2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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斎藤幸士氏(以下、斎藤):(参加者を指して)どうぞ。
参加者9:今日はベトナムの話がすごく多く、(言語は)英語でという話でした。(私は)ベトナム以外の国もありかなと思っていて。今あらためて考えるなら、どの国でやるのかというのがもしあればお聞きしたいです。
小橋:そうですね。1つは日本に本社を置く会社がベトナムと協力する。今日はいろいろとメリットを話したと思いますが、もう1つ(のメリット)は時差で、(ベトナムは)時差が2時間なんですよ。そして、わりと朝早い人が多いです。
実質時差ゼロなんですよ。なので一緒に働きやすいと思っていて。これが、例えば北欧や欧米で時差が8時間とかになってくると、夜勤に近い。そうすると、チームマネジメントが難しくなってきたりするかなと思っています。
なので、それが最初からできる人や慣れている人だけを作って。GitLabとかがあると思いますが、最初から完全にリモートで始まっています。
斎藤:コミュニケーションが完全に非同期。
小橋:完全に非同期で、それがいやだという人もやはりいるとは思うんですよ。チームとしてずっと一緒にワイワイやっていきたいとか、その場合は時差があまり大きくないほうがいいのかなとは思います。
時差はありますが他の国でも、例えばインドやフィリピン、あとはルーマニアやウクライナもあるので、選択肢はすごくたくさんあると思っています。どう働きたいかというところが大きなドライバーかなと思いますが、そこはどうですか?
山元亮典氏(以下、山元):個人的には目的ベースで決めるのがいいのかなと思っていて、柔軟なリソースを確保するみたいな弊社ケースとかだと、そういったかたちでチーム分けをしてもらえると思います。あとはいろいろな拠点で立ち上げたら、それはそれで24365でやりやすいというメリットもあると思います。
あとは、すごい優秀層というか、エンジニアのチャネルを集めるみたいなところで、アメリカを考えることもあります。「その拠点を立ち上げることで何を実現するのか」みたいなところで決めていくのがいいのかなと思っていて。あとはタイミングというか、いろいろな社員に話を聞いて、そこのつながりで決まるかなと僕は思っていますね。
中出匠哉氏(以下、中出):私は英語でやる前提であれば、お話されたとおり、ベトナムでやる必要はないのかなと思います。そうなると、やはりインドは選択肢になりやすいのかなと思いますね。
ただ、インドで日本企業は別にリスペクトされていないですし、インドは欧米からいろんなオポチュニティがあるので、その中でやるんだと覚悟する必要があるのかなとは思います。
個人的な感覚ですが、ベトナムは比較的やりやすいんじゃないかなと思います。もともと親日国というのもありますし、日本流のマネジメントもある程度受け入れてくる印象です。インドでは日本流のマネジメントではできないので、最初からそういうつもりでやるんだったらいいというのはありますが、ある程度日本のカルチャーでやりたいと言うのだったら、ベトナムは充分ありかなと思いますね。
斎藤:ベトナムで新卒のエンジニアを採用しようと思う時、嘘か本当かはわからないですが、日本の働き方を学んでみたいという子がけっこう多いんですね。
僕たちが面接している時だけそう言っている可能性はあると思うんですけど(笑)。でもそうやって言う子が多くて、先ほど中出さんがお話されたように、ベトナムにはありがたいことに日本に対するリスペクトみたいなものがけっこうあるんですよね。なのでそこはけっこう有利に働くかなとは思いますね。
参加者10:採用関連(の質問)なんですが、日本でエンジニア向けでいうと、それこそブランディングしたり、エンジニア向けの特別なステージを用意していたりとかけっこう採用広報していくと思いますが、ベトナムはそういったことはまったく必要ないとか、何か意識したりとか(ありますか)。
中出:ブランディングでいうと、それは採用観点で必要ですね。日本企業だからなんでも良い人が採用できるという(わけではない)。一応Sun Asteriskさんだと少し特殊で、Sun Asteriskさんはすごくベトナムで努力されていて、良い人を集められているのかなと思います。
自分たちでやるという観点では、日本から(ベトナムに)行っている会社はそれなりにあるので、まずは現地のエンジニアに知ってもらうところから始めて。そして現地のエンジニアはどういう経験が積めるのかはすごく気にされるので、日本と同じく、そうした点を含めて訴求できるようなブランディングしていく必要があるかなと思いますね。
参加者10:ありがとうございます。
参加者11:いいですか?
斎藤:はい。
参加者11:いろいろなお話の中で、「自分たちのプロダクトとして開発をしてもらえる」みたいな話があったと思うんですけど、それはベトナムという国の特性だけなのか、それともマネジメントとなる要因もあったりとか、どういう要素が強いのかなと。そのあたりもおうかがいしたいです。
斎藤:それはベトナムの国の特性というよりかは、どちらかというとマネジメントやその会社の文化的なところが大きいかなとは思います。弊社の場合、僕がクライアント時代に開発をお願いしていたのがSun AsteriskだったのでSun Asteriskの話になってしまいますが、Sun Asteriskは創業当初からスタートアップの開発支援をずっとやってきた会社だったので、ベトナムのエンジニアと関わりを持つのは、日本のスタートアップのエンジニアの人たちなんですよね。
なので、スタートアップマインドを持っているようなエンジニアが多くいたのと、(そういう人たちは)サービスの立ち上がりのタイミングからほぼ一緒に開発を経験しているケースだったりもするので、自分たちのプロダクトだと思える環境でもあったと思います。
そういうのもあって、みんな自分たちのプロダクトだと思ってくれていた子が多くて。Sun*の場合はそういう理由でその文化が根付いた感じかなと思います。中出さんはどうですか?
中出:同じというか、私たちもオフショアという形にはしないように気を付けていて。先ほどもお話したようにたくさんプロダクトがあるので、「このプロダクトはベトナムで作る」と決めたら丸ごと(ベトナムで)作るんですよ。主に意識してそうしていますね。自分たちごと化できるようにしてあります。
参加者11:ありがとうございます。
参加者2:先ほどの時差の話ですごくマッチしていたケースがあって、ニューヨークみたいに逆に丸々12時間ぐらいの間隔でやっていた時に、倍のスピードで開発をしていました。
というのは、私のほうで日本側で「これをやった」と言ってバトンタッチをすると「よっしゃー!」と言って、向こうが自分たちの予定より早く仕上げてがんばってやってくれて、また朝にバトンタッチという感じで、お互いに12時間ごとコミュニケーションを取って走らせる状態です。
日中も夜も作れたので、半分の期間で開発できたことはあります。あとは「どこの国か」という答えが出しにくい理由として、国の状況やそれぞれの能力が時間とともにどんどん変わっていくので。
確かに昔はインドや中国から始まったかもしれないですが、どんどん選択肢が広まってきたので、鰹の一本釣りでいろいろ試してみるのは有効だと思います。
「ここの周りでちょっとできるな」みたいなものを試してみると自分に合う国が見つかると思ったので、「どこがいいですよ」ということでは考えないほうがいいかなと思います。
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