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Notion Updates(全1記事)

Notionがついに日本のツールになる 社員が語る開発の歴史とアップデート

「Notion Meetup powered by ReDesigner」はデザイナー特化のキャリア支援サービスReDesignerコミュニティにNotionのナレッジを還元したいという目的のもと、開催されたイベントです。ここで、Notion Labs Inc.の西氏が登壇。Notionの使われ方や、2021年のアップデートについて話しました。

自己紹介

西勝清氏(以下、西):みなさんこんばんは。Notionの西です。今日はデザイナーのみなさんとお話ができるということで、本当に楽しみにしてきました。エンジニアの方も多いということなので、デザイナー、エンジニアの方と短い時間ですが、いろいろと話ができればと思っています。

最初に私の自己紹介です。2020年9月に入社して、今Notionで、日本における営業とマーケティングを中心に日本のビジネスオペレーション全般を担当しています。仕事ではもちろん、毎日毎日Notionで仕事をしているんですが、プライベートでは趣味の温泉旅行の温泉ギャラリーを作っていて。それを妻と共有して使っているという、プライベートな使い方をしています。

Notionのミッション

今日、私からの「Notion Updates」としてみなさんに伝えたいことは、この1点です。「2021年、Notionは日本のツールへ」。これがデザイナー、それからエンジニアのみなさんにとって、どういう意味があるのかを少し一緒に考えていけたらと思っています。

最初にNotionのミッションについて紹介します。上の英文が原文なので、こちらは英語がわかる方は見てもらえればと思います。日本語で説明すると、Notionのミッションは、「すべての人やビジネスがそれぞれいろいろな課題をもっていると思いますが、その問題を、自分に合わせてカスタマイズしたソフトウェアで解決できるようになれば、よりその世界の人々が課題を解決できるようになる」と。

そういった世界がユビキタス、当たり前な現実になることに対して、企業としての役割を果たすのがNotionのミッションになっています。こういった思いをもとに、Notionの社員は今仕事をしています。

Notionとはどんなツールか?

“Notionとは何か”という点ですが、NotionはAll-in-one workspaceということで、これさえあれば、チームのみなさんがいろいろなことを計画できて、情報を整理整頓できるようなツールとして提供しています。Notionは、主に3つの使い方がされています。

1つ目はTeam wikiです。いろいろなチームとして情報をこちらに溜めて、必要な情報を見に行くためのツール。それから2番目としては、Projects & tasksマネジメントということで、かんばん方式であったりガントチャート。Notionではタイムラインと呼んでいますが、そういったもので情報を整理して、プロジェクトやタスクを回していく使い方です。

最後にNotes & docs管理ということで、こちらは議事録であったり、それから会社のいろんな提案書のようなものも、Notion上で管理して使っていける。そういう使い方をされています。

Notionの特徴ですが、2点です。オールインワンで、Notionの中ですべての情報がやり取りできる点。それからフレキシビリティ、柔軟性ということで、使いたい人が自分の使い方に合わせてカスタマイズして使えることが、Notionの特徴になっています。

Notionと日本のつながり

ここで、Notionと日本について紹介したいと思います。ご存知ではない方もいると思いますが、実はNotionは、共同創業者のIvan(※Ivan Zhao氏)とSimon(※Simon Last氏)が日本に来た時に新しいインスピレーションを得て生まれ変わったツールです。

この2人とは私も話す機会があるんですが、京都から細部へのこだわり、いわゆるクラフトマンシップみたいなことや、ホスピタリティに強く影響を受けて、製品を開発したと言っていました。特にデザイナーのみなさんですね。実際にNotionを使ってもらって、今言ったような2つの点がデザインに反映されているところを、すごく感じてもらえるんじゃないかなと思います。

2人は日本にすごく思い入れをもっていて、Notionのビジネス先としても、日本を重要視しています。実際に、アメリカ以外の社員、インターナショナルの最初の社員として、実はヨーロッパよりも先に日本の社員を採用しています。

そんなNotionですが、実は2021年の1月に利用者情報をアップデートしており、現在全世界で1,000万人強の方に使ってもらっているサービスになっています。その中でどういった人が使っているのかというと、デザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャーの3職種が、Notionをよく使っていただいているユーザーたちです。

Notionデザイナーからのメッセージ

今日はデザイナーとエンジニアの方が多く参加していますが、まさに今日参加している方たちが中心のユーザーになっています。ではNotion社員のデザイナーは、どんな思いで仕事をしているのかと、みなさん感じませんか?

