CLOSE

キーノート3(全1記事)

お金の悩みを解決し、より創作活動に集中できる環境を ピクシブ・ファイナンシャルサービス本部の大いなる挑戦

完全招待制のオンラインカンファレンス「PIXIV MEETUP 2023」。「創作活動を、もっと楽しくする。」というミッションを遂行するために、メンバーが普段行っている業務について、自らの言葉で語り、その想いと技術を共有する場です。yanatan氏は、ファイナンシャルサービス本部の挑戦について発表しました。

ミッションは「創作活動における漠然としたお金の悩みを解決する」こと

yanatan氏:ファイナンシャルサービス本部では、「創作活動における漠然としたお金の悩みを解決する」をミッションに掲げています。

ピクシブには、BtoB、BtoC、CtoCと、さまざまな業態のビジネスがあり、お金のやり取りのあり方もさまざまです。

ファイナンシャルサービス本部では、BtoC、CtoCの領域にフォーカスして、お金のやり取りをサポートしています。この領域は、特に決済や個人向け送金の課題が多いエリアです。

CtoCのプラットフォームを例に挙げて、お金の流れを紹介します。クリエイターは、当社プラットフォームに商品を出品し、プラットフォームを通じてファンが商品を購入します。

ファンは、決済システムを通じてピクシブ株式会社に代金の支払いを行います。ピクシブ株式会社は、役務提供がされたことを確認でき次第、手数料を引いた分の代金をクリエイターに支払う売上金として管理しています。

クリエイターは、任意のタイミングで売上金を引き出せるようになり、クリエイターからの申請に基づいて、ピクシブは代金の振り込みを行っています。

このお金の流れの中で、ファンからお金をお預かりするために、安全で簡単に使える決済を提供することは、当社の重要なミッションの1つになっています。

2023年7月に「ピクシブかんたん決済」をリリース

良い決済とは何かを考える際に、さまざまな観点があると思います。ユーザーにとっては、希望する決済手段を使うことができること。24時間365日、世界のどこからでも決済ができることなどがあると思います。また、会社観点で考えると、低コストで運用ができて不正が起きにくい決済システムを構築する必要があります。

これらの観点を踏まえて、クレジットカード決済を複数のベンダーの間でいつでも切り替えができるように、クレジットカード情報を冗長化して持ったり、不正が疑われる振る舞いを機械的に検知して、不正決済を未然に防ぐための施策に定常的に取り組んでいます。

しかし、これらすべての課題を既存の枠組みの中だけで解決することは難しいと考え、自分たちの決済手段を持つということに新たに挑戦しています。

2021年から、みんなの銀行さんと提携を開始し、2023年7月から「ピクシブかんたん決済」の提供を開始しました。

従来のクレジットカード決済や収納代行会社が間に入る決済サービスだと、ピクシブとユーザーの間に多くの事業者が介在するため、どうしても中間コストが高くなってしまったり、決済リスクを自分たちでコントロールできないという課題がありました。

これに対してピクシブかんたん決済は、みんなの銀行の口座残高から直接引き落としができます。

従来のスキームと比べると、コストメリットを出せるようになったため、決済金額の1パーセントを常にキャッシュバックすることで、(ユーザーには)お得にお買い物を楽しんでいただいたり、クリエイターの売上金の振込手数料を実質無料にさせていただくことで、みなさんに還元できるようになりました。

みんなの銀行さんとの協業では、決済だけではなく創作活動におけるお金の悩みを解決するために、ほかの取り組みにも取り組んでいきます。

ピクシブかんたん決済のほかにも、創作の楽しさを加速させる新しい決済手段を開発中です。ピクシブが提供するすべてのサービスを決済でつないで、新たな創作との出会いや体験を楽しめるような仕掛けを設計中です。プラットフォームの利益をファンに還元し、プラットフォーム自体のファンを増やしていきます。

2024年のリリースに向けて絶賛開発中で、新規機能開発もこれから企画していくので、プロダクト開発や新規事業開発にご興味がおありの方は、ぜひお声掛けいただければと思います。

より創作活動に集中できる環境作りに挑戦していきたい

最後に、お金の受け渡しのその先にいる世界中のクリエイターとファンをつなぐ施策に挑戦していきます。現在ピクシブでは、日本円のみで決済を提供しているため、日本円以外で決済したいユーザーのみなさまには為替手数料を負担していただいています。クリエイターさまの売上金受領にも同様のことが言えます。

世界中にいるファンが、自分が好きな通貨で決済ができて、希望する通貨で売上を受け取れるようにするために、マルチカレンシー対応や、海外送金手段の拡充に取り組んでいきます。お金にまつわるお悩みをユーザーに代わって解消することによって、より創作活動に集中できる環境作りをお手伝いしたいと思っています。

大きな挑戦にはなりますが、この挑戦に向かってがんばってまいりますので、応援のほどよろしくお願いします。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 孫正義氏が「知のゴールドラッシュ」到来と予測する背景 “24時間自分専用AIエージェント”も2〜3年以内に登場する?

人気の記事

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!