズですよね。いちいち期間をもらって「ちょっと作ってきますね」とか言って、いざ持っていったら(相手の意図と)すれ違ってるってことがなくなりますね。

KEITO:そうです。そういうことってめちゃくちゃありますからね。こういった部分で使えると思いますね。

「Create」でイメージどおりのデザインを作るポイント

池田:ちなみに、ちょっとコメントが来てるんですけど、デザインもCreateはけっこう調整して作ってくれるんですか。見た感じそれなりにきれいだなと思って。

KEITO:そうですね。デザインも、全体のデザインを作るよりかは、やっぱりパーツごとに作っていったほうが、きれいにはなりやすいですね。全体のデザインを作るならば、さっき最初に見せたような、画像を添付して「同じ感じで再現してくれ」というやり方だと、一発出しのガチャ要素が強くなっちゃうかもしれない。

池田:そんなこともできるんだ。なるほど。

KEITO:さっきの画像を添付して、「このイメージみたいに」と言えば、この程度のデザインはできますね。

池田:そういうことか。これは1枚の画像なんですね。

KEITO:そうです。右側のところは画像で、左が実際に生成されたものですね。

池田:なるほど。すげえな。ありがとうございます。これは勉強になりました。

実務で使いやすい画像加工ツール

KEITO:次はけっこう優しい感じのツールなんですけど。「Clipdrop」という画像加工アプリですね。これは、生成AI界隈で声を大にして紹介されてる場面は少ないんですけど。僕が顧問に入ってる中で、画像加工をしていく時にはこれが一番現実的でした。

やっぱりAIを使ってアップスケールしていったりすると、「AIが生成してる感」がすごく出ちゃったり。あとAIで画像をうまく編集するツールっていっぱいあるんですけど、生成AIっぽい、どこかいらない要素がついちゃう。Clipdropは、これが一番ないんですよね。

シンプルに画像の背景を削除してくれたり、アップスケールもシンプルにしてくれる。生成AIが盛り上がりすぎて、「AIを使って画像をどうにかきれいにしたい」みたいな要望が最近はすごく多くて。そういう人に対して、一番勧めてるのがこれですね。

池田:そうなんだ。シンプルで使いやすい感じなんですかね。Clipdropってもともと、Stability AIだった気がする。なんかJasperに変わってません? 

KEITO:最近変わってますよね。(JasperがClipdropを)買収してますね。あと、画像の背景削除のクオリティが一番高いですね。僕もYouTubeをやってるんでよく使うんですけど、どれよりも一番いいなと思ってますね。

池田:僕は毎回、背景を消す時は「remove.bg」ってサイトばっかり使ってたんですけど。

KEITO:あれも有名で、僕も使ってた時あったんですけど、こっちのほうがきれいな気がしますね。

池田:そうなんだ。へぇ~。

KEITO:どんな背景でも本当に人だけくり抜いてくれますね。あと、こうやって部分的に消すのがすごく使えるって言われますね。

池田:これは確かに便利かも。

KEITO:やっぱりこういうWebツールを使うと、デザイナーに外注するまでもなくて。ちょっとした作業なら自分でやっちゃえばいいのに、みたいなところで求められています。AIが関わってる、コテコテにすごいことができるようなツールを紹介しても、そこを学ぶリスクがあるというか、効率が悪いじゃないですか。

池田:確かに。「学んでもそこまで使うシーンがないよね」みたいな。

KEITO:そうです。なのでこういうものが一番刺さるって最近わかりましたね。

細かな外注をなくせるメリットも

池田:確かに。ちなみにこのClipdrop、いくつか機能があるかなと思うんですけど。さっきの背景を消す。あとは特定のクリーンアップで場所を消す。あとアップスケールは、解像度が低い画像をよりきれいにする機能ですよね。

KEITO:そうです。本当にシンプルなアップスケールです。AIがどうこうといった、AI生成を交えたアップスケールではまったくないですね。

池田:他にもいくつか機能があるかなと思うんですけど。「これは知られてないけど、意外と便利」とか、顧問先でウケる機能ってあります? 

KEITO:今言ったやつもそうですけど、テキストリムーバーとか。いい感じにテキストを削除してくれる機能がありますね。

池田:なるほどね。それ、いいかも。最近画像生成で作ると、よくわからない謎の文字が勝手に入ってくるケースがよくあるんですよ。これを使って消せるってことですよね。

KEITO:消せます。

池田:それはいいかもしれない。こういうのは地味に便利かもしれないですね。

KEITO:(顧問先で)画像系の加工でいろいろ話が膨らんでいったら、これを紹介するようにしてますね。

池田:なるほど。最近Adobeも「Firefly Services」っていうAPIサービスが出たかなと思うんですけど。こっちもプログラミング上からAPIでも使えるんですよね? 

KEITO:そうなんですよ。APIがあるのが、またいいなと思って。「これをこの仕組みに入れちゃえばいいじゃないですか」みたいなことも言いますね。

池田:確かに。なるほどね。ありがとうございます。非常に勉強になりました。

KEITO:Clipdrop、いいですよね。効率化のポイントとして、細かな外注をなくせるところがいいのかなって思いますね。

池田:いいですね。すばらしい。

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