そこで今日は初公開! Notionのデザイナーからのメッセージをもらってきました。写真ではなく動画です。ちょっと生でも考えたんですが、今サンフランシスコは深夜なので動画です。今から見てもらいますが、英語と字幕がけっこう速めなのでみなさん集中してご覧ください。

ではみなさん、用意はいいでしょうか? Notionで働いているデザイナーたちの思いをお伝えしたいと思います。

(以下、動画の字幕から抜粋)

参加者1:Notionをデザインする上での難しさは、“なんでもできる”をデザインすることでしょう。

参加者2:良いデザインは、それがデザインされていると気づかないことです。デザインの存在を意識しなくなり、行動を促すことができたら、デザインは最高の仕事をしたことになります。

参加者3:完全にデザインされてしまったサービスではなく、ユーザーによるデザインの余地があるツールは、デザイナーの職人魂に火がつきます。

参加者2:職務やロールを超えた能力を持っていることだと思います。すべてのデザイナーは何らかの開発言語に精通していますし、すべてのエンジニアもデザイン知識やデザインに敬意を持っています。

参加者3:私たちは、すべてのユーザーを考えて設計しています。さまざまなユーザーやユースケースを考えて、最初に自分たちで試すことは私たちが重要視していることです。

参加者1:シリコンバレーの至るところで「素早く行動し破壊せよ」という言葉を耳にします。私たちは場当たり的ではなく、長期的な目線でデザインを実施しています。

参加者2:Notionをデザインする上で他のスタートアップと違う点は、スピード感を持って対応をしている点でしょう。私たちは本当に多くのレビューを慎重に重ね、本当に洗練されたデザインのみをリリースしています。

参加者3:感情をもってデザインする文化は、すべてのプロセスに組み込まれています。これらは後づけできないので、プロジェクト全体を通して常に意識しています。

参加者1:私たちはプロダクトの品質に徹底的にこだわっています。そして少人数だからスピード感をもって対応できる。品質とスピードの2つのバランスを取ることが大事です。

参加者2:ここでは自分のデザインに対して多くのフィードバックがもらえます。デザインの経験がある多くの人たちの意見です。

参加者1:以前の環境では、デザインの必要性を説く時間が多かった。ここではデザインの共感があります。

参加者3:私たちデザインチームには、偉大な思想家がいます。

参加者2:Ivanだね。彼はNotionの共同創業者です。マーケティングサイトのメニューのデザインをしていて、項目ごとに絵文字のアイコンがあったんだ。彼は項目ごとの絵文字の色についてコメントをしてくれたんだ。非常にディティールにこだわったフィードバックなんだけど、その積み重ねたものが、みなさんが目にしているものです。

参加者1:Ivanはデザイナーだね。トップレベルの人々はデザインの成すちからを信じていて、デザインが何かを本質的に理解している。しかもデザインのレベルが高くて、私がデザインする余地がないほどでした。私はデザインでもっと組織を活性化させないといけない。CEOを始めとする人たちが、デザインの重要性を真に理解しているからです。

参加者2:Notionの将来のデザインを作るのが楽しみです。チームはこれからも大きくなるだろうし、Notionを使ってくれる世界中の人の使い方や考え方を理解して。

参加者3:多くの世界中の人にNotionの思いを伝えたい。Notionは今後どう見え方が変わるのか。雑誌だったりブログ、テレビ、広告看板。まだまだ未知の領域だけど、今からとても楽しみです。これはデザイナーとしての気持ちです。

参加者1:私たちの目指す場所はとても高い。チームの可能性をさらに高めて、さらに高みを目指していく。こんなチームと作り出す未来が楽しみで仕方がないです。

(動画再生終わり)

西:ありがとうございました。いかがでしたか? このビデオを見たときに、僕はデザイナーになりたいと思いました。何から始めればいいのかわからないので、ぜひ今日のコミュニティのメンバーから教えてもらえればと思っています。

2021年、Notionは日本のツールになる

2021年、Notionは日本のツールになります。これについて最後に少しお話したいと思います。具体的には、日本語で利用できる。使い方、ベストプラクティス、事例、テンプレートが日本語で豊富に揃っている。日本語でサポートを受けられる。デザイナー仲間で使い方や意見を交換する場がある。デザイナーが日々使っているツールとの連携が強化される。こういったことを2021年に実現していきたいと思っています。

具体的には、例えば1月ですね。日本公式Twitterアカウントを開設したり。「実際に他の会社やチームではどう使っているんでしょうか?」「個人ではどう使っているんでしょうか?」というフィードバックをよくもらいます。そういったことで、ユーザー事例のページを作っていたりとかしました。

また、Notionコミュニティ。全国に広まってきています。この他にも、各種勉強会やYouTubeでの配信をいろいろなところでやってもらって、ますます広がりを見せてきています。それから2021年の春、APIのパブリックベータを公開予定で、いろいろなツールとの連携もこれによって可能になっている。こういったことを2021年、Notionのアップデートとして実現していきたいと考えています。

2022年、今から1年後ですね。想像してもらいたいんですが、みなさんはNotionをどのように使っているでしょう。ワクワクした方は、ぜひもっともっとNotionを使ってみてください。使い方を発信してみてください。みなさんの使い方、それからテンプレートで日本がもっともっと元気になると思いますし、世界中のデザイナーがそれを見て彼らが持っている課題を、よりよく解決できるかもしれません。

2021年、Notionは日本のツールになり、もっともホットな時間を迎えると思っています。そのとき、あなたのデザイナーライフはどう変わる? ということで、私のプレゼンテーションとしたいと思います。どうもありがとうございました。

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